仕事中にイライラしてしまう原因は? イライラするデメリットと対処法
仕事中のイライラの原因は何が考えられるでしょうか? また、イライラした特の対処法とは? この記事では、イライラする人としない人の違い、イライラするデメリット、イライラした時のストレス解消法について心理カウンセラーの高見綾さんが解説します。
仕事中のイライラを押さえる対処法
では、仕事でイライラを覚えたとき、その感情を抑える方法はあるのでしょうか?
できるだけ、感情的にならず仕事をしたいもの。イライラをうまく逃がせるかどうかで、仕事のパフォーマンスも変わってきます。
最後に、イライラとの上手な付き合い方をいくつか紹介します。
(1)気分転換にトイレへ行く
心に余裕がなくなるとイライラすることが増えるため、一時的に仕事から離れてリラックスする時間を持てると効果的です。
気分転換のためトイレに行って、軽くストレッチをしたり深呼吸をしたりして身体を動かしましょう。少し動くだけでも気分は変わります。
(2)デスクまわりを片づける
自分のデスクまわりをすっきり整理整頓し、お気に入りの備品などを置くことで、リラックス効果を高めることができます。
職場の規則は守った上で、可能ならパソコンの壁紙を工夫したり、観葉植物を置いたり、お気に入りの文房具やマイコップを用意するのもいい方法です。
(3)完璧主義を見直す
仕事がうまくできないなどの理由で自分にイライラした場合は、自分に厳しいところがある可能性大。「うまくできなくても仕方ないか」「そういうこともあるよね」といい意味でゆるく考えるようにしてみましょう。
できなかったことに注目するよりも、「できたことは何かないかな?」と発想を転換させてみるのも◎。
(4)イライラした原因を紙に書き出す
他人に対してイライラした場合は、「どうして私はイライラするんだろう?」と、その原因を考えてみます。その際、こっそり紙に書き出してみると客観的に捉えることができます。
「相手が悪い」とだけ考えると解決しないので、「自分の中にあるどんな考え方や思い込みからイライラするのか」に興味を持ってみましょう。原因に気づくだけでも楽になります。
(5)他人と自分の違いを受け入れる
私たちはイライラすると、どうしても相手を変えようとしてしまいますが、人間関係において「人を変えることはできない」というのが大切なルールになります。
自分の考えを他人にも押しつけようとすると、イライラすることが増えてしまうので、「この人はこういう人なんだな」と受け入れる姿勢を持ちましょう。
仕事中にイライラした時の注意点は「八つ当たりしない」
八つ当たりしたくなるのは、自分の中に依存心が出てきているとき。「こんなにイライラしているんだから、私の気持ちをわかってよ」という甘えのようなものがあるのです。
職場の同僚や後輩、家族などにイライラをぶつけてしまいそうになったときは、「ちょっと待って」とその場からさっと離れてひとりになりましょう。落ち着くまではひとりでいるのがオススメです。
その場の感情に任せて関係ない人にイライラをぶつけてしまうと、その瞬間は依存心が満たされるかもしれませんが、あとから自分にマイナスな感情が跳ね返ってくるもの。結局は損をします。
言わなくてもいいことを言ってしまったと自己嫌悪に陥ることになりますし、八つ当たりをした相手とは関係が悪くなります。
大切な人とは良い関係でいたいものですよね。一時の感情に飲み込まれないように、客観的に自分を見るようにしましょう。
仕事のイライラは自分を知るチャンス
仕事中のイライラは、人間関係から来ていることがほとんどですが、同じことがあっても、イライラする人とそうではない人がいます。
「なぜ自分はこんなにもイライラするのだろう?」とイライラの原因に興味を持ってみましょう。すると、自分の中にあるさまざまな前提や思い込みに気づくきっかけになります。
気づくだけでもイライラは軽減されます。自分の中で上手に消化して、ストレスとうまく付き合っていけるようになりたいですね。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2019年09月25日に公開されたものです