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飽き性な人の特徴とは? 性格・仕事・恋愛に分けて解説

飽き性で仕事も恋愛も長く続かない……。そう悩んでいる人はいませんか? この記事では、飽き性な人の特徴や長所・短所、飽きっぽい性格を克服する方法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。

続けることが苦手で、新しいことをはじめるのはいいけれどすぐ飽きてしまう。

そんな人、けっこういると思います。

飽き性は短所な部分もありますが、長所の部分もあります。

そんな飽き性な人が長所を生かしつつ、短所をうまくカバーして続かない性格を克服するにはどうすればいいのか、詳しく見ていきましょう。

「飽き性」の意味とは?

そもそも「飽き性」とはどのような意味なのでしょうか。辞書では以下のように解説されています。

飽(き)性/厭き性(あきしょう)

物事に飽きやすい性質。

(『デジタル大辞泉』小学館)

飽き性とは、物事に飽きやすい性質のこと。「家計簿をつけようと思ったのに三日坊主になってしまった」「新しい趣味を始めては何度も挫折している」。そんなことが多い人は飽き性といえるでしょう。

飽き性な人の特徴【性格・行動編】

飽きっぽく、すぐほかのことに興味が移るタイプの人にはいくつかの特徴があります。まずは飽き性な人に共通する性格・言動の特徴からチェックしていきましょう。

(1)いろいろな情報収集をしている

毎日のようにSNSやニュースサイト、知人などから情報収集をしていて、流行に敏感な人は飽き性であることが多いです。

新しい情報というのは刺激的で、おもしろく感じやすいもの。

情報収集をすればするほど刺激を受け取ることができます。

その反面、現在やっていることは毎日少ししか刺激を受けないので新しいことに比べて物足りなく感じ、徐々にやる気がなくなって飽きてしまうのです。

(2)行動力があり、手をつけるのは早い

行動力があってチャレンジしたいものが出てきたとき、取り組むのが早い人が多いです。

新しいことに手をつけるため、これまでやってきたことに対しての興味が相対的に薄れて飽きてしまう、というわけなのです。

(3)忍耐力が弱い

飽き性な人は、忍耐力が弱い傾向にあります。

何かを長く続けるには、時に困難を乗り越える我慢強さが求められます。しかし、飽き性な人はつらいと感じるとすぐ諦め、興味を失いがちです。

例えば、英語の勉強を始めたとします。最初は楽しくても、覚えることが多くなってきたり理解できない箇所にぶつかったりすると、すぐ心が折れて別のことに興味が向いてしまうでしょう。

そのため、飽き性な人は物事が長く続かず次々と乗り換えるようになりやすいようです。

▶次のページでは、飽き性な人の仕事・恋愛における特徴を紹介します。

飽き性な人の特徴【仕事編】

続いて、飽き性な人の仕事における特徴を見てみましょう。

(1)器用で物覚えがよい

飽き性な人は新しいことにチャレンジして、ある程度すぐにその技術を身につけたり覚えたりすることが得意です。

物覚えの早い人でも職人レベルになるには時間がかかりますが、6割から8割程度の完成度でよいのであれば素早く身につけてしまうもの。

「学ぶべきことはだいたい学び終えた」と感じて残りの部分を学ばないまま、次に進んでしまいます。

器用であるがゆえにどんどん身につく部分はがんばりますが、細かい努力が必要な部分は避けてしまう傾向があります。

(2)完成させることに対して興味が薄い

飽き性な人は物事を完成させることに対して、興味が薄い傾向があります。

ゴールが見えてくると「あとは自分がやらなくても自然にゴールにたどり着けるだろう」と思って、ゴールに行くことが面倒になります。

飽き性な人はゴールに行くことを目標にしているのではなく、ゴールに行けるまでの道筋を見つけてゴールする仕組みを作るまでに興味があるのであって、ゴール自体はほかの人が行ってもいいと思っているのです。

