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パソコンが遠隔操作されたか確認する方法と今すぐ取るべき対処法

本記事では、パソコンが遠隔操作されている場合に見られる兆候(確認する方法)や、その原因、そしてすぐに行うべき対処法について詳しく解説します。

遠隔操作による被害は、個人情報の流出やデータの改ざん、さらには金銭的被害を招く恐れもありますので本記事を参考に対策していきましょう。
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  1. パソコンが遠隔操作されている時の症状(サインの見分け方)
    1. 【危険度:高】勝手なカーソル移動や文字入力・画面操作
    2. 【危険度:中】見覚えのないリモートアプリの存在
    3. 【危険度:低〜中】CPU・ネットワークの異常使用や起動遅延
  2. 今すぐ実行!パソコンが遠隔操作されているか確認する3分診断の手順
    1. 遠隔操作されてるか調べる基本チェック(再現性と記録)
    2. ハード/設定に起因する症状との切り分け
    3. Windows標準のリモート機能(RDP/Quick Assist)の確認
    4. スタートアップ・タスクスケジューラ・サービスとリモートツールの洗い出し
    5. 自分で判断がつかない場合は専門業者にフォレンジック調査を依頼する
  3. 【緊急度別】パソコンが遠隔操作された時の対処法
    1. 今すぐ|ネットワークを遮断する(Wi-Fiオフ/LAN抜線/機内モード)
    2. 5分以内|最小限の証拠を保全する(画面・プロセス・通信ログ)
    3. 30分以内|重要アカウントを緊急保護する(別端末でPW変更+2FA)
    4. 1時間以内|セキュリティソフトでフルスキャン
    5. 最後の手段|初期化の前提とバックアップの注意
  4. 自己対処?専門業者への調査依頼?その判断基準を解説
    1. すぐに専門業者にフォレンジック調査を検討すべき兆候とは?
    2. 自己対処・初期化・フォレンジック調査の比較表
    3. 見積もりは無料なので迷ったら相談を
  5. 遠隔操作でパソコンを乗っ取られないための再発防止策
    1. OSの設定を強化する
    2. 強固パスワード+二要素認証
    3. OS・アプリの最新化
    4. フィッシング対策とリモート機能の最小化
  6. よくある誤解と正しい知識
    1. 「初期化だけで完全に安全」は誤り
    2. 「セキュリティソフトだけで100%安全」は誤解
    3. 「会社PCの監視は違法」は一概に言えない
  7. 2025年の「パソコン乗っ取り」最新脅威トレンド
    1. AIが関与する巧妙化のポイント
    2. 正規リモートツール偽装の増加
  8. まとめ

パソコンが遠隔操作されている時の症状(サインの見分け方)

パソコンの遠隔操作を早期に発見するためには、日頃から異常な挙動に敏感になることが大切です。

まずは、危険度別に遠隔操作の可能性を示すサインを解説します。これらの症状は単独では確定的な証拠にはなりませんが、複数の症状が重なった場合や、症状が継続的に発生する場合は、遠隔操作を強く疑う必要があります。

パソコンが遠隔操作されている時の症状を危険度順にご紹介しますので、まずは同様の症状が出ていないかを確認してください。

  • 【危険度:高】勝手なカーソル移動や文字入力・画面操作
  • 【危険度:中】見覚えのないリモートアプリの存在
  • 【危険度:低〜中】CPU・ネットワークの異常使用や起動遅延

【危険度:高】勝手なカーソル移動や文字入力・画面操作

パソコンの乗っ取りを疑ううえで最も警戒すべきサインは、自分が操作していないのにマウスカーソルが勝手に動いたり、文字が入力されたり、ウィンドウが開閉したりする現象です。

このような症状が一度だけでなく継続的に発生したり、特定の条件下で再現する場合は、第三者による遠隔操作の可能性が極めて高いと考えられます。

特に、カーソルが意図的に特定のファイルやフォルダに向かって動いたり、パスワード入力画面で文字が入力されようとしたりする場合は、データの窃取や不正アクセスを目的とした悪意のある遠隔操作の可能性があります。

