外壁塗装のお金がない時に使える！費用を安くする4つの方法を紹介

外壁塗装の費用が決まる要因

外壁塗装の費用が決まる要因として、以下のようなものがあります。

そもそも外壁塗装にはどのくらいの費用がかかるのか気になる人は多いと思いますが、塗料のみの費用相場は書く塗料メーカーが発行している「設計価格表」に記載されています。しかし、必ずしも設計価格表通りになるわけではなく、それぞれの要因に応じて費用が異なります。

塗装面積

外壁塗装はの費用は塗装面積によって変動し、以下のような料金相場となっています。

外壁の合計面積は、一般的に住宅の延床面積を1.2倍とした数値とされており、塗り面積の平均は、だいたい130㎡と言われています。一般的な戸建て住宅の延床面積は約30坪程度であるため、外壁塗装の費用は最低でも60万円程度はかかることを覚えておきましょう。

塗装箇所

外壁を塗装する際に、屋根も一緒に塗装をする場合も多く、同時に塗り替える場合は以下のような費用相場になります。

外壁塗装の費用には材料費や足場代、人件費、諸費用などがかかるため、外壁と屋根の塗装を同時に行うと足場代のような項目はが1回分で済むためその分割安になります。

塗料のグレード

外壁塗装で使用する塗料のグレードによって費用は大きく変わり、具体的には以下のような塗料があります。

アクリル塗料

アクリル塗料は、1㎡あたり1,000円～1,800円程度が相場です。他の塗料と比較すると費用が安く済む反面、耐用年数は短く、3年～5年をサイクルとして塗り替えを行う必要があります。

1回にかかる施工費用は安いですが何度もメンテナンスを行うということは足場代のような費用は都度必要になり、長い目で見ると結果として高額になっていることも多いです。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、1㎡あたり1,800円～3,500円程度が相場となっています。

他の塗料と比較して密着性や弾性に優れ、汎用性が高いのが特徴で、柔らかい塗料で剥がれにくく、高級感のある仕上がりになっています。耐用年数は5年～10年と言われています。

シリコン塗料

シリコン塗料は、1㎡あたり1,800円～3,500円程度が相場です。

シリコン塗料の中でも水性1液型、溶剤1液型、溶剤2液型の3種類に分類され、耐久性や耐候性が高く、ツヤがあるのが特徴です。また、水に馴染む親水性という性質があり、塗膜表面に汚れがつきにくいのが特徴で、耐用年数は8年～15年ほどとなっています。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、1㎡あたり2,200円～2,800円程度が相場です。

正式には「ラジカル制御型塗料」と呼ばれており、比較的新しい塗料で、従来の塗料に特殊な成分を配合します。塗膜が紫外線によって劣化すると発生するチョーキングと呼ばれる白い粉状のものが付着する状態を防ぐ効果があり、なかでもシリコン樹脂にラジカル制御型の酸化チタンを合わせた塗料は耐候性が高くなっています。耐用年数は10年～15年といわれています。

フッ素塗料

フッ素塗料は、1㎡あたり3,000円～5,000円程度が相場となっており、他の塗料と比べると高額になっています。

フッ素塗料はフッ素樹脂を主成分とする塗料で耐久性や耐候性の高さが特徴です。紫外線や酸性雨にも強く、色あせやカビの発生を抑える効果があります。耐用年数は10年～20年と塗料の中でも比較的長いのが特徴です。

外壁塗装のお金がない時にやるべき4つの方法

外壁塗装のお金がない時にすぐに試せる4つの方法は以下になります。

火災保険が使えるか確認する

火災保険は、災害などにより建物や家財が損害を受けた場合に、その補修をするために適用される保険です。落雷や台風、雪害、雹災(ひょうさい)などの自然災害が発生した際に、外壁または屋根が破損したケースであれば保険が適用されます。

火災保険には住宅火災保険、住宅総合保険、オールリスクタイプなど複数の種類があり補償範囲が異なり、窃盗や騒擾(そうじょう)など、プランによっては保険の対象外となる場合があるため自身が加入している保険については詳しく調べておきましょう。

一方、業者による施工不良や故意による破損などは保険が適用されません。とはいえ、加入する保険が外壁塗装による補償の範囲であれば保険が適用される可能性がありますし、自然災害なのか故意による破損等なのか不明な場合、鑑定人の判断によって原因が自然災害と認められる場合もありますので、外壁塗装業者や保険会社に問い合わせてみましょう。

