クールグライド脱毛の特徴を解説！　産毛や白髪へ効果はある？　痛みは？

クールグライドは、肌の奥まで届くヤグレーザーを搭載した医療脱毛機器です。

この記事では、クールグライドの特徴について解説していきます。

クールグライドを導入している医療脱毛クリニックも紹介しますので、参考にしてください。

クールグライドとはどんな脱毛機器？

まずは、クールグライドとはどのような脱毛機器なのか確認していきましょう。

製造会社	キュテラ社
脱毛方式	熱破壊式
レーザーの種類（波長の長さ）	ヤグレーザー（1,064nm）
痛み	普通～強い
冷却機能	あり

※レーザーとは光のことで、波長とは光の長さのことをいいます。

クールグライドはキュテラ社製の脱毛機器です。また、他美容施術に使用されるキュテラ社製の美容複合機器「エクセルV」や「Xeo」を脱毛機器として使用する場合も、クールグライドと呼ぶクリニックがあります。

ヤグレーザーについて

医療脱毛では、アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類のレーザーが主に使用されていますが、クールグライドはこの中のヤグレーザーを搭載。

ヤグレーザーは熱破壊式の医療レーザーで、メラニン色素に反応して熱を生じることで細胞にダメージを与えて脱毛します。

波長はアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーと比べて一番長く、肌の奥の皮下組織までレーザーが届いて毛根にダメージを与えます。そのため、毛根が深いVIOやワキ、男性のヒゲなどの濃くて太い毛（剛毛）に対して、脱毛効果が高いのが特徴です。

熱破壊式の脱毛について

医療脱毛の脱毛方式は「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類がありますが、クールグライドは熱破壊式の脱毛機器です。

熱破壊式は、ショット式や単発式、HR式脱毛とも呼ばれ、長く行われている実績のある脱毛方法です。

毛の根元にある毛母細胞を生み出す組織「毛包幹細胞」や、毛を成長させる司令塔「毛乳頭」がターゲット。毛の黒い色（メラニン）に吸収されるレーザー光を照射することで熱を発生させ、毛根にある毛を成長させる組織にダメージを与えることで脱毛していきます。

強めのパワーで広範囲に照射するため、効果が高い反面、蓄熱式と比べてやや痛みを感じやすくなっています。

一方、蓄熱式は熱破壊式と比べ新しい脱毛方法で、肌の浅い部分にあり、発毛の命令を出す「バルジ領域」と呼ばれる組織をターゲットにしています。

クールグライド脱毛の特徴

ここからは、クールグライド脱毛の特徴を紹介していきます。

冷却機能と冷却ジェルで、痛みとやけどのリスクを軽減

クールグライドは、ハンドピースに冷却機能が搭載されています。

また、施術の際は施術部位に冷却ジェルを塗布し、冷却しながら照射が行われる場合もあり、痛みが感じにくくなります。また、冷やすことでやけどのリスクも軽減します。

ただし、冷却ジェルのひんやりとした冷たさを苦手に感じる人もいるでしょう。心配な人はカウンセリングや診察時に相談してみてくださいね。

濃くて太い毛（剛毛）や産毛にも効果が期待できる

ヤグレーザーの波長は1,064nmと長いため、毛根が深いVIOやワキ、男性のひげなどの濃くて太い毛（剛毛）に対して、脱毛効果をより発揮します。

また、メラニン色素の薄い産毛の毛根にもダメージを与えられるため、産毛や細くて薄い毛に対しても効果が期待できるといわれています。

ただし、産毛への効果が一番高いのは、蓄熱式のダイオードレーザーです。

蓄熱式のダイオードレーザーは、皮膚に近いブブにあるバルジ領域にダメージを与える方法で脱毛します。そのため、メラニン色素の少ない産毛への脱毛効果が一番高いといわれています。

日焼け肌や色黒肌でも施術可能

熱破壊式は、毛の黒い色（メラニン）だけでなく、肌のメラニンにも反応するため、日焼け肌・色黒肌・色素沈着の部位への施術はできないといわれています。

しかし、ヤグレーザーは深達度が深いので肌表面への刺激が少なく、皮膚のメラニン色素に対しては反応しにくくなっているため、日焼け肌や色黒肌へも照射が可能。VIOなどの色素沈着が起きている部位にも照射することができます。

クールグライドなら、これまで肌のメラニン色素への反応を理由に施術を断られてきた日焼け肌や色黒肌の人でも施術が受けられるかもしれません。導入クリニックに相談してみてください。

硬毛化のリスクが低い

硬毛化とは、施術をした部位の産毛が抜けずに施術前よりも太くなってしまうことで、脱毛によるリスクの一つです。

原因は解明されていませんが、照射により破壊できなかった毛根が熱によって刺激された結果、毛が太く成長してしまうと考えられています。

ただし、クールグライドに搭載されているヤグレーザーは波長が長く、深い所にある毛根にも十分にダメージを与えることができるので、硬毛化になりにくいといわれています。

クールグライドのデメリット

ここまでクールグライドの魅力を紹介してきましたが、デメリットも確認しておきましょう。主なデメリットは、以下の2点です。

・白髪へは効果がない
・導入クリニックが少ない

白髪へは効果がない

クールグライドのような熱破壊式の脱毛機器は、メラニンに反応して熱を発生する仕組みのため、メラニンが存在しない白髪にはほとんど効果がないと考えられています。

ただし、これはクールグライドに限られたことではなく、蓄熱式の脱毛機器も同様です。

バルジ領域をターゲットにしている蓄熱式の場合、メラニン色素は必要ないと思われがちです。しかし、実際にはバルジ領域のみに照射しているわけではなくメラニンに反応し、熱を発生する仕組み自体は熱破壊式と同じなのです。

なお、白髪の脱毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。脱毛を希望している部位に白髪のある人は参考にしてください。

＞＞白髪は脱毛できる？　できない？　施術可能な方法と注意点を紹介！

導入クリニックが少ない

クールグライドは全国展開している大手クリニックではなく、個人クリニックでの導入がほとんどです。

そのため、クールグライドでの施術に興味があっても、通える範囲にクリニックがないことが多いかもしれません。

この後、クールグライドを導入しているクリニックの一部を紹介しますので、確認してみてください。

クールグライドを導入している医療脱毛クリニック

クールグライドを導入しているクリニックの一部を紹介します。

クリニック名	使用している脱毛機器	住所
銀座肌クリニック	・クールグライド・メディオスターモノリス	東京都中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ9F 「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩1分「京橋駅」2番出口から徒歩2分「銀座駅」A13番出口から徒歩5分
にしかわ皮フ科	・クールグライド	東京都渋谷区富ヶ谷1-51-4 代々木八幡クリニックモール5F 「代々木八幡駅」南口から徒歩1分「代々木公園駅」出口1から徒歩1分
木本整形外科クリニック	・クールグライド・プロウェーブ	兵庫県宝塚市中山五月台2-3-7 阪急バス「センター前バス停」からすぐ
遠山クリニック	・クールグライド・クラリティツイン・プロウェーブ	愛知県豊橋市大橋通1-89 2F 「豊橋駅」東口から徒歩3分