女子が欲しい「都合のいい男」とは? 付き合うリスクもある!?
「都合のいい女」になりたくない女性は多いはず。その一方で「都合のいい男」が欲しい女性がいるもの事実。それこそ都合のいい話なのですが、女性たちはどうして「都合のいい男」を求めてしまうのでしょう。一般女性に取ったアンケートから、女性たちの本音に迫ります。さらに、心理コーディネーターの織田隼人さんに、「都合のいい男」になりがちな男性の特徴と、そんな男性と付き合ったらどうなるのかを教えてもらいました。「都合のいい女」になりたくない女性は多いはず。その一方で「都合のいい男」が欲しい女性がいるもの事実。それこそ都合のいい話なのですが、女性たちはどうして「都合のいい男」を求めてしまうのでしょう。一般女性に取ったアンケートから、女性たちの本音に迫ります。さらに、心理コーディネーターの織田隼人さんに、「都合のいい男」になりがちな男性の特徴と、そんな男性と付き合ったらどうなるのかを教えてもらいました。
女性に聞いてみた。「都合のいい男」に対する本音
そもそも、「都合のいい男」とはどのような男性を指すのでしょうか。また、女性はこの都合のいい男についてどのように思っているのでしょう? まずは女性の本音について調査しました。
都合のいい男とは
バブルの時代にはなりますが、ご飯をおごってくれる「メッシー君」、車を出してくれる「アッシー君」なんて呼ばれる男性がいたことがありました。彼らは特に恋愛関係でもないのに、そういったサービスを女性に行うのです。必要なときに呼べば来てくれるので、女性にとっては非常に便利な存在。そんな男性は今でも存在して、総じて「都合のいい男」と呼ぶことが多いようですね。一緒に食事をしたり、飲んだり、遊びに行ったりするのに「彼氏ではない」という不思議な存在でもあります。男性にとっての「都合のいい女」とはちがって、肉体関係は持たないことが多いようです。
「都合のいい男がいる」女性は約32%
まず、22~34歳の未婚女性409人に都合のいい男がいたことがあるのか(または現在いるのか)について聞いてみました。
Q.あなたにとって「都合のいい男性」がいたことはありますか(または現在いますか)?
※ここでいう「都合のいい男」とは、付き合ってはいないけれど、女性が利用したいときだけ必要とする(ご飯をおごってもらう、車で送迎してもらうといった)男性のことを指します。
ある(32.3%)
ない(67.7%)
(※1)有効回答数409件
約32%の女性が都合のいい男がいた(現在いる)と回答しました。ほぼ3人にひとりなので、これは多いといえるかもしれませんね。
「都合のいい男」を作る理由
上の質問に「ある」と答えた女性132人に、都合のいい男を作る理由を聞いてみました。(※1)
おいしい食事をおごってくれる!
・「ごちそうしてもらえたり、お姫様扱いしてもらえる。また、付き合ってないから気楽」(34歳/金融・証券/事務系専門職)
・「自分では食べられない、高めのおいしいご飯が食べられるから」(22歳/小売店/販売職・サービス系)
暇つぶしに役立つ!
・「暇つぶしと財布。ひとりでいたくないときの時間つぶしに役立ってくれる」(27歳/その他/その他)
・「自分の暇なときに来てくれて、おごってくれる。お金がかからないから」(23歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)
車が必要なときに!
・「免許証がないので、ドライブに行きたいときに頼むと便利」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「足がないときに必要だから」(23歳/金融・証券/販売職・サービス系)
都合のいい男を作る理由としては「車を出してもらえる」「ご飯をおごってくれる」「暇なときに相手をしてくれる」の3つに多くの回答が寄せられました。やはり、自分のニーズを満たしてくれるので都合のいい男を作るようですね。中には「次の彼氏候補。出会いもそんなに頻繁にはないからキープしときたい」という意見もありました。
「都合のいい男」と「好きな男」のちがいは? 「都合のいい男」と付き合わない理由
一緒に食事、飲み、遊びに行ったりするわけですから、「都合のいい男」は女性にとってなかよくできる存在ですよね。では、なぜ都合のいい男と恋人として付き合わないのでしょうか? 実際に都合のいい男がいるという女性に聞いてみました。(※2)
お互いに彼氏、彼女がいる
・「お互いに恋人がいるから。お互いに相手がいるので、変な気を使わずに食事に行ける」(28歳/機械・精密機器/技術職)
・「お互い相手がいるし、別に付き合いたいとも思わないから。その友人(都合のいい男性)の家の近くに(自分が)行きたいお店があり、食事に誘った挙げ句、おごらせてしまった」(27歳/金融・証券/事務系専門職)
・「相手に彼女がいるし、自分にも彼がいるので。お互い遠距離の恋人持ちで、状況が似ているので愚痴を言いやすい。お互い男女関係に飢えているので」(23歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
好みのタイプではない
・「タイプでないので気軽に付き合える」(23歳/その他/事務系専門職)
・「お互いに付き合う対象じゃないけど居心地がいいから。ご飯に連れて行ってくれる」(27歳/電機/事務系専門職)
・「付き合うとイライラしそう。自分の都合がいいときだけ遊ぶから」(27歳/医療・福祉/専門職)
お互い恋愛対象にならない立場だから
・「お互いに同期としか思っていないから。勤務後いつも送ってもらう」(24歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)
・「職場の上司。すごくグルメな人で、よくおいしいお店に連れて行ってごちそうしてくれる。1対1では会わないが、女子2、3人で食事に連れて行ってもらうことが多い」(24歳/食品・飲料/専門職)
恋愛感情がなくて楽
・「好きな男性に抱くような不安や嫉妬がない。その気楽な点がちがう」(34歳/金融・証券/事務系専門職)
・「会ってドキドキするかどうか。はじめから恋愛対象として見ているかどうかがちがう」(29歳/金融・証券/その他)
自分の都合で会える
・「自分に好意を寄せてくれて、勝手にいろいろしてくれるのが都合のいい人」(33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「都合のいい男性はこっちに都合を合わせてくれる人。好きな人はお互いの気持ちや都合の譲歩しながら一緒にいられる人」(34歳/医療・福祉/販売職・サービス系)
損得の問題!