ただし、損害を受けてから3年以内に申請すること、免責金額を超える補修費用がかかるなど、火災保険の適用には条件があるためしっかり確認しておくことが大切です。保険金請求後は保険会社から鑑定人が派遣され、損害状況の現地調査を行います。そのため、必ず希望額を受け取れるとは限りません。

リフォームローンを組む

ローンにはいくつかの種類がありますが、リフォームローンを組むことでお金がない時でも外壁塗装を行うことが出来ます。

リフォームローンとは、古くなった住宅の修繕工事などを行う際に利用できるローンのことで、外壁塗装であっても要件を満たしていれば利用できます。リフォームローンを組むと、一度に多額の費用を支払う必要がないため、手元にまとまった資金がなくても外壁塗装の依頼が可能です。しかし、リフォームローンには金利がかかるため、現金払いよりも支払総額が高くなる点は押さえておきましょう。

リフォームローンを利用して外壁塗装を行う前には、ローン申請を行う必要があります。リフォームローンの利用を希望する場合、住宅ローンの借入先や銀行、外壁塗装業者などに相談しましょう。

外壁塗装に使える助成金・補助金を申請する

外壁塗装を行う際、お金がないときの対策として補助金や助成金を申請するという方法もあります。自治体の中にはリフォーム向けの補助金や助成金を用意しているところも多く、外壁塗装に利用できる場合があるためです。

例えば、省エネ住宅改修補助金、住宅リフォーム資金助成があります。外壁塗装を対象とした補助金・助成金の具体的な事例は、以下の通りです。

補助金や助成金の利用条件は各自治体で異なります。その多くは市税等の税金の未納がないこと、申請する地域の外壁塗装業者に依頼することなどを条件としています。また、補助金や助成金の額は10万円～20万円を上限として、実際にかかった工事費用の5%～20％を支給するケースが多いため無料で工事ができるわけではないことは押さえておきましょう。

また、助成金の申請期間は自治体によって異なります。まずは、お住まいの地域の補助金や助成金に関する内容を自治体ホームページで確認し、不明な点があれば、自治体や外壁塗装業者に直接問い合わせをしてみることをおすすめいたします。

相見積もりで割安な外壁塗装業者を探す

一社のみの見積もりでは、価格が高いのか安いのかわからない場合もありますので、複数の業者から相見積もりをとることで、費用相場を把握し、安い業者に依頼することで費用を抑えることができます。

相見積もりは不当な金額を請求をしていないかなどの不正防止にもつながるためできれば行うようにしてください。知り合いから業者を紹介されたなどの理由で相見積もりを取らないケースもありますが、一社のみでは金額が不当であるかを確認できません。

ただし、相見積もりをとる際は同一条件で比較できるよう、塗装の範囲や使用する塗料、内訳などを揃えましょう。

例えば外壁のみを塗装するのか、外壁に加え軒天の塗装を実施するのかなどです。施工する場所や塗料のグレードが異なれば当然費用に差が出るので、本当に安い業者はどこなのかわかりません。実際に相見積もりをとると、外壁塗装業者によっては10万円以上の差が出ることも珍しくありません。金額を重視して塗装業者を探すのであれば割安な業者を選ぶことで費用を抑えられるでしょう。

要注意！やりがちな誤った節約方法

外壁塗装にかかる費用を抑えようとしてやりがちな誤った節約方法には以下のようなものがあります。

外壁塗装が必要な状態なのに先延ばしにする

お金がないからといって外壁塗装を先延ばしにすると、ひび割れやコーキングの剥がれなど外壁の劣化は今以上に進行してしまい、劣化した箇所からは、雨水が浸み込んで雨漏りやカビが発生することもあり、生活に影響が出ますので、先延ばしにするのはやめましょう。

また、外壁が劣化した箇所からシロアリなどの害虫が侵入することもあります。シロアリが家の土台である木材を食い荒らすと、家の耐久性を低下させてしまいます。このように外壁の劣化を放置して被害が大きくなればより大規模な修繕工事が必要になり、外壁塗装以上の費用がかかる可能性もあります。

自分で外壁塗装を行う

費用を抑えるために外壁塗装業者に依頼するのではなく、自分で塗装を行う人も多いです。しかし、塗装に必要な道具や塗料を全て購入する必要があることに加え、高所作業では落下の危険性もあるためおすすめできません。

