婚活女性が求める年収は現実的? 年収600万円以上が高望みである理由
婚活中の女性が男性に求める年収として「1000万」「600万以上」などの声を耳にしますが、これは現実的なのでしょうか。男性の平均年収を基に、高望みとなる年収のラインを解説。年収の高い・低いに惑わされず、幸せな結婚をするコツを恋愛ライターの菜花明芽さんが紹介します。
「婚活において男性の年収は重視しますか?」
この問いに対して「イエス」だと答える女性は多いはず。
結婚を視野に入れたときに、お金で苦労したくないという思いから真っ先にチェックするのはやはり年収。
婚活アプリでも年収の欄に具体的な数字を入れて検索をかけることが当たり前になっているほど、最重要ポイントになっていることは間違いありません。
しかし、年収1000万円以上のハイスペック男子を狙おうとすると「そんな高望みしていると相手が見つからないよ」と言われがち。一体どれくらいの年収の男性を狙えばいいのでしょうか。
そこで、今回は婚活で実際に出会える男性の年収や、お金以外にも重視するべきことをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
男性の平均年収とは
婚活において、一般的に年収600万円以上が高収入だといわれており、そこをボーダーラインとして考える女性も多いようですが、実際のところ男性の年収はどれくらいなのでしょうか?
平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると男性の平均年収は545万円とあり、女性が高収入だと考える年収600万円には満たないということがわかりました。
この数字はあくまでも平均値なので、一部の高収入の男性がこの平均額を引き上げていることも十分に考えられます。
そうなると女性が考える婚活相手の理想の年収は、少しお高めといえます。
高年収の独身男性と出会うことはできるのか?
平均年収が分かったら、今度は高収入の男性と実際に出会うことができるのかが気になってきますよね。
そこで、私が高収入男性限定の婚活パーティーに参加したときの話をしましょう。一人の男性が「こういうパーティーは初めてですか?」と笑顔で話しかけてきてくれました。
背も高く、なかなかのイケメンで「なんて素敵な人!」と思った瞬間「実は僕は彼女持ちなんです。今日は友達の付き添いで……」 と言われてびっくり。
高収入で優しいイケメンはもうすでに売り切れていました。
付き添われていた友人の男性は「お酒を飲む女性は嫌い」とこちらに条件ばかりを言ってくる人で。
この経験からも「高収入で素敵な男性とは出会うことが難しいし、なかなか婚活の場にはやって来ない」と断言できます。
そういうハイスペックな男性は女性が放っておかないですよね。
婚活において年収は本当に大事なのか
そもそも年収は結婚をするために本当に大事なことなのでしょうか?
よく「好きなだけじゃ結婚できない」と言いますが、確かに生活ができなければ結婚は成り立ちません。
でも「もしかしてお金に困るかも……」「たくさん貯金がないととても苦労する」と不安を抱きすぎなのかもしれません。
私の周りでは、年収600万円未満の男性と結婚して「お金がなくて離婚した」なんてケースはあまり聞いたことがありません。実際にはお金についてはどうにかなるものと考えるくらいで丁度いいかもしれません。
年収よりも重視する5つのポイント
では、年収よりも婚活で重視するべき点とは一体どこなのでしょう。私自身が大事だと思うポイントを5つご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
(1)フィーリングが合うか
婚活の場合、短期間で結婚を決めるため男性とのフィーリングが合うかを確認してください。
どうしても結婚前提となると経済的なことばかり考えがちですが、これから先、二人で長い人生を送っていく上で、気持ちを分かち合えるかどうかは大切なポイントとなります。
例えば、こうした質問がとても使えますよ。
男性と出会って自己紹介が終わったタイミングで「好きなテレビ番組はなんですか?」と質問してみます。そのときに自分と共通するところを探して「私も好きです」と言えたらベストです。
たまに「ニュースしか見ない」と真面目さアピールをする男性がいますが、その場合は「最近の○○をどう思いますか?」と聞いて否定的な答えでなければOKです。
楽しい時間が分かち合えるかをポイントに、長い人生を共にできるかチェックしてください。
(2)お金に対する考え方が合うか
金銭感覚が合うかどうかは結婚を視野に入れるなら必ず知っておきたいところです。
私は、趣味についての話で金銭感覚をチェックします。
男性が「バイクの改造が好き」「休日はゴルフばかりする」というようなお金のかかることを趣味としているのなら要注意 です。
趣味は自分らしさを一番アピールできるものなので、ここで「好きなことはたくさんお金をかけて楽しむ」と言うようなら、自分自身が堅実なタイプだった場合、金銭感覚は合わないと判断していいでしょう。
(3)安心感が得られるか
結婚をイメージするとドキドキ感よりも「隣にいるだけでホッとする」「日々癒される生活ができる」ことの方が重要だと私は考えます。
そんな安心感は、出会ったばかりではなく数回デートを重ねると少しずつ分かってくるものです。
私の場合、カフェでのんびりした時間を過ごしているときに目が合い、ニコっと笑ってくれたことで「この人とならずっと一緒にいられる」と実感しました。
こうした生活の一部のような場面で「安心できる」と思えたら、運命の人だと考えていいでしょう。
(4)思いやりがあるか
結婚生活を送る上で、お互いが思いやりの心を持てるかどうかはとても大切なことです 。
私の場合、初デートで待ち合わせの場所に走って行くと「そんなに急がなくて大丈夫! けがをしたら大変ですよ」と私のことを気遣ってくれた彼に思いやりの心と真心を感じました。
もちろんその後のデートでの紳士さも大きなポイントとなるので、あなたに対してどんな態度を取るのかをよく見てみましょう。
(5)結婚生活のイメージが合うか
婚活をしているということはお互い結婚後の生活をしっかりイメージしているはずです。このイメージがかけ離れていると結婚もうまくいかなくなるので、あらかじめ聞いておきましょう。
これはテクニックなど必要なくストレートに聞いた方が分かりやすいです。
私は「結婚したらどれくらい旅行に行きたい?」と質問してどんな結婚生活をイメージしているのかを探りました。
彼は「たまに二人で楽しく旅行ができたら」と答えてくれ、心が満たされる生活レベルが自分と同程度だと感じたため、結婚を強く意識することができました。
このイメージさえ合えばベストな相性だと言えますね。
人生における重要な選択、年収だけで視野を狭めないで
どうしても男性の年収ばかり気になってしまいますが、結婚は人生の重要な選択の一つ。お金を最重視するのではなく、色々な角度から考えてみましょう。
お互いの幸せの価値観が似ている方がずっと結婚生活を楽しめるのですから、まずは相手と自分の考えがどれだけマッチするのかの見極めを優先してください。
長い人生、たとえお金がなくとも一緒にいると幸せだと感じられる自分に合った運命の人と出会えますように。
(菜花明芽)
※画像はイメージです。
※この記事は2020年04月20日に公開されたものです