おすすめのポケットコイルマットレスを紹介します。
まずは結論から…
メーカー | 価格・サイズ | 特徴 |
---|---|---|
雲のやすらぎ 極マットレス | 価格:98,000〜118,000円 サイズ展開:シングル~ダブル 公式サイト | 厚さ:27cm 極厚13層構造 60日間返品保証 |
日本ベッド シルキーポケット レギュラー(ウール入り) | 価格:176,000~319,000円 サイズ展開:ハーフクイーン~キング 公式サイト | 選べる硬さ(ハード/レギュラー/ソフト) 厚さ:25㎝ |
シモンズ ニューフィットピロートップ | 価格:258,500~456,500円 サイズ展開:シングル~キング 公式サイト | 線径1.7㎜/6.5inchのポケットコイル 厚さ:31㎝ |
ニトリ Nスリープ ラグジュアリーL1 | 価格:99,990~159,900円 サイズ展開:シングル~クイーン 公式サイト | 2層式ポケットコイル 厚さ:33㎝ |
ポケットコイルマットレスは値段が高いので、保証期間や寿命が気になる
ポケットコイルマットレスとそれ以外のマットレスとの違いを知りたい
マットレスは高額で、素材や機能もさまざまなので、簡単に購入を決められない方も多いのではないでしょうか?
今回は、人気のポケットコイルマットレスのメリット・デメリットや選び方、腰痛にもおすすめの商品などをご紹介します。
また、ポケットコイルマットレスを長持ちさせる方法や処分方法についても、ポケットコイルの特性をふまえて解説しています。
ポケットコイルマットレスの購入を検討中の方にも、現在使用中の方にも参考になる内容なので、ぜひ最後までお読みください。
腰痛対策にも!ポケットコイルマットレスおすすめ4選
おすすめのポケットコイルマットレスを4つご紹介します。
マットレス作りに定評のあるメーカーの自信作ばかりで、腰痛対策にも向いていますよ。
下の表にポケットコイルと寝心地の関係を大まかにまとめたので、商品説明を見る際の目安としてご利用下さい。
硬く、しっかりした寝心地 | 柔らかく、クッション性のある寝心地 | |
線径(直径) | 太め | 細め |
巻き数 | 少なめ | 多め |
高さ | 低め | 高め |
密度 | 高め | 低め |
配列 | 交互配列(千鳥組み) | 並列配列 |
メーカー | 価格・サイズ | 特徴 |
---|---|---|
雲のやすらぎ 極マットレス | 価格:98,000〜118,000円 サイズ展開:シングル~ダブル 公式サイト | 厚さ:27cm 極厚13層構造 60日間返品保証 |
日本ベッド シルキーポケット レギュラー(ウール入り) | 価格:176,000~319,000円 サイズ展開:ハーフクイーン~キング 公式サイト | 選べる硬さ(ハード/レギュラー/ソフト) 厚さ:25㎝ |
シモンズ ニューフィットピロートップ | 価格:258,500~456,500円 サイズ展開:シングル~キング 公式サイト | 線径1.7㎜/6.5inchのポケットコイル 厚さ:31㎝ |
ニトリ Nスリープ ラグジュアリーL1 | 価格:99,990~159,900円 サイズ展開:シングル~クイーン 公式サイト | 2層式ポケットコイル 厚さ:33㎝ |
各商品の特徴のほかに、購入者の口コミもあり、実際の商品をイメージしやすくなっていますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
雲のやすらぎ 極マットレス
サイズ展開 | シングル | セミダブル | ダブル |
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サイズ | 幅97×奥行196 | 幅120×奥行196 | 幅140×奥行196 |
価格 | 通常価格:98,000円 | 通常価格:108,000円 | 通常価格:118,000円 |
厚さ | 27cm | ||
重量 | 35kg | 41kg | 48kg |
コイル | 6.5インチ | ||
コイル線径 | 1.9mm | ||
特徴 | ・極厚13層構造 ・60日間返品保証 |
