疲れていてついつい床で寝落ちしてしまった・・・という経験、あなたもあるのではないでしょうか。
そもそも、畳やフローリングに直に寝ることは体にどんな影響があるのでしょうか?
床で寝るとどんな効果があるのか知りたい!
そこで今回は、床で寝る効果について紹介します。
メリット・デメリット、実際に筆者が体験した感想もまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
床で寝る効果は?メリットやデメリット
床で寝ることのメリットとデメリットについてみていきましょう。
床で寝ることのメリットとしては、ベッドやマットレスを購入せずに済むため、定期的なお手入れの手間も省くことができる点。
また、ベッドを置かない分、広く部屋を使うことができるのもメリットと言えます。
デメリットとしては、床が硬すぎて寝返りが打ちにくいことや、理想とされるS字カーブを描く寝姿勢が取りにくいこと。
また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるため、特に冬場は寝ている間に体の芯から冷えてしまう可能性も。
寝返りが打ちにくく寝姿勢が悪くなることや、体が冷えることは、結果的に血行が悪くなり、腰痛・肩こりなどの原因になることが考えられます。
また、床のほこりやチリを吸い込んでしまうと、気管支炎や肺の炎症など、病気につながってしまうことがあるため注意が必要です。
床で寝るのは腰痛にいい?
『腰痛の人は床で寝ると良い』という情報を、一部のSNSなどで目にしたことがあるという人もいるかもしれません。
では実際のところ、この情報は本当なのでしょうか?
床で寝ると腰痛にどんな影響があるのかを解説します。
腰痛が緩和したとしても一時的なもの
実際に腰痛が緩和したと感じる方もいるかもしれませんが、緩和したとしても一時的なものであると考えられます。
体格が良く筋肉量が多い人や硬いマットレスが好きな人は、床で寝るとマットレスのような沈み込みがないため、腰痛が緩和したように感じる人もいるかもしれません。
しかし、継続的に床で寝ることは腰痛を悪化させる可能性もあるため、あまりおすすめできません。
継続的な腰痛対策としてはおすすめできない
床で寝ることは腰痛対策としてもあまりおすすめできません。
それは、床ほどの硬さがあると寝返りも打ちにくく、結果的に体への負担が大きくなるからです。
首や肩のこり、背中の痛みなど、腰痛だけでなく体全体の不調にもつながる可能性があるため注意が必要です。
気持ちいい?床で寝る人の心理
床で寝ることには、さまざまなリスクもあります。
それでも床で寝るのがやめられない
床で寝るのが気持ち良い
床で寝ることに心地良さを感じる人は、以下のような特徴があります。
どういう人が床で寝ることに心地よさを感じているのかみていきましょう。
ストレスや疲れがたまっている
床で寝るのがやめられない・・・という人の多くは、ストレスや疲れがたまっていると考えられます。
忙しい毎日で時間に追われ、つい床で寝てしまうというケースが多いようです。
- 学校や仕事から帰宅して、ベッドまでたどり着くことができずについ床で寝落ちしてしまう
- 時間に追われ、帰宅後ゆっくり食事をしたり湯船に浸かったり、ベッドで横になることができない
- 自宅で仕事をしているうちにいつの間にか寝てしまう など
しかし、ストレスや疲れをしっかり取るためには、良質な睡眠が欠かせません。
良質な睡眠を取るためには、自分の体に合ったマットレスや枕などを使用することが大切です。
敷布団やマットレスより床のほうが気持ちよく感じる
また、敷布団やマットレスよりも床の方が気持ちよく感じるという人もいるようです。
この場合、普段使用している敷布団やマットレスが体に合っていない可能性も。
- 床の方が冷たくて気持ちが良い
- 床の方が硬くて寝心地が良く感じる
という場合、通気性が悪いマットレスを使用していたり、マットレスが柔らかすぎて体に合っていないなどの理由が考えられます。
自分の体に合ったマットレスや枕など、寝具を一度見直してみると良いでしょう。
【体験レビュー】実際に1ヶ月間床で寝てみた結果!
