話のネタに困ったら? 元ホステスが伝授する盛り上がる話題10選
「話のネタを持っていないせいか、なぜが話が続かない」そんな風に悩んでいる人多いのではないでしょうか? 今回は元ホステスでコラムニストの二宮ゆみさんに、実践に基づくコミュニケーション術と話のネタ10選を紹介してもらいます。
会話。はっきり言って、煩わしいの一言につきます(笑)。
元ホステスで息をするように笑顔とムダ話をまき散らしていた私だって、本当は面倒です。毎日自分と家族のことで手一杯で、ほかに回す気力なんて米粒ほども残ってない。うん、できることなら貝になりたい。
でも。ソツなくお話ができる人のほうが得だってことも、今まで生きてきて痛いくらい感じているワケです。
会話術というと仰々しいですが、今回は元疑似恋愛コミュニケーションのプロフェッショナル(笑)から皆様にもってこいの話のネタをさらっとご紹介いたします。
脱「話の続かない人」!
脱「話しベタ」!
愛される女性のコミュニケーションの特徴って?
では、早速「愛される女性」はどのようなコミュニケーションを取っているのか、ご紹介しましょう。
1.会話から共通点を見つける
まずは共通点探しです。「地元が一緒」に始まり、「趣味・好きな食べ物・休日の過ごし方」など。深い話にもなりやすく、親近感も抱いてくれやすいので、仲良くなりたくてもなりたくなくても、まず一度探っていただきたい内容です。
誰もわかってくれないようなニッチな共通点だと、もうそれだけで親友レベルに親しくなれたりだってします。
ちなみに私は、「この間発売された話題の最新洗濯機を買った」というニッチすぎる共通点でお客様と大盛り上がりしたことがあります。
ニッチであればニッチであるほど「コイツわかってるな」感を醸し出せて尚良しです(笑)。
2.相手に共感する
たいていの人は共感してくれる人が好きです。さらに言うと「本当に理解してくれている」と感じることが大好きです。
でも、ただのオウム返しや王道の『さしすせそ』ばかり連呼していると、確実にウザがられます。
お相手に、「コイツhow toばっか使いやがって……」と呆れられないようにするには、「うんうん、わかるぅ!!」といった相槌からの、「それってこうだよね」という自分の言葉での置き換え。
さらに、「こういうことなのかな?」と質問してみたり。こういったプラスアルファのひと言が必要です。
このキャッチボールによって、自分の話に共感してくれている、きちんと聞いてくれている、と感じてもらうのがキモです。
3.相手の話はちゃんと最後まで聞く
話し方の8割は「聞き方」で決まります。もしかしたら10割かもってくらい大事です。
私も気を抜くとすぐ「私もねー」と自分の話にすり替えて話しがちですが、人様の会話をこっそり聞いていると、まぁ多いです。このクセをお持ちの方。
これを機に、「強引に話を自分にすり替えるクセ」を改めましょう。
共感もそうですが、相手の話は最後まで聞いてほしいんです。大抵最後にオチがついたり、ちょっとした自慢が待ってたりしますから。
で、「すごーい!」って言われたり、「ウケる!」って爆笑を取ったりしたいのに、その会話を毎回横取りされたら面白くない気分になります。
「そっか。この人はこういうネタが好きで、笑いのツボはこのベクトルで、こんな意外なことが自慢なんだ」と情報を蓄えつつ、お相手が満足するまでお話させてあげてください。
分析もでき、話したくなる相手ランキングも急上昇だし一石二鳥です。
4.自分の話をする
聞き方10割と述べといてなんですが、相当な会話の手練れを除いては、こちらの情報開示も必要です。
相手との距離感があればあるほど、聞きたいけど聞けない話をいつしようか……と、相手がもんもんと悩む場合もあるでしょう。
聞き方に慣れていない方はどうしても質問が多くなってしまって尋問のようになりがちなので、それを避けるためにもあえて「そこまで仲良くもないのに、まだこの話はちょっと早いかな?」くらいの微妙なラインのさらけ出しを推奨します。
例えば、だらしない休日の過ごし方などを少しさらけ出してみてはいかがでしょうか。
4.ネガティブな話題が少ない
ネガティブな話題をまき散らす方のまわりに輪はできません。断言できます。
社内ならどうしても悪口を言いたくなる人もいるし、そういった繋がりは一時的には強くもなります。でも、そういう関係は長続きしません。
顔を合わせる度に悪口を言わなきゃいけないしね。
悪口を言うと花も枯れるっていうじゃないですか。真偽のほどは知りませんが、お肌にも表情にも姿勢にもハートにも絶対良くないことは確かです。
いくつになっても笑顔とポジティブなスタイルを貫く。これがイイ女だと思います。でもって、そんなイイ女のまわりに人が集まり、笑いが生まれるんです、きっと。
どうしてもネガティブな内容を話したかったら、彼氏とか仲のいい友だちにとどめておきましょう。
で、話の終わりに「あー、すっきりした。聞いてくれてありがとう」と、ポジティブな私に戻ったよ、って合図のひと言を忘れずに!
