フットワークが軽い人の特徴とは? 言葉の意味や言い換え表現も紹介
「フットワークが軽い」とは、行動力がある様子を意味します。「フットワークが軽いね」と言われたら、褒め言葉として受け取って良いのでしょうか? また、仕事における長所や短所とは? 外資系OLコラムニストのぱぴこさんに教えてもらいました。
布団から出たくない時期にさしかかってきました。毎日出来れば寝ていたい、出社する前から帰りたい、尻に根の生えたデブ症代表ぱぴこです。
正直私はまったくフットワークが軽くない人間なので、フットワークが軽く、アクティブな人はとても魅力的に映ります。
今回は「フットワークが軽いね」と言われるような人が、その適性をどう活かすのがよいのか!? をテーマに記載します。
「フットワークが軽い」とはどういう意味? 言い換え表現も紹介
まずは、「フットワークが軽い」とはどういう意味か、言い換えるにはどう表現すれば良いかを押さえておきましょう。
意味は「行動力が迅速であるさま」
フットワークが軽い
読み方:フットワークがかるい足の運びが軽妙、機敏であるさま。転じて、行動が迅速であったり行動の切り替えがすばやいさまなどを意味する表現。
(『実用日本語表現辞典』)
このように「フットワークが軽い」という言葉は、行動にまつわる表現を多く含むのです。
確かに「あの人はフットワークが軽いよね」と表現するときに想像するのは、あちこち駆け回っているような行動力のある人です。
言い換え表現は「機敏である」など
類語・言い換え表現には、「機敏である」、「迅速な行動をする」、「切り替えが早い」、「すばやい」、「軽妙」などがあります。
また、「フットワークが軽い」を略して「フッ軽(ふっかる)」という言葉で表現する場合もあるでしょう。
「フットワークが軽い」は褒め言葉?
「あなたってフットワークが軽いよね」と言われたら、基本的には褒め言葉だと受け取っていいでしょう。
例えば職場なら、相手は何事も機敏にこなすあなたの存在に助けられているのかもしれません。
もしくは、プライベートの場なら「フットワークが軽いから誘いやすい」「交友関係が広い」などポジティブな印象を持たれているはず。
可能性はそう高くはないものの、前後の文脈によっては「もっと考えてから行動すべき」「慎重さが足りない」のようなニュアンスで使われる場合もあるかもしれません。
フットワークが軽い人の特徴
続いて、フットワークが軽い人の特徴を紹介します。
(1)手際よく、テキパキと物事を片付けるのが得意
フットワークが軽い人は、手際よく物事を片づけられるのが特徴。
例えば、料理など複数の工程がある作業において、何から着手して片付けていけばよいかの判断が早く、誤りが少ない傾向にあります。
(2)「じっくり完璧に」より「さっと及第点」タイプ
フットワークが軽い人は、時間をかけてじっくりと完成度を高めるような仕事よりも、スピード重視で「合格点」が取れるようなものを作るのが得意です。
完成度を高めるのは「合格点」をもらってからで良いと考えている人が多いでしょう。
(3)マルチタスクが苦にならない
マルチタスクが得意なのも、フットワークが軽い人の特徴です。質の違う複数の仕事を任されても、混乱せず同時進行で片付けられます。
だからこそ、スピード感をもってあらゆることに取り組めるのです。
(4)予定はすぐ埋まっていき、一人の時間がなくても平気
週末の予定はもちろん、平日の夜などの時間もガンガン予定が入り、気がつくと1カ月半ほどは予定がびっしりということはザラに起きます。
自分がやりたいことはどんどん予定に落とし込むほか、周りからのお誘いも多いのです。
(5)歩くスピードが速い
フットワークが軽い人は、物理的に動くのが早い傾向にあります。
そんなつもりはなくても「歩くのが速い」と言われることが多いようです。街を歩いていても、気がつくと人を追い抜いているでしょう。
(6)スポーツなどのアクティブな趣味がある
スポーツ大好き! アウトドア大好き! ジョギングやボルダリングといった体を動かすアクティブな趣味がある人も多いようです。
普段からアクティブに体を動かしているので、スピーディーに行動するのが得意なのかもしれません。
(7)考えるよりも行動!
