男性が浮気する「本当の理由」
大切な人に浮気をされたことはありますか? 浮気をする男性にはどのような特徴があるのか、なぜ男性は浮気をするのか、浮気をさせないためにはどうすればいいのか。マジシャン兼催眠心理療法士の浅田悠介さんに教えてもらいました。
「浮気ってなんなの?」
「なんで男って浮気するの?」
「どうやったら浮気をとめられるの?」
この問いのために、どれほどの女性が、美しい真珠のような涙をこぼしたことでしょう。
今回のテーマは「浮気」について。
浮気する男性の心理と、それを予防する方法に迫ります。
男の悪行に悩める貴女へ。一緒に考えてみましょう。
浮気をする男性の特徴
そもそも浮気する男性には、どのような特徴があるのでしょう?
これらの特徴をおさえることで「浮気しない男性」を見つけることができます。ぜひ恋の参考にしてみてください。
(1)マメ
浮気できる男性はマメです。
複数の女性とコトを運ぼうというのですから器用なわけです。
その細やかさは会話にも表れます。女心をくすぐるようなこともたやすく言ってみせるでしょう。
何度も会ってくれます。好みに合わせたデートもしてくれます。LINEも頻繁に返してくれます。
しかし、その裏で計画されていることに気をつけてださい。
(2)支配欲が強い
とにかく男には支配欲があります。これは、いま貴女が「ああ……」と考えたよりもっと奥深いものです。
男には「より多くの生物(特に女性)を支配したい」という欲求が潜んでいるのです。
人間が動物だったときの名残ともいえます。というより、まだ動物から抜けていないのですね。
その本能に逆らえる男性もいれば、逆らえない男性もいるということなのです。
(3)エゴイスト
浮気をする男は基本的にエゴイストです。自分の欲望のために女性を裏切ってかまわないというのですから。
貴女よりも自分が──複数の女性に好かれている自分が好き。ナルシストだともいえます。
彼は気前よくおごってくれたり、笑わせてくれたり、たくさんアドバイスをくれたりするかもしれません。しかし、それは本当に貴女のためを思ってのことなのでしょうか?
もしかすると自分のエゴ(自己顕示欲)を満たしたいだけなのかもしれません。なんとも怖い話です。
(4)性欲が強い
シンプルに性欲の問題もあります。
人間にはいろいろな欲求があります。上に挙げたような支配欲もあれば、もちろん、性欲もあります。
男性の性欲は、女性に比べて(傾向として)なかなか切実なものがあります。大げさに言えば自分の存在理由にも関わるくらいの感覚です。
だからといって浮気をしていい理由にならないのは当然のことであります。
(5)寂しがり屋
寂しさから浮気をする男性もいます。とにかく自分のまわりに誰かがいる状態が心地良いのですね。
このタイプの男性はやたら他人といたがります。他人を囲いたがります。それが男友達であればいいのに、女性にまで及ぶわけです。
他人に甘えている(他人をナメている)のです。
貴女が傷つくかどうかでなく、自分が心地良いかどうかを優先させているわけですから。
なぜ浮気するのか
なぜ男性は浮気をするのでしょうか? シンプルにいえば「本能」のせいになります。
ダーウィンもびっくりするくらいの言い方をすれば、人間なんて二足歩行でスマホを触ってYouTubeを見るだけの動物です。そして動物には逆らいがたい本能というものがあるのですね。
「浮気を考えたことがない男性」はいない
その本能が「多くの女性と浮気をしろ……!」と呼びかけるわけです。鈍く、深い声で。
さらに淑女の方々に誤解されかねない言い方をすれば「生まれてから一瞬たりとも浮気のことを考えたことがない男性」なんていないのかもしれません。もちろん、そこをグッと抑えるのが紳士のたしなみというわけですけれども。
浮気したくなる本能×浮気できる状況=浮気をする
さて、浮気の原因は「本能」だとしましょう。
イラッとするのはわかります。しかし150億歩ゆずって、生物的に「浮気したい……」という動物的本能があるのは認めてみるとしましょう。
というのも、本能だけでは男は浮気をしないからです。
