気分屋な人の特徴5つ。恋愛傾向や付き合い方も解説
気分屋とは「その時々の気分によって言動が変わりやすい人」という意味。例えば約束をドタキャンするなど、周りを振り回すことも。本記事では、気分屋な人の特徴と付き合い方、気分屋な性格の改善方法について、コラム二スト・ひろたかおりさんが紹介します。
突然、約束をドタキャンしたり、グループLINEでいつまでも既読がつかずにみんながモヤモヤしたり……。
気分屋な人との付き合いは、振りまわされることが多くて疲れるという人も多いでしょう。
自分のペースを貫く気分屋な人は、こちらも「そういう人」と割り切ることが肝心。
ストレスなく関係を続けていくためにはどうすればいいか、コラムニスト・ひろたかおりがお話します。
「気分屋」の意味とは?
まずは「気分屋」という言葉の意味と類語を押さえましょう。辞書で「気分屋」と調べると、以下のように記載されています。
きぶん‐や【気分屋】
その時々の気分によって、言動が変わりやすい人。気まぐれな人。
(『デジタル大辞泉』小学館)
上記の通り、気分屋とはその時々の気分によって言動が変わりやすい人を指します。
例えば、ランチの約束をしていたのに当日になってドタキャンしたり、連絡があったりなかったり。気分屋な人は、「自分の気持ちを優先した行動」が目立ちます。
「気分屋」の類語・言い換え表現は「気まぐれ」など
「気分屋」の類語・言い換え表現としては、以下が挙げられます。
・気まぐれ
・気まま
・むら気(むらき)
・移り気(うつりぎ)
気分屋な人の特徴5つ
自分の気持ちを優先した行動が目立つ気分屋な人には、どんな特徴があるのでしょうか。
(1)ノリがいい
気分屋な人は、ポジティブな気分のときはノリがよく、その場に合わせたテンションで盛り上がれるので、まわりからは「楽しい人」と思われることがあります。
関わりたいと思うときは積極的に自分を出していき、知り合いや友人を増やすのも得意。
一方で、ある程度楽しむと突然気分が変わることもよくあり、気がつけばその場から消えていてまわりを驚かせる場面も。
(2)自分の気持ちを隠さない
気分屋な人は感情を隠しません。
楽しいときは明るい笑顔を見せ、落ち込んでいるときは黙り込んで暗いオーラを放つように、ありのままの自分で過ごすもの。
どんな気持ちでいるのかわかりやすい反面、ネガティブな自分も隠さないのでまわりが気を使うことが多く、またそんな自分が悪いと思わないので、まわりの人たちが気疲れしてしまいます。
(3)まわりを引っ張っていく
気分屋な人は、ポジティブな感情でまわりを引っ張っていく力があります。
たとえば、みんなで集まっているときに新しいレストランの話題が出て、「行ってみたいね」となれば「じゃあ今日行こう!」とさっさと予約の電話をするなど、自ら動くことを嫌がりません。
気になることややってみたいことを思いつけばすぐに行動に出るアクティブさは、頼もしい一面でもあります。
(4)空気が読めない
自分の感情に素直ともいえる気分屋な人は、その場の空気を読まずに動くことがよくあります。
たとえば友人同士で買い物をしているとき、「次はあのお店に行こう」と盛り上がっていても「私は疲れたから休みたい」と自分の感情を優先する発言をします。
決めた予定があっても平気で変更を言い出したり、また気に入らなければその場から退場したりするので、まわりは「ついていけない」と感じることも。
(5)我慢をしない
気分屋な人は、我慢が苦手です。
チケットを買うために行列に並んでいるときでも、疲れがマックスになると「私はもういい」とひとりだけ抜け出したり、楽しいときはほかの人の都合を考えずにいつまでもそこにいたがったり、自分の満足を追い求めるのも特徴のひとつ。
自由奔放なふるまいがポジティブに受け入れられるときもありますが、場の雰囲気によっては「勝手な人」「協調性のない人」とも思われてしまいます。
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気分屋な人の恋愛傾向
ここでは、気分屋な人の恋愛傾向を紹介します。
(1)ドタキャンが多い
気分屋な人は、デートの約束をしていても、気が乗らないとドタキャンすることがあります。ドタキャンまではいかなくても、急に行き先やプランを変更することが少なくないようです。
そのため、場合によっては恋人が「振り回されている」と感じることも。
もし気分屋な人と付き合うなら、「ドタキャンされる可能性がある」ということを頭に入れておくと良いでしょう。
(2)タイミングが合えば楽しい
安定ではなく変化を好み、その時の気分を重視するのも、気分屋な人に見られる恋愛傾向です。
多少振り回されることもありますが、自分と相手のタイミングがぴったり合えば、他の人では満足できなくなるぐらいに恋愛を楽しむことができるでしょう。
例えば、思いつきで旅行したり引っ越したりと、刺激に満ちた日々を送れるはずです。
(3)いつも本音で接する
気分屋な人は、基本的に裏表がありません。うそをついたりその場しのぎで自分を取り繕ったりするのは、どちらかというと苦手。