深く悩まず、とりあえず「やってみる」ことを重視している人も多いようです。ぐちぐち悩んで立ち止まるよりも、行動することで解決策が見つかると思っているのでしょう。
▶次のページでは、フットワークが軽い人の仕事における長所や短所、向いている仕事を紹介します。
フットワークが軽い人の仕事における長所
「フットワークが軽い」ことに付随する行動力や好奇心は仕事でも確実にプラスになります。
就職、転職における面接で、仕事上の強みとしてアピールするにはどんなポイントを話せばいいのでしょうか。
(1)チャレンジ精神旺盛
フットワーク軽く、様々な場所に出向けるということは、好奇心旺盛でチャレンジ精神があるということです。
新しい環境や仕事に対して、前向きに取り組める点は、強いアピールポイントになります。
(2)受け身ではなく自発的に動ける
「ずっと同じ仕事をしていたい」という人は存外多いものです。しかし、フットワークが軽い人は新しい業務や仕事をどんどん広げられる素質を持っています。
既存の枠組みや「指示待ち」にならず、自分で動ける人材である点をアピールしましょう。
(3)前向きで柔軟性がある
フットワークが軽いというだけで前向きでポジティブな印象を持たれますし、様々な場所に出向く性質から柔軟な対応力がある印象を与えられます。
部署や顧客間の調整において、柔軟に対応できる点を活かせるでしょう。
フットワークが軽い人の仕事における短所
アクティブで行動力があり、好奇心が強い……など、とてもポジティブな印象がある「フットワークが軽い人」ですが、もちろん長所ばかり……とはいきません。
フットワークが軽い人の仕事上の短所とはなんでしょうか。
(1)落ち着きがなく見える
「いつも動き回っている」印象から、落ち着きがなく見られる可能性があります。
実際、様々な仕事やイベントに顔を出している中で、肝心のタスクが抜け漏れる確率は上がります。
(2)広く浅く……になる危険性がある
興味があってもなくても「とりあえずやってみる」精神が強いフットワークの軽い人は、結果として、全てにおいて「広く、浅く」になる危険性があります。
興味を持ったものを深めることも同時に取り組まないと「強みがわからない人」になりかねません。
(3)短期目線になりがち
「まず動く」「すばやくやる」を目的に設定していると、短期目線になりがちです。
仕事は短期・中期・長期の3つのスパンでそれぞれ戦略を考える必要があります。短期目線だけで判断することはマイナスに繋がります。
適職は? フットワークが軽い人に向いている仕事
さて、フットワークが軽い人の短所と長所がわかったところで、そんな人に向いている仕事とはなんなのか。
いくつか挙げてみたいと思います。
(1)提案型営業職
広告代理店営業、不動産営業、保険代理店営業など、自社商材を扱いながらも顧客に対して最適なプランを提案営業するような職種はフットワークの軽さを活かせます。
特に上記の営業職は仕事上での顧客打ち合わせなどで移動を伴うため、「行動力」を活かすにはぴったりです。
(2)企画職
企画を立てるためには日々のインプットは非常に重要です。
フットワークの軽さを活かして、様々な情報や話題の事柄をキャッチアップすることで、企画立案に役立つ可能性が非常に高く、オススメの職業といえるでしょう。
(3)クリエイティブ職
コピーライター、ライター、イラストレーター、デザイナーなどのクリエイティブ職といわれる職業も、(2)企画職と同じく日々のインプットがアウトプットに繋がる職種です。
フットワークの軽さで様々な場所に出向くことで、自分の感性を磨き、作品に活かすことができます。
▶次のページでは、フットワークが軽い男女は恋愛や婚活に有利なのか考察。また、フットワークが軽い人になるためのコツも紹介します。
フットワークが軽い男女は恋愛や婚活に有利?
ここまでは、フットワークの軽さを仕事のシーンで活かす方法を解説しました。
フットワークの軽さは、ビジネスだけでなく恋愛や婚活、友達付き合いといった人間関係でも良い方向に働きます。
特に恋愛においては、傷つきたくない、失敗したくないといった恐れから消極的になってしまう人が少なくありません。
一方でフットワークが軽い人は、失敗を恐れずに行動ができる上に、たとえ失敗してしまっても切り替えが早いのが特徴。
こうした性格から出会いのチャンスを逃さずに行動できるので、恋愛や婚活で有利に働きやすいと言えるでしょう。
フットワークが軽い人になるには
わかってはいても、家でゴロゴロしていたい……と思ってしまいますよね。
でも、ほんの少しの心掛けでフットワークを軽くしていけば、交友関係を広めるチャンスを得られるはず。
フットワークを軽くするために、まずは失敗を恐れすぎないことが大切。
「身バレが怖くてマッチングアプリを始められない」「人を好きになったら傷つくかもしれない」と、恋愛を尻込みしてしまう気持ちは大いにわかります。
しかし、いつまでも行動しなかったことをいつか後悔する日がくるかもしれません。もちろん、恋愛ではある程度相手に警戒心を持つことが必要です。
警戒心は持ちつつも、えいっと勇気を出して行動してみる。その心掛けをしてみるといいかもしれません。
フットワークが軽い人は強みが多い
フットワークの軽さは好印象を与えやすいため、自己PRにはうってつけです。
行動力があり、ポジティブ、新しいことへチャレンジする姿勢はどの角度から切り取っても強みとして語りやすい題材です。
本文で触れたような短所と捉えられかねない部分を上手くフォローしながら、自分の強みを武器にできる職種で活躍しましょう。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
※この記事は2019年11月26日に公開されたものです