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外壁をチェックする作業員

外壁塗装の寿命は何年?塗料の耐用年数から見るメンテナンスタイミング

2024.10.01
外壁をチェックする作業員

外壁塗装は家を建ててからも定期的に行うことで美観を維持するだけでなく外壁を長持ちさせてくれます。外壁塗装で使用する塗料には耐用年数があり、これによって塗料の寿命が決まっています。本記事では寿命はどれくらいで、何年おきにメンテナンスをすべきなのかを詳しく解説します。

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外壁塗装の寿命

本項ではまず外壁塗装の寿命について詳しく解説します。塗料の寿命を過ぎて放置するとどういう事が起こるのか見ていきましょう。

メンテナンスの目安は10年おき

外壁塗装の寿命は目安だいたい10年くらいと言われています。

これは外壁塗装に使用される塗料の耐用年数のため、使用している塗料のグレードや家のある地域の気候によって変動します。劣化の早い塗料をしようすればその分寿命は短くなり、わずか数年で再塗装が必要になります。現在主流であるシリコン塗料は10年ほどで劣化症状が出始めるため、この10年が寿命として認知されています。

気侯の面では主に海岸に近い地域は劣化が進みやすいです。これは潮風に含まれる塩分によって劣化が進行するためで、塩害と呼ばれます。塩害地域では塩に強い塗料が推奨され、金属製の外壁材も控えたほうが良いでしょう。

メンテナンスをしないとおこること

外壁塗装は美観を保つためにも行われますが、外壁材を保護するためにも行っています。保護する役目の塗膜が寿命を迎えると保護機能が弱くなるため、使用しているサイディングなどへダメージが蓄積されてしまいます。

例えば日光に含まれる紫外線を浴びると我々が日焼けをするように、塗膜もダメージを受けてしまいます。ダメージを受けた塗膜は顔料の結合が弱まることで白い粉として表面に現れます。顔料自体は粉末のため手で触った際に落ちてしまうように雨が降った際には洗い流され保護機能が徐々に失われていきます。塗膜が剥がれることで更に劣化が進みやすくなり、雨水の侵入や外壁材へのダメージと繋がっていきます。

寿命が来てしまってからでは劣化スピードが早くなるため、寿命が来る前に点検を行いメンテナンスプランを立てていくことが重要です。また、日の当たりやすい南側と当たりにくい北側では劣化するスピードが異なるため、一箇所を見て判断するのではなく家全体を点検することが重要です。

外壁塗装の寿命を見極めるポイント

外壁の寿命やメンテナンスの重要性がわかったところで肝心の寿命の見極め方を解説していきます。外壁の寿命を把握する方法はひとつではなく、いろいろな箇所から見極めることができます。ここでは自分でもできるチェックポイントを5つ記載してみましたので実際にご自宅の外壁の寿命を確かめてみましょう。

今すぐできる!外壁セルフチェック項目
  • 外壁を触ると手に粉がつく
  • 外壁の色褪せを感じる
  • 外壁の表面にひび割れがある
  • 外壁の表面にコケやカビ、藻が生えている
  • 塗膜の膨らみや剥がれがある

外壁を触ると手に粉がつく

外壁を触った際に手に白い粉や塗料と同じ色がつくようであればチョーキング現象が起こっています。チョーキング現象は劣化した塗料の顔料が粉となって外壁表面に現れる現象で、白亜化現象とも呼ばれます。手ではわかりにくい場合には黒い色の手袋やタオルで軽く触ってみるとわかりやすいです。

触った際にうっすらつく状態であれば初期症状のため早めに塗り替えをすることで対応ができます。手や布が真っ白になってしまう場合や外壁色がつく場合は症状が進行してしまっているため、なるべく早く塗装屋に確認してもらうことをおすすめいたします。

外壁の色褪せを感じる

毎日見慣れているため外壁色の変化に気づきづらいとは思いますが、外壁は色褪せていませんか?少し離れた場所から家を見てみたり、よく日が当たる南側と反対の北側で色に差があるようであれば色褪せが始まっています。特に日が当たる箇所は紫外線による劣化が進みやすいので注意深く見ておくようにしましょう。

