人の幸せを喜べないのは当たり前? 友達関係や恋愛で嫉妬する心理と対処法
人の幸せを喜べないという感情は誰しも抱くもの。今回は、友達や同僚、元恋人など人の幸せに嫉妬してしまう心理を、カウンセラーの秋カヲリさんが解説。人の幸せを喜べるようになるための対処法を紹介します。自分が嫌と否定する前に、みんなが抱く当たり前の感情と向き合ってみましょう。
人の幸せを素直に喜べない時の対処法
それでは、どうしたら友達や恋人、周囲の人の幸せを喜べるようになるのでしょうか? シンプルな解決法を5つご紹介します。
(1)今のままの自分を肯定する
人の幸せを喜べない人は、他人と自分を比較して「今の自分」を否定し、自信を失っています。今の自分を肯定するためには、自尊心を持つべき。
今のままの自分を認めるのです。
「でも、あの子のほうが自分より優れているから、自信なんて持てないよ」と思うかもしれませんが、それは他人の長所や成功にばかり目を向けているから。
他人から見れば、あなたにもたくさんの長所や魅力がありますし、相手の成功の陰にはたくさんの失敗や努力があるものです。
自分と他人の間には、思っているほどの差はないと知りましょう。
(2)「本当に必要なものは何か」を立ち止まって考える
恋人がほしい、ブランド物のバッグがほしい、人生を捧げる仕事がほしいと次々に新しいものを求める人は、それらを手に入れても満足しません。
それは、「本当に自分がほしいものが何か」が自分でもわかっていないから。
やみくもに走り出す前に、「これって本当に必要?」と自分に問いかけましょう。
さっきまで羨ましかった人の幸せも、自分にとっては必要がないものかもしれません。
(3)人生を劇的に変えるものはないと知る
友達が結婚すれば「私も結婚すれば幸せになれるはず」と思い、同僚が仕事で成功すれば「私も仕事で認められれば幸せになれるはず」と思う人は、物事に対して過度に期待をしています。
実際には、何かひとつだけで人生が劇的に変わることはありません。
期待しすぎると、うまくいっても「あれ、こんなはずじゃなかったのに」と落胆して、いつまでも満足できず、人を羨む気持ちは消えません。
そんな魔法はないと心得ておきましょう。
(4)選択を間違えても焦らない
がんばって取り組んだものの、目標達成したときに幸福を感じないこともあります。
そこで「どうして幸せを感じられないんだろう」「どうしたらいいんだろう」と焦ってしまうと、不幸のループに陥ります。
人の幸せそうな笑顔を見ると、「私は幸せになれなかったのに」と妬ましく思うこともあるでしょう。
思ったような結果に結びつかなくても、焦らないことが大切。
焦りはさらなる過ちを生み、いつまでも幸せを追い求めるようになってしまいます。
「ほしいものがこれじゃないとわかってよかった」とポジティブに捉えましょう。
(5)他人ではなく過去の自分と比較する
どうしても他人と比べてしまう人は、他人ではなく過去の自分と比べる癖をつけましょう。
過去の自分と比較すれば、今の自分は何かしら成長しています。
嫉妬の気持ちを抱くことも減るでしょう。
そして、「ちょっとずつ前進しているんだ」という自信も持てるので、幸せを感じやすくなり、人の幸せも喜べる体質になっていくはずです。
今のままの自分を愛せば人の幸せは喜べる
年齢を重ねるにつれて「人の幸せが喜べない」と悩むシーンが増えていきます。
特に、仕事や恋愛などで多感な時期を迎える年齢では、そんな悩みに直面し、自分を責めがちです。
人の幸せを喜べない感情はだれしも抱くもの。
自分を責めず、どうしてこうした心理になるのかを理解して、対策を打つことが大切です。
紹介した解決法を試して、少しずつ今の自分に満足できるように心を整えましょう。
(秋カヲリ)
※画像はイメージです
※この記事は2019年04月29日に公開されたものです