マウンティング女子の特徴
女性はおしゃべりが大好き。でも、楽しい会話の中で、ふと「今の発言はなんだろう?」「これってどういう意味?」と、もやっとしたことはありませんか。
直接悪口を言われたわけではないのになんとなくイライラする。そんなふうに感じたら、それはマウンティングかもしれません。
「私のほうが上」とアピールしてくるマウンティング女子の心理と対処法をご紹介します。
マウンティングとは何か
マウンティングとは、本来はサルや犬などの動物が、相手の背中に乗って自らの優位性を示す本能的な行動のことをいいます。
しかし、人間関係においては「自分のほうが上だ」「自分のほうが幸せだ」とアピールする行為を示す言葉として使われています。
男性の場合は、自慢話など比較的ストレートな物言いをすることが多いですが、女性の場合は、遠回しな言い方や自虐ネタなどを使ってオブラートに包むため、マウンティングだとわかりにくいことも。
マウンティングは、「自分のほうが優位である」ことを確認して自尊心を満たす行為であるため、された側は、はっきりと攻撃されたわけではないのにイライラしたりもやもやしたりしてストレスの原因になります。
いるいる……。近くのマウンティング女子の特徴
(1)親友型
「私たちって仲よしだよね」と親友であることを利用して根掘り葉掘り詮索し、自分のほうが優位である部分を見つけてはアピールしてくるタイプ。
「〇〇ちゃんの彼氏、やさしそうだね。やっぱ見た目より中身だよね」など、実は失礼にあたることも「仲がよい」ことを理由にずけずけと遠慮なく言ってきます。
(2)自虐的
自虐的なコメントをして、まわりから「そんなことないよ」と否定してもらうことで優越感を得るタイプ。
「私なんて、今度の会議のプレゼン、全然準備できてないよ。話すのも苦手だしもう嫌だぁ」と弱音をはいて、相手から「そんなことないよ、〇〇さんはできる人だから」と言わせて優位に立とうとします。実際、負けず嫌いが発揮されて当日のプレゼンがうまくいくことも多いのです。
自虐しながら自慢するというケースです。
(3)事情通型
流行に敏感であることをマウンティングする人もいます。
このタイプは、「まだ〇〇やってるの? それはもう古いわよ」といったように自分が最先端の情報を知っていることをアピールし何かと上から目線で指摘してきます。
マウンティングするのはなぜ? マウンティング女子が得たい欲求
マウンティングする人は、基本的には自分に自信がない人です。
劣等感が強くあり、心が不安でいっぱい。自分の中で劣等感を上手に扱うことができないと、相手がうまくいっていたり、幸せそうだったりしたときに、自分のほうが優位に立てるものを探したいという心理が働きます。
マウンティングして優位に立つことで、ようやく安心できるのです。
承認欲求(私ってすごいでしょ!)
承認欲求は基本的にみんなが持っているもの。
しかし、頑張っているのに報われないと感じるときや、認めてもらえなくて寂しいと感じているときは、承認欲求が高まる傾向にあります。自己評価が低く、自分で自分のことを認められないとき、他人からの「すごいね」というひと言がほしくなるのです。
人と比べて自分の幸せを確認(私って恵まれているでしょ?)
現代は、女性の生き方が多様化しており、それゆえ幸せの基準もバラバラです。仕事で活躍すること、高収入を得ること、パートナーとラブラブでいること、子どもに恵まれること、家族がいること、オシャレを楽しむこと、容姿の美しさ……などなど、何を幸せと思うかは人によって異なります。
そんななかで、自分の価値観がしっかりとしていないと、自分はこれで大丈夫なのか不安になりやすくなります。マウンティング女子は、細かいことでも人と比べ、自分のほうが幸せだと感じて安心感を得ようとします。
理想と現実にギャップがあるときも、マウンティングすることによって「私はあの人よりも不幸じゃない」と自分を納得させているのです。
無意識だから面倒……。マウンティングしてくる相手へのうまい対処法
自分に自信が持てずに不安になると、人は無意識のうちにマウンティングをしてしまうことがあります。自覚がないだけに厄介ですが、どのように対処すればよいのでしょう。マウンティングしてくる相手への上手な対処法について解説します。
(1)ターゲットにならないよう一定の距離感を持つ
「この人、もしやマウンティングしてる?」とマウンティングの兆候を感じ取ったら、できるだけ関わらずに、一定の距離を保つのが無難。
仲よくなる前に気づくことができれば、深入りを避けられます。何かと目立ちやすい人や、おとなしそうに見える人はターゲットになりやすいので注意が必要です。
(2)話題を上手にそらす
どんな話でもていねいに聞いてしまったり、言われたことに反応して自信をなくしたそぶりをしてしまったりすると、「この人には言いやすい」と思われてしまいます。
マウンティングをされたら、「○○といえば、実はこの間~」とさらりと話題を変えてしまいましょう。
また、「○○さんは忙しくなくていいよね~、私なんか今チームリーダーやっていて大変なの」と、愚痴にまぎれてマウンティングをされた場合は、「はい、本当にありがたいです!」とあっけらかんと認めてしまうと、相手はそれ以上言えなくなるので効果的です。
(3)同じ土俵に立たない
マウンティングされた際、同じ土俵に立って自分も競争しようとすると、イライラが悪化してしまいます。「この人は自慢したいんだな、自信がなくて不安なんだな」と冷静に受け止めて、ひと呼吸おけば、イライラもおさまってくるはず。
また、マウンティングしてくる人を敵視すると自分がしんどくなるので、相手のいいところを見てあげるようにしましょう。人は、「この人からは尊重されている」と感じる相手には積極的に嫌味を言おうとは思わないものなので有効です。
マウンティング女子を理解したうえで付き合っていくのが大事
マウンティングは、自分に自信がなく、劣等感を抱いたときに、人より優位に立つことで自分を安心させようとする行為です。
人は、どうしても自分と周囲を比べてしまいがち。マウンティングをしたくなる理由を理解しておけば、相手と同じ土俵に立つ気が薄れ、イライラも防げます。マウンティング女子に振り回されることなく、自分にとっての幸せを大切にし、しっかりと自分を認めてあげましょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2019年03月17日に公開されたものです