「悪い男」がモテる理由
一筋縄ではいかないような相手だと分かっていても、なぜか惹かれてしまう。そんな、ちょっと「悪い男」を好きになった経験はありませんか? 今回は、悪い男の特徴やモテる理由について、マジシャン兼催眠心理療法士の浅田悠介さんに解説してもらいました。
悪い男。
この三文字にクラッときてしまうものはありませんか。危険なのは分かっている、でも、どうしようもなく惹かれてしまう、という感じ。ヒール(悪役)感とでもいうのでしょうか。
今回のテーマは「悪い男」です。
そういう危なげな匂いの男に翻弄されるのが好きな貴女──分かりますよ。熟成されたお酒のようにクセになりそうですよね。そうした男性の特徴を学んでみましょう。
なぜ女性は、そうした「悪い男」に弱いんでしょうねえ?
「悪い男」はどういう男性なのか
ここでの「悪い男」を「女心をくすぐり、良い意味で翻弄してくる男性」と定義します。
注意してほしいのは、浮気や女遊びをするわけではない、ということです。付き合っても問題はないのです。貴女を傷つけるわけではないから。
ただ「女心に刺激を与え、心を掴んだらなかなか離してくれない」。そんな魅力を持つ男性のことですね。
それが、ここでの「悪い男」の定義です。
モテる悪い男の特徴5つ
ここではモテる悪い男の特徴を挙げます。
貴女のまわりの「悪い男」は当てはまるでしょうか。ぜひ、チェックポイントとしても使ってみてください。
(1)タフである
悪い男はタフであります。
体力があるのとは少し意味が異なります。精神的に、タフなのです。どんなときも甘えや泣きごとを言いません。ただ行動するのみ。行動でしか、物事は変えられないということを知っているから。
男はタフでなければ生きられないのです。
(2)優しい
悪い男は優しくもあります。
これも一般的な優しさとは違うかもしれません。辛辣に見えるときもあるでしょう。しかし本当の優しさは、得てして厳しさの仮面を被っているものなのです。何もせず見守ることだって優しさになりえるでしょう。そうしたハードな優しさも持っています。
男は優しくなければ生きている意味がないのです。
(3)行動力がある
悪い男は行動力があります。
というより何も気にしません。やりたいことをやる、やりたくないことはやらない。これが悪い男の行動原理です。まわりの目や失敗したらという自信のなさとは無縁です──だからガンガン動けるのですね。
これは自分勝手ではありません。自分の責任と名のもとにおいて行動するということなのです。そういう強さなのです。
趣味やビジネスにおいても、その行動力は活かされるでしょう。どう思われようが、ちゃんと結果を出す男だといえます。
(4)リスクを負える
悪い男はリスクを負えます。
逆に言うと、普通の人間はリスクを負えません。恐れを知っているから。ゆえに勝負できないのですね。いざというときに足がすくむのです。
そんな中、悪い男は、リスクを承知で勝負に出ます。ビジネスや、日常生活のあらゆるところで。
もちろん失敗することもあるでしょう。しかし、それ以上に、大きなリターンを得ることもあります。勝負できるとは、そういうことなのですから。
リスクを負える人間につきものの色気は確かに存在します。
(5)何を考えているのか分からない
悪い男は何を考えているのか分かりません。
正確には、計り知ることができないのです。ビジネスプランか、精神的なことか、言葉にできないことか。少なくとも頭の中にあるものをペラペラ喋るようなことはしません。それがミステリアスさを香らせます。
そして、女心は、何を考えているか分からない男性に弱いものですよね。これは、男も惚れる男かもしれません。
なぜ女性は悪い男に惹かれるのか
さて本題です。
なぜ女性は、悪い男に惹かれてしまうのでしょう。あらゆる面から考えることにします。ぜひ参考にしてください。
(1)生物としての強さを感じるから
生物的に惹かれてしまうのです。
遺伝子レベルの話です。そもそも生物界では、メスは、強いオスに守ってもらえると生存確率が上がりますよね。子どもの命も守れます。子孫を残せるのです。
だからこそ強そうな男性に惹かれるように出来ているのです。悪い男の危険な匂いとは、強さの匂いなのかもしれません。
(2)希少性があるから
人間は貴重なものを「価値の高いもの」だと考える特徴があります。
よく考えたら数が少ないことと価値の高いことは別ですよね。例えば、今私の机の上にあるゴミは世界にひとつしかありませんが、なんの価値もありません。
しかし生物の本能は「他に似たオスがいない」という理由で、その相手を好きになることもあるのですね。良くも悪くも遺伝子的に価値があると判断されるのです。
悪い男は悪い男というだけで価値がある(と感じられる)わけです。
(3)ドキドキさせられるから
その危険な匂いは女性をドキドキさせます。
一挙一動が感情を揺さぶるのです。すると女性の本能は「ああ私の感情を揺さぶるなんて優秀なオスに違いない」と判断してしまうのですね。ロマンチックなことでもあり、ある種、遺伝子の誤作動ともいえるかもしれません。
恋愛において魅力的とは「相手の感情を揺さぶるのがうまい(冷静な判断力を奪える)」という意味なのです。
悪い男はドキドキさせることで女心を手に入れるのですよ。
(4)違う世界を見せてくれるから
悪い男はいろんな世界を知っています。
たぶん普通ではない経験や価値観を持っているから。それが悪い男の香りでもあるのでしょう。
女性は、その奥に「私の知らない世界」を期待します。このつまらない現実を飛び出して、非日常の世界に連れて行ってもらえるような感じに弱いのですね。これを「異体験願望」と呼びます。
現実にため息をついている女性ほど、この傾向があるかもしれません。
(5)なぜ悪い男が気になるのか
悪い男は、良くも悪くも独特です。
普通ではありません。その存在はツッコミどころすらあるでしょう。
だからこそ「気になってしまう(目についてしまう)」のですね。他の人のことなんてすぐに忘れるのに、いつまでも心に残るのです。初めは恋ではないかもしれません。しかし気になり始めると──というわけです。
他とは違う生き方ゆえに女心を惹き付けるのです。
悪い男はクセになる
最後に、大事なことを強調させてください。
今回ご紹介した「悪い男」は、いわば人生にスパイスを与えてくれる男のことです。貴女を、ここではないどこかへ連れて行ってくれる男性のことです。
一緒にいて「心がすり減る」「悲しくて泣ける」「自己肯定感が下がる」というのなら、それは「本当の意味でのダメ男」であります。
この違いだけははっきりさせておきましょう。貴女は幸せにならないといけませんから。そこだけはブレちゃいけません。
貴女の元に幸せが舞い降りるように祈っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
※この記事は2020年05月11日に公開されたものです