「雲のやすらぎ 極マットレス」は、ウレタンとポケットコイルの両メリットを取り入れたマットレスで、テレビ番組で特集が組まれたり、整体師も推奨する人気商品です。
引用元:雲のやすらぎ
一番の特徴は、高品質の国産ウレタンやコイルなど合計13層で構成された、厚さ27cmのボリュームです。
自慢の「プレミアム高反発コイル」はハイブリッド交互配列を採用し、コイル同士が隙間なく並んでいるため、コイル1本あたりの負担が減り、耐久性は抜群です。
さらに、このポケットコイルは高さが6.5インチもあることで、優れた反発力・体圧分散性を実現しています。
コイルの高さが増すと、体圧分散性、クッション性が向上します。
「雲のやすらぎ 極マットレス」のコイルは、平均的なコイルより約3cmも高くなっており、身体の負担をやわらげ、快適な睡眠をしっかりサポートします。
- 60日間の全額返金保証が付いています。
- 4つの通気口があり、マットレス内部に湿気がたまりにくい構造です。
- 湿気対策のため、マットレスの前後・表裏を定期的にローテーションしてください(目安は3ヵ月に一回程度)。
雲のやすらぎ 極マットレスの口コミ
楽天市場から実際に利用した人の口コミをピックアップしてみました。引用元:楽天市場
思ったより硬めかなと思いましたが、横になってみると体が楽で寝返りもしやすい。次の日の朝にはいつもあった肩の痛みがいつもより軽くなっていました。 起きた時、以前よりもぐっすり眠れたという感じがします。一週間使用して慢性的な肩こりも軽くなってきたので買って良かったです。 あとほんと大きいです、自動販売機の厚さ半分にした大きさをイメージしてください。
ベットマットの設置を自分で行ったので、大変でした。重さが35キロ 厚さが27センチもあったので、大変でしたが、休憩のつもりで横になったらそのまま、寝ちゃいました。買って良かったです。
数ヶ月前から腰痛が始まり、特に起床時は痛くて前かがみになれないためくつ下を履くのにも苦労するほどになりました。いろいろ調べて20年ほど使っているベッドマットレスのへたりのせいだと思い至りました。買い替えを決めてからあちこちのサイトを見て検討し迷いながらも購入させて頂きました。迷った点は厚みがかなりあることです。 使い始めて2週間になりますが、腰痛が全くなくなり大満足です。確かに分厚いし最初の4日間くらいは特有の臭いがありました。でも、臭いは取れたし、厚さは機能を考えたら仕方ないかなと考えてます。
\寝返りを繰り返しても常に快適な寝心地を!/
日本ベッド シルキーポケット レギュラー(ウール入り)
サイズ展開 | ハーフクイーン | スモールシングル | シングル |
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サイズ | 80×195cm | 90×195cm | 98×195cm |
価格 | 176,000円 | 187,000円 | 187,000円 |
厚さ | 25cm | ||
特徴 | 選べる硬さ(ハード/レギュラー/ソフト) | ||
コイル数 | 960個 | 1120個 | 1200個 |
有名老舗マットレスメーカー、日本ベッドの「シルキーポケット レギュラー(ウール入り) 」は、ポケットコイルの品質や耐久性が高く、次のような特徴があります。
- コイルの線径・数・配列
- コイルの連結方法
1.細めのコイルでできたポケットコイルのひとつひとつを小さくすることで個数を増やし、交互配列(千鳥組み)で隙間なく並べてあるため、耐久性、体圧分散性が高いです。
密度の高い千鳥組みにされたポケットコイル 引用元:日本ベッド
2.コイル同士をあえて上下だけの接着で連結させた「フレックスアセンブリ」技術により、コイルが自由にしなやかに動きやすく、身体に沿いながら支えてくれます。
「シルキーポケット レギュラー(ウール入り) 」は、適度な硬さ・反発力で身体が沈み込みすぎないように支え、体圧分散性に優れているので、腰痛・肩こり対策にも向いていますよ。
- コイル成型後に特殊な熱加工処理をすることで、さらに耐久性を向上させています。
- マットレスのエッジをウレタンで包み込む「ロールガード」技術により、細部にまで身体に優しい作りです。
