寝返りしやすいマットレスとは?特徴やメリットを紹介

マットレスを選ぶ際に、『寝返りをサポートする』『寝返りが打ちやすい』というワードをよく目にします。

実はこの『寝返りしやすい』というのが、マットレスを選ぶ際にとても重要なポイントであることをご存知でしょうか。

今回は寝返りしやすいマットレスの特徴やメリットを詳しく紹介します。

その他、高反発と低反発どっちが寝返りしやすいかも解説しますので、是非マットレスを選ぶ際の参考にしてください。

目次

睡眠の質を上げるためには、寝返りが重要に重要です。

では、寝返りしやすいマットレスを選ぶにはどのようなポイントを重視すれば良いのでしょうか。

この章では、寝返りしやすいマットレスの特徴や条件を詳しくご紹介します。

体重に合った硬さのマットレスを選ぶ

実は寝返りがしやすいマットレスかどうかは、その人の体型によっても条件が異なります

例えばウレタンマットレスの場合を例に挙げてみていきましょう。

マットレスの反発力(硬さ)は『ニュートン』という単位で表します。

体重(体型)おすすめのマットレスの硬さ(ニュートン)
40kg〜55kg(痩せ型)柔らかめ(100ニュートン)
55kg〜70kg(標準体型)普通の硬さ(140ニュートン程度)
70kg以上(大柄)硬め(170ニュートン程度)

体重によってマットレスの沈み込みの程度が変わるため、大柄な方が柔らかいマットレスを使用すると、体が沈みすぎて寝返りが打ちにくくなることが考えられます。

そのため、小柄な女性や子どもには柔らかめのマットレスがおすすめなのに対し、男性や大柄な方には硬めのマットレスがおすすめです。

マットレスを購入する際は、可能であれば実際に横になってみてチェックするのがおすすめ。

仰向けで横になった時に、腰の部分とマットレスとの間に隙間ができないことが自分にあったマットレスの硬さを判断するひとつの方法です。

反発力が高いほど寝返りしやすい

基本的には、反発力の高いマットレスほど寝返りがしやすくなっています

反発力が高いということは、横になった時に体を押し返す力が強いということ。

そのため、少ない力で寝返りを打つことができるようになります。

マットレスには低反発のものから高反発のものまでラインナップされています。

反発力が50%以上の『高反発』または『高弾圧』のマットレスほど、寝返りがしやすいマットレスであると言えるでしょう。

マットレスの厚みは10cm以上が理想

マットレスの厚みについても、最低でも10センチ以上の厚みがあることが理想です。

引用元:ニトリ公式サイト

薄いマットレスは底つき感があり、寝返りを打つ際に体重を支えきれず、体に痛みを感じる場合も

体を十分に支えるためには、折りたたみマットレスで10センチ以上、通常のマットレスであれば20センチ以上あると寝返りがしやすい厚みであると言えるでしょう。

マットレスの横幅も重要

寝返りを打つときに十分な横幅があるかどうかも、寝返りの打ちやすさに大きく関わってきます。

自分の体格にあった幅があるかどうか、実際に横になって試してみることをおすすめします。

マットレスのサイズ別の横幅の目安は以下の表を参考にしてください。(※各メーカーによって多少の差があります)

マットレスのサイズ横幅の目安
セミシングルサイズ80センチ
シングルサイズ97センチ
セミダブルサイズ120センチ
ダブルサイズ140センチ
クイーンサイズ160センチ
キングサイズ180センチ

また、パートナーや子どもとひとつのマットレスを共有する場合は、自分だけでなく一緒に寝る人の体型も踏まえてマットレスのサイズを選ぶことが大切です。

寝返りの一般的な回数は?

ひと晩に打つ寝返りの回数は、健康的な大人の場合平均して20回前後と言われています。

子どもの場合は、寝ている間に成長ホルモンが多く分泌されることで体の温度が高くなるため、さらに寝返りの回数は多くなります。

寝返りには体への負担を和らげる大切な役割があり、この回数よりも少ない場合は睡眠の質が低下していると考えられます。

では、寝返りしやすいマットレスを使うと具体的にどんな効果が得られるのでしょうか。

この章では、寝返りしやすいマットレスを使うメリットについて解説していきます。

以下で4つのポイントに分けて解説しますので、睡眠の質を高めたい方は是非チェックしてください!