外壁の表面にひび割れがある

外壁の表面のひび割れはぐるっと外周を回って目視することで確認できます。髪の毛ほどの細さのヘアクラックであれば大きな問題ではありませんが、0.3mmを超える幅であれば補修を行うようにしましょう。ひび割れの幅はクラックスケールと呼ばれる道具で測ることができ、こちらはホームセンターやインターネットなどで購入ができます。

ヘアクラックの場合には外壁材ではなく塗膜にひびが入った状態なので大きなダメージはありませんが、ひびが自然に埋まることはなく徐々に広がっていくため慌てる必要がないものの、近いうちに塗装工事が必要になるケースが多いです。しかし幅が広がったひびの場合には割れ目から雨水が侵入をし、外壁材や更に奥の躯体部分にまで影響を及ぼす可能性があります。

また窓のサッシ周りにひび割れがある場合もあり、こちらは窓の開け閉めの際の振動を受ける都合で進行が早いため注意しましょう。ドアやサッシ周りなどの開口部のひび割れは開口クラックとも呼ばれ、雨水の侵入を許しやすいため確認できた場合には早めに塗装業者に見てもらい判断を仰ぎましょう。

外壁の表面にコケやカビ、藻が生えている

外壁を見た際にコケやカビ、藻が繁殖してる場合も劣化症状のひとつです。特に日が当たりづらく湿気が溜まりやすい北側の外壁や植物に囲まれている場所で発生しやすいので注意をして観察してください。これらが外壁についていると外壁を痛めてしまうのはもちろんですが何より美観を損ないます。

カビやコケ、藻が繁殖し始めであれば自分で掃除をして落とすこともできます。しかし完全に落とし切ることは難しいため、高圧洗浄を行ってくれる業者に依頼をして綺麗にしてもらうのもひとつの手です。

コケや藻は植物のため付着していると水分が常に外壁についている状態と同じため、放置してしまうと腐食を引き起こす可能性があります。また根を張って外壁材を痛めることにもつながるので早めに対処しましょう。

塗膜の膨らみや剥がれがある

塗膜が膨れてしまっていたり、そもそも剥がれてしまっている箇所がある場合には早めに塗装屋に連絡することをおすすめいたします。塗膜が膨れてしまっている原因としては外壁材と塗膜との間に水分が溜まってしまっていることが挙げられます。外壁材が含んでいる水分が蒸発して膨らんでいるケースや、ひび割れ箇所から雨水が侵入し、塗膜との間に水が溜まっている状態のため腐食が進む原因となるからです。

塗膜が剥がれてしまっている場合にもいくつか原因が考えられ、以前塗装した際に塗料がしっかり乾燥していない状態で上塗りをしたことによって密着が甘い場合や、上記の塗膜の膨れが割れたことで剥がれてしまった可能性があります。どちらにせよ塗膜による外壁材の保護が完全になくなっている状態のため早めの塗装工事が必要になります。

塗料の性能で変わるメンテナンスタイミング

先ほど説明をしたように外壁を寿命を伸ばすためには耐用年数の長い塗料がおすすめです。しかし、塗料の中にはさまざまな効果を持つものがあり、塗料自体の金額も異なります。安く外壁塗装をするためにも塗料の性能や耐用年数を知ってメンテナンスに役立てましょう。

アクリル塗料

アクリル塗料はアクリル樹脂を主成分とした塗料で、カラーバリエーションの豊富さと扱いやすさからDIYでも採用される塗料です。そんなアクリル塗料では外壁に使用した場合4年~7年が耐用年数とされています。メンテナンスサイクルが短いため塗装の回数が増え、長い目で見た場合費用が高くついてしまう可能性もありますが、1回あたりの塗装費用は安価です。

しかし外壁塗装工事では塗料自体の価格が費用全体の多くを占めているわけではないため、費用が大幅に下がることは難しく、工事の手間などを考えてあまりおすすめされない塗料です。

ウレタン塗料

ウレタン塗料はポリウレタンを主成分とした塗料で、弾性や耐薬品性の高さから主に工場などで採用される塗料です。そんなウレタン塗料は外壁に使用した場合6年~8年が耐用年数の目安とされています。

