彼氏が泣いた時の「彼女としての最善の対応」とは?
「え、彼氏が泣くところなんて初めて見た……」。男性は泣かないというイメージを持っていると、驚いてしまいますよね。心理カウンセラーの高見綾さんは、男性の涙は「感情をアピールするものではなく、勝手に流れてきてしまうものだ」と語ります。では、彼氏が泣いた時どう対応すればいいのでしょうか? 理由や原因と併せて解説してもらいます。
彼氏が泣いてびっくりしてしまった経験はありませんか? 男性が泣くイメージをあまり持っていない人ほど、驚くことでしょう。
そこで今回は、男性が恋愛で泣く理由やその心理について解説します。
彼氏が泣いた時にどう対処すればいいのか、またこのような男性へは日頃からどういったことに気を付けておけばいいのかについても併せて解説します。
そもそも男性は女性より泣かないもの?
子どもの頃、親から「男の子なんだから泣くんじゃない」と言われたことのある男性は多いでしょう。そんなふうに、男性は「感情は抑えなければいけない」「泣くことは男らしくない」といった教育を受けて育ってきていることもあるので、一般的に女性よりも泣かない人が多いと思います。
そして、男性にとって人前で泣くことは「情けない」「恥ずかしい」といった心理になるのです。特に勝ち負けにこだわるプライドの高いタイプの男性にとっては、泣くことは「負け」を意味するため、そういった姿は周りの人にも、そして彼女にもできるだけ見せたくないものです。とはいえ、本当は泣きたくても我慢している男性は多いはず。
近年では、価値観が多様化してきており、男性が泣くことについても昔ほど「男らしくない」といったイメージは持たれにくくなってきています。普段、仕事などで気を張って過ごしている分、プライベートではリラックスしたいと思う人もいるでしょう。
彼女に対して心を許し、「この人の前でなら素を出しても大丈夫だ」と思っていれば、男性でも泣くことはあるものです。
男性が泣く時の心理
男性も女性と変わらず泣くことがあるということですが、恋愛ではどのような心理から泣くことがあるのでしょうか? 確認していきましょう。
(1)彼女と別れたくないから
一番分かりやすいのは悲しみからの涙です。別れ話が出た時に、彼氏が泣いてびっくりした経験のある女性も多いでしょう。女性と同じように「恋人のことが好きで別れるのは嫌だ」と思っていると、無性に悲しくて涙があふれてしまうのです。
また、けんかをして彼女に嫌われてしまったのではないかとショックを受けた時に泣いてしまう男性もいるようです。
(2)会えない寂しさから
理由はさまざまですが、彼女となかなか会えない時の寂しさから泣いてしまう人もいるでしょう。
また、遠距離恋愛で久しぶりのデートをした時は、帰り際に無性に寂しくなることがありますよね。「もう離れたくない……」そんな気持ちから泣いてしまう彼氏もいるようです。
(3)愛されているといううれしさから
彼女から「大切にされている」「愛されている」と感じると、うれしくて思わず泣いてしまう男性もいます。
例えば、誕生日にサプライズのお祝いをしてもらった時や、心のこもった手紙をもらった時、プロポーズが成功した時など、うれしさから感極まってしまうこともあるようです。
(4)不甲斐なさから
例えば、彼氏のやったことが原因で彼女を怒らせたり傷つけてしまったりした時などには、おのれの不甲斐なさに思わず涙を流す男性もいます。
「彼女を守りたい」「彼女の笑顔が見たい」と強く思っているような男性ほど、自分のやってしまったことを情けなく感じてしまう場合が多いです。
彼氏が泣く時に女性が取るべき対応は?
では、彼氏が泣いた時に、彼女としてどのような対応をすることがベストなのでしょうか?
(1)ぎゅっと抱き締める
彼氏が泣いている時は感情が高ぶっているので、何も言わずにぎゅっと抱き締めてあげるといいかもしれません。
彼女に会えないことからくる寂しさや、大切にされていることを実感した時のうれしさからくる涙であれば、ハグをしてあげることで彼氏は安心感を抱くでしょう。
また、ハグが難しい時には手をつないだり、背中に手を触れてあげたりするのもおすすめ。優しく包み込んであげることで、信頼関係が深くなります。
(2)温かい飲み物を出す
一緒にいる時であれば、温かい飲み物を勧めてみるのもいいですね。体がポカポカ温まればリラックスして気持ちが落ち着いてくるはずです。そして、彼氏の様子を見守りつつ、そばにいてあげるといいでしょう。
彼氏がおのれの不甲斐なさに落ち込んでいるような時は、全く関係の無い話を振ってみて気分転換する方法もありです。
(3)時間を置いてから理由を聞く
少し時間を置いて彼氏が落ち着いてきたら、なぜ泣いたのか理由を聞いてあげるといいですね。話を聞く時は、彼氏の話をさえぎらずに聞き役に徹するのがおすすめ。
理由を聞いて、もし彼氏が「分からない」と答えた時は追及せずに「そっか、じゃあ考えがまとまったらまた教えてね」と言っておきましょう。
よく泣く彼氏との上手な付き合い方
最後に、泣き虫な彼氏と付き合っていく上で気を付けるべきことをお伝えします。
(1)質問攻めにしない
なぜ彼氏がよく泣くのか分からないと、ついつい「なんで?」「どうして?」と質問攻めにしたくなるかもしれません。ですが、女性と比べると、男性は感情の扱いに不慣れな傾向があるので、すぐに自分の気持ちを言語化できないことも多いです。
質問攻めにすると、彼氏は「責められている」と感じてしまいますので要注意。問題があった時、女性は話すことで心の中を整理しようとしますが、男性は自分一人で考えて結論を出したいと思っています。
こういった男女差もあるので、すぐに結論を出そうとせず、彼氏に一人で考える時間をあげるようにしてみてください。
(2)日頃からよく話すようにする
日頃からお互いに自分の気持ちを言葉にして話せるようになっておくと、彼氏もガス抜きができるので、感情が高ぶって涙が出るシーンは減りやすいと思います。
そこで普段から、今自分が感じている気持ちをシェアするようなつもりでいろいろなことを話して、そして質問してみましょう。「へ~、そんなふうに思っているんだね」と、ありのままの彼氏を受け入れるようなつもりで聞いてみるのがポイントです。
(3)彼氏を肯定する言葉を掛ける
男性の涙は、女性の涙とは違い何かをアピールするためのものではなく、勝手にあふれてきてしまうものなので、泣くことに対するネガティブな反応はしないこと。「生理現象だから仕方ないよね」程度に受け止めて、気にしない方が彼氏もラクかもしれせん。
そして、日頃から彼氏の良いところを見つけて褒め、頑張りを積極的に認めてあげると、承認欲求が満たされるので、涙が出るほど感情が高ぶるシーンは少なくなることでしょう。
優しく包み込んであげよう
男性は、「感情を抑えるべきだ」と子どもの頃から言われて育ってきていることが多いので、普段は感情を抑制している傾向があります。
そんな彼氏が泣くのは、あなたに心を許している証拠。寂しさやうれしさなど、純粋に心が動いたことで感情が高ぶって涙になっているので、彼氏の気持ちに寄り添ってあげるといいでしょう。
どう対応したらいいのか困った時は、黙って抱き締めたり、そばにいてあげたりするだけでも十分です。
(高見綾)
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※この記事は2020年11月17日に公開されたものです