「ちやほや」の意味とは? ちやほやされる女性の特徴も紹介
「ちやほや」とは、相手の機嫌を取るさまを意味します。では、ちやほやされる女性にはどのような特徴があるのでしょうか。また、ちやほやされたい女性の心理とは? 心理カウンセラーの関由佳さんが、男性心理を交えつつ解説します。
世の中には、なぜかいるだけで周囲から持ち上げられる人間が一定数います。
ちやほやされている様子を見ながら、嫉妬したり自分も「向こう側に行きたい!」と思ったりしたことがある人も少なくないのでは?
とはいえ、相手に媚びたりキャラを作ったりするのは、疲れてしまうもの。できるだけナチュラルにちやほやされる人間になりたいですよね。
そこで今回は、ちやほやされる人の特徴を知って、愛され女子になるための方法を探ってみましょう。
「ちやほや」の意味や語源とは?
そもそも、「ちやほや」という言葉にはどんな意味や語源があるのでしょうか。
意味は「機嫌をとる」
「ちやほや」を辞書で調べると、以下のように記載されています。
ちや‐ほや
[副](スル)相手の機嫌をとるようなさま。「―(と)甘やかす」「―されていい気になる」
(『デジタル大辞泉』小学館)
つまり「ちやほやする」とは、相手の機嫌をとるために褒めたり甘やかしたりすることをいいます。
そして、「ちやほやされる」状態とは、簡単にいうと「モテる」「大切にされる」ということ。
ちやほやする側の人は、相手に気に入られたい、自分を見てほしいという気持ちから、おだてたり褒めたりしてちやほやします。
ちやほやされる人というのはそれだけ魅力的であり、放っておけない存在なのです。
語源は「花や蝶や」
「ちやほや」の語源を調べてみると、平安時代までさかのぼります。
清少納言が書いたとされる『枕草子』の中に「みな人の花や蝶やといそぐ日もわが心をば君ぞ知りける」という和歌が見られるのですが、この「花や蝶や」がいつしか逆転し「蝶や花や」となって、「ちやほや」という言葉になったのだとか。
今も昔も、持ち上げて称えるといったコミュニケーションの取り方は変わらないようです。
ちやほやされる女性の特徴
では、そんなモテモテの「ちやほやされる女性」とは、どんな特徴があるのでしょうか。
(1)見た目が可愛い・美人
やはり容姿端麗な女性は、ちやほやされやすいのが世の常。
特に突き抜けて美しい女性だと、男性は「アピールしなくては自分のことを見てくれない」と思うため、より一層ちやほやします。
もちろん、顔が整っているという意味だけでなく、肌や髪、スタイルなどのお手入れをしっかりしているかどうかも、見た目の美しさのポイント。普段から綺麗でいようとする意識の高さが魅力をアップさせているのです。
(2)愛嬌がある
笑顔が明るい人は男女問わず人当たりよく感じるので、自然と人気が集まりやすいもの。普段からいつもニコニコしている人とは、一緒に話していると気持ちも明るくなりますよね。
愛嬌のある女性は、にこやかな表情と人を和ませる仕草、そして明るい話し方をするので、一緒にいると居心地が良く、ちやほやしたくなるのです。
(3)裏表がない
性格の良さもちやほやされる女性の特徴。どんな相手にも裏表なく誠実に接する人とは、安心して楽しく話すことができますよね。
特に女性と接するのが苦手なタイプの男性は、分け隔てなく接してくれることに好感を抱きやすい傾向が。「これからも自分と話してほしい!」という思いから、思わずちやほやしてしまうのです。
(4)ちょっぴり天然
ちょっぴり抜けているところがある天然キャラの女性は、男性にとってかまいたくなる存在。強烈なボケをかましたり、少々ドジな部分が見えたりすると、突っ込まないではいられずにちやほやしてしまいます。
また、男性は「頼ってほしい」と考える傾向があるので、完璧にこなす人よりも手がかかる天然タイプの女性の方がちやほやしたくなるのです。
(5)甘え上手
男性の自尊心をくすぐるのが、甘え上手な女性。「助けて」と言うことで、男性のプライドを満足させることができます。
それゆえ何かと上手に甘えられる女性は、男性にとってかわいい存在。もっと頼られたいという気持ちから、ちやほやしてしまいます。
(6)素直さがある
いつでもウソをつかず、素直な反応をする女性は、接していて気持ちがいいもの。
強がったり、キャラを演じたりする女性はどこかウソっぽい印象を与えますが、自然な言動や話し方をする女性には誠実さと安心感があります。
さらに、分からないことをちゃんと「分からない」と言えるのも、素直さを感じるポイント。
屈折する部分がないのでコミュニケーションが取りやすく、相手は「もっと話したい」と感じて、ちやほやします。