このような症状を確認した場合は、すぐにネットワークを切断し、後述する対処法を実行してください。

【危険度:中】見覚えのないリモートアプリの存在

パソコンにAnyDesk、TeamViewer、Chrome Remote Desktop、LogMeIn、Splashtopなどのリモートアクセスツールが、「インストールした覚えがないのに存在している」場合は要注意です。

これらのアプリケーション自体は正規のリモートサポートツールですが、悪意のある第三者がこれらを悪用してパソコンに不正アクセスするケースが増えています。特に、テクニカルサポート詐欺と呼ばれる手口では、偽のサポート担当者を装って、これらのツールをインストールさせ、遠隔操作を行います

プログラムの一覧やタスクマネージャーで、これらのアプリケーションの存在を確認することができますすので、確認してください。また、システムトレイ(画面右下の通知領域)にこれらのアプリケーションのアイコンが表示されていないかも確認しましょう。

【危険度:低〜中】CPU・ネットワークの異常使用や起動遅延

パソコンを操作していないにも関わらず、CPUの使用率が異常に高い、ネットワークの送受信量が多い、パソコンの起動が異常に遅いといった症状も、遠隔操作の可能性を示唆するサインです。

遠隔操作が行われている場合、バックグラウンドでプロセスが動作し、CPUやメモリなどのシステムリソースを消費します。また、遠隔操作のための通信が発生するため、ネットワークの使用量も増加します。

タスクマネージャーやリソースモニターで、これらの使用状況を確認してみましょう。

  • 不審なプロセスが高いCPU使用率を示している
  • 見覚えのないプログラムがネットワーク通信を行っている
  • パソコンの起動時に通常より長い時間がかかる
  • ファンが常に高速で回転している
  • バッテリーの消耗が通常より早い

ただし、これらの症状は、Windows Updateやウイルススキャン、クラウドストレージの同期など、正常なシステム処理でも発生することがあります。そのため、他の症状と合わせて総合的に判断することが重要です。

今すぐ実行!パソコンが遠隔操作されているか確認する3分診断の手順

遠隔操作の疑いがある場合、感情的にならず冷静に状況を把握することが大切です。

続いては、「本当にパソコンが遠隔操作されているか否か」を約3分で実施できる診断手順を紹介します。この診断により、遠隔操作の可能性を客観的に評価し、適切な対処法を選択してください。

  • 遠隔操作されてるか調べる基本チェック(再現性と記録)
  • ハード/設定に起因する症状との切り分け
  • Windows標準のリモート機能(RDP/Quick Assist)の確認
  • スタートアップ・タスクスケジューラ・サービスとリモートツールの洗い出し
  • 自分で判断がつかない場合は専門業者にフォレンジック調査を依頼する

遠隔操作されてるか調べる基本チェック(再現性と記録)

まず最初に行うべきことは、観察した症状を詳細に記録し、再現性があるかどうかを確認することです。

具体的には、症状が発生した日時、具体的な内容、発生前後の操作内容、継続時間などを記録します。可能であれば、スマートフォンなどで画面を撮影したり、動画を記録したりすることも有効です。

これらの記録は、後に専門家に相談する際の重要な情報となります。

  • 症状が発生した日時と継続時間
  • 具体的な症状の内容(カーソルの動き、開かれたファイルなど)
  • 症状発生時に起動していたアプリケーション
  • ネットワーク接続の状態(Wi-Fi、有線LAN)
  • 症状の再現性(同じ条件で再発するか)

再現性がある場合は、遠隔操作やマルウェア感染の可能性が高まります。一方、再現性がない場合でも、一時的な不正アクセスの可能性は残るため、引き続き注意深く観察を続ける必要があります。

ハード/設定に起因する症状との切り分け

遠隔操作と誤認しやすい原因として、ハードウェアの不具合や設定の問題があります。これらを先に確認し、排除することで、より正確な診断が可能です。

まずは、マウスやキーボードなどの周辺機器の接続を確認しましょう。USBポートの接触不良や、ワイヤレス機器の電池切れ、干渉などが原因で、意図しない動作が発生することがあります。周辺機器を一度取り外し、別のものと交換してみることで、ハードウェアの問題かどうかを判断できます。

