AIによる肌測定が体験可能! SK-II化粧品のポップアップストアが原宿に誕生
化粧品売場で、プレッシャーを感じた経験はあるだろうか。詳しく話を聞きたいけれど、正直、カウンターが怖い。その理由として「販売員に説明を受けると、なにか買わずには立ち去れない雰囲気になる」「買う予定のないものまで買わされそう」「綺麗にして行かないといけないのでは」などが挙げられる。
もっと自分のペースで、楽しみながら化粧品を選べたら良いのに――。そんな思いの方に朗報だ。原宿に期間限定でオープンした「SK-II Future X Smart Store」は、誰でも気楽に立ち寄りスキンケアを試せるストアになっている。
AIが肌測定してくれる!?
SK-II Future X Smart Storeは、原宿CASE Wに6月7日から8月12日までオープンするポップアップストア。消費者がストレスフリーに化粧品を試せるよう、心地良い距離感を大事にしている。ユニークなのは、AIやロボットなどの最新テクノロジーを導入していること。これにより来場者は、販売員とコミュニケーションをとらずに自分の肌の状態を知り、どの商品が合っているか試すことができる。営業時間は11時~19時で、入場無料。
プレス向けの内覧会では、実際にモデルによるデモが行われた。「マジック スキャン」は、AIを活用した肌測定。鏡の前に座って年齢を選択し、自身の肌で最も気になることを「乾燥・キメ」「毛穴・テカリ」「小ジワ・ハリ」「くすみ・シミ」から選ぶと、スキャンが始まり、ものの数秒で肌の状態が診断された。
担当者は「AIが肌の状態のゆらぎを解析して、目、頬、口の3つのゾーンにおける状態を表示します。そこから、お客様の肌を安定させる製品の紹介につなげます」と説明する。
以前は、顔に測定機器をつけて診断していた。診断のため、個室を用意したこともあった。けれど、やはり消費者に「ここまで体験したから、商品を購入しないと悪い」とプレッシャーを与えてしまっていたと担当者は明かす。「マジック スキャンは直接肌に触れることなく、たった3分間で測定が終わる仕様です。原宿を歩く女性に、気軽に立ち寄って試してもらえたら」。ちなみに、男性でも体験できるそうだ。
ロボットのオススメは?
来場者の注目を集めそうなのが、ロボット美容アドバイザー「Yumi」。タッチディスプレイで「乾燥、小じわ・ハリ、シミ・くすみ、毛穴」といった肌の悩みを選択すると、「Yumi」が後ろの棚からオススメ製品を手に取り、紹介してくれる面白い仕掛けだ。
また「マジック ミラー」では、アイトラッキング技術を活用。鏡の前に立って目線を動かすだけで、製品の情報、使い方、SK-IIの独自成分「ピテラ」について、などを知ることができる。他のブースと同様、自分のペースで化粧水「フェイシャル トリートメント エッセンス」などを自由に試すことができる。
もちろんSK-II Future X Smart Storeには、ビューティ・インフルエンサーと呼ばれる専門スタッフも常駐しており、製品の販売もしている。しかし売ることが目的ではなく、カジュアルに体験できる雰囲気を何より大事にしている。
P&Gプレステージ合同会社 広報渉外本部の赤阪裕実氏は「販売員は自社製品を宣伝しがちです。このストアではスタッフが1歩、下がってお客様にストレスを与えないことを心がけています」と説明する。
SK-IIブランドと言えば、海外でも人気が高い。そのため肌測定のマジック スキャン、ロボット美容アドバイザーのYumi、テスターエリアのマジック ミラーでは英語と中国語に対応。ストア内にも外国語で接客できるスタッフを置いている。
なお、このほかにも30台の高解像度カメラで華やかなセルフィー動画が撮影できるブース、ストアで購入したボトルが限定デザインに変化する自動販売機、スマホをかざすとアニメが動き出すAR技術を活用したエリアなど、楽しい演出のインタラクティブな仕掛けが複数用意されていた。
「化粧品は種類がたくさんあって、何が自分に合っているかわからないという女性も多いんです。そんなお客様の体験のお手伝いができたら幸いです」と赤阪氏。日差しが強くなり、紫外線による肌荒れが気になる季節になった。原宿に出かけた際など、友人と連れ立って立ち寄ってみるのも良いだろう。
※この記事は2019年06月08日に公開されたものです