(7)会話が上手
会話が盛り上がる人とは、男性も「楽しい」と感じてちやほやしがちです。
会話上手とは、相手の気持ちやテンションに寄り添える人。具体的には、悲しい話をしている時は悲しそうな返答をする、楽しい話をしている時は声を少し弾ませるなど。
相手は「話をちゃんと聞いてくれている」と感じてうれしくなります。
いつも楽しい会話ができる人には、ちやほやして話す機会を増やしたいと考えるでしょう。
(8)自分らしいセンスがある
流行のセオリー通りのおしゃれも素敵ですが、さらに自分らしさを見せるセンスがある人には一目置いてしまうもの。「これどこで売ってるの?」などとつい話しかけたくなります。
特におしゃれに敏感な人や目新しいものが好きな人は、その知識と情報にあやかりたいとちやほやしがち。そんな存在と一緒にいることで自分のセンスも上げたいと考えるのです。
▶次のページでは、「ちやほやされたい女性」の心理、ちやほやされたがる女性にイライラした時の対処法を紹介します。
ちやほやされたい女性の心理
自然体でちやほやされる女性がいる一方、ちやほやされようと必死になる女性もいます。そのような女性にはどのような心理が働いているのでしょうか。
(1)認められたい気持ちが強い
ちやほやされている状況は、分かりやすく承認欲求を満たしてくれます。また、仕事で周囲に認めてもらえるような成果を出すより簡単です。
そのため、てっとりばやく「認めてもらいたい」という気持ちを満たしたい女性は、ちやほやされようとする傾向にあります。
(2)プライドが高い
プライドが高い女性も、ちやほやされたがる傾向にあります。
このような女性は、自分以外の人間が周りから褒められたり甘やかされたりするのをなかなか許せません。賞賛の対象は常に自分でないと気が済まないのでしょう。
(3)自己肯定感が低い
「ちやほやされたがる女性」のイメージにあまり当てはまらないかもしれませんが、自己肯定感の低い女性もちやほやされたがる場合があります。
いつも誰かから褒めてもらっていないと、自分の価値がぐらついてしまうような気がするのです。
(4)ストレスを解消したい
ちやほやされることでストレスを解消しようとする女性もいます。
このような女性は、分かりやすく「今疲れてるから誰か褒めて!」と言うなどストレートに「ちやほや」を求めてくるのであまり嫌味がないでしょう。
また、気が済んだら「ありがとう!」と言ってちやほやされたいモードを解除する傾向にあります。
ちやほやされたい女性にイライラしたらどうすれば良い?
「ちやほやされたい女性」に対してイライラした時は、どう対処すれば良いのでしょうか。以下にいくつか例を紹介します。
(1)距離を置く
無難なのは、ちやほやされたい女性から距離を置くことです。
必要がなければ話さないようにして、仕事などでどうしても関わらなければならない時は最低限の会話にとどめましょう。
(2)適当に褒めてかわす
ちやほやされたい女性とどうしても関わらなければならない時は、適当に褒めてかわすのも手です。
褒めるのは不本意かもしれませんが、褒めないと永遠に「ちやほやして」というアピールをされるかもしれません。
そうなるよりは、サッと適当に褒めて満足してもらう方がイライラする時間は短くて済むでしょう。
(3)自分の嫉妬心を認める
ちやほやされたい女性へのイライラの背景には、「あんなに人に甘えるなんてずるい」「私はできないのに」といった嫉妬が隠れている場合もあります。
この場合、いったん自分の嫉妬心を認めて「○○ちゃんは素直で良いな~!」と思えれば、イライラが消えていくかもしれません。
▶次のページでは、ちやほやされる女性になる方法を紹介します。
周りからちやほやされる女性になる方法
では、ちやほやされる人になるにはどうしたらいいのでしょうか。無理なく自然にちやほやされる存在になるための方法を考えてみましょう。
(1)美意識を高める
普段から綺麗でいることを意識して過ごすことで、愛されオーラが発揮されます。
お肌のケアをして化粧ノリをよくする、髪のツヤを出すためにトリートメントをする、ムダ毛を処理するなど、パーツごとにも意識するとより魅力がアップするはず。もちろん、ダイエットをしてボディラインを整えるなども、男性がドキッとするポイントになります。
人は意外にも他人の肌やスタイルをよく見ているので、ちょっと意識を上げるだけでも、ちやほやされやすくなるはずです。
(2)メンタルを整える
心からの笑顔は、メンタルが整っているからこそ生まれるもの。日頃から上手にストレスを解消しながら精神的にも健康に過ごすことで、内側からポジティブなエネルギーが感じられるはずです。