特にワイヤレスマウスは、電池残量が少なくなると不規則な動きをすることがあります。また、光学式マウスは使用する表面によって誤動作することもあります。

次に、Windowsのアクセシビリティ機能やマウスの設定を確認します。「マウスキー機能」や「固定キー機能」、「フィルターキー機能」などが有効になっていると、意図しない動作が発生することがあるからです。

コントロールパネルの「コンピューターの簡単操作センター」から、これらの設定を確認し、不要な機能は無効にしましょう。

Windows標準のリモート機能(RDP/Quick Assist)の確認

Windowsには標準でリモートデスクトップ(RDP)やクイックアシスト(Quick Assist)といったリモートアクセス機能が搭載されており、これらが不適切に設定されている場合、第三者による不正アクセスの入口となる可能性があります。

リモートデスクトップの設定は、「システムのプロパティ」→「リモート」タブから確認できます。「このコンピューターへのリモート接続を許可する」のチェックが入っている場合、外部からのアクセスが可能な状態です。家庭用のパソコンでリモートアクセスを使用しない場合は、この機能を無効にすることを推奨します。

クイックアシストは、Windows 10以降に搭載されている簡易的なリモートサポート機能です。この機能を悪用した詐欺も報告されているため、使用していない場合は、グループポリシーやレジストリを編集して無効化することを検討しましょう。

スタートアップ・タスクスケジューラ・サービスとリモートツールの洗い出し

遠隔操作ツールやマルウェアは、システム起動時に自動的に実行されるよう設定されていることが多いです。これらの自動起動設定を確認することで、不審なプログラムを発見できる可能性があります。

スタートアップフォルダやレジストリのスタートアップ項目、タスクスケジューラ、Windowsサービスなど、複数の場所に自動起動の設定が存在します。

タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで起動時に実行されるプログラムの一覧を確認できますので、試してみてください。見覚えのないプログラムや発行元が不明なプログラムがある場合は要注意です。

  • タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを確認
  • タスクスケジューラで不審なタスクがないか確認
  • サービス一覧で見覚えのないサービスを確認
  • 「プログラムと機能」でインストール済みプログラムを確認
  • AnyDesk、TeamViewer、VNCなどのリモートツールの存在を確認

自分で判断がつかない場合は専門業者にフォレンジック調査を依頼する

自己診断で確認ができない場合や、不審な挙動が見られた場合は、専門の業者にフォレンジック調査を依頼することが最も確実です。

フォレンジック調査とは、「システムやデジタル機器、ネットワークなどで発生したインシデントや不正アクセス、情報漏洩などの事件・事故に関して、科学的かつ法的に信用できる方法でデータを分析し、証拠を収集・解析するプロセス」のこと。

フォレンジック調査をすることで、遠隔操作を含むサイバー攻撃の原因や、情報漏洩の有無などを調査できるため、事件の原因究明に役立ちます。

ご自身のパソコンが遠隔操作されて困っている場合や、不安な場合は、フォレンジック調査をおすすめします。

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【緊急度別】パソコンが遠隔操作された時の対処法

確認の結果、遠隔操作の疑いがある場合は、パニックにならず段階的に対処することが重要です。

続いては、被害の拡大を防ぎながら証拠を保全し、安全に復旧させるための手順を解説します。各ステップには緊急度別に時間の目安を掲載していますが、状況に応じて優先順位を調整してください。

今すぐ|ネットワークを遮断する(Wi-Fiオフ/LAN抜線/機内モード)

最優先で行うべきことは、インターネット接続を完全に遮断することです。遠隔操作の大部分はインターネット経由で行われるため、ネットワークを切断することで、即座に不正な通信とデータの外部送信を停止できます。

Wi-Fi接続の場合は、タスクバーのネットワークアイコンからWi-Fiをオフにするか、機内モードを有効にします。有線LAN接続の場合は、LANケーブルを物理的に抜いてください。また、モバイルホットスポットやテザリング接続も忘れずに切断しましょう。

