生きていくためには手段を選ばず! コスプレ系遊女も……江戸時代の不思議な娼婦たちの実態
コスプレ系の遊女といえば、大坂・新町遊郭の富士屋という店が発端となり、大人気を得たという「若衆女郎」に触れずにはいられません。陰間の美少年の真似をした女性というだけでなく、男装の麗人として、特殊なお色気を放出していたようです。
最初に「若衆女郎」になったのは、遊郭では最下層、不人気遊女あつかいの「端女郎」のランクに甘んじていた女性が、どうすればもっと売れるかを考えた結果でした。彼女の源氏名はなんと「千の助」。端女郎の値段で、よい若衆(陰間)を買うことはできませんでしたから、ここらへんも商人の街の遊郭らしく、お得感があるのがよかったのでしょうか。
※この記事は2015年07月12日に公開されたものです