腰痛・肩こりを緩和する

睡眠中に長い時間同じ姿勢が続くと、首・肩・腰など、同じ部分に負荷がかかってしまいます。

朝起きると首や肩がこっている・・・

朝起きた時に腰に痛みがあって辛い・・・

といった場合は、何らかの理由でうまく寝返りが打てていない可能性も。

寝返りをスムーズに打つことができれば、体圧を分散させることができ、同じ部分に負荷がかかり続けるのを防ぐことができます。

その結果、腰痛や肩こりを緩和し、朝起きた時の体の痛みを軽減することが期待できます。

血行促進効果がある

また、寝返りには血行を促進する効果もあります。

血流が滞ると体に十分な酸素や栄養素が行き渡らなくなり、肩こりや体の冷え、むくみがひどくなるなどの不調につながります。

適度な寝返りで血行を促進すれば、さらに睡眠の質を向上させることができるでしょう。

疲労の回復につながり睡眠の質が上がる

寝返りをスムーズに打つことができれば、血行を促進し、腰痛や肩こりを緩和することができ、睡眠中に疲労を回復することができます。

寝ている間に疲労を回復することで、睡眠の質の向上にもつながります。

睡眠の質が上がると、朝はスッキリと目覚めることができ、起床時に体の軽さを実感できるようになるでしょう。

睡眠中の蒸れを防ぐ効果もあり

また、寝返りには睡眠中の蒸れを防ぐ効果もあります。

睡眠中には想像以上に汗をかいているもの。

寝汗で寝具に湿気がこもると蒸れて寝苦しくなってしまう他、マットレスにカビが繁殖する原因にもなってしまうため注意が必要です。

適度に寝返りを打つことで、睡眠中の蒸れを防いで寝苦しさを軽減し、良質な睡眠を得ることができます

先に書いた通り、一般的には高反発の方が寝返りがしやすいマットレスであると言えます。

ただし、マットレスは使う人の体重・体格によって寝返りのしやすさに違いがあるため、一概には言えません。

そこで、高反発マットレスがおすすめな人と低反発マットレスがおすすめな人はどんな人なのかを以下にまとめましたので参考にしてください。

高反発マットレスは 体重45kg以上の方におすすめ

高反発マットレスは、体重が45kg以上の人におすすめのマットレスです。

つまり、標準体型以上の成人には高反発のマットレスの方が寝返りがしやすいということです。

そのほか高反発マットレスがおすすめの人とおすすめできない人を以下の表にまとめましたので参考にしてください。

高反発マットレスがおすすめの人
高反発マットレスが
おすすめできない人
  • がっしりとした体型の人
  • 硬めの寝心地が好きな人
  • 腰痛がある人
  • 小柄な人
  • 子ども

小柄な人や子供にとっては、高反発マットレスだとかえって寝返りが打ちにくく感じることもあるので注意が必要です。

低反発マットレスは体重45kg以下の筋肉量が少ない女性におすすめ

低反発マットレスは、体重が45kg以下の筋肉量が少ない子どもや女性におすすめ

低反発マットレスは柔らかく、体にフィットするような寝心地が魅力です。

ただし、体重が45kg以上ある方にとっては体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくくなってしまうことがあります。

低反発マットレスがおすすめの人
低反発マットレスが
おすすめできない人
  • 小柄な人
  • 柔らかい寝心地が好きな人
  • フィット感のある寝心地が好きな人
  • 大柄な人
  • 寝汗をかきやすい人

また、低反発マットレスの方が熱がこもりやすい性質があるため、寝汗をよくかく人はこまめに陰干しをするなどして使用しましょう。

寝具の見直しを!マットレス以外でもできる寝返りしやすくなる工夫

実はマットレス以外にも、寝返りをしやすくするアイテムや工夫があります。

マットレスは自分にあったものを購入したけど、他にもできることはあるの?

マットレスを変えるついでに寝具を見直したいけどおすすめはある?

など、さらに睡眠の質を高めたい!と考える方には是非この章をチェックしていただき、寝具選びの参考にしていただきたいと思います。

自分に合った枕にかえる

マットレスと同じくらい、睡眠の質に大きな影響があるのが枕です。

理想的な寝姿勢は、立っている時と同じ自然なS字カーブを描く状態と言われていますが、その姿勢を保つのに必要なのが枕なんです。

最近では高さや硬さの違いだけでなく、うつ伏せ寝用横向き寝用など、様々な種類の枕が販売されています。

引用元:ニトリ公式サイト

自分にあった枕を選ぶことは寝返りの打ちやすさにも大きく影響があるため、慎重に選ぶようにしましょう。

掛け布団が重すぎる場合は軽めのものに変更

また、掛け布団が重いと寝返りを妨げる原因に。

掛け布団が重く感じる場合は、軽いものに変えることをおすすめします。

また、暑すぎたり寒すぎたりすると就寝中に目が覚めてしまうこともあるため、季節に合わせた掛け布団を使用することも大切です。

寝るときの服装にも注意

上下スウェットやモコモコの部屋着をパジャマがわりにしているという方も多いのではないでしょうか。

パジャマとして作られていない衣服を着用して寝ると、就寝中に掛け布団に絡まったり、寝返りのたびに衣類がもたついたりしてスムーズに寝返りができないことがあります。

寝る時の服装は、パジャマとして販売されているものやリカバリーウェアなどがおすすめ。

引用元:TENTIAL

リカバリーウェアは寝ている間に疲労回復をサポートすることで話題となり、その人気から様々なメーカーから開発・販売されています。

睡眠の質をさらに高めたい方は、寝る時の服装にもこだわってみてはいかがでしょうか。

当サイトにはリカバリーウェアおすすめの記事や、今話題のBAKUNE(バクネ)着用レビューの記事がありますので、ぜひあわせてご参考ください!

寝返りしやすいマットレスのよくある質問・Q&A

寝返りしやすい枕の素材は何ですか?

寝返りしやすい枕として、適度に硬めの高反発ウレタン素材のものがおすすめです。

頭が沈み込みすぎないため、寝返りが打ちやすい枕と言えます。

寝返りができない考えられる理由は何ですか?

寝返りができない原因として、寝具が体に合っていないことが考えられます。

その場合はマットレスや枕、掛け布団やパジャマなどの見直しをしてください。

ただし、病気が原因の場合もありますので、心配な場合は医師の診察を受けるようにしましょう。

無印良品の寝返りしやすいマットレスの寿命はどのくらいですか?

無印良品のマットレスの寿命は、低価格帯のもので3年、高価格帯のものは7年程度が目安となっています。

カバーを取り外して洗濯できるほか、中に使用されているクッション材やコイルユニットを交換することもでき、長く使用することができるマットレスです。

まとめ

今回は、寝返りしやすいマットレスの特徴やメリットについて解説しました。

睡眠の質を向上させるためには寝返りがとても重要な役割であること、使用する人の体格によって寝返りしやすいマットレスが異なることがわかりました。

睡眠時間は日々の疲れた心と身体を癒してくれる大切な時間なので、質をより向上させるためにもマットレスは慎重に選ぶようにしましょう。

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この記事を書いた人

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