ウレタン塗料は施工場所や建材を選ばずに塗装できる扱いやすさと高級感のある仕上がりはコストパフォーマンスに優れ、メンテナンス性が高いことも利点のひとつです。

シリコン塗料

シリコン塗料はアクリルシリコンとも呼ばれ、アクリルをベースとしてシリコン樹脂を混ぜて作られた塗料です。シリコン塗料は含まれているシリコンの量によっても変化しますが10年~15年の耐用年数とされています。

現在の日本の一戸建てではシリコン塗料による外壁塗装が最もポピュラーで、耐久性を妥協せずに費用を抑えたい方におすすめです。耐用年数と費用のバランスが良いため長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れる塗料です。

ラジカル制御型塗料

ラジカルとは塗料の調色で使用される酸化チタンが紫外線を受けた際に発生するもので、顔料を劣化させる物質です。このラジカルによって引き起こされるチョーキング現象を制御するために高耐候酸化チタンと光安定剤を配合したものがラジカル制御型塗料です。ラジカル制御型塗料は10年~16年ほどの耐用年数とされています。

ラジカル制御型塗料は紫外線による影響を受けにくく、汚れにも強いためメンテナンス性の高さが売りの塗料です。

フッ素塗料

フッ素塗料は蛍石を原料とした樹脂を配合して作られた塗料で、耐久性が高い塗料です。有名なものでは東京スカイツリーにも採用されていたり、フッ素樹脂で加工されたフライパンをテフロン加工と呼ぶなど身近でも多く使われています。フライパンの加工に使用されることからもわかるように特に熱や汚れに強く、耐用年数は15年~20年とされています。

耐用年数が長いため頻繁に塗り替えが難しい大型の建物や、高い耐熱性から屋根塗装に採用されることが多い塗料です。

無機塗料

無機塗料は塗料に無機物を含んでおり、不燃性であることから耐火性に優れる塗料です。紫外線や雨といった自然から受ける影響も少なく劣化が起きにくいことで注目されています。さらに親水性の高さが売りで、表面に付着した排気ガスなどの汚れを雨水で洗浄するセルフクリーニング機能のおかげでお手入れも簡単です。

無機塗料は耐用年数も15年~25年と長く、お手入れの簡単さからもおすすめの塗料ですが塗料自体の費用が高い点はおさえておきましょう。

外壁塗装の寿命を伸ばす方法

ここまでは外壁の寿命やその見極め方について紹介をしてきましたが、外壁の寿命を伸ばすことはできるのでしょうか。答えはYES。外壁の寿命は劣化状態を把握して適切な処置をすれば外壁が劣化するのを遅らせることができます。

すでに外壁塗装が終わっている場合には定期的にメンテナンスを行い、長持ちさせていくのが重要です。また、これから外壁塗装を考えているという方であれば耐用年数の長い塗料や紫外線に強い塗料、遮熱塗料を使用して塗装を行うことで寿命を伸ばすことも狙えます。

ハイグレード塗料での塗装

寿命を長くしたい場合でもっとも簡単なものはやはり寿命の長い商品を使用することです。しかし、寿命が長い塗料というのはそれだけ費用もかかりますので、実際に塗装屋さんに現場を見てもらったうえで最適な塗料を選ぶようにしましょう。

日の当たり具合や立地による湿気や塩害、凍害などの観点で適切なアドバイスを貰うことで無駄のない外壁リフォームを行えるのがベストです。

土地に適した塗料の選定

例えば海に近い地域に住んでいる方であれば塩害に強い塗料を採用することで長持ちさせることができます。また、山の近くであれば湿気が多いためコケや藻が繁殖しづらい塗料が良いでしょう。四季が豊かな日本では日照時間や積雪などの影響も考えて適切な塗料を選ぶことが外壁の寿命を伸ばすことにも繋がります。

こまめにお手入れをする

外壁は家のお肌のようなものです。我々人間がスキンケアをするように、外壁もお手入れをこまめにしてあげるだけで長持ちします。外壁を傷つけてしまうような硬いブラシでゴシゴシ掃除をするのはよろしくありませんが、汚れたら柔らかいスポンジで汚れを落とす、定期的に水を流して洗浄をする、たったこれだけで外壁が本来持っている機能を維持できます。

