「怒ってる?」と聞かれる女性の特徴
自分では怒っていないつもりなのに、「怒ってる?」と男性から聞かれて戸惑った経験がある女性はいませんか? こうしたちょっとしたすれちがいは男女の溝につながることも。この記事では、「怒ってる?」と男性から誤解されやすい女性の特徴や、「怒ってる?」と言われないための方法について、心理カウンセラーの萩原かおりさんに教えてもらいました。
怒ってないのに、男性から「怒ってる?」と聞かれて戸惑ったことはありませんか?
でも、男性もなんの理由もなく「怒ってる」とは思いません。男女の心理のちがいによって誤解が生まれてしまっているのです。
こうしたすれちがいが溝を生み、決定的な別れや不信につながってしまうこともあります。
そこで、男性から「怒ってる?」と誤解されやすい女性の特徴をご紹介します。
「怒ってる?」と聞く男性の心理
男性と女性には考え方に大きなちがいがあります。そのちがいによって、男性からすると怒っていない女性も不機嫌なように見えてしまうのです。
まず、男性が「怒ってる?」と聞くときは、事実を正しく判断したいという心理が働いています。女性が感情的な生き物なのに対して、男性は理性的な生き物です。どんなときも冷静に事実を把握したいと思っていて、それを明確に伝える傾向があります。
そのため、「もしかして怒っているのかな」と思えば、ストレートに「怒ってる?」と聞き、事実確認したいのです。
「怒ってる?」と言われる女性の特徴や共通点
「怒ってる?」と聞かれる以上、その女性には怒っているように見えるポイントがあります。代表的な特徴をご紹介します。
言わずとも察してほしいと思っている
女性は感覚を大事にしています。常に自分の気持ちや相手の気持ちを考えていて「今どのように感じているか」を重視します。
そのため、男性のようにすぐ結論を出して言語化するのが苦手な面もあり、ただしゃべりたいだけでも男性側が察してくれるまで黙ってしまうことも珍しくありません。
しかし、男性からするとこの無言の時間は拷問のようなもの。女性からプレッシャーを感じるものの、何を求められているのかわからなくて居心地の悪さがつきまといます。そこで耐えきれなくなり「怒ってる?」とストレートに質問するのです。
気を使って本当のことを言わない
男性はストレートなコミュニケーションをしますが、女性は場の空気を読みながら協調性を重んじたコミュニケーションをするため、男性からすると「一体何を考えているのか」がわからないことがよくあります。
たとえば体調が悪くてぐったりしているときや忙しくて余裕がないときなど、男性から「どうしたの?」と聞かれても、気を使って「なんでもないよ」と答えてしまうことはありませんか? 男性は「じゃあなんで黙っているんだろう」と困惑します。
その結果「もしかして怒っているのかな」と思わせてしまうのです。
小言が多い
几帳面な女性によくみられるケースですが、小言が多い女性に対して男性は「怒っているのかな?」と感じます。
女性からすると気になることを指摘しているだけなのですが、男性はあまりに小言が多いと攻撃されているように感じて「怒っている」と判断するのです。
また、女性は限界値まで不満をためこんでしまうこともあり、一定レベルを超えて昔のことまでさかのぼって一気に不満を伝えることもあります。
そうすると言葉も勢いも強くなり、ついついケンカ口調になってしまうことも。そこで「怒ってる?」と言われるとさらに刺激され、より一層怒った口調になってしまう……という悪循環に陥りがちです。
威圧的な姿勢を取っている
コミュニケーションは言語コミュニケーションだけではありません。非言語コミュニケーションのほうが、言語コミュニケーションよりも相手に強い印象を与えると言われています。
怒っていないのに男性から「怒ってる?」と言われる女性は、怒っているように見える姿勢を取っている可能性があります。
たとえば腕や足を組んでドンと座っていたり、あまり笑わなかったり、仏頂面をしていたり、口調がきつかったり、といったことです。
特に女性は男性よりも物腰がやわらかいので、こうした威圧的な姿勢を取ると悪目立ちしてしまいます。
男性から「怒ってる?」と聞かれたら、無意識のうちに威圧的な態度や表情をしていないか、振り返って考えてみましょう。
なんにせよあまり印象はよくないので、思い当たる節があれば早めに直すのがおすすめです。
「怒ってる?」と言われないようにするには
それでは、「怒ってる?」と言われないようにするにはどうしたらいいでしょうか。すぐに実践できる解決策をご紹介します。
笑顔と明るい声を心がける
いつもどんなときも笑顔で、というのはなかなか難しいかもしれませんが、せめて相手と対面で話しているときは笑顔を心がけましょう。声も明るくすれば、怒っているようには見えません。
仕事の話をしていたり、まじめに話し合っていたりすると、無意識のうちに眉間にしわが寄ったり、ぎゅっと口元を結んでしまったりと、険しい表情になりがちです。
ふだんニコニコ明るいイメージがある女性であればあるほどギャップが感じられ、男性は怒っているように感じてしまいます。
すぐに言葉が出てこないときも、できるだけ押し黙ったりせずに柔和な表情を心がけてくださいね。それだけで誤解されるリスクはぐんと減ります。
積極的に自己開示する
「怒っている」と誤解されてしまうということは、自己開示がきちんとできていないということでもあります。自分の状態をしっかり伝えられていれば、怒っていないのに「怒っている」と思われることはありません。
こうした誤解を防ぐために、今自分が何を考えているか、何を求めているかなどを言葉で理論的に伝えるようにしましょう。
自分の気持ちをきちんと表明することで、男性は女性が何を考えているかがわかり、誤解することも少なくなります。
また、積極的に自己開示すると「これだけあなたに心を開いていますよ」と伝えることにもなり、親密になりやすいというメリットもあります。仲よくなりたい相手にこそ自己開示してくださいね。
指摘ではなく相談をする
「もっとこうしてよ」といった攻撃的な言い方をすると、男性は委縮してしまいます。男性は女性よりもプライドが高い分、女性からのきついひと言には弱いもの。「きっと怒っているんだろう」と誤解を招くこともよくあります。
もし男性に直してほしいことがあれば、指摘ではなく相談として伝えるのがベター。
「こうしてくれたらうれしいんだけど、いい?」というように、お願い口調で相談しましょう。
そうすると威圧的な言い方にならないので、男性も安心して耳を傾けることができて「怒ってるんだ」と誤解されることも少なくなります。
怒ってる女性だと思われると損をする
「怒ってる」と思われて得することはほとんどありません。怒りっぽい女性は男性だけでなく同性からも避けられてしまうもの。好感度も下がってしまうので、怒っているように感じさせる行動はなるべく控えてくださいね。
さっそく「怒ってる」と思われる女性の特徴や改善策をおさらいして、広い心を持ったおおらかな女性に生まれ変わりましょう。
(萩原かおり)
※画像はイメージです
※この記事は2019年05月30日に公開されたものです