花嫁に「白のカスミソウ」が合う理由
ブーケやフラワーアレンジメントの名脇役としても人気の「カスミソウ」。周りの花を引き立てるカスミソウには、白の他にもピンクがあり、色によって花言葉が変わってきます。今回は、そんなカスミソウの花言葉を色別にひも解いていきます。
真っ白く控えめな白い小花がかわいらしいカスミソウ。
枝分かれした小花が、かすみのように咲くことから付けられた名前の通り、奥ゆかしいイメージの花です。
そんなカスミソウは、他の花を引き立てる役として花束やアレンジメントで大活躍してくれる人気者でもあります。
今回は、カスミソウの特徴と花言葉、そして一緒に贈りやすい花などを紹介していきます。
カスミソウ(かすみ草)とはどんな花?
まずはカスミソウの基本的な情報から見ていきましょう。
カスミソウの開花時期や特徴
カスミソウは4~7月が開花期ですが、お花屋さんでは通年出回っており、花持ちは5~7日ほど。
原産国は、ヨーロッパのコーカサスやイラン北部とされ、色は白とピンクがあり、無臭の花です。
花言葉は「清らかな心」や「無邪気」、「夢見心地」などがあるので、花言葉的にも使いやすい花ですね。
見た目の純真で混じり気のないイメージから、出産祝いやウエディングブーケにあしらうのにもぴったりです。
英語名は「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」
和名は「霞草」ですが、別名は「宿根霞草(シュッコンカスミソウ)」や「小米撫子(コゴメナデシコ)」「群撫子(ムレナデシコ)」などという呼ばれ方も。
英名はふわふわしたその様子から「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」となんともかわいらしい名で呼ばれています。
カスミソウの名前の由来
カスミソウはナデシコ科の「ギプソフィラ属」で、この属名はギリシャ語の「gypsos(石膏)」と「philios(愛する)」から来ており、石灰質の土を好むという性質に由来します。
また、和名の「霞草」は、細かく枝分かれした先に白い小花がふんわりと咲く様子が、かすみがかったように見えることから名付けられたとされています。
カスミソウが誕生花なのはいつ?
カスミソウの誕生花は、2/3とされています。
この日に誕生日を迎える人には、誕生花であることや花言葉の意味などを添えてプレゼントすると喜ばれるかもしれませんね。ちょっと粋な贈り物として、候補に入れてみてもいいかもしれません。
色別にひも解くカスミソウの花言葉
白のイメージが強いかもしれませんが、実はカスミソウはピンクもあり、それぞれに花言葉の意味も持っています。
花言葉と併せて、贈る相手別でのおすすめの組み合わせを紹介します。
カスミソウ全般の花言葉は「無邪気」「幸福」「感謝」
まずはカスミソウ全般の花言葉から見ていきましょう。
カスミソウには「無邪気」の他、「幸福」「感謝」という花言葉もあります。
「無邪気」は、英名である「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」に由来しているとされています。
また、お祝いの場などで贈られることが多いことから、「幸福」や「感謝」という花言葉がつけられたようです。
白いカスミソウは「純潔」「清らかな心」「親切」
白いカスミソウの花言葉は「純潔」。他には「清らかな心」「親切」の花言葉もあります。
真っ白く控えめな花のイメージにぴったりの花言葉ですね。花言葉的にも贈りやすく、見た目的にも使いやすい色です。
好きな人に贈りたいなら
白く小さいカスミソウは派手な花とも相性がいいので、例えば、好きな人に贈りたいなら、「あなたを愛します」という花言葉がある赤い薔薇や、「愛の芽生え」のピンクのチューリップなどともマッチします。
両方使っても華やかな花束になりそうですね。

思いを伝えたい人にはどんな花を贈るのがおすすめ? 「愛」にまつわる花言葉を持つ花を紹介します。
お世話になった人に贈りたいなら
お世話になった人に贈りたいなら、「温かい心」のピンクの薔薇や、「感謝の心」のピンクのカーネーションなどの花言葉と組み合わせても、「親切」の花言葉を持つカスミソウならマッチします。
華やかで喜んでもらえそうなブーケができそう。

「ありがとう」の気持ちを花に込めて贈りたい! そんな時におすすめの花を紹介します。
結婚のお祝いに贈りたいなら
結婚のお祝いなら「幸福な愛」「信じ合う心」のブルースターや「高貴」のデルフィニウムの花言葉もぴったり。
2つとも花嫁が身に着けるサムシング・ブルーにも使われるので、「純潔」という花言葉を持つカスミソウと合わせた花束は、ウエディングにおあつらえ向きです。
もちろん、そんな組み合せもいいですが、真っ白で純潔なカスミソウを主役に、カスミソウだけのブーケもとってもすてきで人気があります。

結婚祝いに花を贈りたい時には要チェック。「幸せ」「祝福」の花言葉を持つ花を紹介します。
ピンクのカスミソウは「感激」「切なる思い」
かわいらしいピンク色のカスミソウには、「感激」の他にも「切なる思い」の花言葉もあります。
感謝を伝えたい時や感情の高ぶりを伝えたい時には、ピンクのカスミソウのチョイスもいいですね。
憧れの人に贈るなら
「魅力的」のラナンキュラスや「気品」や「華麗」のダリアなどと一緒にブーケにして、憧れの人に捧げるのもすてきです。
また、何かお礼を伝えたい場合には「感謝」の花言葉を持つカンパニュラと合わせれば、かわいらしい花束で「感激」と「感謝」の気持ちを伝えられます。

笑顔になってほしい人に贈りたい花を、花言葉とあわせて紹介します。
少し気になっている人に贈りたいなら
ちょっと好意を寄せている人にお礼を言いたい時は、「ほのかな思い」や「感謝」の花言葉のあるレースフラワーと合わせてるのもかわいいですね。
白いレースフラワーとピンクのカスミソウの小花のみ花束が印象に残りそうです。

片思いをしている時に手にしてみたい、または相手に贈りたい花を紹介します。
カスミソウの花言葉に怖い意味はある?
紹介した通り、カスミソウには「純潔」「感激」など前向きな花言葉はありますが、怖い意味合いのものはありません。
葬儀など故人を弔う際に用いられやすい花でもあるため、「カスミソウは怖い」というイメージを持つ人もいるのかもしれませんね。

贈る際には要注意! 怖い意味を持つ花を、花言葉とあわせて紹介します。
名脇役であり、実は主役にもなれるカスミソウ
1輪ではちょっと寂しいな、花束にバランスが欲しいなという時に用いやすいカスミソウは、花言葉的にも使いやすい花です。
白とピンクで少しニュアンスやイメージが変わってくるので、使いたいシーンに合わせて使い分けても良さそう。
他の花を引き立てる名脇役でもありますが、カスミソウは単体でも十分主役になれる花。カスミソウのみの花束も、新鮮でいいかもしれませんよ。
(さかもとみき)
※画像はイメージです
※この記事は2020年10月31日に公開されたものです