「シルキーポケット (ウール入り)」の硬さ
「シルキーポケット (ウール入り)」は、コイルの線径によって、硬さは3種類から選べます。
- レギュラー(線径1.3㎜):標準的な寝心地で一般的な日本人の体型に合うように作られています。
- ソフト(線径1.2㎜):包み込まれるような優しい寝心地で、小柄な方や女性、横向き寝を好む方にも向いています。
- ハード(線径1.4㎜):寝心地は硬めで、しっかりした体格の方に向いています。
日本ベッド シルキーポケット レギュラー(ウール入り)の口コミ
楽天から実際に利用した人の口コミをピックアップしてみました。引用元:楽天市場
日本ベッドのシルキーポケットシリーズをご検討の方へ。 このシリーズはどれもみな大変しっかりと作られており、質は高いと思います。ポケットコイルだけあって、体に非常にフィットします。ただ、他のメーカー製品の「レギュラー」くらいの固さをお求めになる場合は、シルキーポケットでは「ソフト」をお勧めします。コイル数が多い分どうしても「固く」感じてしまいます。ご参考まで。
シルキーポケットレギュラー、シングルサイズの感想です。 寝心地はバツグンに良いです。高額ですが値段に見合った寝心地です。 今までのベッドは仰向けに寝ると、どうしても出っ張っているお尻に圧迫感があるのですが、このベッドはありません。体の線にそって凹むので体全体を支えられているような感じです。 使い始めてから約1週間になります。もう今までのベッドには戻れそうもありません。 難点はマットが重いことでしょうか! 寝室が内階段を上がった2階にあり、階段を上がって寝室まで運ぶのに苦労しました。購入したのはシングルサイズです。男でも一人で運ぶのはセミダブル程度が限界だと重います。
人生の大半を費やすベッドにはお金をかけたほうが良いと思って、思い切って購入しましたが正解でした。 これまで、布団をベッドフレームの上に引いて寝ていたのですが、このベッドに変えてから睡眠の質がかなり上がったような気がします。柔らかすぎず、全体的に沈み込むのではなく、体にフィットするように沈む感じは今までにない独特な感じで良いです。
\品質の高いマットレス!/
シモンズ ニューフィットピロートップ
サイズ展開 | シングル | セミダブル | ダブル |
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サイズ | 幅97×奥行195 | 幅120×奥行195 | 幅140×奥行195 |
価格 | 258,500円 | 280,500円 | 313,500円 |
厚さ | 31cm | ||
特徴 | 線径1.7㎜/6.5inchのポケットコイル |
シモンズ 「ニューフィットピロートップ」は、シモンズの人気シリーズ「ビューティレスト プレミアム」のひとつで、優しい肌ざわりのピロートップがソフトな寝心地を作り出します。
ピロートップとは、肌ざわりや耐圧分散性を良くするためにマットレス表面に別縫製で取り付けられたクッション部分(詰め物)を指します。
ホテルの客室用マットレスなどにも採用される、高級な仕様です。
「ニューフィットピロートップ」は、クッション部分とコイル部分のつなぎ目に遊びを作ってあるのが特徴で、クッション部分が個々のコイルの動きと連動しながら身体にフィットします。
引用元:シモンズ
また、クッション素材は、3種類のウレタンと抗菌ポリエステル綿などを重ねた構造で、表面生地の縫製にもこだわるなど、快適な寝心地を追求。
厚さ31cmものマットレスの主役であるポケットコイルには、線径1.7mm、高さ6.5インチの高品質コイルを使い、製鉄からコイルの製造まで、国内での品質管理を徹底しています。
シモンズ ニューフィットピロートップの口コミ
楽天市場から実際に利用した人の口コミをピックアップしてみました。引用元:楽天市場
もちふわです。
寝心地は、もちっと、ふわっとしている感じで包まれているような感じです。 妻は肩こりが少し楽かも?と、好評でした。
厚みがあってピロートップがモチモチです。 小柄体型女性ですが、全身支えられて寝心地最高。
