ドキドキして無理。好きな人の前で緊張しないコツ7つ
好きな人の前だと緊張してうまく話せないと悩む女性は多いもの。緊張から空回りしてしまう自分が嫌になってしまうこともあるでしょう。今回は婚活心理コンサルタントも務める臨床心理士の広瀬絵美さんに、緊張してしまう理由や対処法を教えてもらいます。
普段は誰とでも話せるのに、好きな人の前だと赤面してしまったり、頭が真っ白になったり……。声もうわずり、話そうと思っていたことがどこかに飛んでいってしまうなんてことも。
「これでは彼との距離が全然縮まらない!」といったお悩み、実は多くの女性が抱えています。
今回は、今すぐ使える「好きな人と話しても緊張しない」心理テクニックを解説いたします!
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緊張している女性を男性はどう見ている?
「好きな人(自分)を前にして緊張している女性を見てどう思うか」YouTubeにてアンケート調査を行いました。
※調査概要:男性(464名)/2021年2月15日〜2月16日
その結果、「かわいい」と思う人が83%もいることが分かりました。かなりの男性が「かわいいな〜」と思うのですね!
こちらの緊張のせいで、相手を嫌な思いにさせる可能性はかなり低いということが分かります。
緊張状態で取りがちな態度
では、緊張してしまうとどんな態度を取ってしまうのか、代表的なものを見ていきましょう。
あなたもこんなふうになってしまっていませんか?
(1)体が固まり話せなくなる
人は緊張すると「逃げる」か「闘う」のどちらかの方法を選ぶ傾向があります。また、「逃げる」行動の1つとして、体をすくませてその場をやりすごすこともあります。
彼に対して極度に緊張している場合、こういった本能的行動を無意識に取ってしまうでしょう。
(2)顔が赤くなる
極度の緊張状態に陥ると、アドレナリンという脳内ホルモンが分泌されます。このホルモンの作用の1つに、血流を急上昇させるという効果があります。
そのため、好きな人を前にして緊張し過ぎて顔が真っ赤になる人がたくさんいます。
(3)声や体が震える
また、緊張し過ぎると心臓がドキドキする、声や体が震えてガクガクしてしまうことがあります。
大人数の前で発表するなどのタイミングで、経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
(4)早口で無駄なことを話してしまう
「違い」や「差」がある状況は、人を不安に陥れる傾向があります。
例えば、他の人はみんな課題をやってきているのに自分だけ忘れてしまった、こんな状況だととても不安になりますよね。
この状況と同じで、あなたが緊張状態に陥っている時、相手の方が口数が少なかったり無言であったりすると、その「差」のせいで不安になり緊張が加速することに。そして無意識のうちに、緊張を和らげようと無駄なことを話したり、早口で話したりしてしまうこともあります。
好きな人の前だと緊張してしまう原因
では、そもそもどうして好きな人の前だと緊張してしまうのでしょうか?
