海外留学は、語学力の向上だけでなく、多文化理解や自立への大きな一歩となる貴重な経験です。しかし、円安の影響で、その夢を断念してしまう人も少なくありません。
この記事では、円安が海外留学に与える影響と、その克服方法について詳しく解説します。留学を諦める前に、円安による影響を乗り越えるための対策をぜひ確認してください。
円安による海外留学への影響
円安が進行すると、学費や現地での生活費、交通費など、あらゆるコストが増加します。
例えば、アメリカに留学して、ファーストフードを購入する際、1つ5ドルのホットドッグがあったとします。円高で1ドル80円のときは、日本円に換算して400円で購入できますが、円安で1ドル120円になると600円、1ドル140円では700円が必要になります。
さらに、現地の学校に支払う学費や寮費は、通常現地通貨で請求されます。アメリカ留学の場合、支払いは米ドルとなるため、為替レートの影響が大きくなります。仮に留学費用が10,000ドルだった場合、為替レートによって以下のように費用が変動します。
| 1ドル | 留学費用（円換算） |
|---|---|
| 80円 | 80万円 |
| 120円 | 120万円 |
| 140円 | 140万円 |
1ドル140円と80円では、なんと60万円も違ってしまうのです。
円安で留学を諦めるのがNGな理由
円安は予算計画を大きく狂わせ、結果として留学を諦めてしまうケースも少なくありません。
しかし海外留学は、異なる文化や価値観に触れ、自分の人生観や将来の可能性を広げる貴重な機会となります。円安を理由に留学を諦めるのは、長期的な視野に立つと非常にもったいない判断です。
この記事でご紹介する方法を参考にし、円安の影響を最小限に抑え、夢の海外留学を実現しましょう。
円安による海外留学への影響を克服するための対策3選
円安の影響を最小限に抑えて、海外留学を実現するためには、以下の3つの対策が有効です。
- 奨学金を活用する
- 円安の影響を受けにくいフィリピン留学を検討する
- 短期プログラムに参加する
奨学金を活用する
日本国内外で提供されている様々な奨学金プログラムを利用することで、留学費用の負担を大幅に減らすことができます。
奨学金には多くの種類があり、政府や民間団体が提供するものから、留学先の学校が提供するものまでさまざまです。
また、奨学金には返済不要の給付型と、返済が必要な貸与型があります。ここでは返済不要の給付型奨学金を紹介します。
| 奨学金名 | 特徴 |
|---|---|
| トビタテ！留学JAPAN 新・日本代表プログラム | 大学生・高校生を対象とした奨学金。 座学だけでなくインターンやボランティア、研究も対象となり、留学プランを自分で設計できます。毎月の奨学金（12万円/16万円）に加え、留学準備金などのサポートも行っています。 |
| 日本学生支援機構(JASSO) 海外留学支援制度（協定派遣/大学院学位取得型） | 協定派遣 日本の高校・専門学校・大学等が、在籍する学生を海外の提携大学等に派遣する場合に、支給される奨学金です。 大学院学位取得型 修士または博士の学位取得を目指して、海外の大学に留学する学生を対象とした奨学金です。 |
| 経団連グローバル人材育成スカラーシップ | 財団の指定する日本の大学の学部2.3.4年生または、大学院博士前期課程（修士課程）1.2年生の学生を対象とした奨学金。 使途を限定せず、一人200万円が支給されます。 |
| 孫正義育英財団 | 特定の学問や研究、事業等で活躍する、25歳以下の若手を対象とした、ソフトバンクグループ代表の孫氏による奨学金プログラム。 学費、研究費、その他成し遂げたい夢の実現に向けて必要な費用が支給されます。 |
| ロータリー奨学金 | 海外大学院へ留学する日本人を対象にした奨学金。 地区ごとに募集しており、締切や給付金額は地区ごとに異なります。20,000ドル～30,000ドルが給付の目安となります。 |
一般的に給付型は返済が不要なため競争率が高いと言われています。選考がありますので、募集要項をよく読んでおきましょう。申請の条件や必要な書類は奨学金ごとに異なるため、早めに調査しておくことが大切です。
円安の影響を受けにくいフィリピン留学を検討する
フィリピンの語学学校には、日本円ベースで料金設定をしている学校が存在します。日本円ベースの場合、円安かどうかで料金が変わることはありません。
| 日本円ベースの料金設定のある学校名 | エリア | プラン一例 |
|---|---|---|
| 3D Academy | セブ島 | ESLコース
12週間4人部屋 463,270円 |
| Cebu Blue Ocean
|
セブ島 | Intensive ESLコース
12週間 3人部屋（オーシャン側）738,000円 |
