罪悪感を消す方法とは? 感じる原因と対処法を解説【診断付】
罪悪感とは何? 心理カウンセラーの大塚統子さんが言葉や心理学における意味を解説。罪悪感が生まれるメカニズムや、罪悪感を解消する方法を解説します。罪悪感で苦しいと感じる時、対処法をチェックしてみましょう。
罪悪感を抱きにくくする対処法
罪悪感があると、自分を責めて苦しくなります。できることなら、なるべく罪悪感を持たずに過ごしたいものです。
最後に、罪悪感を抱きにくくするコツを紹介します。
(1)「おかげさまで」と感謝する
「ごめんなさい」と言う時、自分のダメさや、できなかったことを考え、罪悪感に苛まれやすくなります。一方で、「ありがとう」と言う時は、相手の善意や相手がしてくれたことに焦点を当てています。
つまり、相手に意識が向いている状態では、自分を責めなくて済みます。そこで、「ごめんなさい」を口癖のように使うのではなく、積極的に「ありがとう」「おかげさまで」と感謝するようにしましょう。
(2)許し上手になる
自分が誰かに対して「あなたが悪い」「あなたのせい」と思っていると、自分も同じようなことをした時に、人から「あなたが悪い」「あなたのせい」と思われると考えます。
逆に、誰かのミスに「あの状況では仕方がなかったよね」「そんなこともあるよね」と寛容でいると、自分のミスに対しても過剰に自分を責めなくなります。
許し上手になると、同時に許され上手にもなれるのです。
(3)迷うなら行動する方を選ぶ
一説には、後悔の75%は行動しなかったことへの後悔だといわれています。行動したことへの後悔と、行動しなかったことへの後悔では、行動した後悔の方が「自分がしたことだから」と気持ちの整理がつけやすいようです。
そこで、罪悪感を抱き後悔しやすい人は、迷った時には行動する方を選択していきましょう。そして、行動できた自分を褒めることを習慣にしましょう。
▶次のページでは、罪悪感という言葉の使い方や例文を紹介します。
【番外編】「罪悪感」の意味と使い方
最後に、番外編として「罪悪感」という言葉について深く掘り下げていきましょう。
言葉の意味
罪悪感の言葉の意味としては、「罪をおかした、悪いことをしたと思う気持ち」(出典:『デジタル大辞泉』)です。
類語には「自責の念」「良心の呵責」「悔恨の念」「後ろめたさ」などがあります。
言葉の使い方
言葉としては、「抱く」「苛まれる(さいなまれる)」のような動詞を続けて、以下の例文のような使われ方をします。
例文
・彼の秘密を漏らしてしまったことに罪悪感を抱く。
・友達にひどいことを言ってしまい、罪悪感に苛まれる。
・彼女を裏切ってしまった罪悪感に苦しんでいる。
・君があの事件に対して罪悪感を感じる必要はない。
意味と併せて、こうした言い回しもぜひ覚えておきましょう。
罪悪感でいっぱいの自分を許そう
罪悪感は誰もが持つ感情ですが、人によって受け止め方の深刻度が異なります。頻繁に自分を責めて苦しくなるようなら、ひどく自分を罰し過ぎているのかもしれません。
大抵の場合、自分を一番「許せない」と思っているのは自分自身のようです。罪悪感との付き合い方を理解して、自分を責める気持ちを減らしていきましょう。
とことん自省した後は、自分を許してあげることも必要ですよ。
(大塚統子)
※画像はイメージです
※この記事は2020年10月26日に公開されたものです