無償の愛とは? 愛を与える人の特徴と愛を感じる瞬間
無償の愛とは、見返りを求めない愛とも言い換えられます。具体的には、どんな瞬間に無償の愛を感じるのでしょうか? 男女402名へのアンケートを元に、無償の愛の意味と愛を与える人の特徴などについて紹介します。
無償の愛なんて嘘? 無償の愛を信じる人の割合は
「無償の愛」について意味や定義が分かりました。次は、実際に信じる人はどれくらいいるのかについてアンケートを取ってみました。
Q.あなたは「無償の愛」はあると信じますか?
(※1)有効回答数402件
アンケートの結果、約7割の男女が「無償の愛」の存在を信じているようです。それでは「信じる派」の意見から見ていきましょう。
信じる派の意見
(1)親の愛情を受けて
・「親の愛情とか家族に対する愛情が当てはまる」(女性/34歳/その他/その他)
・「親の愛情は子どもに対して、まさにそうだとおもう」(女性/34歳/その他/その他)
(2)無償の愛を与えた経験がある
・「自分の子どもが車の前に飛び出たら、身をていして助けようとしたことがある」(男性/54歳/その他/その他)
(3)尽くし・尽くされる愛をした(してる)
・「一生懸命に尽くしてくれる人がいたから」(男性/48歳/商社・卸/営業職)
・「愛したらとことん尽くします! 子どもに対してもパートナーに対してもそのスタンスは変わりません! 重くならない程度に……」(女性/56歳/その他/その他)
(4)世の中には他人にやさしい人がいるから
・「やさしくていい人はたくさんいるとおもいます」(女性/53歳/その他/その他)
(5)自分には無理でも信じたい
・「あるとは思うけど、自分は無理かな」(女性/45歳/食品・飲料/その他)
・「あると思いたい。自分には無理かもしれないが」(男性/54歳/金融・証券/その他)
実際に自分で誰かに尽くしたり、まわりにいる人からの愛情を受けた記憶がある人は無償の愛を信じる傾向があるようですね。
自分には自己犠牲的な行動は無理だと思っていても、他人の美談を聞くと無償の愛そのものはあるのだと納得できるかもしれません。
信じない派の意見
(1)自己満足かも
・「無償の愛情は、しょせん自己満足でしかない」(男性/42歳/医療・福祉/専門職)
(2)何かは求める
・「何かしら求めるから人間関係が成り立つ」(女性/59歳/その他/その他)
・「あげたら求めるのが普通だとおもう」(男性/53歳/その他/技術職)
(3)期待した時点でちがう
・「子どもへ裏切られても与え続ける愛は無償の愛かもしれないが、そこにはいつかわかってくれるだろうという期待があるとおもう。期待がある限り無償ではないとおもう」(女性/53歳/通信/販売職・サービス系)
(4)結婚しても愛は続かない?
・「結婚して30年も経つと、愛だけではない(笑)と思う。我慢のほうが多い」(男性/65歳/金属・鉄鋼・化学/経営・コンサルタント系)
・「結婚していても、素敵な人が現れたらいいな、好きと考えますね」(女性/61歳/その他/その他)
(5)与えさせてもらう喜びがある
・「与えることによって喜びを得る、与えた相手の笑顔で精神的に満たされるから、それは十分な見返りであり、だからこそ与えることができるとおもう」(女性/53歳/医療・福祉/専門職)
一方「無償の愛」を信じないという男女の意見です。もっと厭世(えんせい)的でクールな理由が多いのかとおもいきや、愛について深く考えないと出てこないような意見が集まりました。
何をもって無償の愛と定義するかで意見も変わってきそうですが、割合的には「無償の愛はあると信じたい!」という人を含め、信じる人が多いようです。
1つ気になったのが、信じる人たちの意見には「親子の関係」をたとえにあげる人が多くいたことです。
「無償の愛」とは家族、とくに血を分けた親子の関係にのみ生まれるものなのでしょうか。次からはもっとつっこんで「無償の愛」を探っていきたいと思います。
▶次のページでは「無償の愛を感じる瞬間」について紹介します
※この記事は2017年02月28日に公開されたものです