仕事から帰ったらゆっくりお風呂に浸かって心身ともに疲れを取る、休みの日にウォーキングやヨガをして気分転換するなど、自分なりの方法でメンタルを整えておきましょう。
精神的に満たされている女性はイキイキとしていて、男性が放っておけないちやほやされる存在になれるでしょう。
(3)人の反応をよく見る
ちやほやされやすい愛される女性になるには、人に興味を持つことも重要です。自分本位で過ごしていても、誰も近付いてきません。
会話中や普段の何気ない場面など、人の反応をよく観察してみましょう。するとだんだん「この人にはこう言えば分かりやすいかな」「あの人はこの食べ物が好きなんだ」など、一人一人の好みや性格を把握できるようになってきます。
相手のことが分かれば、あとは先回りの行動を意識するだけ。途端にあなたは「気配りができる人」になれます。
まずは相手の好みや性格を把握するために、人に興味を持って接してみましょう。
(4)ポジティブな対応をする
明るく元気で前向きな女性は愛されオーラが全開。「でも」「だって」「どうせ」などのネガティブ3大ワードは使わずに、いつでも肯定的に反応をしましょう。
また、仕事での会話でも「~していないからできない」という言い方ではなく、「~すればできる」というように、すべて肯定形に言い換えることで周囲の雰囲気もグッとポジティブになります。
「一緒にいると元気になれる」と思わせれば、ちやほやされる人の仲間入りでしょう。
(5)「ありがとう」「ごめんなさい」をちゃんと伝える
お礼や謝罪などは、なかなか素直に言えない場面もあります。職場では形式的になってしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ気持ちを込めてしっかり伝えましょう。
「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える人は、素直で誠実な印象を与えます。人としての魅力がアップすれば、だんだんちやほやされる存在になれるでしょう。
▶次のページでは、「ちやほやされている」と勘違いしがちな要注意パターンを紹介します。
要注意。ちやほやされていると勘違いしがちなパターン
一方で、ちやほやされていると思っていたらちょっと違う……というパターンも。
うっかり勘違いしてしまう場面をご紹介しましょう。もし身に覚えがあったら、行動を改善したり、相手の態度にだまされないよう注意したりすることをおすすめします。
(1)接触頻度に差がある
ある一定の時期やタイミングにだけやたらちやほやされるけれど、ふと気付くとブームが去ったように人が寄って来なくなる……という時は、何かに利用されている可能性があります。
合コンの人数不足、仕事の手が足りないなど、困った時にだけちやほやして持ち上げられるようであれば、都合良く利用しようと思われているだけかもしれません。
自分が「嫌だな」と思う誘いは、たとえちやほやされていると感じても、しっかり断ることが本当に愛される女性になる一歩です。
(2)単純に手がかかる存在なだけ
新入社員や業務に慣れていない場合、実際に手がかかるためたくさんの人が関わることになります。いろいろな人が優しく教えてくれると「ちやほやされている!」と感じる瞬間もあるかもしれませんが、単純に仕事をスムーズに進めたいがための可能性も。
別の新人や年齢の若い社員に対しても同じ対応をしていたら、ちやほやされているわけではないのかもしれません。
それをいつまでも勘違いしていると、周囲から呆れられてしまいます。
(3)体を求められる
ちやほやされたとしても、いきなり体を求められたり深い関係を迫られたりする場合は、褒めて気持ち良くさせ、都合良く誘い出そうとしているだけの可能性が高いので、きっぱり断りましょう。
「モテる女性」と「都合のいい女」はまったく違います。ちやほやされていると感じている時、相手に下心がないかよく言動を確認してみてください。
真にちやほやされる「愛され女子」を目指そう
どこに行ってもちやほやされる「愛され女子」。でも、その差はそんなに大きなものではありません。
大切なのは「向上心」と「誠実さ」。いつでも自分磨きを忘れずに、素直な対応を心掛けていれば、本当のちやほやされる女性になれるはず。
自分らしい“ちやほやポイント”を見つけて、周囲の雰囲気をグッと良くする、素敵な女性を目指しましょう。
(関由佳)
※画像はイメージです
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※この記事は2021年03月11日に公開されたものです