長い間不眠で悩んでおり、こちらに辿り着きました。 本当に体にフィットして雲の上のような寝心地です。 今までがウソの様にすーっと寝付が良くなりました。 眠るのが苦痛でしたが今では寝室に行くのが楽しみになっています。 睡眠は人生の3分の1と言いますので、高い買い物でしたが睡眠の質があがりとても満足しています。
\高級ホテルの寝心地を体感!/
ニトリ Nスリープ ラグジュアリーL1-02MF
サイズ展開 | シングル | セミダブル | ダブル |
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サイズ | 幅97×奥行197 | 幅120×奥行197 | 幅140×奥行197 |
価格 | 99,990円 | 114,900円 | 129,900円 |
厚さ | 33cm | ||
特徴 | ・2層式ポケットコイル | ||
コイル数 | 1466個 | 860個×2 | 974個 |
ニトリ「 Nスリープ ラグジュアリーL1-02MF」は、2層式のポケットコイルを採用しており、各層のメリットが機能することによって、正しい寝姿勢と快適な寝心地をキープします。
引用元:ニトリネット
- 上段:コイルのサイズを小さくすることでコイル数を増やし、高密度で配置されたコイルの一つ一つが点となって身体にフィット。
- 下段:身体が過度に沈み込むのを防ぎ、しっかり体圧分散し、身体の負担を軽減する。
コイル層の上のクッション層には、ソフトウレタン・羽根・低反発チップを組み合わせているため、身体を包み込むような優しい感触です。
また、マットレス側面の内側には、ウレタンを縦に入れ、端が沈み込まない工夫がされているので、マットレスの端に体重がかかっても安定感があります。
体圧分散性がよく、フィット感があるマットレスなので、寝姿勢が不安定になりがちな横向き寝にもおすすめですよ。
上下分割式で取り扱いが楽
マットレス全体の厚さは33cmありますが、上下分割式になっているため、シーツ交換の際はマットレスのトッパー(上部分)だけを持ち上げながらシーツをかぶせればOKです。
ただし、「 Nスリープ ラグジュアリーL1-02MF」は上部分・下部分とも片面仕様のため、ローテーションする場合は、左右(頭部分と脚部分)の入れ替えだけにしましょう。
「 Nスリープ ラグジュアリー」はL1~L4まであり、数字が大きいほど機能が充実しています。
たとえば、L2はトッパーの両面が使用可能、L3になるとコイルが3層構造にグレードアップ、L4はさらに最高級の寝心地を追求しています。
- 驚きの「品質保証期間30年」は自社生産・自社管理のニトリならではです。
- 使用済みのマットレスの引取りサービスがあります(有料)。
ニトリ Nスリープ ラグジュアリーL1-02MFの口コミ
ニトリネット公式サイトから実際に利用した人の口コミをピックアップしてみました。引用元:ニトリネット
ラグジュアリーは別格です‼︎
最初にH3-02を購入しました。私はガッチリ体型で妻も身長が大きい方で、店で寝てみた時は硬さも気にならず良かったのですが実際家で寝てみると、朝起きた時背中や肩や腰が痛くて辛かったです。
その次にP3-02に交換。これは大失敗!柔らかすぎました。一度寝ると起き上がるのに大変で私達には合いませんでした。夫婦揃って腰がやられましたね。 まだH3-02の方が良く思えるほど、 もう一度お店に行き今後は時間かけてけっこう試しました。
結果ラグジュアリー L1-02が1番しっくりきました。 このマットレスはホテルと変わりがありません。本当に包まれた感があり、いつの間にか寝ています。ボトムが他のマットレスと違いラグジュアリーは厚いのでボトムとトッパーがずれません。マットレスはボトムが大事ですよ。
ラグジュアリー L1はトッパーが敷布団みたいなので天気がいい日は干せます。敷布団としても使えます。これは他のNスリープでは出来ません。ラグジュアリー L1のみです。
柔らかすぎず、ほどよい硬さがあり。全く体の痛みもありません。本当に気持ちの良いマットレスですよ。
腰痛持ちで寝返りをよくするので夫婦でセミダブル2台を選びましたが大正解♪寝返りも打ちやすく、振動が届かずお隣に影響を掛けることもなくなったのでお互い快眠できるようになりました。 優しく快適な寝心地でホテルで寝ているようです。
