女子校出身あるある15選
こんにちは。グラハム子(@hamucomplex)と申します。
私は女子高校を卒業し、現在は30代2児の母。漫画家をしています。
女子校、と聞くとどのようなイメージがあるでしょうか。「お嬢さまっぽい、人間関係が難しそう……」。大体の方がこのような印象を抱くかと思います。
では、果たして本当にそうなのか!? 今回は女子校出身者だからこその、リアルな話を書こうと思います。
※これから書くのはあくまでも私が通った女子校の話です。いろいろな学校があると思いますので、(へぇ、こんな学校もあるのね~)とゆるーく読んでいただけたら幸いです!
女子校出身者を見分ける特徴とは?
芸能人でいうと、YOUさん、小池栄子さん、橋本環奈さんなどが女子校出身者。また、近藤春菜さんやいとうあさこさんといった女芸人さんも実は多いんです。共通点は、女性らしさがありつつも媚びることがなく、同性に好かれるタイプだということ。
そんな女子校出身者を見分ける特徴がいくつかあります。
・おしゃれに疎い
・異性の目を気にしない
・男性に頼らない
・資格職に就いている
・話がおもしろい
・男性が苦手
・一過性で男遊びが激しくなる
などなど。
女子のみの環境下でのほほーんと過ごしていたため、「男性からどう見られているか」に興味がない子が多いです。
日テレの徳島えりかアナ(女子校出身)が某番組で「人前で鼻をほじる」といじられていますが、女子校らしいなぁと思います。それまでの環境には同性しかいなかったので、「こんな姿を見られたら恥ずかしい」の基準がゆるいんですよね。
加えて、今までなんでも自分たちの力で乗り越えてきたので、男性への頼り方がわかりません。女子校では「自立した女性に」と散々教育されるため、手に職をつけるタイプも多数。
また、一部に見られる現象として、卒業後は解放されたかのように男遊びが激しくなるケースも。このタイプは今まで異性と関われなかった反動で爆発しているだけなので、多くは卒業後数年で落ち着きます。遅れてきた青春なんだと思って生暖かく見守ってあげてください。
女子校出身はモテるって本当?
まずひと言。「女子校だからモテる」と言うことはまずありません。
だって男性を見るとき、「あの人男子校出身だから好き!」とはなりませんよね。それと一緒です。
ただ、「女子校出身の子は俺だけを見てくれる感じがする」「男慣れしてない感じがいい」と言われたことも。
そういったウブな子が好きな男性にはモテるのかもしれません。
また、女子校はお嬢さまというイメージを持たれがちですが、実際は学校によってまちまち。都会の中高一貫の私立校(ドラマや漫画に登場する女子校は大体これ)はお嬢さまが多い気もしますが、私は地方の県立高校だったので一般家庭の子ばかりでした。
女子校出身者の恋愛傾向とは?
女子校出身者の恋愛傾向は「学生時代」と「卒業後」に分かれます。
学生時代に彼氏がいるのは1~2割
女子校で彼氏がいるのはほんの1~2割。同級生よりも年上の彼氏持ちの子が多かったです。
残りの8割は妄想が得意な夢見る夢子ちゃん。リアルな同年代の男子を知らないということもあり、彼氏への理想が高くなる傾向が。
またそもそもの出会いが少ないため、耐えきれない子はネット恋愛に手を出したり、身近な先生に本気で恋したりする子もいました。
多くの子は本来思春期が持つ性エネルギーを部活や勉強、趣味などにうまく昇華させていました。
卒業後は彼氏がすぐできる子とできない子で二極化
卒業後はすぐ彼氏ができる子と、なかなかできない子の両極端。
なかなかできない子の特徴としては、やっぱり男性との関わり方が不器用。好きな人ができてもアプローチの方法がわからないため、受け身の子が多いです。
また男性を見る目が養われてないので、はたから見れば不良物件に惚れ込んでしまうタイプも。
逆にすぐ彼氏ができるのは、女子校時代に出会いがなかっただけで、きっかけさえあればモテるタイプのかわいい子。もしくは「今まで我慢したんだから、とにかく彼氏という存在がほしい」と、とりあえず手ごろな相手と付き合っちゃう子。
でもまぁ結婚相手にはみんなちゃんとした人を選んでいるので、結婚適齢期まで女子校の不器用さを引きずるということは稀なようです。
イラストで解説! 女子校あるある15選
ここからは、イラストとともに女子校出身者なら思わず共感する「女子校あるある」を紹介していきます。女子校ならではの雰囲気が、きっとあなたにも伝わるはず!