ネットワークを切断しても、既にパソコン内に侵入したマルウェアは動作を続ける可能性があります。しかし、新たなデータの流出や、追加的な攻撃指令の受信を防ぐことができます。

5分以内|最小限の証拠を保全する(画面・プロセス・通信ログ)

ネットワークを遮断した後、後の調査や法的対応に備えて、現在の状況を記録として残すことが重要です。ただし、証拠保全に時間をかけすぎると被害が拡大する可能性があるため、5分程度で最小限の記録を行います。

まず、現在の画面の状態をスクリーンショットで保存します。Windowsキー + Shift + Sを押すと、画面の一部または全体をキャプチャできます。特に、不審なウィンドウやエラーメッセージ、警告画面などは必ず記録しておきましょう。

次に、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、「プロセス」タブと「詳細」タブの内容をスクリーンショットで記録します。CPU使用率やメモリ使用量が高いプロセス、見覚えのないプロセス名は特に注意深く記録してください。

  • 現在表示されている画面のスクリーンショット
  • タスクマネージャーのプロセス一覧
  • ネットワーク接続の状態(netstat -anコマンドの結果)
  • イベントビューアーの警告やエラーログ
  • 最近インストールされたプログラムの一覧

可能であれば、スマートフォンなどの別デバイスで画面全体を撮影することも有効です。これらの証拠は、後日フォレンジック調査を依頼する際や、警察への被害届提出時に重要な資料となります。

30分以内|重要アカウントを緊急保護する(別端末でPW変更+2FA)

証拠保全の後は、別の安全な端末を使用して、重要なアカウントのパスワード変更と二要素認証(2FA)の設定を行います。感染の疑いがあるパソコンでパスワード変更を行うと、新しいパスワードも盗まれる可能性があるため、必ず別の端末を使用してください。

優先的に保護すべきアカウントは、銀行やクレジットカード、証券会社などの金融系サービス、メールアカウント、クラウドストレージ、SNSアカウントなどです。特にメールアカウントは、他のサービスのパスワードリセットに使用されることが多いため、最優先で保護する必要があります。

パスワードは使い回しを避け、各サービスごとに異なる強固なパスワードを設定しましょう。パスワード管理ツールを使用すると、安全に管理できます。

二要素認証(2FA)は、パスワードだけでなく、スマートフォンのアプリや SMS で受信するコードを入力することで、セキュリティを大幅に強化できます。Google Authenticator、Microsoft Authenticator、Authyなどの認証アプリを使用することを推奨します。

1時間以内|セキュリティソフトでフルスキャン

アカウントの保護が完了したら、セキュリティソフトを使用してシステム全体のフルスキャンを実施します。Windows Defenderを含む最新のセキュリティソフトは、多くのマルウェアや不正なプログラムを検出・除去できます。

スキャンを開始する前に、セキュリティソフトのウイルス定義ファイルを最新版に更新します。ただし、この際は一時的にネットワークに接続する必要があるため、更新が完了したらすぐに再度ネットワークを切断してください。

フルスキャンには通常1~3時間程度かかりますが、その間もパソコンの使用は控えましょう。スキャンで脅威が検出された場合は、セキュリティソフトの指示に従って隔離または削除を行います。スキャン完了後は、必ずパソコンを再起動し、再度スキャンを実行して、脅威が完全に除去されたことを確認してください。

  • セキュリティソフトの定義ファイルを最新版に更新
  • システム全体のフルスキャンを実行
  • 検出された脅威を隔離または削除
  • パソコンを再起動
  • 再度スキャンを実行して完全除去を確認

最後の手段|初期化の前提とバックアップの注意

セキュリティソフトでも問題が解決しない場合や、システムの改ざんが深刻な場合は、パソコンの初期化(リカバリー)を検討する必要があります。ただし、初期化は最後の手段として位置づけ、実行前に十分な検討と準備が必要です。

初期化を行う前に、重要なデータのバックアップを取る必要がありますが、ここで注意すべきは、マルウェアや不正なプログラムも一緒にバックアップしてしまう可能性があることです。そのため、バックアップは必要最小限のデータに限定し、実行ファイル(.exe、.dll、.scr など)は含めないようにしましょう。

