「目が泳ぐ」の意味とは? 目が泳ぐ男性・女性の恋愛心理を解説
「目が泳ぐ」とは「視点が定まらず揺れ動く」という意味。男性・女性に限らず、目が泳ぐ人を見ると何か隠しているのではと気になりますよね。では、目が泳ぐ心理とは? また、恋愛において相手の目が泳いでいるのは脈ありだから? 催眠心理療法士の浅田悠介さんが解説します。
目が泳いでる人って怪しいですよね。思わず「何考えてんの」って気になるじゃないですか? 貴方自身がそうで、悩んでいるかもしれません。
また、他人の場合はその表情にどんな心理が隠されているのか。どんな原因があるのか。恋人や好きな男性だったら──気になりまくって夜以外は眠れませんよね。
なんとしても解き明かしたい。なんなら脈ありか、脈なしか。そこまでわかるかもしれません。ていうか、そんな恋愛ノウハウもがっつり解説します。数分いただけたら損はさせませんよ。
さっそく目が泳ぐ人の心理をひも解いていきましょう。自分自身の対策や、恋愛への応用に知識を生かしてくださいね。
「目が泳ぐ」の意味とは?
「目が泳ぐ」とは、辞書によると以下の意味です。
目(め)が泳(およ)・ぐ
不意をつかれるなどして、視点が定まらずに揺れ動く。「気持ちが動揺して―・ぐ」
(『デジタル大辞泉』小学館)
すごくシンプルにいえば「瞳がゆれている状態」を指します。黒目が、ゆらゆらする様子を「泳いでいる」と表現しているのですね。視点が定まらず、あちこちを見ている姿を想像してみてください。
よく会話の時に、目をキョロキョロさせて言葉も出せずにいると「目が泳いでるよ」と言われるわけです。
一般的には「何か隠してるんじゃないの……?」というニュアンスで使われます。
目が泳ぐ人の心理8つ【男性・女性共通】
では、目が泳ぐ人の心理とはどのようなことが考えられるでしょうか。
(1)緊張している
緊張しているのがわかります。
つい顔に力が入っているというとわかりやすいでしょう。もっともこれだけでは「なぜ緊張しているのか?」までは判断できません。シチュエーション、会話内容、貴女、いろんな原因が考えられます。
(2)嘘がバレたくない
心の中にやましいことがある場合。
隠しごとがバレないように必死におさえているところです──それが顔に出ているということなのですけれど。心理的に動揺しています。
つい目が泳いでしまうのは嘘をつきなれていない(素直な)人であることが多いです。逆にいえば顔に出さずに嘘をつける人はプロです。
人はなぜ嘘をつくのか。心理カウンセラーの高見綾さんが心理を詳しく解説します。
(3)居心地が悪い
リラックスできていないのが原因かもしれません。
例えば有名人ばかりのパーティや、慣れない高級フレンチレストランに連れてこられた場合。めちゃくちゃ緊張しますよね。どこを見ていいかすら定まりません。
それが「目が泳いでる」となってあらわれるわけです。その意味を理解して「なんか、ここ緊張するね」と共感しつつフォローできればポイントアップになります。
(4)深く悩んでいることがある
心がダメージを受けているパターン。
例えば、直前にペットが病気になったと知らされたり、好きな人に振られた場合、楽しみにしていた予定もリラックスどころではありません。しばらく心理的なショックに囚われていることでしょう。
相手がそうだった場合、その感情を気づかってあげましょう。深く心に刺さります。
(5)頭の回転がついていかない
司会者に無茶ぶりされてボケを考えている芸人をイメージしてください。
相手のテンポについていけない場合、それを脳が頑張って処理しようとします。そのときに顔つきまでかまっていられません。そこで「目が泳ぐ」ことになります。
ある意味、その場のペースに圧倒されている、という感じです。
(6)貴女に感情を動かされている
相手の目が泳いでいる場合、考えるべきは「相手が自分に反応している」ということです。感情を動かされている、と言い換えてもいいでしょう。
人は、本当に興味がないものに対しては、まったく反応しません。今日、となりで新聞を読んでいた人のことを覚えていないように。
(7)貴女にプレッシャーを感じている
その「反応」は、大ざっぱにプレッシャーだと捉えることができます。
何に対するプレッシャーなのかまでは判断できません。
昔からモテなかったので、女性を前にコンプレックスがあらわれたのかもしれません。慣れない異性とデートするというシチュエーション自体に気負っているのかもしれません。貴女の仕草が初恋の人を思い出させたのかもしれません。
いずれにせよ、貴女は、彼の心に何かを呼び起こすことができているわけです。
(8)自分の心の中で何かを焦っている
そして基本的に「目が泳ぐ」という反応はネガティブなものです。ええと、勘違いしないでくださいよ。貴女にとって悪いニュースという意味でありません。