(1)アドレナリンが分泌されるから
人は危険を察知した時にアドレナリンが分泌され、心拍数が上がりドキドキとします。
そして、恋した相手を前にした時も「自分が緊張してしまう相手」=「危険」と脳は認識し、アドレナリンが分泌され、ドキドキ緊張してしまうのです。
よって、あなたが好きな人の前で緊張するのは、とても自然な生理的反応なのです。
(2)相手の評価が気になるから
好きな人からの目って、とっても気になってしまいますよね。このように、人にどう思われるか気になってパフォーマンスが下がることを心理学では「社会的抑制」と呼びます。
例えば、家で料理した時は上手にできたのに、友達の家で作ったら大失敗という経験はありませんか? このように、相手の評価を気にし過ぎると緊張してしまい、思うように行動できなくなることも。
(3)自分の行動に無理な制約をかけ過ぎている
誰でも「好きな人にはかわいく見られたい!」と思いますよね。そして、モテ仕草のコラムやモテの指南書を読んではついまねしなくてはと思ってしまう……。
そのせいで、彼の前では「絶対こうしないといけない」、もしくは「こうしてはいけない」と思い過ぎ、自由度が失われてしまうのです。
これでは彼との会話が「モテ仕草」の試験のようになってしまい、緊張が高まってしまいます。
(4)設定しているゴールが高過ぎる
「絶対満点取ろう!」と思って挑むテストと、及第点でいいやと思うテストでは緊張感が全く違いますよね。
このように、「彼と絶対に付き合う!」「デートに誘う!」など、設定している目標が現状では高過ぎる場合、強い緊張を自ら招いてしまいます。
好きな人の前で緊張しない方法
緊張している姿を「かわいい」と思う男性が多いことから、無理に緊張しないようにする必要はありませんか、もし気になるようなら直したいですよね。
そこで、最後に好きな人の前で緊張しない方法をお伝えします。
緊張をほぐす方法はこちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
(1)客観的視点で現状を捉え言葉にする
緊張している時や不安で悩んでいる時は視野が狭まってしまいます。そこで、客観的な視点を持つことは、ネガティブな精神状態を改善するのにとても効果的。
「好きでドキドキしているのは自分だけ」などと、現状を客観的に見て言葉にすることで、狭い思考から脱却することができます。
(2)「緊張しちゃダメ」と思わない
「ダメ」と言われることほどやりたくなる、「カリギュラ効果」という心理メカニズムがあります。
「緊張しちゃダメだ……」と思うほど、意識が緊張にフォーカスしてしまうため、ダメダメと思い込むことをやめましょう。
(3)安心できるものを持つ
前述した通り、緊張している時はアドレナリンが出ています。つまり、ある種の興奮状態。そこで、心を鎮めるために安心できる行動を取ることがおすすめです。
例えば、話している時にふわふわしたタオルを持つ、気持ちの安らぐ香水を嗅ぐなど、あなたが安心できる行動を取ってみましょう。
(4)脳内でビジュアルを変える
これは恋愛以外の緊張状態にも用いることができる心理テクニックで、想像上で認識を変えると、心がラクになるという方法です。
例えば、好きな人と自分の間に架空のドアがあるようなイメージをする、相手のビジュアルをクマだと思ってみる、相手のサイズをミニチュアサイズに小さくするなど、頭の中で変換してみると、緊張が緩和されるのでおすすめです。
(5)「かわいく見せよう」「好かれよう」と思わない
先ほどもお伝えしましたが、自分に高いハードルを設定すると緊張します。
「かわいく見せなければ嫌われる」「こういう行動をしなければ好かれない」など、自分の設定したハードルは自分の首を絞めるだけなので、自然体でいいんだということを知りましょう。
(6)話すことをあらかじめ考えておく
「分からない=不安=緊張」となりやすいため、あらかじめ段取りを組んでしまうこともおすすめです。
「まずはあいさつをして、昨日の仕事の話をして、最後にお礼を伝えよう」など、概要を決めておくと会話しやすいでしょう。
(7)緊張していることを伝える
不安な時は自己開示がおすすめです。
「男の人と2人で話していると緊張しちゃうんだ」など、少し伝えておくだけで、「相手に緊張を悟られないようにしないと」という緊張感から解放されるため、自然と緊張を減らすことができます。
緊張する理由が分かれば、気持ちがラクになる
分からないことは大きな不安になり、さらに緊張が加速するという負のループにつながりがちです。
ですので、まずはなぜ緊張するのかを詳しく理解し、自分の状態を「言葉で説明できる」ということは心理学的にとても大切。それだけで安心しますし、具体的な改善策を冷静に考えることができます。
緊張するあなたをマイナスな目で見る男性はほぼいません。まずはリラックスし、相手と徐々に仲良くなることを目指してみましょう。
(広瀬絵美)
※画像はイメージです
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※この記事は2021年02月28日に公開されたものです