今まで敷布団に薄めの低反発マットレスで寝ていましたが、腰痛や肩の痛みがひどく色々試してこの商品にたどり着きました。 私個人の感想ですが、腰痛や肩の痛みが和らぎ、寝起きが良いです。このマットレスを選んで良かった。
\圧倒的なスプリングの力で体圧をしっかり分散!/
ポケットコイルマットレスとは?ボンネルコイルマットレスとの違い
大きく分けると、コイルを使用したマットレスには、ポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレスの2種類があります。
しかし、これらには素材に硬鋼線やピアノ線を使用している共通点はあるものの、特徴や機能性には大きな違いがあります。
マットレス選びの際は、「コイルマットレス」と一括りで考えずに、しっかり違いを区別しましょう。
ポケットコイルマットレス | ボンネルコイルマットレス | |
コイルの構造 | ・ひとつづつ不織布の小袋に入れたコイルスプリングを並べて配置 ・身体を「点」で支える | ・複数のコイルスプリングを連結させたものを使用 ・身体を「面」で支える |
寝心地 | 比較的やわらかめで、身体にフィットする寝心地 | 比較的硬めで、畳に敷いた敷布団と似た寝心地 |
振動の伝わりやすさ | 2人で寝た場合も寝返りの振動は相手に伝わりにくい | 横揺れしやすく、2人で寝た場合、寝返りの振動が相手に伝わりやすい |
寿命は?ポケットコイルマットレスのメリット
ポケットコイルマットレスは寿命が長いって本当?
ポケットコイルマットレスは、他の素材のマットレスと比べて機能はどうなんだろう?
マットレスは、できるだけ長く使いたいし、良質の睡眠をとるための機能面も気になりますよね?
ポケットコイルマットレスは、耐久性、耐圧分散性などに優れているというメリットがあります。
また、寝返りなどの振動が伝わりにくいことも魅力のひとつでしょう。
ここからは、ポケットコイルマットレスのメリットを詳しくご紹介していきます。
耐久性が高く寿命が長い
一般的なポケットコイルマットレスの寿命は、品質や使用状況によっても変わってきますが、10年前後と言われています。
マットレスの素材 | 寿命の目安 |
---|---|
ポケットコイル | 約8~12年 |
ボンネルコイル | 約6~8年 |
高反発ウレタン | 約6~8年 |
低反発ウレタン | 約3~5年 |
ファイバー | 約6~8年 |
ラテックス | 約6~9年 |
ポケットコイルマットレスは、素材が金属という特性から、その他の素材のマットレスと比較すると寿命が長めなのです。
中でも、コイルの数が多く、高密度でコイルを配置しているマットレスは、コイル1個あたりにかかる負担が小さくなるため、より耐久性が高くなります。
ポケットコイルマットレスの「へたり」
コイルの耐久性が高くても、その上のクッション層(ウレタン素材などの詰め物)が「へたり」を感じさせる原因になることがあります。
一般的に、マットレスや敷布団が劣化してくると、一番体重がかかる腰(お尻)部分の厚みや弾力が失われる「へたり」が目立つようになります。
体圧分散性に優れ寝返りで腰痛をサポート
体圧分散性とは身体への圧力を分散する性質のことで、マットレスを選ぶときの最重要ポイントのひとつです。
ポケットコイルマットレスは、個々に独立したコイルが身体の線に沿うことで、コイルの点ひとつひとつに体圧を散らし、身体の一部だけに圧力が集中しないようにします。
最も圧力を受けやすい部位は腰ですが、ポケットコイルマットレスは体圧分散に優れているため、腰への負担が軽くなり、寝返りが打ちやすくなります。
寝返りの重要性
寝返りは、血液の循環を促して凝りを防ぎ、また、身体のゆがみを整えたり、体温調節の役割もします。
血行不良は腰痛を引きおこすこともあるため、寝返りは腰痛対策の面からも重要です。
しかし、寝返りが多すぎると、身体の負担が大きくなるので、適度な頻度(成人の場合でひと晩に20回前後)が大切です。
振動に強く2人で使用しても揺れが気にならない
2人でひとつのマットレスに寝ていると、相手の寝返りなどで目が覚めてしまうことはありませんか?
