お調子者の特徴7つ。心理・長所・短所を解説
「お調子者」とは「調子に乗って軽はずみなことをする人」という意味。「やんちゃ」と言い換えることもできます。では、お調子者の心理とは? また、長所・短所とは? マジシャン兼催眠心理療法士の浅田悠介さんが解説します。
あいつ、調子いいよな……。
・まわりと笑ってばかりいる
・意見をころころ変える
・場を盛りあげるのは得意
・なれなれしい
こういう人っていますよね。いわゆる「お調子者」です。そもそも彼らはどうしてあんな言動をするのでしょうか……どうやって対応すべきなのでしょう?
今回は「お調子者」の心理と付き合うコツを解説します。
お調子者とはどういう意味?
まずは、「お調子者」という言葉の意味をおさらいしておきましょう。
ちょうし‐もの〔テウシ‐〕【調子者】 の解説
(多く「お調子者」の形で用いる)1 おだてに乗って勢いづいたり、得意になったりする人。調子に乗って軽はずみなことをする人。「お―でだまされやすい」
2 いい加減に相手と調子を合わせる人。「主体性のない―」
(『デジタル大辞泉』)
まわりに合わせて対応を変える人、軽はずみな言動をする人という意味です。
場を面白くする人物というニュアンスもあります。しかし一方では「芯のない人間だ」というネガティブな印象も含まれます。
類語・言い換え表現は「やんちゃ」「おちゃめ」など
「お調子者」を言い換えると、「やんちゃ」「おちゃめ」のような言葉になります。
また、「軽い人」「チャラチャラした人」のようなネガティブな言葉に置き換えられるケースもあるでしょう。
「お調子者」を英語で言うと?
「お調子者」を英語で表現するならば、ピエロや道化師という意味の単語「Clown」がニュアンスとして当てはまりやすいでしょう。
お調子者な人の特徴あるある
さっそく「お調子者の特徴と心理」を深めましょう。
次の特徴にたくさん当てはまったら、あなたもお調子者かもしれません。
(1)相手に意見を合わせてしまう
自分の意見よりも空気が大事。
だからこそ相手がどんな意見を言っても「いいですね!」と合わせます。そして場所が変われば、また違う意見に賛成するわけです。
(2)守れない約束もしてしまう
お調子者にとって大事なのは「約束を守ること」でありません。
「場の空気がよいものになること」です。できれば自分が感謝される形で。そのために頼みごとをされると引き受けてしまうのですね。
自分から「やってあげようか……?」と提案することすらあります。
しかし、そこで感謝されると目的終了。あとは約束も忘れるというわけです。
(3)場のために嘘をつくときがある
場の空気をよくするために、ちょっとした嘘をつくことがあります。
それがバレてあとで誰かを怒らせることがあるかもしれません。傷つけることがあるかもしれません。しかし場の空気が最優先なのです。
(4)他人の秘密も喋ってしまう
会話を盛りあげるために、まわりの秘密をバラすこともあります。
職場か、周囲の人間か──秘密を話すときの注目を集める感じと、まわりの期待が嬉しいからです。あとから問題になることはあるかもしれません。
(5)自分の言ったことを覚えてない
喋るときは、その場のノリと勢い重視。
とにかく盛りあげるために思いつきで喋ります。あまり内容を吟味していないともいえます。だからこそ後で「何喋ったっけ……?」になるのです。
(6)その場で予定になかったものをプレゼントしたりする
物を渡すことで感謝されるのも好きです。
例えば身につけているものを褒められると嬉しくなります。そこで「そう? じゃあ、あげるよ」とプレゼントしてしまうのです。
相手が遠慮しても無理矢理渡します。そのときの感覚が心地よいから。しかし、あとでそれを後悔することもあります。
(7)「お調子者だな」「調子がいいな」と言われる
最終的には、これも信用できる基準になります。
職場やサークルや飲み会で「調子いいな」と言われたことがあるかどうか。他人のほうが自分をわかっていることもありますよね。特にコミュニケーションの場において、周囲の目は冷静です。
逆にいえば、お調子者だと言われない人間は、いつまでも言われないわけですね。
あなたのお調子者度を診断でチェック!
ご紹介したいくつかの特徴に当てはまっても、あなたは真のお調子者ではないかもしれません。
あなたのお調子者度はどのくらい? 診断でチェックしてみましょう。
▶次のページでは、お調子者の心理を解説します。
※この記事は2019年11月10日に公開されたものです