・「会いたいという気持ちで会うのか、損得を考えて会おうとするのかのちがい」(28歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「好きな男性には高級なお店に行きたいとは言わない、負担をかけたくないから」(30歳/その他/その他)
都合のいい男とは付き合えないという本音がよくわかる回答ばかりでした。彼氏にするには物足りない、お互いに彼氏・彼女がいて恋愛関係にならないからこそ一緒に遊んでも大丈夫、といった意見が挙がりました。
また、職場の上司、職場の同期としか思えない相手だから付き合わないという女性もいるようです。職場恋愛なんて考えられないという女性にとっては、職場で出会った男性というだけで恋愛対象外。でも、おいしいお店に連れて行ってくれたり、帰りに送ってくれたりするのは大歓迎というわけです。程度の差こそあれ、食事に行ったり、遊びに行ったりみなさん「都合のいい男性」との付き合いを楽しんでいるようです。
「都合のいい男」に共通する特徴と心理
女性にとって都合のいいことばかりの男性ですが、彼らはいったいどういう気持ちで女性たちの「都合のいい男」に甘んじているのでしょうか? 何か下心があったりするものなのでしょうか? 織田さんに、都合のいい男になりがちな男性の特徴と、その心理について聞いてみました。
「都合のいい男」になる男性の特徴
女性と遊ぶのが好き
とにかく女性と遊ぶのが好きな男性、女性と一緒にどこかに行くのが好きな男性が「都合のいい男」になりやすいです。
女性から見ると都合のいい男、なのですが男性から見ると「いろんな女子と遊びに行く状態になっている」ともいえます。「付き合いたい相手ではないけれど、とにかく女性とどこかに行くのが楽しい」という考え方をしていると、女性に合わせていろいろ行動してくれる、というわけです。
「ありがとう」という言葉に弱い
女性から感謝されることに弱い男性が多いです。感謝さえされれば「問題なし! むしろよかった」と考える男性は女性を接待することを苦労と感じません。女性を接待することが苦ではなく、むしろ感謝されることを喜んでいるので、女性への接待を「趣味みたいなもの」と考えている場合もあります。感謝されることで満足が生まれるので、ある意味女性と楽しい時間を過ごしているともいえます。
あまりモテない男性
清潔感はあるけれど、女性の好みにはピタリとは当てはまらない男性が、いわゆる「都合のいい男」になりやすいです。
女性の好みに当てはまると恋が発展していくので、都合のいい男ではなくなります。好みに当てはまらないけれど、嫌な思いをしているわけでもない、という「男を感じさせない」男性が当てはまりやすいです。
ほかに好きな女性のいる男性
恋愛にガツガツしている男性は「都合のいい男」にはならず、女性から避けられることが多いです。ガツガツしていないからこそ、女性も安心してその男性と遊びに行けるのです。ガツガツしていない理由のひとつに、既にほかに好きな女性がいる、という場合もあります。一緒に遊びに行く女性が本命ではないので、女性も男性も安心して一緒に遊ぶことができる、というわけです。
「都合のいい男」になる男性の心理
がんばってアプローチしているけれど女性に届いていない
女性におごったり、エスコートしたりすることで、女性に対するアピールになると思っています。この場合の男性は、相手の女性と恋人になりたいと思っています。
ただ、女性に嫌われるのが怖くて、付き合って欲しいと猛烈なアプローチをしません。すると、女性からは「強いアプローチがないのでスルーしておいてOKだろう」と考えられてしまい、都合のいい男の状態で止まってしまうのです。
一緒にいたらそれだけで楽しい
女性がただ単に好きという男性の場合は、ただ一緒にいるとそれだけで楽しく満足している場合も多いです。
男性としては女性と一緒に遊ぶ時間ができて満足している。女性としてはエスコートされていいものを食べさせてもらって満足している。このように、男性も満足し、女性も満足している場合も多いです。
たとえば、男性のほうが年上で少し年齢の離れた相手などは、「若い女性とご飯に行く、それだけで楽しい!」と思っている場合も多いです。
女性に会うことを精神安定剤にしている
男性に彼女がいたりする場合や、男性が別の女性に片思い中の場合に多いケースです。
彼女がいるけれど彼女となかなかか会えなかったり、片思い中で女性からの愛情に飢えていたりする場合は、ほかの女性と会うことで精神がある程度安定します。恋愛感情のない女性とでも会うことで精神を安定させている、ということも多いのです。この場合の男性は、複数の女性におごったり、運転手として行動していることが多いです。
