【心理学】失恋の執着を手放す方法。立ち直るための簡単5ステップ
失恋をしたら、辛くてなかなか立ち直れませんよね。過去の恋人に執着してしまうこともあるでしょう。振られた時のことを思い出して、このままずっと気持ちを引きずってしまうのか……と悩んでいる人に、試してほしいことがあると心理カウンセラーの秋カヲリさんは言います。失恋から立ち直る5ステップとは一体どういったものなのでしょうか?
失恋するとなかなか立ち直れませんよね。ずっと片思いしていた相手に振られた場合や、相手が職場にいたりすると辛い気持ちを引きずりがちです。
20代でも失恋は辛いものですが、年齢を重ねて30代になるとさらに失恋から立ち直りにくくなります。
どうすれば失恋から立ち直り、新しい恋愛をスタートできるのでしょうか? 心理学を踏まえて失恋を引きずってしまう理由や、失恋からの立ち直り方を解説します。
失恋をしたらなぜ執着してしまうのか
そもそも失恋をしたら気持ちを引きずってしまうのはなぜなのでしょうか? なかなか立ち直れない心理的要因を解説します。
(1)喪失感が大きいから
恋愛は心のエネルギーになります。日常的に相手とたくさん会っていたり、恋人関係が長く続いていたりすると、それだけ失恋後の喪失感が大きくなるものです。自分の心にぽっかり穴が空いたようで、寂しく感じるでしょう。
ふとした瞬間に相手のことを思い出しては、戻らない日常を恋しく思って辛くなります
(2)元恋人に執着しているから
「彼じゃなきゃダメなのに」「あの人が一番の相手だったのに」「もうあんな人には出会えない」と失恋相手に執着していると、心理的に依存している状態になり、なかなか失恋のショックから抜け出せません。唯一無二の存在だと思い込まないようにしてください
(3)相手にまだ未練があるから
「またアタックすればOKをもらえるんじゃないか」「もしかしたらよりを戻せるんじゃないか」と未練を抱いている限り失恋を受け入れられないので、諦められません。もしかしたら……と希望的観測ばかりしてしまい、気持ちを切り替えられないでしょう。
(4)失恋相手とよく会うから
職場に元恋人や片思い相手がいるなど、失恋相手とよく会う場合は見るたびに恋愛感情を思い返してしまい、立ち直りにくくなります。感情が整理できるまではできる限り距離を置いて、自分の気持ちと向き合う期間を設けたほうが良いでしょう。
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失恋に執着し続けるデメリット
失恋を引きずったままだと新しい恋に踏み出せず、苦しい気持ちを抱えていくことになります。他にも心理的なデメリットがあるので、気を付けたいリスクを紹介します。
(1)自信を失ってしまう
失恋して「自分が悪かったんだ」「自分に欠点があるから振られたんだ」というように考えると自信を失ってしまい、辛さが倍増します。
失恋した理由を考えるたびに自分のダメなところばかり見つめるようになり、自分で自分を傷つけてしまうのです。自己肯定感が下がり、ネガティブな考え方に陥ってしまうこともあります。
(2)他の男性の良いところに気付けなくなる
失恋を受け入れて感情の整理ができれば、新しい恋にも踏み出しやすくなります。いつまでも過去の恋愛にとらわれていると昔の恋人を美化してしまい、他の男性のいいところに気付きにくくなります。たとえ結婚願望があっても、婚期が遅れてしまう可能性があるでしょう。
(3)トラウマ化して恋愛に臆病になる
どんなに辛い失恋をしても、そこから立ち直れれば「恋愛で失敗しても大丈夫」と思えるようになるので前向きに生きていけますが、立ち直れずに引きずっているとネガティブな感情が膨らんでいき、失恋がトラウマになってしまいます。
(2)と似ていますが、こちらは恋愛自体を避けてしまう傾向にあるでしょう。
過去の恋愛への執着を手放すメリット
辛い気持ちを持ったままだと、何が起こるのかについて見てきました。では、過去の失恋における執着を手放すことで得られるメリットとはどういったものがあるのでしょうか?