ポケットコイルマットレスは、ひとつひとつのコイルが独立した構造のため、寝返りの振動が起こってもマットレス全体には広がりにくいという特徴があります。
パートナーと就寝や起床の時間が別々でも、ベッドへの出入りの振動で相手を起こしてしまう心配がありません。
ポケットコイルマットレスは、同じくコイルを使用したボンネルコイルマットレスや高密度連続スプリングマットレスと比べても一番振動が伝わりにくいですよ。
高密度連続スプリングマットレスとは?
高密度連続スプリングマットレスは、「特殊コイルマットレス」ともいい、1本の鋼線から編み上げたスプリングマットレスです。
ボンネルコイルマットレスの欠点(横揺れ、体圧分散性の低さ)を改善したもので、国内で生産しているのはフランスベッドだけです。
パートナーと「別の部屋で寝ている」割合のアンケートでは、1台のベッドで一緒に寝ているのは全体の24.8%を占めています。
お互いが睡眠に不満を持たないためにも、ポケットコイルマットレスはおすすめです。
ポケットコイルマットレスのデメリット
ポケットコイルマットレスは人気があるみたいだけど、デメリットはないのかな?
マットレスは大きな買い物なので、買ってからデメリットが分かるのは嫌だ
このように考える方も多いと思いますので、ここからは、ポケットコイルマットレスの代表的なデメリットについて解説します。
マットレスは、使う人のライフスタイルや年齢などによっても合う、合わないがあります。
ポケットコイルマットレスのデメリットも知った上で、自分の生活に合っているマットレスなのか考えてみて下さいね。
重さがあるので移動が難しい
ポケットコイルマットレスは金属のコイルをマットレス全体に使用しているため、ウレタンやファイバーのような他の素材のマットレスと比べると重さがあります。
たとえば、ウレタンマットレスが7~10㎏なのに対して、ポケットコイルマットレスは20㎏前後と、かなりの違いがありますね。
これだけの重さがあると、持ち上げるだけでも大変で、日頃のメンテナンスがついおろそかになってしまう可能性もあります。
お手入れ次第でマットレスの寿命は変わってくるため、自分で扱える重さかどうか、購入前に検討することも大切です。
他のマットレスより価格が高め
ポケットコイルマットレスの主素材である硬鋼線やピアノ線は、ウレタンなど他のマットレスの素材と比べると価格が高いです。
また、コイルのひとつひとつを不織布の袋で包んだり、数百個ものコイルを並べて配置するなど、構造が複雑な分、製造にも手間がかかります。
このように、ポケットコイルマットレスは材料費が高く、作業工程も多いので、どうしても高額になってしまうのです。
独自の大量生産・管理体制で価格をおさえているメーカーもありますが、一般的に、極端に低価格のポケットコイルマットレスは品質も低いと思ったほうがいいでしょう。
処分に手間がかかる
ポケットコイルマットレスは、中に金属が入っているため、廃棄処分には手間がかかり、ほとんどの場合は有料です。
しかし、自分で解体して廃棄するのは、金属のカットや素材別に分類する労力が必要なうえ、ケガの恐れもあるため、あまりおすすめしません。
マットレスを処分するような状況はそう頻繁には起きませんが、どのような方法をとるにしても、そもそも室外に搬出する労力がかかることも頭に入れておきましょう。
ウレタン製やファイバー製のように金属が使用されていないマットレスは、カッターやハサミで細かく分解すれば、たいていの自治体では家庭ごみ(可燃ごみ)として捨てられます。
ただし、廃棄できる大きさに制限がある場合もあるため、事前に確認した方がいいかもしれませんね。
ポケットコイルマットレスの選び方