それは恋愛においても同じで、どんな時でも素直な気持ちで恋人と接するでしょう。駆け引きや腹の探り合いがないので、付き合いやすい相手といえるかもしれません。
気分屋な人との付き合い方
気分屋な人とどうしても付き合っていく必要がある場合、どんなことに気をつければ振りまわされずに済むのでしょうか。
(1)「こういう人」と割り切る
まず、気分屋な人と付き合っていくときは「こういう人」と割り切って距離を保つことが大切です。
自分の考え方に当てはめてしまうと、どうしても「ちがい」にばかり目が向き、それがストレスの原因になります。
そうではなく、「この人はこういう行動をする人だから」「私とはちがう考え方の人だから」とあらかじめちがいを受け入れておけば、突然の行動を目の当たりにしても「この人はこういうことをする人」と自分から引き離して考えることができます。
(2)いちいち反応しない
その場の空気を読まない発言やいきなりのドタキャンなど、気分屋な人と付き合っていると対応やフォローが大変な場面が多くなります。
気分屋な人は自分の感情を優先して動いているだけ。
なので、何かあってもいちいち反応せず、「この人の行動はこの人に責任がある」と放置することもときには必要です。
助けてくれないことで文句を言ってきても、それはその人の問題。
自分の言動がまわりにどう影響するか、本人が自覚する機会だと思いましょう。
(3)その人に集中しない
気分屋な人が友だちにいると、約束するときなど「またドタキャンされたらどうしよう」「連絡もないまま来なかったら」と、ネガティブな結果を考えて楽しくないときもありますよね。
その人に集中しても、行動をコントロールすることはできません。
振りまわされないためには、その人ではなく自分の都合を中心に約束してみるのもストレスを減らすやり方のひとつ。
自分のやりたいように過ごすとあらかじめ決めておけば、何かあっても慌てずに済みます。
(4)機嫌が悪そうなときはそっとしておく
気分屋な人は、自分の感情を隠さないだけでなく、ネガティブな気分のままに行動することを悪いと思いません。
こちらが気を使って声をかけても、無視されたり「放っておいて」と冷たく返されたりするので、機嫌が悪そうなときは様子を見ておくにとどめましょう。
(5)大事な約束は念を押しておく
どうしても参加しないといけないイベントなどで気分屋な人がメンバーに入っているときは、「○○日の○○時だから、来てね」とLINEや電話で念を押しておきましょう。
気分屋な人は、そのときの気持ち次第で悪気なく約束をドタキャンしたり自分の都合を優先したりします。
すっぽかされたくない約束は、「大切なことだから、必ず来てね」と重要性をしっかり説明しておけば、気分屋な人であっても理解してくれる可能性が高まります。
(6)無理強いをしない
気分屋な人に対して、信用できないからと、つい「絶対に来てよね」と強い言い方をすることがありますが、これでは反発されて余計にドタキャンされることも。
本当に来てほしい大切な約束は念押ししておく必要がありますが、それでも、無理強いはできないと考えましょう。
「強制されている」と感じさせないように、来ることを強く言うのではなく「大切な要件」であることをしっかり伝えるのがベターです。
気分屋な性格を改善するための方法
読者の中には、自分が気分屋でそんな性格を改善したいと考えている人もいるでしょう。そこでここからは、気分屋な性格の改善方法を紹介します。
(1)自分が気分屋であることを自覚する
気分屋な性格を改善する第一歩は、「自分は気分屋だ」と自覚することです。
このように自覚していると、例えばノリで約束しそうになった時「今は良いけど、後で面倒に感じるかもしれない」などと予想することができます。
(2)気分のムラへの対処法を身につける
気分にムラが生じるのはある程度仕方がないことです。気分を一定にしようとするより、生じてしまったムラへ対処する方法を身につける方が現実的でしょう。
例えば、イラッとしたらすぐ言葉や態度に出さず深呼吸する、「面倒くさいからドタキャンしたい」と思ったら一度相手の立場になって考え直す、といったことが考えられます。
(3)約束する前にきちんと守れるか考える
気分屋な人は、その場のノリと勢いで約束しがちです。そのせいで、後から面倒になったり予定的に無理が出てきたりしてドタキャンすることも。
これを防ぐには、約束する前に「本当に守れるかな?」「予定的に無理じゃないかな?」と冷静に考える習慣をつけましょう。
気分屋な人とは、距離を置いた接し方を心がける
気分屋な人は、よくいえば「自分に素直なだけ」。
それでまわりにどう思われようと無頓着なので、約束をドタキャンしても「あのときはごめん」と悪びれずに謝ってきます。
「こういう人だから」と割り切ることで距離を保ち、ストレスのない付き合い方を考えましょう。
また、その人のほかの面に目を向けて、「気分屋だけどこんないいところもある」と前向きに受け入れることも、付き合いを楽に続けていくポイントです。
(ひろたかおり)
※画像はイメージです
※この記事は2019年05月31日に公開されたものです