打たれ強いの意味とは? 打たれ強い人の特徴と性格
仕事でミスをして落ち込んだり、職場の人間関係がうまくいかず気が滅入ったり……そんな困難を乗り越えられなくて悩むことはありませんか? この記事は、職場でどんなことがあっても心が折れない、打たれ強い人になるため、強いメンタルを持つための考え方や行動について、OLコラムニストのぱぴこさんに解説してもらいました。
仕事で心が折れることはありますか? 私はめちゃくちゃあります。
Twitterやブログなどで吠えているので、私はおそらく「強い人」に見られがちだと思いますが、自身で「打たれ強いな」と思うことはありません。
ある面では打たれ強い部分もありますが、ある面では弱い部分もあります。
弱わっているときや打たれて凹んでいるときは、「何者にも負けぬ力が……鋼のような心がほしい……!」と少年ジャンプの主人公ばりに願うこともあります。
「とにかく強くあればよい」かというとそうでもないというのが私の持論ですが、仕事をしていく上で、細かいことにいちいち傷ついて凹むというのも精神衛生上よろしくありません。
今回は「反省と自責のバランス」を裏テーマに、仕事上必要な「打たれ強さ」を確認していきましょう。
「打たれ強い」の意味
まずは「打たれ強い」の言葉の意味を知りましょう。
打撃や衝撃に耐える強さがあること。批判や強い反対を受けても精神的に屈しないさま。(出典:実用日本語表現辞典)
辞書によると、相手からの攻撃に耐える強さのことを打たれ強いと言います。
そこから、たとえ反対されたとしてもへこたれない・負けない人のことを指して「打たれ強い人」と言うことがあります。
打たれ強いを英語で言うと?
英語では「tough」(タフ)を使って打たれ強いと表現することができます。
【例文】
She is a really tough lady.(彼女は本当に打たれ強い女性だ)
打たれ強い人の長所
打たれ強いことで何がいいのか。それは周りに流されないことです。人は他人に批判されることで自信がなくなり、先に進むことができなくなることがあります。
しかし打たれ強さを持っている人は批判されることを恐れず、自分の信念を貫くことができます。そして、恐れることなく新たな目標に向かってチャレンジすることができます。
打たれ強いと言われる男性・女性の特徴、性格、行動とは
「打たれ強いな」と人を評するとき、どんな特性を見るかを考えてみましょう。
「動じていない」「切り替えが早い」「失敗を引きずらない」など、実際にはどうかはわからないものの、このような特徴を持つ人を見かけると、「強いな」と思います。
(1)信念がある
打たれ強い人に共通する特徴は「信念がある」です。
自分自身が「これだ」と思うコアがあるからこそ、多少の批判や失敗に対しても、気にせずにいられる。
要は、目先の細かい事柄よりも、もっと大きな目的と目標を見据えているため、失敗や障害の大きさの捉え方が変わるのです。
100kgの人の1kgと、50kgの人の1kgは、同じ1kgでも割合がまったくちがうように、信念を持って仕事に取り組んでいる人にとっては、目先の失敗などは些末な事柄になるのです。
(2)失敗しても、批判されても堂々としている
(1)でも触れましたが、「失敗を恐れない」「失敗しても過剰に落ち込まない」という点は、打たれ強い人の特徴ではないでしょうか。
多くの人は「それってちがうのでは?」と指摘されると萎縮してしまいます。
しかし、打たれ強い人は指摘そのものに凹まずに、指摘の内容に着目し、改善できる点が見つかったことをポジティブに捉えます。
その姿は堂々としているように見えますし、周囲から見て「動じない人」に見えます。
(3)慣れている
正直、「慣れ」はあります。
失敗・批判・注意などをよく受けていた、厳しい上司の下にいたような特殊な環境で訓練を積んだ人は、ちょっとやそっとのことで心が動かなくなります。
これは戦場で戦う兵士が心を守るために、人間的な感情を捨て去る訓練を受けることに似ています。
「傷つく」「凹む」などといった感情の揺れ動きに対する感度を意識的に下げることで、ちょっとやそっとのことに動じない人を作ることができます。
(4)気分転換の方法を知っている
職場で凹むことがあって引きずってしまうということは、凹む原因の事柄に脳のリソースを取られているということです。
ほかのことを忘れるくらい没頭する趣味や気分転換方法を知っている人は、気分が落ち込んでも「これをすれば大丈夫」と思うことで切り抜けることができます。
ジムで運動する、好きな映画を見る、ゲームをする、読書をする……なんでもいいですが「何か別のことに集中して切り抜ける」という方法は有効です。
仕事で凹まないメンタルの鍛え方とは?
さて、特徴を見てきたところで「どうしたら、仕事で凹まないようなメンタルを手に入れられるか」を具体的に見ていきましょう。
(1)物事の捉え方の視点を変える
凹みやすい人は「仕事の失敗=自分の失敗」、「物事の失敗=自分の失敗」というように、自分がやったタスクと自分の人格の紐づきが強い傾向にあります。
しかし、仕事の失敗はあくまで仕事の失敗であり、自分自身の人格や価値の低下とは関連はありません。
これは考え方の癖なので、何度も繰り返し少しずつ「自分自身の価値の否定ではない」ということを刷り込んでいく必要があります。
(2)失敗=ご褒美チャンスと考え、実際にご褒美を設定する
思考の癖を変えるためには、継続的に続けることでの習慣化が必要です。
人間そう簡単に「明日から生まれ変わる!」と考え方の癖を切り替えられるわけではありません。
そのため、「失敗」「指摘」「怒られる」などのネガティブなことが発生したら、自動的に自分が好きなことをしてもいい、というルールを作ってみるのです。
たとえば、ちょっといいチョコレートを食べていい、好きな映画を見てもいい、などです。
最初はとにかく脳をだまして「失敗=恐怖・ストレス」という固定観念から脱する必要があります。
(3)めちゃくちゃ愚痴る先を作り、凹むことを許す
失敗にへこたれがちな人は「こんなことを気にし続けてしまうなんて、私はなんてダメなんだ」とネガティブスパイラルにハマりがちです。
相手にムカつく、自分のせいじゃないのに失敗をなすりつけられた、調子が悪かった……など、状況はさまざまあります。
そんなときに「でも、私が悪かったよね」と過剰にいい子な反応をすると、傷つくだけで何も得られません。
Twitter鍵アカウントや、秘密のブログ、手帳などに思いっきり気持ちをぶつけて吐き出したり、凹む自分を「そんなもんだ」と認めたりするのは、凹まなくなるために重要なステップです。
生まれつきの素質もあるが、訓練で「凹みにくい」は作れる
「かわいいは作れる」のテンションで恐縮ですが、「打たれ強い」も作れます。
もちろん、根っからポジティブ! 寝たら忘れてすっきり! 的な人もいますが、天然ものにあこがれたり比較したりしても、現実は変わりません。
根っから「気にしない」人にはなれなくても、「気にしない」のレベルを上げていくことはできます。
基本的には思考や考え方の癖なので、一朝一夕で変えることは難しいですが、「こうなりたい」自分像を手に入れるためにPDCAをまわしていきましょう。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
※この記事は2019年08月30日に公開されたものです