愛される女性が実は使っている話のネタ10選
では、そんな愛されコミュニケーションを取っている女性は、具体的にはどのような会話をしていると思いますか?
1.天気の話
「おはようございます! いい天気ですね」「こんばんは。今日寒いですねー!」
困ったらまずはお天気の話です。たいていのお相手が同じように返してくれます。
導入として毎日使っても問題ないし、挨拶にもなる。「天気」の話題は、発声の練習だと思ってどんどん口に出していきましょう。
で、ここからナチュラルに「そういえば隣のビルに、インスタで流行ってるソフトクリーム屋さんがオープンしたの知ってます? 今日ソフトクリーム日和ですよねー」とか、「油断していて冬服まだ出してないのに困っちゃう(笑)」と会話が流れていくワケです。
2.出身地の話
先ほど挙げた共通点のテッパンが、出身地です。
もし共通ならこれだけでかなりネタになるし、共通じゃなかったとしても他県のことは知らないことも多いので質問しやすいというメリットがあります。
地方なら方言で盛り上がれるし、東京出身の方には「東京出身ですよね? ナマリがないからすぐにわかりましたー」とかね。
3.おいしかったお店の話
昔行ったおいしい店から、最近行った店とか、その人の好みそうなお店を紹介すると、確実に喜ばれます。
お高いお店については、連れてってもらったとか、自分へのご褒美にとか、自慢に受け取られないように注意してください。平然と言い放って許されるのは、良家のご息女だけです。
私は「ゆみさんは高級フレンチしか行かないんだと思っていました」と言われてから、意識的にコキタナシュラン系を紹介しています。
そんなお店が「えっ、焼き鳥とか食べるの……!?」みたいなお嬢様にウケたりするので、ほんと人って話してみないとわかりません(笑)。
4.政治・経済の話
社会に出たての就職ホヤホヤの方にはこの話題もアテにしてOK。ファイナンス系は苦手な女性が多いので、中堅の女性にも使えるネタだと思います。
「イマイチどういう話なのかわからないんですけど、こういうことで合ってますか?」とか、
「調べたらこういうことなんですね?」的な会話のスタイルは、割と好感が度高いです。
株、FX、確定拠出年金……好きな人はホントに詳しいですし、自分のためにもなるので相談相手をこの機会に得ておきましょう。
5.親戚・友だちの子どもの話
笑えるネタだしほのぼのしてるし、誰も不幸にならないステキな話題です。写真も動画も、小さい子は絵になります。
ちょっと目を離した隙に我が子が便器のなかに手をつっこんだ、という悲惨な経験を積んでしまった私も、他人の子どものネタならおおらかに笑っていられます(笑)。
6.ペットもしくは動物の話
犬派? 猫派? だけで一日話せるポテンシャルを持った話題です。
子どもと同じく、ペットも絵になるんですよね……。SNSで流れてくる子猫と子犬の動画は、必ず再生する私が言うので間違いありません。
今日のバズにゃんこを紹介するだけで、温かい空気になること間違いなしです。
あ、披露するときはアカバレしないように気を付けて!