文書ファイル、画像、動画などのデータファイルのみをバックアップし、プログラムは初期化後に公式サイトから再ダウンロードすることを推奨します。

バックアップしたデータは、初期化後のパソコンに復元する前に、必ずセキュリティソフトでスキャンを行ってください。また、初期化後は、OSやドライバー、セキュリティソフトを最新版にアップデートしてから、データの復元やプログラムの再インストールを行いましょう。

自己対処?専門業者への調査依頼?その判断基準を解説

遠隔操作の被害に遭った際、自分で対処するか専門業者に依頼するかの判断は重要です。

時間、コスト、効果、証拠保全の観点から最適な選択ができるよう、判断基準を詳しく解説します。

すぐに専門業者にフォレンジック調査を検討すべき兆候とは?

以下のような状況では、自己対処よりも専門業者への調査依頼を優先すべきです。これらの兆候が見られる場合、被害の拡大や二次被害を防ぐためにも、速やかに専門家の支援を求めることが重要です。

  • 遠隔操作が継続している、または再発している場合
  • 複数の端末で同様の症状が発生している場合
  • 金銭的被害の兆候がある場合
  • 法的手続きや保険請求を検討している場合

遠隔操作が継続している、または再発している場合

セキュリティソフトでのスキャンや基本的な対処を行っても、遠隔操作の症状が継続したり、一度収まった後に再発したりする場合は、より高度な攻撃を受けている可能性があります。

攻撃者が複数の侵入経路を確保していたり、システムの深い部分に潜伏していたりする可能性があるため、専門的な調査が必要です。

複数の端末で同様の症状が発生している場合

家庭内や職場内の複数のパソコンやスマートフォンで同様の症状が発生している場合は、ネットワーク全体が侵害されている可能性があります。

ルーターが乗っ取られていたり、ネットワーク内で感染が拡大していたりする可能性があるため、ネットワーク全体の調査と対策が必要です。

金銭的被害の兆候がある場合

オンラインバンキングの不正送金、クレジットカードの不正利用、仮想通貨の不正送金など、金銭的被害の兆候が見られる場合は、即座に専門業者に相談すべきです。

被害の拡大を防ぐとともに、金融機関への連絡や警察への被害届提出に必要な証拠を確保する必要があります。

法的手続きや保険請求を検討している場合

警察への被害届提出、民事訴訟、サイバー保険の請求などを検討している場合は、法的に有効な証拠の収集と保全が不可欠です。

フォレンジック調査会社は裁判所や保険会社に提出可能な調査報告書を作成できるため、これらの手続きをスムーズに進めてくれるでしょう。

自己対処・初期化・フォレンジック調査の比較表

対処方法を選択する際の参考として、自己対処・初期化・フォレンジック調査それぞれの方法の特徴を比較表にまとめました。

状況や予算、必要な証拠レベルに応じて、最適な方法を選択してください。

項目 自己対処 初期化 フォレンジック調査
再発防止効果 △ 限定的 ○ 高い ◎ 最も高い
データ保全 ○ 可能 × 困難 ◎ 完全保全
対処スピード ◎ 即座 ○ 数時間 △ 数日
費用 ◎ 無料 ◎ 無料 × 有料(10万円~)
証拠保全 △ 限定的 × 不可 ◎ 完全
原因究明 × 困難 × 不可 ◎ 可能
向いているケース 軽微な症状
個人利用
予算がない
深刻な感染
データ不要
時間に余裕
企業利用
法的対応
原因究明必要

見積もりは無料なので迷ったら相談を

判断に迷った場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

デジタルデータソリューション株式会社は24時間365日相談を受け付けており、相談・見積りが無料。専門家による初期診断を受けることで、被害の深刻度や必要な対処法を正確に把握できます。

もし自己対処で解決可能なケースであればその旨のアドバイスも受けられるため、無駄な費用をかけることもありません。

特に企業のパソコンの場合、情報漏洩の可能性があれば個人情報保護委員会への報告義務が発生することもあるため、早めの相談が重要です。

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遠隔操作でパソコンを乗っ取られないための再発防止策

パソコンの遠隔操作という被害に二度と遭わないためには、OSの設定強化、強固なパスワード管理、システムの最新化、フィッシング対策など、多層的な防御策を日常的に実践することが重要です。