頼られることに弱い
とにかく女性から「頼られている」と感じるとそれでうれしくなる男性もいます。
「おいしいところ連れて行って欲しい」とか「あそこに連れて行って欲しい」と言われると「頼られている! うれしい! 俺役に立っている!」と感じ、喜んで行動します。
特に感謝をたくさんしてくれる女性からは「頼られている」と強く感じることができます。そのため、感謝をたくさんしてくれる女性に尽くす男性も結構いますね。
リスクもある! 「都合のいい男」との付き合い方
さて、男女がwin-winな関係になることも多い「都合のいい男」とのお付き合いですが、一部では「恋心を搾取してる」ととれるケースもありますね。都合のいい男と付き合う上で、リスクはないのでしょうか? 引き続き織田さんに教えてもらいました。
「都合のいい男」と付き合うリスク
男性の気持ちがどんどん重くなっていく
相手の女性のことが好きで、都合のいい男性となっている場合は恋心を利用していることになるのでどんどん恋の気持ちが重くなっていきます。
恋の気持ちが重くなればなるほど、本気度も増していきます。本気になって引き返せないところまでいっても女性が男性の恋心に答えてくれない場合などは、ストーカーになってしまうこともあるので要注意です。
まわりからカップルに見られて恋のチャンスが減る
男性を都合のいい男として見ていたとしても、まわりからはそうでない、と思われるケースも多いです。
男性が「彼女とよくデートしているよ」とまわりに言いふらしていけば、カップルとしての既成事実ができあがっていくこともあります。まわりからカップルとして見られてしまうと、女性が別の人と恋をしようとしても「恋人いるんでしょ」と見られて恋愛対象外にされてしまうなんてことも多いです。
ほかにも合コンに誘われづらくなったりと、まわりからカップルとして認識されると恋のチャンスが減ることもあります。
男性に対してワガママになる
都合のいい男によって「自分が楽できる立場」にいればいるほど、男性全般に対してワガママになり、じわじわと「男性からめんどうがられる女性」になってしまうケースもあります。
ワガママな女性はモテにくいですし、たとえ彼氏ができたとしても結婚対象から外されることも多いです。何にでも気が回ってワガママを許してくれる相手(都合のいい男)がいるとどうしても油断してしまい、自分を鍛えることを忘れてしまうものです。自分に甘くなればなるほど、男性から見て魅力が薄くなってしまいますので、自分自身をどこかで鍛えていく必要があります。
「都合のいい男」との上手な付き合い方
相手から恋心を持たれている場合は、深入りするとめんどうになるので、早めに諦めてもらったほうがいいでしょう。恋心を利用していると、あとで面倒なことになってしまいます。
相手から恋心を持たれていない場合は、男性としても楽しんでいるので、一緒に遊んでも問題ないといえます。
ただ、受け身で楽しませてもらってばかりいると、どんどん女性自身が自分の魅力を上げることをサボってしまうことにつながるので、「自分も相手を楽しませていい関係として維持する」くらいの気持ちでいるといよいでしょう。
相手を楽しませるように接することで悪くない関係を築くことができますし、自分自身の魅力も向上させることができます。
都合のいい男は「恋心」のあるなしに注意して付き合おう!
自分に対して恋心を抱いていない「都合のいい男」とは、win-winな関係を築けることがわかりました。女性は女性でおいしい思いをし、男性は男性でその時間を楽しんでいるようですね。ただ、男性に一方的に尽くしてもらうと、わがままな女性になる恐れがあるので、相手の男性のことも一緒にいる時間は楽しんでもらえるように意識するのが重要のようです。
一方で、自分に対して恋心を抱いている男性を「都合のいい男」扱いするのは危険だということがわかりました。恋心に付け込んで甘い思いをすると、恨みを買う恐れもあります。相手の男性の「恋心」には十分注意して付き合いましょうね。
(織田隼人、高橋モータース/dcp)
※画像はイメージです
(※1)マイナビウーマン調べ調査日時:2018年6月25日~6月28日調査人数:409人(22~34歳の未婚女性)
(※2)『マイナビウーマン』にて2015年7月にWebアンケート。有効回答数131件(22歳~34歳の働く女性)
※この記事は2015年08月01日に公開されたものです