ポケットコイルマットレスは何に注目して選べばいいのか知りたい
寝心地を試してみたいから、しっかりした返品保証付きのものがいい
このような方のために、ここからはポケットコイルマットレスの選び方について解説していきます。
ポケットコイルマットレスを選ぶ際は、耐久性や厚み、どのような素材を使っているかは必須チェック項目です。
また、安心して購入・使用するためには、衛生面の機能や返品保証サービスも大切なので、事前にしっかり確認しましょう。
ポケットコイルマットレスのチェックポイントをしっかりおさえて、満足のいくマットレスを見つけてくださいね。
コイルスプリングの耐久性が高いものを選ぶ
コイルスプリングの線材は硬鋼線やピアノ線が一般的で、この原材料の品質がコイルスプリングの耐久性の決め手になります。
硬鋼線は、炭素とマンガンの含有量が多いほど、耐久性が高くなります。
コイルスプリングの炭素とマンガンの含有量
炭素とマンガンの含有量は、マットレスの品質表示に記載されているSWRH(Spring Wire Rod Hard)を確認するか、メーカーに問い合わせるとわかります。
表示例)SWRH 82B C種
目安としては、炭素含有量「72以上」、マンガン含有量「B」のものは耐久性が十分高いとされています。
厚みや素材もチェックする
ポケットコイルマットレスは、マットレス全体の厚み(高さ)が最低20cm以上あれば「底つき感」が出ることはなく、身体をしっかり支えてくれるマットレスといえます。
「底つき感」とは、マットレスや敷布団の厚みが薄すぎる場合や、元は厚みがあったものでも劣化してへたってきた場合に、その下の床(畳)の硬さを感じてしまうことです。
底つき感のあるマットレスを使い続けると、身体が痛くなったり、安眠できなくなったりして、健康によくありません。
しかし、マットレスの厚みが増せば、マットレス全体が重くなるので取り扱いには注意しましょう。
また、詰め物(コイル層の上のクッション材)部分の厚みは4cm程度あれば、下にあるコイルの硬さを感じてしまうことはありません。
詰め物の素材は、ウレタン、不織布、フェルトなどが一般的で、密度の高い詰め物ほど耐久性が高いです。
ハイクラスのマットレスになると、詰め物や表面の生地にもこだわり、高級素材を使用しているものもありますよ。
防ダニ・防臭加工済がおすすめ
ダニやにおいの発生が心配な場合は、防ダニ・防臭加工済の製品を選ぶのも有効です。
ポケットコイルマットレスは、内部のコイルがひとつひとつ不織布の袋に入っている構造上、ボンネルコイルマットレスなどと比べると、あまり通気性はよくありません。
通気性が悪いと、マットレスに付着した汗や皮脂が原因で嫌なにおいを発するようになったり、湿気を帯びたマットレス内部がダニの温床になる可能性もあります。
防ダニ・防臭加工は嬉しい機能ですが、永久にその効果が続くわけではないので、日頃のお手入れも欠かさないようにしましょう。
防ダニ加工の種類
防ダニ加工のマットレスには、繊維や中わたに薬剤を加工したタイプと、ダニが通れないほど細かい織りの生地を使用したタイプがあります。
薬剤の使用に不安がある方は、後者のタイプをおすすめします。
防臭加工の種類
マットレスのいやなにおいは、人間の汗や皮脂をエサにする黄色ブドウ球菌が主な原因です。
防臭加工のマットレスには、黄色ブドウ球菌などの増殖を抑える抗菌材を繊維に加工したタイプと、天然銀イオンで微生物やバクテリアの増殖を抑える「ポリジン加工」があります。
返品保証のあるマットレスで実際に試すのもあり
マットレスの価格が高額になればなるほど「なかなか購入に踏み切れない」という方も多いのではないでしょうか?