ここでは、具体的な再発防止策を詳しく解説します。

OSの設定を強化する

パソコンのオペレーティングシステム(OS)には、セキュリティを強化するための様々な機能が搭載されています。これらの機能を適切に設定することで、遠隔操作リスクの大幅な低減が可能です。

各OSごとに設定のポイントが異なるため、使用しているOSに応じた対策を実施しましょう。

Windows 11の設定強化ポイント

Windows 11では、リモートデスクトップの無効化、Windows Defenderの強化設定、ファイアウォールの適切な設定が基本的な対策となります。

まず、「設定」→「システム」→「リモートデスクトップ」から、リモートデスクトップを無効にします。業務で必要な場合を除き、この機能はオフにしておくことを推奨します。

そして、「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」から、Windows Helloによる生体認証やPINの設定を行い、アカウントのセキュリティを強化しましょう。

Windows Defenderについては、「Windowsセキュリティ」アプリから「ウイルスと脅威の防止」→「ランサムウェアの防止」を有効にし、重要なフォルダを保護します。また、「アプリとブラウザーコントロール」から、SmartScreenフィルターを有効にすれば、悪意のあるサイトやアプリケーションからの保護が強化されます。

  • リモートデスクトップを無効化(不要な場合)
  • Windows Hello(生体認証)またはPINを設定
  • ランサムウェアの防止機能を有効化
  • SmartScreenフィルターを有効化
  • 自動更新を有効にして常に最新の状態を維持

macOSの設定強化ポイント

macOSの方は、Gatekeeper、プライバシー権限の管理、自動更新の設定により、不正なアプリケーションの実行を防ぎしょう。

「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「一般」タブから、「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」を選択します。これにより、未確認の開発元からのアプリケーションの実行を防げます。

「プライバシー」タブでは、カメラ、マイク、画面収録、アクセシビリティなどの権限を確認し、不要なアプリケーションの権限を取り消します。特に「アクセシビリティ」と「画面収録」の権限は、遠隔操作に悪用される可能性があるため、信頼できるアプリケーションのみに許可するようにしましょう。

macOSのファイアウォールも「セキュリティとプライバシー」→「ファイアウォール」から有効にし、ステルスモードをオンにすることで、外部からの不正なアクセスを防げます。

ChromeOS/Linuxの設定強化ポイント

ChromeOSは設計上セキュアですが、拡張機能の管理、権限の最小化、更新チャンネルの選択により、さらにセキュリティを強化できます。

Chromeブラウザの拡張機能は便利ですが、悪意のある拡張機能も存在します。「chrome://extensions」から、インストールされている拡張機能を定期的に確認し、不要なものは削除しましょう。また、新しい拡張機能をインストールする際は、要求される権限を慎重に確認してください。

Linuxの場合は、ファイアウォール(ufwやfirewalld)の設定、SSHの無効化または鍵認証への変更、不要なサービスの停止など、基本的なセキュリティ対策を実施します。また、SELinuxやAppArmorなどのセキュリティモジュールを有効にすることで、システムレベルでの保護を強化できます。

強固パスワード+二要素認証

パスワードの使い回しは絶対に避け、各サービスごとに異なる強固なパスワードを設定することが基本です。また、侵害の疑いがある場合は、即座にパスワードを変更し、可能な限り二要素認証(2FA)を有効にしましょう。

強固なパスワードとは、最低12文字以上で、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせたものです。覚えやすくするために、フレーズの頭文字を取る方法や、ランダムな単語を組み合わせる方法があります。例えば、「My favorite movie is Star Wars Episode 4!」から「MfmiSWE4!」のようなパスワードを作成できます。

特に、メールアカウント(Gmail、Outlookなど)、クラウドストレージ(Google Drive、OneDrive、Dropboxなど)、金融サービス(オンラインバンキング、証券口座など)、SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)、仕事用アカウント(Microsoft 365、Google Workspaceなど)は、二要素認証を有効にしておきましょう。