| PINESメインキャンパス | バギオ | Power Speaking (PIC-4)コース
12週間 4人部屋 621,000円 |
| JIC Baguio | バギオ | スパルタESLライトコース
12週間 4人部屋（スタジオ） 571,200円 |
| BECI カフェキャンパス(旧: BECI The Cafe) | バギオ | Speed ESLコース
12週間 3人部屋（スタジオ） 603,400円 |
※プランは一例です。この他にも各校、さまざまなプランが用意されています
上記の料金の他に、教材費や光熱費など現地で支払わなければいけない費用は「ペソ」での支払いになります。また、個人的な外食やショッピングなどの費用もかかりますが、フィリピンは物価が安いため、生活費にかかるコストも抑えられます。
短期プログラムに参加する
短期プログラムは、短い期間で集中的に学ぶことができます。これにより、長期間の留学に必要な費用や、為替レートの変動による影響を減らすことが可能です。
例えば、先に紹介した、日本円ベースで料金設定をしているフィリピンの語学学校「3D AcademyのESLコース」の場合、期間ごとの料金は以下のようになっており、短期プログラムはチャレンジしやすい料金になっています。
【ESLコース 4人部屋】
| 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 |
|---|---|---|---|
| 54,450円 | 87,120円 | 123,420円 | 156,090円 |
| 8週間 | 12週間 | 16週間 | 24週間 |
|---|---|---|---|
| 307,180円 | 463,270円 | 614,360円 | 921,540円 |
※プランは一例です（2024年8月現在）
※レッスン内容：マンツーマン50分✕4コマ／日、グループ50分✕3コマ／日、オプショナルクラス（自由参加）✕2コマ／日
※食事込み
宿泊費と食事代、レッスン費用込みで、4週間なら16万円以内で海外留学が可能。費用を抑えられるだけでなく、学校や仕事など日常生活への影響も減らした上で海外留学にチャレンジすることができます。
フィリピン留学と短期留学におすすめの留学エージェント
ここからは、フィリピン留学と短期留学をサポートしているおすすめの留学エージェントをご紹介します。
| 留学エージェント | 特徴 |
|---|---|
| スマ留 | 圧倒的な安さと高いサポート力が人気の留学エージェント |
| SchoolWith | 日本最大級の語学学校・語学情報を提供 |
| 留学ワールドDEOW | 毎日受講可能な無料のオンライン英会話レッスンを提供 |
スマ留
| 特徴 |
スマ留では、誰でも気軽に留学を経験できるように、１週間〜のプランも豊富に用意しています。渡航先と渡航期間が決まれば留学費用が明確になるシンプルな料金体系も魅力です。 |
| 運営会社 | 株式会社リアブロード |
| 公式HP | https://smaryu.com/ |
SchoolWith
| 特徴 |
SchoolWithでは、留学準備に特化した英語学習プログラム「プレ留学」を提供しています。留学仲間と少人数グループレッスンやマンツーマンのオンライン英会話、専任チューターの学習サポートなどがあり、4週間以上の留学なら無料で受けられます。英語に自信のない方でも安心して留学に挑戦できます。 |
| 運営会社 | 株式会社スクールウィズ |
| 公式HP | https://schoolwith.me/ |
留学ワールドDEOW
| 特徴 |
留学ワールドDEOWは、海外に12の直営オフィスがあり、カウンセラーが定期的に学校の視察を行うなど、丁寧なサポートを提供しています。 |
| 運営会社 | 株式会社DEOW |
| 公式HP | https://deow.jp/ |
まとめ
海外留学をする際に、円安による影響は確かに大きいです。とは言え、奨学金の活用や、為替レートの影響を受けにくいフィリピン留学、さらには短期プログラムを利用することなど、円安による影響を克服する方法は存在します。
この記事を参考に、経済的な問題で挫折せず、ぜひ夢を実現してください。
海外留学先の選択や手続きは自身で行うこともできますが、専門の留学エージェントを活用するとスムーズに進められますよ。
この記事でご紹介した留学エージェント
| 留学エージェント | 特徴 |
|---|---|
| スマ留 | 圧倒的な安さと高いサポート力が人気の留学エージェント |
| SchoolWith | 日本最大級の語学学校・語学情報を提供 |
| 留学ワールドDEOW | 毎日受講可能な無料のオンライン英会話レッスンを提供 |