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アクリル塗料のメリット・デメリット|代表的な塗料も紹介

2024.07.12
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外壁塗装をする際には、使用する塗料を選ぶ必要があります。塗装業者から示される選択肢のなかには、アクリル塗料が含まれていることもあるでしょう。

アクリル塗料は外壁塗装で使用される塗料の中で最も安いため、塗装の際に検討したいと思いつつも、デメリットについても考えなければいけません。本記事ではアクリル塗料の特徴について、他の代表的な塗料と比較しながら解説します。自宅の塗装においてより良い塗料を選ぶための参考にしてください。

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アクリル塗料は外壁塗装で使用される塗料の中で最も安いため、塗装の際に検討したいと思いつつも、デメリットについても考えなければいけません。本記事ではアクリル塗料の特徴について、他の代表的な塗料と比較しながら解説します。自宅の塗装においてより良い塗料を選ぶための参考にしてください。

アクリル塗料のメリット・デメリット

アクリル塗料について詳しく理解するためにまずはメリットとデメリットを理解しておきましょう。塗料を選ぶ際にはメリットだけでなくデメリットまで考慮して選ぶことで後悔しないようにしましょう。

アクリル塗料の特徴

アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料で、他の塗料と比べて価格が安く、塗装屋でなくとも扱いやすいためDIYでも人気です。ただ、近年では新しい塗料が開発されるとともに、他の塗料の価格も下がってきたことにより、需要は少なくなってきています。

アクリル塗料のメリット

アクリル塗料には下記のようなメリットがあります。

アクリル塗料のメリット
  • 材料費が安い
  • カラーバリエーションが豊富
  • ツヤがあり、はっきりとした色合いになる
  • 素人でも扱いやすい

アクリル塗料は耐用年数こそ短いですが材料費は安いため、一度に支払う施工費を抑えることができます。短期間で外観をリフレッシュしたい場合には特におすすめです。また、カラーバリエーションが豊富なため、色にこだわりがある方は好みの色に塗装をしやすいです。

アクリル塗料の特徴として乾燥すると表面にツヤが生まれ、鮮やかな発色をします。さらに1液型で塗装の際に混合・希釈・撹拌しなくていい製品が多く、乾燥不良も起こりにくいため、素人でも比較的簡単に扱えることからDIYが趣味の方であれば扱ったことがある方も多いです。

アクリル塗料のデメリット

アクリル塗料にはメリットだけでなくデメリットもあるので双方を理解して検討しましょう。

アクリル塗料のデメリット
  • 紫外線に弱い
  • ひび割れが起きやすい
  • 塗膜が剥がれやすい

アクリル塗料のデメリットはやはり耐久性の面が大きいです。扱いやすい反面で強固な塗料ではないので日光の紫外線による劣化に弱く、色褪せやひび割れ、剥がれなどの症状が他の塗料と比べて早めに確認できます。

劣化が早いということはその分メンテナンスサイクルが短く、定期的に外壁塗装をし直す必要があり、費用もかかることを意味します。外壁塗装では足場代や施工費など工事のたびに必要となる費用はメンテナンス回数が増えるほど積み重なり、長い目で見たときに高額な塗装費用になります。

名前に「アクリル」が入っている他の塗料

一般的にアクリル塗料と呼ばれるものとアクリル塗料と書かれているものの耐用年数や性能に大きく差が出る商品があります。そのためアクリルを使用しているから安価であったり、耐久性が低いと言うわけではないことを念頭に置き、塗料への理解を深めましょう。ここでは混同されがちな塗料を3つ紹介します。

アクリルシリコン塗料

アクリルシリコン塗料はアクリル塗料ともシリコン塗料とも取れる名前をしていますが、性質としてはシリコン塗料に該当する塗料です。シリコンを混ぜることでアクリル塗料の課題で耐久性が向上しています。耐水性や耐汚染性も高く、課題であった耐用年数が伸びたことで採用されやすい塗料です。

