旦那が帰ってこない! 帰ってこない心理と対処法
仕事に行った旦那さんの帰りが遅いと、ストレスに感じますよね。連絡なしの状態で帰ってこないと、不安になることも……。今回は、心理カウンセラーの高見綾さんが家に帰ってきない男性心理を解説。そんな時の対処法や帰ってきたくなる家づくりのコツを紹介していきます。
旦那さんの仕事が忙しいのはわかるけれど、帰りが遅いとついつい不安になってしまう、なんて方も多いのでは? どうして旦那さんはなかなか帰ってきてくれないのでしょうか。そんな、旦那さんが帰ってこない理由と対処法について、心理カウンセラーの高見綾さんに教えていただきました。
旦那が帰ってこないときの女性心理と過ごし方
旦那が帰ってこないとなぜ不安になるのか。女性の心理とは
人は「わからない」ことを怖いと感じる
旦那さんがなかなか帰ってこないときに、メールや電話などで連絡しても返事が返ってこないとしたら、イライラや不安を感じてしまうもの。人は「わからない」ことを本能的に怖いと感じます。旦那さんがいま何をしているのかがわからないとき、そもそもなぜ帰ってこないのか理由がわからないときは、不安を感じやすくなります。残業をしているのか、それとも飲み会で遅くなっているのか、浮気相手と一緒にいるのか……。または旦那さんが家に帰りたくないという明確な意図を持っているのかによっても、イライラや不安の度合いが変わってくるでしょう。
子育て中はよりイライラしやすくなる
仕事関連で帰ってこない場合、特に子どもがいると妻はイライラを感じやすくなるかもしれません。子育てが大変なときは、一刻も早く旦那さんに帰ってきて手伝ってほしいと思うものです。そんなときに残業や飲み会など仕事の都合で帰ってこないとしたら、「自分ばかりが大変な思いをしている」と感じてしまうかもしれません。
不安から生まれる悪い想像
喧嘩をしたあとなど、旦那さんが「家に帰りたくない」という明確な意図を持っている場合、妻としては自分が大切にされていない感覚がしますし、旦那さんの浮気や別居・離婚などといった悪い方向に想像が膨らんでしまうもの。不安を感じていると、次第に被害者的な感覚が生まれ、そんなふうに自分を不安にさせている旦那さんに対して怒りがわきイライラしてくるのです。
不安をまぎらわす過ごし方とは?
誰かに話を聞いてもらう
不安で悪い想像が膨らんでしまうときは、友人などに話を聞いてもらうと気持ちが落ち着きます。旦那さんが帰ってこないことを言えない場合は、別の話題を話すだけでも気をまぎらわすことができますよ。
お出かけして気晴らしする
旦那さんの帰りをひたすら待ち続けると、不安やイライラが募ってしまうので、思いきってお出かけするというのもいい方法です。友だちと食事に行くのでもいいですし、映画を観に行ったり、ジムに行って汗を流したりするのもいい気分転換になります。
趣味に没頭する
不安を感じるときは、不安を感じさせる物事からは離れて、別のことに集中すると気がまぎれます。家で本を読んだり、DVDを観たり、勉強したり、編みものやお裁縫、絵を描くなど、自分の趣味に集中しましょう。旦那さんのいない時間を自分なりに楽しむという姿勢が必要です。もしお子さんがいるのであれば、子どもと一緒に楽しく過ごすことに没頭するといいでしょう。
帰ってこない旦那の心理とは?
旦那さんが帰ってこない! その心理を探る
残業などの場合
残業で帰ってこない場合は、「単に仕事が大変で集中しているから」ということが多いです。男性は仕事を一生懸命することで家族への責任を果たします。仕事をすることは、家族への愛情表現でもあるのです。
距離を置きたい場合
一方で、「夫婦喧嘩をしたせいで妻に会うのは気まずい」という場合など、冷静さを取り戻すためにいったん距離を置いていることもあります。家に帰りたくない明確な意図がある場合は、家が旦那さんにとって居心地のいい場所になっていないことがほとんど。たとえば、妻の小言がうるさく、家事の仕方や仕事・給料などについて文句ばかり言われているとか、「私は大切にされていない」「話を聞いてくれない」など妻からの愚痴が多い状況だと、家で心が安らげなくなってしまいます。
また、旦那さんの行動をいちいち管理し、なんでも自分の思い通りにしたいというコントロール欲の強い妻の場合も、いつも支配されていて自由がない感覚に。自由がない家に帰宅するのは苦痛なのです。そのほか、帰宅しても笑顔で「おかえりなさい」の挨拶がなく、会話もない(または妻は子どもとだけ会話しているなど)となると、「自分は必要とされていない」「家には自分の居場所がない」と感じてしまうのです。
旦那が帰ってくる家庭の作り方
旦那さんに興味を持つ
別居や離婚など深刻な事態になるときには、「俺のことを見てくれなかった」という男性側の本音が隠れているもの。「妻は自分のことを見てくれている」「興味を持ってくれている」という感覚が、家庭での安心感につながります。旦那さんが帰ってきたら、笑顔で「おかえりなさい」と出迎えることからはじめ、自分の話をするよりも旦那さんの話に耳を傾けましょう。
文句を言うより感謝する
旦那さんへの依存心があると、「どうして○○してくれないの?」と文句を言いたくなります。しかし、男性は責められると「自分が悪いのか」と罪悪感を抱きます。そして罪悪感を抱かせる対象の人とは距離を取りたくなるものです。
旦那さんのダメなところや至らないところよりも、できていることに目を向けましょう。感謝するときはできるだけ具体的に。「いつもありがとう」ではなく、「ゴミ出ししてくれて助かったわ。ありがとう」など、旦那さんが何かしてくれたことに対して感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。自分が何かしてあげたことによって、「役に立った」「喜んでもらえた」という感覚が男性にとっては喜びにつながります。
自分のご機嫌を取る
旦那さんが帰ってきたときに、カリカリしている不機嫌な妻のいる家と、ニコニコ穏やかな妻のいる家だと、ニコニコ笑顔の妻がいる家の方が居心地はいいはずです。もちろん、落ち込んでいるときや、楽しくないのに無理に笑顔でいる必要はありませんが、できるだけ穏やかな心でいられるよう、普段から自分のご機嫌を取るようにしましょう。
感情が不安定になったとき、旦那さんになんとかしてもらいたいと思うと、いつも旦那さんに感情をぶつけることになってしまいます。自分の機嫌を取るのは自分であるという認識を持ち、趣味や好きなことをするなどして、心を安定させるように意識するといいでしょう。
旦那さんが帰ってこなくて不安を感じたら、理由を考えてみよう
「旦那さんがなかなか帰ってこない」。そんなときは、まずはその理由を考えてみましょう。単に仕事が忙しくて帰れないのか、距離を置かれてしまっているのか。仕事で遅いぶんには仕方ありませんが、ケンカをしてしまっていたり、最近笑顔で話せていない方は要注意。上記を参考に、旦那さんが「早く帰りたい!」と思える家庭作りを意識してみてはいかがでしょうか。
(文:高見綾、構成:おぜきめぐみ)
※画像はイメージです
※この記事は2018年08月02日に公開されたものです