愛されたい症候群とは? 特徴や原因・対処法【診断あり】
彼氏や彼女、家族から愛されたい。「誰かに愛されたい」「愛情を感じないと不安」という思いは誰しも抱くもの。しかし愛されたい願望が強すぎると「愛されたい症候群」になる場合も。今回は、愛されたい症候群の心理や対処法を、心理カウンセラーが解説します。
「愛されたい」と感じている女性・男性の特徴
では「愛されたい」という気持ちが強い女性、男性にはどのような特徴があるのでしょうか。いくつか例を挙げていきます。
(1)恋人と別れたばかり
恋人という自分を愛してくれる存在を失った時、「自分は誰からも必要とされていないのかもしれない」と感じがちです。
実際には恋人だけが自分を必要とする存在ではありませんし、絶対に恋愛をしなければならないわけでもありません。ですが、別れた後の喪失感から「誰でもいいから自分を愛してほしい」とつらいのかもしれませんね。
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(2)結婚できるか不安
周りが結婚や出産などでライフステージが進んでいく中、自分だけ置いていかれるような気持ちになると、孤独や寂しさを感じます。
結婚に対する憧れや焦りが強いと、「愛されたい」「自分を必要としてくれる存在が欲しい」と感じやすくなります。
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(3)無性に寂しい
周りの人との精神的なつながりを感じられない時、私たちは寂しさを感じます。
寂しさとは1人でいる時だけに感じるのではなく、大勢の人に囲まれていたり、パートナーがいたりしても「誰も自分を理解してくれていない」「愛してもらえていない」と感じると寂しくなるのです。
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(4)孤独感が強い
前述のとおり「愛されたい」という感情は自然なものです。
しかし例えば、「親なら子どもを愛してくれるはず」のように、「自分はしてもらう側」で愛されるのを待っていると、気持ちが満たされるかどうかは相手の都合次第になります。
その結果、「私の気持ちを分かってくれない」などと孤独を感じる場合があります。
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(5)彼氏や彼女を愛せない、依存している
恋人やパートナーがいるからこそ「愛されたい」気持ちが強くなる場合もあります。
相手からの愛情を感じられなかったり、相手の愛を素直に受け取れなかったりする場合、パートナーの存在が余計に寂しさを助長させるのです。
恋は一方通行でも成り立ちますが、「愛」は双方の気持ちが通じ合っている時に芽生える感情のこと。例えば、連絡が返ってこなくても相手の気持ちを疑わずに信じることができるような関係性には「愛」があると言えます。
自分が誰かを心から愛せないことが、愛されたい症候群の原因なのかもしれません。
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(6)自信がない
自信がない性格の人は、誰かに愛されたり大切にされたりすることで「自分はここにいていいんだ」と実感できるのかもしれません。
しかし元々自信がある人は、他人の気持ちよりも自分を尊重します。「誰が何と言おうと、自分がここにいたいからいる」「自分は愛されるべき存在だ」と自信が持てるようになると、満たされない気持ちが楽になるのではないでしょうか。
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(7)承認欲求が強い
「承認欲求」とは、アメリカの心理学者マズローが体系化した人間の動機づけ理論に出てくる基本的欲求の1つです。
他者に認められたり褒められたりすることでしか自分の欲求を満たせない人は、「愛される」ことにおいても他人の承認が必要だと感じてしまいます。
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(8)誰かに必要とされたいと感じている
誰かに必要とされたいという感情は、言い換えると誰かに自分を肯定的に評価してほしいと感じていること。
誰かが自分を必要としてくれるのを延々と待っていても、その瞬間がおとずれる保証はありません。考え方を変えて、自分が誰かの必要な人になるように考え方を切り替えましょう。
そのためには、まず自分が誰かを必要とすることが大切。自分が誰かを必要とすれば、今度はその相手があなたを必要としてくれる時が必ず来ます。
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▶次のページでは、過剰に愛されたいと感じてしまう理由を解説します。
※この記事は2021年01月18日に公開されたものです