BMWの新型「2シリーズグランクーペ」が日本で発売となった。流麗なクーペスタイルと4ドアの利便性を兼ね備え、サイズ感は日本で乗るのにぴったりで価格が500万円台からという条件を踏まえると、このクルマ、BMWデビューにぴったりな1台だという気がする。
サイズは変わった?
「2シリーズグランクーペ」はBMWが「プレミアム・スモール・コンパクト・セグメント」に位置付けるモデルだ。ハッチバックの「1シリーズ」、ファミリー向けの「2シリーズアクティブツアラー」、SUVタイプの「X1」などBMWのエントリーモデルがそろう同セグメントは、日本市場での販売にとっても重要だとビー・エム・ダブリュー代表取締役社長の長谷川正敏さんは話す。クルマに対するニーズが多様化する中でも「モノ(商品)をそろえておかなければならない」領域だというのが長谷川さんの考えだ。
今回、2シーズグランクーペは5年ぶりのフルモデルチェンジを経て2世代目へと進化を遂げた。商品担当の伊藤瑠菜さんによれば、2代目モデルは最新の技術を取り入れるなど装備面で大幅な進化を遂げたが、価格は「ほぼ据え置き」とのこと。ボディサイズは先代に比べ全長と全高こそ少し大きくなったものの、全幅1.8mは変わっていない。日本の道路事情や機械式駐車場も含めた駐車環境に適した大きさだ。
若年層にオススメ?
価格は1.5L直列3気筒ガソリンエンジン搭載のマイルドハイブリッド車(MHEV)「BMW 220 Gran Coupé M Sport」が528万円、2.0L直列4気筒ディーゼルエンジン搭載のMHEV「BMW 220d Gran Coupé M Sport」が548万円、2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する高性能なMパフォーマンス・モデル「BMW M235 xDrive Gran Coupé」が734万円。ディーゼルエンジン搭載車で21.1km/Lと燃費も良好だ。納車は2025年3月以降の予定となっている。
エネルギッシュで若々しいデザインとスマートフォンに通じるインフォテインメント周りの操作性、先進のテクノロジーなどが融合した新型は「20~30代の若年層にも積極的に選んでいただきたい」1台だと伊藤さんは話していた。