弾性アクリル塗料

弾性アクリル塗料はアクリル塗料に分類される塗料です。アクリル塗料の中でも名前にもある通り弾性の高い製品で、課題であった塗膜の硬さを解決することでひび割れに比較的強いのが特徴です。

アクリル塗料であるため耐候性の面で課題は残るものの、モルタル外壁のようにひび割れが生じやすい硬い外壁では採用しやすいアクリル塗料で、外壁材の動きに合わせて塗膜が伸縮することで表面のひび割れを防ぐことが期待できる塗料です。

ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料はオーストラリアの会社であるアステックペイントによって開発された塗料で、特殊な製法を用いることで不純物を取り除くことでアクリル塗料の弱点である耐久性を大幅に向上させた製品です。

ピュアアクリル塗料はアクリル塗料ではありますが、フッ素塗料クラスの耐久性を持つとされており、耐久性の弱点を解消しています。一方で耐汚染性には課題が残り、汚れやすさや膨れにくさという点ではデメリットのため、定期的なお手入れは必要です。

アクリル塗料の代表的な商品

本項では代表的なアクリル塗料を紹介します。数ある製品の中でメーカー大手3社である日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研のアクリル塗料をそれぞれ1つずつ特徴を説明するので塗料選びの参考にしてください。

日本ペイントのニッペ水性ケンエースグロス

日本ペイントのアクリル塗料は、多機能タイプの水性つや有り塗料である「ニッペ水性ケンエースグロス」が代表です。旧塗膜への付着性に優れ、カビなどの繁殖抑制効果があり、改修時にはシーラーレスでの塗装も可能であることが特徴です。

ニッペ水性ケンエースグロスは室内環境にも配慮した塗料で、 臭気も少なく安全に使用できます。水性特有のタック性が少なく、手触りの良い塗膜なのが特徴です。また、そのほかにも「ケンエースGⅡ」や「水性ケンエース」、「インディーアートセラ」などの商品を扱っています。

関西ペイントのアレスアクアグロス

関西ペイントのアクリル塗料は、「アレスアクアグロス」が代表的です。乾燥しやすく光沢感のある仕上がりになることが特徴で、下地や旧塗膜適正幅が広く、臭気も少ない塗料です。また、そのほかにも「アレスアクアビルド」、「ビニデラックス」、「ホルダーG2」などの商品を扱っています。

エスケー化研の水性コンポアクリル

エスケー化研のアクリル塗料は、「水性コンポアクリル」が代表的です。1液タイプのため混合不良もなく、むらなく仕上がったりと作業性に優れています。ホコリや塵を寄せ付けにくく、カビなどの微生物に対して強い抵抗性を示して常に衛生的な環境を実現するための特殊設計になっています。また、そのほかにも「ニュートップレスクリーン」、「エレガンストーンベルアート」、「レナラック」などの商品を扱っています。

その他の代表塗料の特徴と比較

ここではアクリル塗料以外に普及している代表的な塗料であるウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の特徴を紹介。それぞれの耐用年数と費用相場をアクリル塗料と比較して解説します。

アクリル塗料の期待耐用年数と費用相場
  • 外壁での耐用年数:約4年~7年
  • 屋根での耐用年数:ほぼ使用されない(非推奨)
  • 塗装費用(平米単価):1,300円~1,700円

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料は主成分であるウレタン樹脂に柔軟性があり、密着性の高さが最大の特徴です。最近では外壁の全面的な塗装というより、特性を生かして細かい部分の塗装に使われることが多くなってきました。外壁材ではモルタル・アルミ・コンクリート・木材など、幅広い外壁素材と相性が良い塗料です。

ウレタン塗料の期待耐用年数と費用相場
  • 外壁での耐用年数:約8年~10年
  • 屋根での耐用年数:約3年~5年
  • 塗装費用(平米単価):1,800円~2,300円