(1)毎日が楽しくなる
気持ちを引きずったままだと気分も落ち込み、新しいことに挑戦する気持ちも生まれてきません。
執着を手放すことで、他のことに目を向ける余裕が出てきて、恋愛以外の幸せにも気づくことができるでしょう。
(2)自分を肯定できる
なぜ別れることになったのか、自分がいけないのか。執着を持ったままだと、過去を振り返り自分を責める気持ちが強くなってしまいます。
辛い気持ちを手放すことができれば、過去の呪縛から解き放たれ、自分のことを認めてあげられるようになるでしょう。きっと心が軽くなるはずですよ。
(3)新しい恋愛への道が広がる
別れた恋人のことばかり考えていると、新しい恋には気づけないもの。執着を手放すと、今まで思ってもいなかった可能性に出会えるでしょう。
また、周りの友人たちもあなたに新しい恋人候補を紹介してくれるようになるかもしれません。
執着を手放す! 心理学を使った失恋の立ち直り方
少しでも早く失恋から立ち直りたい人は、心理学を用いた失恋の立ち直り方を実践してみましょう。立ち直るための5ステップを順番に紹介します。
ステップ1:失恋を受け入れ、思い切り悲しむ
立ち直るには、まず失恋を受け入れないといけません。失恋したことを考えないようにしていると、ずっと失恋を受け入れられずに苦しみ続けることになります。
辛くても失恋と正面から向き合い、思い切り悲しみましょう。
たくさん泣いたり、友達に打ち明けて相談するなどして感情を吐き出してください。失恋ソングを聞いたり、思い出の写真を見たりするのもおすすめです。
ステップ2:辛いことを紙に書き出す
今も失恋が辛いなら、何が辛いのか、どんなことを未練に感じているのか、全て紙に書き出しましょう。
頭の中でモヤモヤ考えているだけだと、一体何が辛くて悲しいのかがよく分からず、気持ちが切り替えられません。
辛いことは書き出して見える化したほうが理解しやすく、いろいろな感情を整理できるようになります。
ステップ3:辛さを数値化してみる
辛いことを全て書き出したら、今度は「今どれくらい辛いのか」を数値化してください
失恋直後を100だとしたら、今はどれくらい辛いでしょうか? 少なくとも100よりは小さな数字になっていると思います。
時間がたつにつれて少しずつ辛さが和らいでいきますから、日々辛さを数値化して「だんだん立ち直っているな」と変化を前向きに捉えてくださいね。
ステップ4:嫌だったことも思い出す
失恋を引きずっていると、どうしても過去を美化しやすくなります。美化すればするほど失恋から立ち直るのは難しくなるでしょう。
そんな時は、あえて意識的に付き合っている時に嫌だったことを思い出してください。どんなけんかをしたか、何が悲しかったかなどを具体的に考えると「実際には嫌なこともあったな」と正しく認識でき、失恋を受け入れやすくなります。
できればこれも紙に書き出して、冷静に考えるのがおすすめです。
ステップ5:出会いの場に行く
ある程度、感情の整理をして失恋を受け入れられるようになったら、なるべく積極的に出会いの場に行きましょう。最初は腰が重くても、行動することが大切です。
なかなかときめく相手に出会えなくても、継続的に足を運んで出会いのチャンスを見つけてください。他に気になる人ができたら、元恋人のことは前ほど気にならなくなり、失恋を引きずっていたのがうそのように、新しい恋愛を楽しめるはずです。
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失恋は無理に忘れようとしなくて大丈夫
失恋は思い切り悲しむのが立ち直りの第一歩。無理に忘れようとしなくていいので、辛い時はたくさん泣いてください。そうやって自分の感情を整理してから、出会いの場に赴いてくださいね。
そうすることで、時間はかかっても、必ず失恋から立ち直って新しい恋をスタートできます。
(秋カヲリ)
※画像はイメージです
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※この記事は2021年01月27日に公開されたものです