塗装には専門知識はもちろんですが技術も必要で、プロの業者でも作業完了まで平均2週間以上かかります。そのため自分で外壁全体を塗り直すのは時間と労力が必要になります。

安い塗料を使う

外壁塗装に使用する塗料は、主に「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」があり、費用と耐用年数が異なりますが、安い塗料はその分耐用年数が短く、頻繁に塗り直しが必要になるため、トータルコストが高くつきやすくなります。

工事費用に占める塗料の割合は2～3割程度であり、安い塗料にしたからといって費用を大きく節約できるわけではありません。施行回数を減らしたい、長持ちさせたい場合はフッ素系、コストパフォーマンス重視であればシリコン系を選ぶのがおすすめです。塗料は家の状況や予算に応じて長期的な視点で選ぶことが大切なので担当スタッフに相談してみてください。

格安を謳う外壁塗装業者に依頼する

塗装業者の視点では相場費用と比べて明らかに安すぎる見積もりを出す外壁塗装業者はおすすめしません。
理由として価格の安さには理由があり、塗料を不当に薄める、人件費をカットするなど手抜き工事をしている可能性があり非常に危険だからです。

コロナ禍で格安工事を謳う外壁塗装の訪問販売によるトラブルは増加傾向にあります。独立行政法人・国民生活センターの調査によると、塗装工事を含む訪問販売によるリフォーム工事の相談件数は、2020年で8,000件を超えています。

（参考：独立行政法人・国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」）

このように訪問販売によるリフォーム工事のトラブルは年々増加傾向にあるため、避けたほうが良いでしょう。大幅値引きをアピールする、危機感を煽り早期の契約を勧める、自治体関係者を名乗るなどは悪質業者に多い手口なので注意しましょう。

一方、ホームページを持たない外壁塗装業者にも注意が必要です。会社概要や施工実績などの詳細がわからないため、電話などで確認しなければなりません。ホームページがない業者は必ずしも悪徳業者であるとは限りませんが、一度訪問して会社を見てみるのも一つの方法で、本当に安心して依頼ができる業者かどうかを判断してください。

信頼できる外壁塗装業者の特徴

信頼できる外壁塗装業者の特徴として以下のような点があります。

現地調査でしっかり細かな部分まで建物の状態をチェックし、詳細な見積もりを出してくれる業者は、優良業者の可能性が高いです。外装劣化診断士や建築士など、有資格者が在籍する業者も優良と言えるでしょう。

建物をしっかりチェックしてくれる

有資格者であれば外壁の劣化状況を細かい箇所まで確認し、見落とさないように慎重に検査を行います。また、きっちり測量をすることで本当に塗装が必要な箇所のみを提示してくれます。

実際に家を見て本当に必要な工事は何なのか、地域性も加味した上でどのような工事が望ましいのかを一緒に考えてくれる塗装業者のスタッフであれば安心して任せることができそうです。

詳細な見積もりを作成してくれる

見積書を正確に作成している業者も信頼できる外壁塗装業者と言えます。見積書を確認するポイントは、材料費と施工費を分けて明示しているか、塗装面積を㎡単位で正確に記載しているかなどがあります。

詳細な見積もりを作成できない業者の場合は施工内容もわからないことが多く、契約後にトラブルとなることもあり得ます。施主に対してわかりやすい見積もりを作成し、親身になって説明をしてくれるスタッフだと安心できます。

工事保証、アフターフォローが手厚い

外壁塗装を実施した後、数年後に不具合が発生する場合もありますので、工事保証や適切な時期に点検を行うなど、アフターフォローがしっかりした業者であるかなども確認しておきましょう。

定期点検は業者によって頻度は違いますが、一般的に1年、3年、5年後と設定している場合が多くあります。保証については、何年保証なのか書面を交わしておくことが大切です。

お金がなくても外壁塗装できる可能性あり！不安ならプロに相談を

外壁塗装にはまとまった資金が必要となりますが、今回ご紹介した内容を実践することで工事費用の負担を軽くできる可能性があります。特に相見積もりは誰でも無料でできる方法になるのでぜひ試してみてください。

マイナビニュース外壁塗装業者Naviではさまざまな市区町村に対応している外壁塗装業者を独自に調査し、信頼できる業者を厳選してご紹介している記事もありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。