実際、「色々調べて購入したのに、寝心地が思っていたのと違って後悔した」などということもよく聞きます。
そのようなことを避けるためにも、返品保証がついているものを選ぶと安心です。
長期保証付きの商品も多く、お試し期間中であれば、使用後でも返品・返金が可能な場合もありますよ。
ポケットコイルマットレスを長持ちさせる方法
ここからは、ポケットコイルマットレスを長持ちさせる方法をご紹介します。
マットレスは日々の寝汗や空気中の水分などで湿気がたまってしまうと、寝心地の悪化、カビ・ダニの発生、マットレスの劣化などの可能性が出てきます。
また、マットレスは、腰などの重さの負担がかかる部分がいたみがちです。
ポケットコイルマットレスは重いので、動かす作業は大変ですが、長持ちさせるためには定期的なお手入れを心がけましょう。
片面タイプは定期的に左右を入れ替える
ポケットコイルマットレスに限らず、マットレスは、ずっと同じ部分に体重がかかり続けると、その部分がへたってしまい、寝心地が悪くなったり、劣化が進んだりします。
特に、身体全体の44%もの重さを占める腰部分のへたりが一番ひどくなる傾向があり、腰が沈み込んで寝姿勢が崩れると腰痛の原因になることもあります。
マットレスは、同じ部分に負担がかかり続けないように、定期的に左右(頭側と脚側)を入れ替え、長く、快適に使いましょう。
ポケットコイルマットレスの重さは、シングルサイズで20㎏前後になるので、1人では動かすのが難しい場合は、無理せずに二人で行いましょう。
両面タイプは左右を逆にして表裏も入れ替える
両面仕様のマットレスは、左右の入れ替えに加え、表裏もローテーションして使いましょう。
左右だけの入れ替えより、さらにマットレスの特定部分への負担を減らせる上、カビの発生を防ぐ湿気対策にもなります。
ローテーションの頻度は3カ月に1回程度が目安です。
マットレスの構造によっては、部分ごとに硬さが違うものもあるので、左右表裏の入れ替えが可能どうか、取扱説明書などでよく確認してください。
ポケットコイルマットレスの処分方法は?
ポケットコイルマットレスは金属を使用しているため、ウレタンマットレスのような可燃性素材と同じ方法では処分できないことが多いです。
ポケットコイルマットレスを処分する際は、粗大ごみに出すの一般的ですが、その他の処分方法についてもご紹介しましょう。
不要になったマットレスをいつまでも部屋に置いておくと、スペースを塞いで邪魔なので、適切な方法で早めに処分したいですね。
一般的には粗大ゴミとして処分する
ポケットコイルマットレスを処分する場合は、自治体の粗大ごみに出すのが一般的です。
マットレスのサイズにもよりますが、処分費用の相場は1000~2,000円程度で、指定のゴミ処理場に自分で持ち込むと費用が安くなる場合もあります。
回収方法は、回収に来てもらえる場合と自分で指定場所まで持ち込まないといけない場合があるので、詳細は自治体に確認してください。
粗大ごみ以外でもポケットコイルマットレスを手放す方法があるので、いくつかご紹介しましょう。
- 廃品回収業者に依頼する:費用の相場は5,000円~10,000円程度で、戸建てか集合住宅か、2階以上か、エレベーターの有無などによっても料金は変わる
- フリマアプリなどで売る:手数料・配送料・発送する手間がかかる
- 地元の掲示板などを通して譲る:手間・費用がかからず、受け取りに来てもらえる
買い替える際は販売店に引き取ってもらえるか確認
マットレスを購入すると、使用済みのマットレスを引き取ってくれる場合があります。
引き取りサービスの利用条件などは販売店によって違うので、事前に確認しましょう。
家具店で引き取ってもらう場合の費用の目安は3000円程度で、ニトリの場合は、購入マットレスと同サイズかそれ以下のサイズなら4,400円です。
自分で廃棄処分する場合の手間を考えると、有料でも引き取りサービスは便利ですね。
ポケットコイルマットレスおすすめのよくある質問・Q&A
まとめ
この記事では、ポケットコイルマットレスのメリット・デメリットや選び方、おすすめ商品などについてご紹介しました。
ポケットコイルマットレスは、金属を使用しているという特性上、日頃のお手入れから使用後の処分まで、ウレタンマットレスや敷布団などとは取り扱い方で違う点があります。
購入後の後悔を避けるためにも、ポケットコイルマットレスの特徴をよく理解した上で、商品を選んでくださいね。
自分に合ったマットレスが見つかると、睡眠の質が向上して、快適な毎日を過ごせますよ。