  • パスワードは最低12文字以上、複雑な組み合わせを使用
  • パスワード管理ツール(Bitwarden、1Password、KeePassなど)を活用
  • 定期的なパスワード変更(特に侵害の疑いがある場合は即座に)
  • SMS認証よりもアプリ認証(TOTP)を優先
  • バックアップコードを安全な場所に保管

OS・アプリの最新化

セキュリティパッチの適用遅れは、攻撃者にとって格好の侵入口となります。OSやアプリケーションの自動更新を有効にし、定期的な再起動をスケジュール化することで、常に最新の保護を維持できます。

Windows Updateは「設定」→「Windows Update」から自動更新を有効にし、アクティブ時間を設定して、作業中の強制再起動を避けるようにします。また、「オプションの更新プログラム」も定期的に確認し、ドライバーの更新も忘れずに行いましょう。

アプリケーションについても、自動更新機能がある場合は有効にします。特にWebブラウザ、Adobe Reader、Java、Microsoft Officeなど、攻撃の標的になりやすいソフトウェアは、常に最新版を使用することが重要です。

古いバージョンのソフトウェアは、既知の脆弱性が公開されているため、攻撃者が簡単に悪用できます。サポートが終了したソフトウェアは、速やかに最新版への移行を検討しましょう。

フィッシング対策とリモート機能の最小化

フィッシング攻撃は遠隔操作被害の主要な入口となっています。疑わしいリンクや添付ファイルを開かない、送信者のメールアドレスを慎重に確認するといった基本的な対策を徹底しましょう。

メールに記載されたリンクは直接クリックせず、公式サイトから直接アクセスする習慣をつけます。また、緊急性を煽るメッセージ、文法的な誤りが多いメール、個人情報の入力を求めるメールには特に注意が必要です。

リモート機能については、必要な時のみ有効にし、使用後は必ず無効にする運用を徹底します。また、リモートアクセスのログを定期的に確認し、不審なアクセスがないかチェックすることも重要です。TeamViewerやAnyDeskなどのリモートツールを使用する場合は、強固なパスワードと二要素認証を設定し、接続時には必ず相手を確認してから許可するようにしましょう。

よくある誤解と正しい知識

パソコンの遠隔操作に関しては、多くの誤解や間違った認識が広まっています。ここでは、よくある誤解について正しい知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

「初期化だけで完全に安全」は誤り

多くの人が「パソコンを初期化すれば完全に安全になる」と考えていますが、これは大きな誤解です。初期化後も、設定の再強化、認証情報の再設定、復元データの再スキャンが不可欠です。

初期化によってマルウェアや不正なプログラムは削除されますが、初期化後に同じ脆弱な設定や弱いパスワードを使用すれば、再び攻撃を受ける可能性があります。また、バックアップから復元したデータにマルウェアが混入している可能性もあるため、復元前後でのスキャンが必要です。

さらに、攻撃者がルーターやネットワーク機器を侵害している場合、パソコンを初期化しても、ネットワークに接続した時点で再感染する可能性があります。そのため、初期化は総合的なセキュリティ対策の一部として位置づけ、他の対策と組み合わせることが重要です。

「セキュリティソフトだけで100%安全」は誤解

セキュリティソフトは重要な防御手段ですが、それだけで完全な安全を保証するものではありません。多層防御が前提であり、ゼロデイ攻撃などには限界があることを理解しておく必要があります。

セキュリティソフトは既知のマルウェアやウイルスに対しては効果的ですが、未知の脅威や新しい攻撃手法には対応が遅れることがあります。また、ソーシャルエンジニアリングやフィッシング攻撃など、人間の心理を突く攻撃に対応するには、技術的な対策だけでは限界があると考えておきましょう。

  • セキュリティソフトは防御の一層に過ぎない
  • OSやアプリケーションの更新も同様に重要
  • ユーザーの意識とリテラシー向上が不可欠
  • 定期的なバックアップで被害を最小限に
  • インシデント発生時の対応計画を準備