7.楽しい小説とかマンガ、ドラマ、映画の話
共通の話題にはエンターテインメントも不可欠です。
簡単なのがマンガとドラマ。各動画配信サイトの視聴が増えているとはいっても、まだまだテレビドラマは健在だし、マンガもぜひ話題に挙げてほしいです。また、ゲームも然りです。
ホステス現役時代、ゲームとマンガが大好きすぎて「起きてる時間はマンガかゲームしかしてません」とオタクを公言したら、「ほかのホステスはゲームなんかやんないじゃん」と指名が増えた私が言うんだから間違いないです(笑)。
8.新発売の食べ物の話
話題作りしやすいです。
「各コンビニのスイーツはほぼ制覇してます!」と言える程度に詳しいと、何かと重宝されたりもするし、「食べてみませんか?」と配れば、それはそれで会話のきっかけにもなります。
逆にダイエット中の方は、「効果のあったダイエット方法」をオススメします。女子の食いつき、スゴいですから(笑)。
9.最近の失敗談
キャラにもよりますが、失敗談や「私わりと抜けてるんだよね」的なお話が、警戒心を簡単に解けるのでオススメです。
軽い話題だと面白いし好感度が上がりやすいので、日々の面白ネタを用意するときの材料としてはもってこいですが、深刻な話題はタイミングが大切です。
自虐ネタについては、まずは軽いものをジャブで。
どの失敗談も用法用量をよく考え、高頻度は避けましょう。
10.聞くときの姿勢
話題ではないんですが、話すときの姿勢、意識してますか?
顔と体を、お相手に向ける。要所要所で目を合わせる。地味ですが、とても重要です。
人ってちゃんと話をしよう・聞こうと思うと、無意識に話している人の方向に体が向くんです。
そっぽを向いて話しているということは、体中で「あなたの話に興味はありません」と伝えているようなものです。
目を合わせられない……! というシャイガールは、せめて鼻を見つめてください。これをするだけで、できなかったときより数倍会話が楽になるはずです。
簡単に実践できる! 話のネタの集め方
最後に、日常生活のなかでの話のネタを集め方もご紹介しましょう。
1.いつもと違うルートで!
例えば自宅往復。例えばスーパー。例えばデパート。
いつもと違うルートで行ったり、帰ったりするとそれだけで新鮮な気持ちになったり、いつもは気にならないような物事も視線に入ったり。そうやって、今まで薄かったベクトルの感受性を育ててみましょう。
自分が豊かになると、会話の幅も豊かになります。
たくさんインプットすることで、どこかでアウトプットしたくなるときが訪れますから、すぐすぐ効果が表れるとは限りませんが、のんびり試してみてください。
2.はじめての体験をたくさんする
旅行やお店、新商品。それらの話をする自分の熱量も高いからか、そんな話をするときはたいてい盛り上がります。
「はじめて使ったんだけどコレすごいよかった!」という美容ネタは100%ネタになりますしね。
3.各種占い
血液型、動物占い、手相占い……。「くだらない」と一刀両断する方は稀です。
そして、案外みんな「合ってる!!」と場が沸きます。
動物占いや星座などは誕生日を教えてもらういい口実にもなりますので、数人集まったときはチャンスと思ってふってみてください。
当たると評判の怪しいタロット占い屋さんの情報や、占いができるママがいるスナックの話も面白いです。
もし自分が行ったことがあるなら、どれだけ当たっていたかでも盛り上がるので、そのときのお話もぜひしてみてください。
いろんな人との会話をもっと楽しもう!
会話は相手あってのこと。念頭にこれさえあれば、相手を不快にさせることはまずありません。
相手を大事にするには、マイクを奪わないことと相槌ができればOK。あとは、相手が話をしてくれるための呼び水ネタを日々集めて引き出しにしまっておくこと。基本的にはこれで大丈夫。
巷には会話術やコミュニケーションのhow to本が溢れかえっているので、細かい内容はそちらにおまかせしますが、一番大切なのは、受け身にならないことです。
私の子どもたちが保育園で教えてもらった言葉に、「いれて」があります。
大人にこそ、「いれて」の精神が大事だなとつくづく思います。私をふくめ、大多数が「話しかけてほしい」んです。「話しかけ」たくはない。疲れるから。
でも、そうやって消極的な気持ちでただ待っていても、人は集ってくれません。
なので、まず「いれて」をしてみましょう。話しかけること。待たないこと。欲しがらないこと。
距離感や会話の量はあとから勝手についてきます。
最後に。
話のネタが続かなかったら、女子の伝家の宝刀、愛嬌と笑顔で乗り切りましょう。コレくらいゆるく考えているほうが、意外とどうでもいい会話が続いたりします。
笑顔万歳! 女子万歳!
(二宮ゆみ)
※画像はイメージです
※この記事は2019年11月27日に公開されたものです