マウンティング女子の特徴とは? あるある行動と心理、対処法
マウンティング女子にはどんな特徴と心理があるのでしょうか。またあるある行動とは? マウンティング女子の共通点と生まれる理由、上手にかわすための対処法について、コラムニストのヨダエリさんが紹介します。
マウンティング女子が生まれる理由・心理
では、そもそも、なぜ女性はマウンティングしたがるのでしょう?
私は、女性は「迷う」生き物だからだと考えています。迷うから、グラつくから、マウンティングをする。
自分の生き方や考え方に迷いがなく、自分は自分だとデンと構えていられるなら、マウンティングをする必要はないからです。
「今の自分は幸せ? 愛されてる? 大事にされてる? この生き方で合ってる? わからないけど、たぶん合ってると信じたい。でもまわりには幸せだと思われていない気がする。価値のある女性だと思われていない気がする」
……といった心の落ち着かなさから、まわりに自分の価値 を知らしめるのと同時に自分に言い聞かせて自分を納得させる。マウンティングとは、そういう行為だと思います。
言葉にして自分の優位性を示さないと心が落ち着かないのです。
太古から「迷う生き物」だった女性
では、なぜ女性は迷うのか?
まずは男女の生物としてのちがいがあるでしょう。
男性にはより多くの精子をばらまきたい本能があり、女性はそのなかから優秀な精子を選びだし、子どもや家庭を作りたい本能があります。
つまり、女性は自分にとって最良のものを見極めないといけない生き物。個人差はあれど、 太古からそのDNAは引き継がれているのです。
そう考えると、マウンティングは大昔からあったのかもしれません。迷いと不安があればマウンティングは発生しやすくなるからです。
選択肢が増えた現代の女性はさらに迷う
ただ、現代だからこそ活発になった、ともいえそうです。
なぜなら、この数十年の間に女性の人生の選択肢が増えたから。女性にとって、さらに「迷う」時代になったからです。
男性の人生における欲求はシンプルです。
「なるべくなら多く稼ぎたい」「出世できるものならしたい」「なるべく自分好みの女性を手に入れたい」。程度の差はあれど、これらは多くの男性に共通する欲求であり、ほとんど揺らぐことはありません(もちろんなかには主夫希望の男性などもいますが)。
一方、女性の欲求は揺らいでいて複雑です。
「自分で稼げるようにがんばるべきなのか、稼ぐ男性を支えるべきなのか、ほどほど稼ぐ共働きを目指すべきなのか」「出世を目指すべきなのか、むしろしないほうが幸せなのか」「結婚相手は好み重視で探すべきなのか、それとも堅実さ重視で探すべきなのか、でも全然好みじゃない人は無理だからやっぱりやめるべきなのか、でも(以下、永遠にループ)」。
……女性は迷うのです。選択肢が増えたから。
その背景には、男女雇用機会均等法などによって仕事で活躍できる時代になってきたこと、その結果、女性が男性の経済力をあてにせず生きていけるようになってきたこと、結果、好みじゃない男性と結婚する必要がなくなってきたこと、などが大きく影響しているでしょう。
しかも、そんな時代になったのは長い歴史のなかで、ここ数十年の話。親との価値観のギャップは、さらに女性の迷いを深くします。
もちろん、迷っているからといってすべての女性がマウンティングをするわけではありません。
性格や気質も強く影響しているでしょう。さかのぼると、子どものころから自分に自信が持てなかった、などの事実が浮かび上がってくるかもしれませんし、さらに突き詰めると、きょうだいと比較されてきた、無条件に愛された経験がないなど幼少時の生育環境が浮かび上がってくる可能性もあります。
いずれにせよ、女性がトライ&エラーを繰り返しながら自分にとってベストな選択を模索し、迷いや満たされない想いを落ち着かせる手段としての行動がマウンティングだ、といえるのではないでしようか。
▶次のページでは、マウンティング女子のかわし方を紹介します。
※この記事は2019年03月04日に公開されたものです