陰部にニキビ? デリケートゾーンの「できもの」の正体

デリケートゾーンにできる「できもの」って何? かゆみ、痛みなど症状から考えられる正体を解説。医師の高橋怜奈先生が治し方や対処法、できものを作らないための対策を教えます。

万が一、潰れてしまった場合は、早めに医療機関を受診してください。必要があれば痛み止めや軟膏を処方してもらえます。また、普段のケアは自己判断で消毒などはせず、シャワーで洗い流す程度でOK。細菌が繁殖する原因となるため、あまりいじらないようにしてください。

デリケートゾーンのできもの対策4つ

では、日常でできるデリケートゾーンのできもの対策とは? 最後に4つの予防法を教えてもらいました。

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(1)デリケートゾーン周辺にはカミソリを使わない

デリケートゾーンは自分では見えにくい部分のため、カミソリを使ったムダ毛の処理は肌を傷つける可能性があります。また、肌に刃を立てることで多少なりとも細かい傷がついてしまい、その部分から細菌が入ることも。したがって、カミソリの使用はなるべく避けてください。

(2)石けんで洗いすぎない

腟内にはデーデルライン桿菌(かんきん)という菌がいて、腟内のグリコーゲンという糖質を食べて乳酸を作り出しています。腟内は乳酸のおかげで、常にpH4.5~5.0の酸性に保たれ、菌の繁殖や感染を防ぐことができるのです。これを腟の『自浄作用』といいます。

※この記事は2017年04月22日に公開されたものです

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