【心理学】上手な断り方とは。不快にさせない8つの定番フレーズを紹介
人から何かを頼まれたり誘われたりした時、なかなか断れないことがありますよね。相手を怒らせてしまうのではないか、関係性が悪くならないか……。そう思って、ついつい引き受けてしまう人に向けて、心理カウンセラーの桑野量さんが上手な断り方を教えてくれました! ぜひ参考にしてください。
シーン別・不快にさせない断り方【例文つき】
前述したポイントを参考に断るとしても、相手との関係性やシチュエーションによって、その断り方は多少変わってきます。
以下では、【仕事】【恋愛】【友人】とそれぞれの関係性における、上手な断り方を挙げていきます。使えるフレーズも併せて紹介するので参考にしてください。
ビジネス関係での上手な断り方
業務過多なところに新しい仕事を頼まれた場合
使えるフレーズ:今手一杯なため、〇〇までの作業となりますが良いでしょうか?
忙しいこともキチッと伝えた上で期限や代替案を併せて伝えましょう。相手はあなたの現状も把握できて、配慮も感じられるので不快にはなりません。
残業を頼まれた場合
使えるフレーズ:申し訳ございません、今日はどうしても〇〇でして。
謝罪の言葉を全面に押し出して、その後に急用や大切な予定があることをアピールしましょう。それによって、もしも相手に負担をかけてしまうようなことがあるのなら感謝の言葉を忘れないように。謝罪と感謝の言葉のセットはどのような場合でも効果的です。
会社の飲み会に誘われた場合
使えるフレーズ:お誘いいただきありがとうございます。 しかし、あいにく○○でして。
まず誘ってもらえたことに感謝を伝えましょう。「ぜひ、行きたいのですが」とまで言ってしまうと次回の予定を聞かれるかもしれないので、それが嫌な場合は感謝の言葉だけ伝えておくのがベター。
恋愛関係での上手な断り方
デートに誘われた場合
使えるフレーズ:お気持ちはうれしいのですが、今は〇〇に集中したいんです。
相手に感謝を伝えつつ、今は恋愛に興味が無いことを併せて伝えておくと良いでしょう。自分自身が拒否されているわけではないと感じることで、相手も自分の気持ちを納得させやすくなります。
交際を申し込まれた場合
使えるフレーズ:他に好きな人がいるのでごめんなさい。
ここはきっぱりと相手に可能性が無いことを伝えてあげた方が良いです。傷つけないようにと回りくどく伝える方が余計に傷つけてしまう恐れがあります。このフレーズなら相手のことを否定する言葉も入っていないので、受け入れてもらいやすいはずです。
友達関係での上手な断り方
遊びや飲み会に誘われた場合
使えるフレーズ:落ち着いたら、私から連絡するね。
断る理由は何でもいいですが、自分から連絡する意思があることを伝えておきましょう。相手の提案を好意的に受け止める姿勢を見せることが大切です。
お金を貸してほしいと言われた場合
使えるフレーズ:誰にも貸さないようにしているんだ。
自分のルールや決まり事があることを伝えましょう。自分の決めたルールということで、多少強引さがあっても大丈夫です。きっぱりとした態度の方が、かえって相手に不快に思われません。
宗教やネズミ講に誘われた場合
使えるフレーズ:それだけは親から反対されているから……。
真っ向から断ってしまうと、どうにか勧誘しようと粘られてしまいます。宗教やネズミ講に対する親のイメージで……という理由で断ることで相手に納得してもらいましょう。第三者の意見を入れることがポイントです。
無理に付き合う必要はない。うまい断り方で乗り切ろう
断ることは悪いことではありません。
相手の都合や要求ばかりに合わせていると、それがストレスになってしまいます。
人間関係を円滑に進めていくためには、決して無理をしないことがポイントです。
相手の要求を引き受けて抱えるストレスと、きちんと断ることの負荷を天秤にかけて、自分にとって負担が少ないのはどちらか? そこをしっかりと考えることで、断ることができるようになるかもしれませんよ。
断ることは、相手のことを粗末に扱うことや拒否することではなくて、自分を大切にする行動でもあるのです。
(桑野量)
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※この記事は2020年08月13日に公開されたものです