(1)笑い方が芸人
みんな全力で笑います。
大口を開け、手を叩き、椅子から立ち上がる。女子校の子はとにかくおもしろいことが大好き。大笑いして盛り上げるのが日常です。
卒業後、口に手を当て静かに笑う女子たちのなかでひとり手を叩いており、「え、私ってチンパンジー?」と思ったのを覚えています。
(2)運動部の男の子っぽい子がモテる
お年ごろなので恋愛はしたい。でも相手がいない。そんな行き場のない性エネルギーを発散させるために校内では疑似恋愛が多発していました。
ボーイッシュな子はその標的。女子同士なのにしっかりヤキモチもありました。
そのほかにも校内限定でカップルごっこを楽しんでいる子たちもいて、女子校の疑似恋愛は奥が深いというか、通った人にしかわからない不思議な世界だと思います。
(3)夏は露出狂&冬はフル装備
夏は限界まで脱ぎ、冬は可能な限り着込んで学校生活を送りました。
夏場はスカートをバッサバサ仰いでいました。ちなみに紙パックのリプトンが流行って、ほぼ1年中机の上にありました。
(4)共学に嫉妬してないフリをする
女子校、楽しいんです。本当に楽しいんです。……なのに、どうしても共学への羨ましさが消えない。
人間って、「得られないもの」に嫉妬しがち。たしかに女子校では学校内恋愛や、男女でワイワイする青春は得られません。
でもその分女子校でしか得られない青春もあるんですけどね。
また共学女子のなかには女子校にマウンティングしてくる子もいます。多感な10代のころはそれが悔しくて、複雑だったのを覚えています。
(5)いじめゼロ社会
異性の目がないから自分のポジションやカーストを気にすることもなく、誰とでも気軽に話せました。
共学に比べグループの垣根もかなり低め。また友人同士が恋敵になることもなければ、ぶりっこもいない。
つまりイライラする要素がないので、実はイメージとは裏腹に平和な世界でした。
(6)おじいちゃん先生をかわいがる
みんなおじいちゃん先生が大好きでした。
今でいうゆるキャラ的な、癒しの存在。
女子校では基本、男の先生はモテます。若い男性教師はたとえイケメンじゃなくても若いってだけでキャーキャー言われ、おじさん先生はダンディーな魅力で固定のファンがいる。
そしておじいちゃんになったらかわいがられ、大切にされます。
(7)ムダ毛は基本剃らない
「見えているところ以外剃らない」が基本です。
なかには見えているところすら剃らない強者も。卒業してから頻繁に剃るようになり、「世の女性たちはこんなにがんばっていたのか……」としみじみ思いました。
(8)人の上に座る族がいる
当たり前のように座っていました。
座られるほうも当たり前のように尻を受け入れ、手でシートベルトをしてあげます。
私は小柄なので椅子担当の子には魅力的に見えるらしく、「乗る?」とよくナンパされました。
でも中学や大学(どちらも共学)時代は1回もナンパされたことがないので、この人間椅子の文化は女子校特有なのかもしれません。
(9)変顔が本当に変顔
プリクラはかわいさよりもネタに走りがち。
芸能人でよくいる、「私変顔が得意なんです~」なんて、女子校に来たら全然変顔のうちに入りません。
あれは「こんな顔もできちゃうの。私かわいいでしょ?」顔です。恥じらいやかわいく見られたいという感情は、学校内ではほぼ皆無でした。
(10)わざとゆっくり着替えて授業を遅らせる
クラスの大多数が苦手な教科(主に理数系)のときはこの方法で授業時間を短くします。
が、頻繁に行うと担任から「うちのクラスは着替えが遅いと指摘がありました!(怒)」と当然ながらお叱りが。
男の先生にとって女子校は、何かとやりづらい部分が多かったんだろうな?と思います。
(11)雨の日は靴下が干してある
雨の日は教室が乾燥室化していました。
みんな躊躇なく自分の靴下やタイツを干していました。靴下はまだしも、教室の窓際にタイツがぶら下がっているのはなかなか異様な光景でした。
(12)体育後は制汗スプレー祭
女子校では体育のあとも部活のあとも、汗臭いということはあまりありません。
そのかわり制汗スプレー臭いです。教室が白く煙い。
大体ロッカーに制汗スプレーは常備していて、空になっても捨てるのが面倒なのでロッカーに詰めこみます。とりあえずなんでもロッカーに詰め込んでいました。
(13)全校集会でヒザ毛を抜く
全校集会に限らず、「退屈だけど静かにしなくちゃいけない」ときは基本毛を抜いています。
授業中は指毛を抜きます。
(14)生理用品の授受がスムーズ
女子校においてナプキンは「絶対に見られたくないもの」ではないので、取り扱いはかなりゆるいです。
また、もし急にキテしまっても、絶対に誰かしらは持っているので大丈夫。
「……ある?」だけで話がスムーズに通じます。まるで何かの売人のように、コソコソっと取引が行われていました。
(15)基本スキンシップ過多
みんな感情表現が豊かで、激しい。
ことあるごとにやたらとハグやハイタッチをします。あと巨乳の子は胸を触られていました。
女子校を卒業して思うこと。女子校のメリットとは?
女子校の実態、いかがだったでしょうか?
私が思う女子校のメリットは、ずばり「自分が女であることを必要以上に意識しなくていいところ」だと思います。
ガサツで、何ごとにも全力で、容姿の美醜や異性モテが校内のヒエラルキーに一切影響しない環境。あの浮世離れした世界を味わえたことが、女子校に行った何よりの収穫でした。
また、女子校出身者は異性モテのスキルは高くありませんが、女の世界で過ごしていた分、同性モテのスキルはあります。
異性にモテるよりも同性に好かれることに喜びを感じる人が多いです。
「女子校出身」を恥ずかしいと思わないで
女子校時代がとても楽しかった。でも、女子校出身であることはあまり人に言いたくない。そういう人は少なからずいると思います。
でも、まわりになんと思われようと、「楽しかった!」ならそれでいいではありませんか。
この記事を読んで、みなさまの楽しかった女子校時代の思い出が蘇り、小さなコンプレックスが成仏されたら幸いです。
(グラハム子/@hamucomplex)
※この記事は2019年03月07日に公開されたものです