ここがプラチナ色のアンダーラインを引いてほしいくらい重要なのですけれど「浮気できる状況」がそろったときに男は浮気するのです。
・お金か時間が余っている
・社会的に認められた
・何かと調子がいい
・誘惑が多い職場になった
・最近モテはじめた
・彼女との関係がマンネリ化している
こうした条件がそろったときに浮気をします。
「浮気したくなる本能」×「浮気できる状況」=「浮気をする」
これが男の浮気の公式です。
単に「浮気は本能だから」で済まさずに、ここを分けて考えると、見えてくるものがあります。
浮気をさせないためのテクニック
浮気させないテクニックとして大事なのは「浮気したくなる本能はおさえられないけれど、浮気できない状況ならつくりだせる」ということです。
(1)手に入った感を与えない
なかなか重要です。やはり男は「釣った魚に餌をあげない」というわけです。浮気をするくらい本能に忠実な男性であれば、なおさら傾向は強まるでしょう。
ゆえに「支配しきった」と思わせないことが重要なのです。良くも悪くも、男は、そういう欲求の世界で生きているからです。
具体的には、恋人がいなくても充実した日々を送ること。仕事でも、趣味でもかまいませんので、恋愛以外の生きがいを見つけましょう。
「こいつは俺がいなくてもやってけるんだろうな……」と感じさせるくらいでOKです。とにかく男性にぺこぺこしすぎないことです。
(2)彼の友達や家族と仲良くなる
ボディブローのようにじわじわと効いてくる技です。
何はともあれ彼の友達や家族に気に入られるようにするのです。そうすることで裏切りにくい空気をつくるのですね。罪悪感を利用するわけです。
彼自身ではなく、彼のコミュニティを攻めましょう。
(3)胃袋をつかむ
古来より伝えられてきたテクニックですよね。
かくいう筆者も男性です。だからこそ、わかることもあります。これ、めちゃくちゃ強力です。
男友達の「なんでもう帰るんだよ?」に「家で食べるメシがうまいから!」と言わせるくらいになれば最強です。彼のなかで「失いたくない女性」になることでしょう。
食欲だって本能です。本能には本能で対抗する作戦です。
(4)部屋の居心地を良くする
男はいつも心のどこかで「居心地良く迎えてくれる場所」を探しています。
そんな場所をつくり出せる女性は大事にされます。裏切りたくなくなります。
誰だって、居心地のい場所には帰りたくなるし、ずっといたくなりますよね。──貴女の部屋は片づいていますか?
あ、いまドキッという音が聞こえました。
(5)浮気をやめない男がいることも知る
最後に、どうしても伝えておかなくてはならないことがあります。
それは「ゼッタイに浮気をやめない男もいる」という事実です。
すみません。辛いのもわかります。認めたくないのもわかります。悔しいのもわかります。傷つくのもわかります。
私も、貴女に、このことを伝える役割になってしまったことを残念に思います。
そうした男性と出会った場合「傷つくのを承知で付き合い続ける」か「離れる」しか選択肢はありません。
どちらが正しいかはわかりません。少なくとも私が決めることでありません。
ただ貴女は愛される価値のある女性だし、もっと幸せになってほしいと思っています。
浮気防止には、フラットな関係をつくること!
上に浮気をさせないテクニックを書きました。
しかし、それは彼に尽くして浮気しないように懇願するものではありません。
どういうわけだか、男は尽くされるほどに恋人を軽んじるのですね。
だらこそ、私たちが目指すべきは、その逆なのです。
フラットな関係をつくること。それが理想です。長続きする関係とはそういうものです。
そのために貴女自身が丁寧に生活を送ることが大事なのです。その美しい暮らしぶりのなかに彼を巻きこむ、というイメージです。
彼の顔色をうかがうことなく上質な生活を送る──これが対等な関係をつくるために重要なことです。
貴女のもとに幸せが舞いおりるように願っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
※この記事は2020年01月24日に公開されたものです