(3)見切りをつけるのが早い

失敗しそうになったら早めに損切りをするなど、飽き性の人は見切りをつけるのが早いケースが多いのも特徴です。

このままがんばれば成功するかもしれないものであっても、途中で困難が多そうであれば、さっと続けることをやめてしまうことも多いです。

いろいろやりたいことがたくさんあるがゆえに、面倒なことに対してはすぐに見切りをつけてしまうのです。

(4)転職回数が多い

飽き性な人は、ある程度仕事に慣れてくるとそれを極めるよりも新しいことをしたい気持ちに駆られやすいようです。

そうなってしまうと今の仕事をつまらなく感じてしまい、ますます興味が薄れていきます。そして新しい仕事がしたくなって転職する……。

このサイクルを繰り返していると、転職回数は多くなりやすいでしょう。

飽き性な人の特徴【恋愛編】

飽き性な人は、恋愛において以下のような特徴が見られます。

(1)恋愛が続かない

飽き性な人は恋愛に飽きるのも早く、長く続かない傾向にあります。最初は楽しく付き合っていてもすぐマンネリを感じてしまい、新しい恋がしたくなってしまうようです。

また、「付き合う前の駆け引きには夢中になるのに、付き合ったらすぐ冷めてしまう」という人も。「釣った魚にエサをやらないタイプ」ともいえます。

そのため、飽き性な人は1人の相手と長く付き合うことがやや苦手です。

(2)すぐ人を好きになる

飽き性な人はいつも「新しい何か」を求めており、興味を持つのが早いです。それは恋愛でも同じで、すぐ誰かを好きになる傾向があります。

そして行動力があるため、好きになったらさっそく自分からアプローチを始めるでしょう。

こうしてすぐ新しい恋を見つけられるので、失恋からの立ち直りは早いといえます。

(3)乗り換えが早い

恋人に対して「合わないかも」「何か違う」と思った時、時間をかけて価値観をすり合わせたり歩み寄ったりしようとする人がいます。

しかし、飽きっぽい人はこういった難しいことが苦手。困難に直面すると、立ち向かうより新しい別なことを始めたくなるタイプです。

そのため、恋人に対して「違うかも」と感じたら、早々にお付き合いをやめて新しい相手との交際をスタートする人もいます。

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▶次のページでは、飽き性の長所と短所を紹介します。

飽き性の長所と短所とは?

飽き性というのはいい部分もありますし、逆に欠点となる場合もあります。

飽きっぽい人の長所と短所についてチェックしましょう。

(1)飽きっぽい人の長所は?

飽き性な人の長所は「新しいことに興味を持ちやすい」ということです。

新しいことに興味を持ってそれに早めにチャレンジするからこそ、これまでやってきたことに飽きてしまいます。

現状に飽きてしまった分、興味が移った先のことに集中力を発揮します。

いろいろなことにチャレンジしているので、職場ではゼネラリストとして活動しやすいです。

(2)飽きっぽい人の短所は?

飽き性な人の短所はひとつのことをずっと続けることが少ないので、「専門家」や「職人」などになりにくいことです。

また、ダイエットなど「続けたほうがよいこと」に対しても飽きやすいので、自分の体の管理などにも甘くなってしまう傾向があります。

また、仕事などに対しても飽きっぽいので転職を繰り返したり、仕事は続けていてもモチベーションが下がってやる気を失ってしまったりすることが多いです。

▶次のページでは、飽き性を克服するための対策を紹介します。

飽き性を克服するための対策

いろいろなことに興味が移るのはよいことではありますが、何でもかんでも飽きて継続ができないと、人の信用も場合によっては失ってしまうことがあるので要注意です。

人は「ずっと続けている人」を信用するからです。

飽き性の傾向がかなり強い人は少し改善し、続けることにも慣れていったほうがよいでしょう。

(1)大きな目標を持つ

飽き性な人はゴールが見えてくるとあとは淡々とこなすだけ、と感じてやる気を失うことが多いです。

ですので、すぐにたどり着けるゴールではなく、ちょっと遠い大きな目標を持つとよいでしょう。

なかなかたどり着けないゴールを持っていると、最終形にたどり着くまでにさまざまな新しい困難に立ち向かいチャレンジしていくことになるので飽きにくくなります。

(2)飽きにくい仕事やチャレンジを選ぶ

飽き性の人は同じことを続けると飽きてしまう傾向がありますが、同じ仕事であっても「ちがうチャレンジがどんどん飛び込んでくる仕事」であれば、さまざまなことに興味を持てるので長く続けることができます。

たとえば、営業系ではルート営業より新規開拓や新商品の営業、技術系ではWebエンジニアやIoTなど新しい技術がどんどん入ってくる分野にチャレンジするとよいでしょう。

(3)「リラックス」や「ストレス解消」につなげると長く続く

飽き性の人であっても「まったりすること」を求めることは多いです。

たとえば彼氏や職場を「自分が心からくつろげるもの」として位置づけると長く付き合えます。

彼氏を「刺激をもらう相手」とすると、刺激がなくなれば別れに発展しやすいですが、自分が和める相手となると「彼に戻ればいつでもリラックスできる」と感じて関係が長続きします。

職場も「仕事仲間と和やかに過ごす」というようにくつろぐための場として位置づけると長く続きます。

ダイエットを続けたい場合は「軽くジムに行って汗を流すことがストレス解消」となるように位置づけるとよいでしょう。

続けるべきことは「リラックス」や「ストレス解消」につながるよう、自分の中で意味づけしておくことで、苦痛なく続けることができるようになります。

(4)戦略を持って行動し、何かひとつはやり遂げる

飽き性な人は目の前のおもしろいことに飛びつきやすい傾向があります。

しかし、それだけではいろいろなものをつまみ食いして終わってしまうことも。

「これをやることで○○につなげていく」というように大きな目標を持って進めていくなど、戦略を持って行動するようにしましょう。

大きな目標に対して誠実に向き合って続けていくことで、何かひとつはしっかりと自分に残すことができます。

(5)興味がほかに移らない場所に自分を置く

飽き性な人は興味がさまざまに移りやすいので、ひとつの物事に集中しやすい場所に自分を置くことも効果的です。

たとえば英語を勉強したい場合は英会話学校に行ったり、資格の勉強では資格の学校に通ったり、スポーツをしたい場合にはスポーツクラブやジムに通ったりと、自分自身を「それ以外できない場所」に置くといいでしょう。

飽き性な性格とうまく付き合っていこう

飽き性の人は本質的にはいろいろなことにチャレンジするアグレッシブな部分もあって長所も多いです。

しかしながら、続けなければならないことも世の中にはたくさんありますので、続けるべきことと出会った場合には、自分の中でうまく「飽きない仕組み」を取り入れていきましょう。

(織田隼人)

※画像はイメージです

※この記事は2019年08月26日に公開されたものです

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