床で寝てみると体にどんな変化があるのか、筆者が実際に体験してみることにしました。
短期間では変化がわかりにくいため、1ヶ月間続けて床で寝てみることに。
その体験を通してわかったことを以下にまとめました。
1ヶ月間床で寝て感じたメリット
まずは1ヶ月間、床で寝てみてプラスに感じたことをご紹介します。
あくまでも筆者が感じたものであり、感じ方には個人差があることをご了承ください。
朝スマホのアラームで簡単に起きられた
私は普段からロングスリーパーで、8時間ほどしっかりと睡眠を取らないと、スマホのアラーム程度では全く起きられません。
しかし、床に直接寝た時は、スマホのアラームでパッと目が覚めて起きることができました。
寝起きは少し体が疲れてだるい感じですが、遅刻できない予定がある時などは床の上で寝れば起きられそうなので、メリットのひとつだと感じました。
ちなみに、勉強をしていて少し仮眠をしたいときに床で寝ると起きられるということで、受験生の間では床の上で寝るのを実践している人がいることも分かりました。
猫背の人は背筋が伸びる
デスクワークの人や、職業柄猫背になりやすいような人は、床の上に寝ることで背筋を伸ばす簡易的なストレッチになります。
硬い床で寝ると、思っている以上に背筋が伸びて気持ちが良いと感じましたが、長時間寝るのはおすすめできません。
床はマットレスのように身体の凹凸に合わせて沈んでくれないため、身体の特定部分だけに体重がかかってしまい、「しびれ」の発生や血流を妨げる原因となってしまいます。
ストレッチとして毎日3分程度、硬い床の上に寝転がって背筋を伸ばす分には、身体がリラックスして筋や筋肉を伸ばせるでしょう。
しかし、あくまでもストレッチの一環とし、日常的に床の上に寝るのは避けた方が無難です。
1ヶ月間床で寝て感じたデメリット
次に、1ヶ月間床で寝てみて感じたデメリットについて紹介します。
床で寝た時のデメリットについては、すぐに実感できたものと、時間が経つにつれ感じたものとありました。
とにかく体が痛い!寝起きがバキバキ
床の上で寝る最大のデメリットと感じたのは、寝起きに体がバキバキに硬直したようになって、体を動かすと痛みが走ることです。
何事にも慣れというものがあるので、試しに1ヶ月間は床の上で寝てみましたが、1ヶ月経過しても慣れることはありませんでした。
本当にこれで姿勢矯正ができるのか?むしろ体の姿勢が崩れてしまうのではないかと不安すら感じた時もありました。
寝ても疲れがとれませんし、私はおすすめできないと感じています。
筋肉痛のような症状も現れた
特に一番痛みがひどくなったのが、尾骶骨(びていこつ骨)やお尻回りです。
普段あまり運動をしないのですが、床の上で寝るようになってから、お尻や太もも周りに筋肉痛のような痛みが出るようになりました。
最初は好転反応かな?と考えていましたが徐々に悪化してきたので、その日を境に床の上で寝るのを中止しました。
調べてみたところ、床の上で寝ると体が圧迫されて血流が悪くなったり、寝返りがスムーズにできなくなったりする可能性もあるそうです。
寝返りがしづらい
マットレスの上とは異なり、床の上で寝ると寝返りが打ちづらいのもデメリットと感じました。
![床で寝ると寝返りしづらい](https://news.mynavi.jp/mattress/wp-content/uploads/2018/11/floor-up-sleep-demerit-rollingover.png)
横向きに寝ると骨盤が床に当たり、ゴリゴリして痛みを感じるだけでなく、血流が止まっているような感じがして寝付きが悪くなったように感じました。
また、仰向けで寝た場合もお尻が圧迫されて腰回りまで痛くなるため、寝心地はイマイチでした。
床で寝るのは衛生的にもよくない
毎日掃除はしているものの、実際横になると、床にはホコリやゴミがたくさん落ちているのが見えました。
床の上でそのまま寝ると、一番空気が汚れているゾーンで呼吸していることになり、アレルギーや喘息がある人は症状が悪化するのでは?と心配になりました。
そのため、床で寝るのは衛生面でもあまり良くないように思います。
1ヶ月間床で寝てみて、良質な睡眠を得るためにもマットレスを使ったり、ベッドで眠ることが大切だと強く感じました。
床で寝ると痩せるって本当?
実は睡眠とダイエットには密接な関係があると言われています。
寝ている間に分泌される『成長ホルモン』が、美容やダイエットの強い味方だからです。
成長ホルモンはアンチエイジングやダイエットに関係する、新陳代謝を促すホルモンです。
成長ホルモンの分泌が盛んになると、代謝UPや食欲を抑えるホルモンも分泌されるため、過食を防ぐことができると言われています。
成長ホルモンの分泌には、良質な睡眠が欠かせません。
そのため、毎日床で寝ることで睡眠の質が下がると、痩せるどころか逆に太ってしまうことにもなりかねません。
美容やダイエットのためにも、寝室の環境を整え、きちんとベッドで寝る習慣をつけるようにしましょう。
床で寝るのよくある質問・Q&A
まとめ
今回は、床で寝ることで体にどんな影響があるのか、メリットやデメリットを解説しました。
実際に体験してみて、体の痛みや睡眠の質が低下してしまうことがわかり、マットレスや枕の大切さを改めて考えるきっかけになりました。
毎日の疲れやストレスを軽減させるためにも、自分にぴったりのマットレスや枕を選ぶようにしましょう。