技術力のある職人に依頼する

塗料本来の効果を発揮するには下地の処理や塗料の希釈率を適切に守って施工する必要があります。また塗料を乾燥させる工程や塗膜の厚さなど細かな部分で差が出ますので塗装業者の技術力に左右されます。では安心して任せられる優良業者はどの用に探せばよいでしょうか。

施工実績は豊富か

多くの塗装業者では施工実績やお客様の声として実績を明示しています。きちんとした実績があれば信頼しやすく、実際に施工してもらった方の体験談というのは貴重なコンテンツですので参考にしてみるとよいでしょう。

使用した塗料が書いてあれば仕上がりのイメージが湧きますし、費用が書いてあればざっくりとした費用感もわかります。実績を眺めるのも良いですが、細かな部分からわかることも多いです。

アフターサービスは充実しているか

外壁塗装は塗ってからすぐに異変に気づくことは少なく、塗って終わりの業者よりも何年か先まで保証がある会社が安心です。また保証も塗装や独自のものだけでなく塗料メーカーのものや業者が加盟している第三者保証などさまざまなものがあるので業者選びの際には意識してみると良いでしょう。

塗装業者の中には施工後数年おきに点検を行ってくれる会社もあります。劣化の早期発見にもつながるので無料点検がある会社は嬉しいです。

相見積もりを取得したか

塗装屋によって使用する塗料も違えば性格も違います。ひとつの業者が言ったことよりも複数の業者が言っている方が信頼感がありますよね。いろいろな業者から見積もりをとることでさまざまな意見が聞けたり、対応の違いを見ることができます。最後は金額やアフターサービス、対応などから総合的に絞り込み、多くの職人の話を聞いて信頼できそうな会社に依頼するようにしましょう。

外壁塗装業者Naviでは施工実績やアフターサービスにも着目して日本全国の塗装業者を調査。それぞれの市で活躍する業者を比較しやすいようにまとめているので下記から業者を探してみてください。また、掲載している業者の中で気になる業者があれば連絡を取り、実際に見積もりを依頼してみましょう。掲載業者全てに相見積もりを依頼するのも楽でおすすめです。

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建物の点検を定期的に行う

建物の異常は一度見ただけでは完全に把握するのが難しく、雨漏りなど細かく点検を行うには専門的な機械が必要な場合もあります。自分の目で見るだけでなく、専門業者の目や知見を有効活用して住まいの異常を早期発見するには点検依頼をしてみましょう。

点検のプロに建物の状態を診断してもらう

餅は餅屋、塗装は塗装屋。外壁のことは外壁のプロに相談するのがおすすめです。同じような症状を何度も見たことがあればどれくらい劣化をしているのかも判断しやすく、適切な対処方法を知っています。同じ症状でも状態によって処置方法が異なるので専門家の判断を仰ぐのが最も有効です。

よリ詳細に調べてくれる会社がおすすめ

見やすい場所にある症状は誰でも気づきますが、高所であったり細かな部分を確認しなければ本当の状態は把握できません。隅々まで徹底的に見てくれる業者であれば同じ点検をするのであっても安心です。

最近ではドローンを使用することで安全に高所を点検することも可能。赤外線を使った点検などいろいろな方法があるのでより詳細に点検をしてほしい方はこういった業者に依頼するのがおすすめです。

わかりやすい報告書がもらえる会社

点検後に屋根瓦にひびがありましたと言われてもどの部分にどれくらいのひびがあったかは把握が難しいです。また、口頭では漏れがある可能性もあり、家族への報告や話し合いの材料としてもやや不足しています。

点検した項目において写真などを用いて資料を作成してくれる会社であれば時間をおいてからでも検討しやすく、嬉しいものです。報告書を作成してくれる業者であれば依頼する際にもスムーズなためおすすめです。

適切なタイミングでメンテナンスをして長持ちさせましょう

この記事では外壁塗装における寿命について解説しました。使用する塗料によって異なる寿命ですが今だけを考えるのではなく30年先、50年先を考えてどのようにメンテナンスを行っていくのが最適かを考えてプランニングすることが重要です。

外壁塗装業者Naviでは日本全国の塗装業者を独自調査してまとめています。より良いメンテナンスプランを立てて家を守ってくれる塗装業者を見つけたいという方は下記から自分の住まいの近くの塗装業者を探してみてください。

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