「会社PCの監視は違法」は一概に言えない

「会社のパソコンが監視されているのは違法だ」という誤解がありますが、企業が業務用PCを適法に監視することと、第三者による不正な遠隔操作は全く異なるものです。

企業は、情報セキュリティの確保、業務の適正な管理、コンプライアンスの観点から、一定の条件下で従業員のPC使用を監視することが認められています。ただし、これは就業規則への明記、従業員への事前通知、プライバシーへの配慮など、適切な手続きを踏んだ上で行われる必要があります。

一方、第三者による不正な遠隔操作は、不正アクセス禁止法違反などの犯罪行為に該当します。自分のパソコンが監視されていると感じた場合は、それが正当な業務監視なのか、不正な遠隔操作なのかを見極めることが重要です。

会社のPCで不審な動きを感じた場合は、まずIT部門や情報システム部門に相談することをおすすめします。

2025年の「パソコン乗っ取り」最新脅威トレンド

サイバー攻撃の手法は日々進化しています。2025年現在、AI技術の悪用や正規ツールを装った攻撃が増加しており、従来の対策だけでは不十分なケースが増えていることも事実です。

最新の脅威動向を理解し、適切な対策を取れるようにしておきましょう。

AIが関与する巧妙化のポイント

AI技術の進歩により、フィッシングメールの文面品質が格段に向上し、誘導設計も巧妙化、攻撃の継続性も高まっています

従来のフィッシングメールは、文法的な誤りや不自然な日本語で見分けることができましたが、AIを使用したフィッシングメールは、自然な文章で、ターゲットの興味や関心に合わせてカスタマイズされています。また、AIは大量のデータを分析し、最も効果的なタイミングや内容でメールを送信することができます。

また、ディープフェイク技術を使用した音声や動画による詐欺も増加しています。経営者や上司の声を模倣して緊急の送金を指示するといった手口が報告されていますので、重要な指示は必ず複数の経路で確認するという対策を講じましょう。

  • AIが生成する自然なフィッシングメールに注意
  • 個人情報を基にしたカスタマイズ攻撃の増加
  • ディープフェイクによる音声・動画詐欺の脅威
  • チャットボットを装った情報収集の手口
  • 機械学習による攻撃パターンの最適化

正規リモートツール偽装の増加

TeamViewerやAnyDeskなどの正規リモートツールを装った偽サイトや偽アプリが増加しています。これらは本物そっくりのインターフェースを持ち、ユーザーを欺いて不正なソフトウェアをインストールさせます。

攻撃者は、テクニカルサポート詐欺の手口で、偽の警告画面を表示し、「問題を解決するため」と称してリモートツールのインストールを促します。また、正規のリモートツールに見せかけた悪意のあるソフトウェアを配布し、インストール後にバックドアを設置するケースも報告されています。

対策は、リモートツールは必ず公式サイトからダウンロードし、URLを慎重に確認すること。また、見知らぬ相手からのリモートサポートの申し出は、たとえ大手企業を名乗っていても疑ってかかる必要があります。

正規のサポートであっても、リモートアクセスを許可する前に、必ず相手の身元を確認し、本当に必要かどうかを慎重に判断しましょう。

まとめ

パソコンが遠隔操作されるリスクを完全に無くすことはできませんが、適切な知識と対策により、被害を未然に防ぎ、万が一の際も最小限に抑えることができます

遠隔操作の疑いがある場合は、まず落ち着いてネットワークを遮断し、証拠を保全した上で、段階的に対処を進めてください。自己対処で解決できない場合や、被害が深刻な場合は、躊躇せずに専門業者に相談することをおすすめします。

日頃からのセキュリティ意識と適切な対策により、安全なデジタルライフを送ることができます。本記事の内容を参考に、今すぐできる対策から始めてみてください。

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この記事を監修した人

元某大手電機メーカーのプログラマ。
MS-DOS時代からのPCヘビーユーザーでデジタルガジェット大好き人間です。写真、音楽、読書、ゲームなどすべての趣味がPCを中心に回っています。実体験も交えたノウハウでセキュリティソフトの実際をご紹介します。

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