シリコン塗料の特徴

シリコン塗料の最大の特徴は、コストパフォーマンスが優れていることです。性能面では耐久性・耐水性に優れており、透湿性も高く、家屋内の湿度を低減させる効果にも期待ができます。

性能における信頼性が高く、種類も豊富なため、塗料選びで迷っている方にシリコン塗料を勧める塗装業者も多いです。施工費用と耐用年数のバランスが良いのも嬉しいポイントです。

シリコン塗料の期待耐用年数と費用相場
  • 外壁での耐用年数:約10年~15年
  • 屋根での耐用年数:約7年~10年
  • 塗装費用(平米単価):2,400円~3,400円

フッ素塗料の特徴

フッ素塗料は高い耐熱性・耐寒性・耐候性を持ち、あらゆる天候に対応します。耐用年数が13~20年と他の塗料と比較して非常に長いことが最大の特徴です。ただ性能に伴って価格が高いため、外壁全体に使用されることは少なく、特に高い耐久性が求められる屋根の塗装に適しています。

フッ素塗料の期待耐用年数と費用相場
  • 外壁での耐用年数:約15年~20年
  • 屋根での耐用年数:約10年~15年
  • 塗装費用(平米単価):3,000円~5,000円
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塗料の選び方

外壁塗装をするときの塗料選びはとても重要な要素の一つです。塗料によって発揮できる性能や、耐用年数、そして施工費用が大きく変わります。ここでは、外壁塗料の選び方について、ポイントごとに最適な塗料を紹介します。

長持ちさせ、見た目もきれいに保ちたい場合

塗料を長持ちさせ、きれいな見た目を長持ちさせたいという方にはフッ素塗料や無機塗料がおすすめです。フッ素塗料や無機塗料は紫外線や風雨など、塗料や外壁を劣化させる原因に対して高い抵抗力が高いのが特徴です。さらに汚れの付着を防ぐだけではなく、ついてしまった汚れが落ちやすい特徴もあります。

とにかく費用を最低限に抑えたい場合

とにかく塗装費用を抑えたいという方にはアクリル塗料やウレタン塗料であれば、低価格の製品も多くあるため、施工費用を抑えられます。外壁塗装が必要になったが、予算的に厳しい場合には有効です。

ただし、アクリル塗料やウレタン塗料での塗装は耐用年数が短くなり、次のメンテナンス時に再度コストが発生します。費用重視で素材を選ぶのは、短期的に資金が不足している際にはおすすめですが、長期的に考えると総額はむしろ高額です。まとまったお金が用意できなくともローンや財形貯蓄のような形で塗装を依頼できる業者もあるため、外壁塗装の費用を抑えたいのであれば長期的な視点で考えましょう。

海辺の住宅など、塩害対策が必要な場合

沿岸部の家で外壁塗装をする際に気をつけておきたい塩害対策。塩害に比較的強いのは、フッ素塗料、無機系塗料、シリコン塗料と言われています。塩害を放置すると外壁材を急速に劣化させる原因ともなります。海辺の住宅をメンテナンスするときには、地域の塗装業者とも相談をしつつ、これらの外壁塗料を選ぶとよいでしょう。

塗料の特徴を知って自分に合った塗料選びを

本記事ではアクリル塗料の特徴、その他の塗料との違いについて紹介しました。アクリル塗料は安価で使いやすいメリットもありますが、外壁塗料を行うこと前提に他の塗料と比較した場合、必ずしも最適な選択肢とは言えないことがわかります。

外壁塗装では耐久性の違いによる塗り替えの頻度や、人件費や足場設置などにかかるほかの費用もトータルで考えて塗料を選び、家を上手にメンテナンスしていきましょう。外壁塗装Naviでは各地域ごとに塗装業者を調査して掲載しています。助成金の情報も調査して紹介しているので業者選びだけでなく情報収集にもご活用ください。

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◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。
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