目の前の相手が「心理的に弱いポーズを見せている」という意味です。さらにいえば「負い目を感じている」ともいえるでしょう。
恋愛においては「貴女のことを振りたくて負い目を感じている」というのでもない限り、良いほうのニュースだといえるでしょう。好意のある相手の前で緊張しているわけですね。そのままデートを続けるだけでOKです。
▶次のページでは、恋愛において目が泳ぐ心理を紹介します。
脈ありor脈なし? 目が泳ぐ恋愛心理
目が泳ぐ動作には、さまざまな心理があるということが分かりました。では、恋愛的側面における心理を、さらに詳しくみていきましょう。
(1)恋愛感情の手前の好意を持っている
脈ありみたいなものです。
いわば恋愛感情の芽です。気になっている、くらいの感じ。台詞にすると「あ、いいかも……」のさらに手前くらいのイメージです。
その印象を保ったまま進めれば、順調に、相手の心を引きつけることができます。ここで傲慢にふるまったり急に意識しておどおどすれば逃しかねません。
まだ注意は必要だけど、喜んでいいかもという段階です。
(2)恋愛感情を持っている(脈あり)
完璧な脈ありの場合。
心理的に優位に立てています。好意を持たれているのですね。だから相手は目が泳いだというわけです。ここで重要なのは、上にも書いたように変に振る舞って自滅しないこと。
今までのように接していたからこそ、それが刺さって相手の心をつかめたわけです。ただ、相手の心理を知ったからといって態度を変えてはいけません。
(3)貴女といて気まずい(脈なし)
恋愛はシビアです。
だからこそ最悪の場合を考える必要もあります。相手がプレッシャーを感じているのは「その場を立ち去りたい」「貴女から逃げたい」からの場合もあります。
貴女も苦手な男性と食事しなくてはならない状況をイメージしてください。心ここにあらずでソワソワしてしまいますよね。そのプレッシャーから目も泳ぐというわけです。
ひどい想像をさせてすみません。しかし心のどこかでは、そういうこともあるのだと記憶していただけると助かります。
脈ありかを確かめる意味でも、相手の姿勢が前のめりになっているか、会話がはずんでいるか、といった他のサインもチェックしましょう。
▶次のページでは、目が泳ぐ癖の対策を紹介します。
目が泳ぐ癖の対策3つ
無意識に目が泳ぐ動きをやめられず、悩んでいる人もいるでしょう。相手に緊張や嘘がバレないか、不安に思うことも。
では、目が泳ぐ癖には、対策や直し方があるのでしょうか。
(1)ゆっくり話す
頭の中が整理されず、緊張から目が泳ぐ自覚があるなら、ゆっくり考えながら話しましょう。「相手を待たせてはいけない」「早く伝えないと」という焦りが、貴方の目線に表れてしまっているのかも。
言葉を1つ1つ整えながら、0.8倍速くらいを意識して会話をしましょう。相手もつられてスピードを落とした会話になるので、頭の回転がついていかない場面は減るはずです。
(2)相手の鼻の位置を見る
よく言われる、面接中の目線テクニックです。
相手の目を見て話すのは会話の基本ですが、緊張したり意識しすぎたりしながら、じっと凝視して話すとお互いに居心地の悪さが生まれます。結果、貴方の目は泳いでしまうかもしれません。
従って、目から少し視線をずらして、会話相手の鼻あたりを見ながら話してみましょう。緊張が和らぎ、不自然に目が泳がなくなるはずです。
(3)無理に会話しない
極論、これです。目が泳ぎそうな時は、ボロを出さないよう逃げましょう。
自分に都合の悪い会話が展開されそうな時、無理にその場にいる必要はありません。適当な言い訳をしてその場から離れたり、無反応を貫いたりすればOKです。
ただし、「回避する」を意識しすぎると逆に目が泳ぐこともあるので、これも無理せず、出来る限りの対策から打っていきましょう。
目が泳ぐ相手の心理を見極めよう
相手の目からだけでも多くの情報を読みとれるものです。
目は、口のように「考えていること」を教えてはくれません。しかし露骨に「心理」があらわれます。そこを読み解くのもコミュニケーションの練習になります。
相手がどういう状態にあるのかを感じること。自分のことはいったん脇において、相手を理解しようとすること。
そうすることでかけてあげられる言葉もあります。それは恋愛においてだけでなく、とても重要で、貴女のやさしさを感じさせることだと思うのです。
相手の目を見て、そこから、何かを汲み取ってみてください。
口では立派な台詞を吐きながら、その目の動きは「自分のことをわかってほしい」という寂しさを伝えているかもしれませんよ。あとは、貴女が、それに気づけるかです。
貴女の人生がより良いものになることを祈っています。
(浅田さん@令和の奇術師)
※画像はイメージです
男性のさまざまな癖から分かる心理も併せてチェックしてみてくださいね。
※この記事は2019年11月04日に公開されたものです