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外壁リフォームにはガルバリウム鋼板が最適?費用相場やメンテナンス性を比較

2024.06.04
外壁 リフォーム ガルバリウム

ご自宅の外壁リフォームにガルバリウム鋼板を使うか悩んでいませんか?ガルバリウム鋼板はあまり一般の方に知られていない素材なので、どんな素材なのかよく分からない方も多いでしょう。しかし、近年ガルバリウム鋼板の人気は高まっています。

この記事ではガルバリウム鋼板による外壁リフォームをおすすめする場合と、メリット・デメリットを解説します。リフォーム前に知っておきたい注意点やメンテナンスの方法なども紹介するので参考にしてください。

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ガルバリウム鋼板はどんな外壁材?

ガルバリウム鋼板について詳しく解説する前に、どんな外壁材なのかを簡単に解説します。リフォームの計画を進める前にガルバリウム鋼板についてイメージを掴んでみてください。

金属板にアルミと亜鉛の合金をめっきしたもの

ガルバリウム鋼板は鋼の板にアルミ(55%)と亜鉛(43.4%)、シリコン(1.6%)をめっきしたものです。酸化被膜によって腐食に抵抗するアルミと犠牲防食性能を持つ亜鉛を組み合わさっているので、金属でありながら錆びに強いのが特長です。

非常に薄い外壁材でカバー工法に最適

ガルバリウム鋼板は非常に薄く軽い外壁材でカバー工法に最適の外壁材です。カバー工法で問題になるのは既存の外壁の上にカバーするものの厚みと重みです。カバーに使う外壁材が厚いと家のサイズが大きくなりますし、重いと耐震性が落ちてしまいます。

しかし、ガルバリウム鋼板なら、非常に薄く軽いのでそういった問題があまり発生しません。カバー工法での外壁リフォームを行うなら検討する価値のある外壁材です。

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ガルバリウム外壁はどういう家におすすめ?

ここからはガルバリウム鋼板による外壁がどういった家におすすめかを解説します。解説を読みながらご自宅があてはまるかどうか確認してみてください。

寒冷地や湿気の多い地域におすすめ

ガルバリウム外壁は、寒冷地や湿気の多い地域の家におすすめです。まず金属なので水を弾き凍結しません。そのため、寒冷地につきまとう凍害によるひび割れなどのトラブルとも無縁です。水分を吸収してしまう窯業系サイディングにはない強みです。

また、ガルバリウム鋼板は金属でありながら錆びにくい性質を持っています。錆びに対する強さはトタンの3倍以上です。そのため、通常の金属材では錆びが気になる湿気の多い地域でも外壁材として使えます。

築30年ほどが経過した家

築30年ほどが経過した家ではガルバリウム鋼板による外壁リフォームがおすすめです。外壁の劣化が進んできているので、その先10年以上同じ家で暮らすなら、カバー工法や張り替えを検討しましょう。

ガルバリウム鋼板なら軽量なので、住宅の耐震性を保ちながら外壁リフォームができます。10年以内に住み替えを行うなら外壁塗装だけでメンテナンスをしても構いません。

一方築浅の家では外壁の劣化はあまり進んでいないので、メンテナンスは基本的に外壁塗装のみで十分でしょう。

金属サイディングのデザインが好きな方

ガルバリウム外壁は金属サイディングのデザインが好きな方にも向いています。金属サイディングにすると、家にモダン・スタイリッシュ・都会的な印象を付与できます。木製サイディングが柔らかでナチュラルな印象を与えるとは対照的です。

もっとも、ガルバリウム鋼板は色や模様をある程度選べるので、色や模様の調整によっては金属サイディングでありながらナチュラルな印象を出すのも可能です。

しかし、窯業系サイディングに比べるとリアルな質感に乏しいと感じる方もいるため、デザイン重視なら実際に外壁材を見て検討しましょう。

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームする際の費用相場

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームをする際の費用相場が気になる方も多いでしょう。ここからはカバー工法と重ね張りの場合に分けて、どのくらいの費用がかかるかを詳しく解説します。また他の外壁材でリフォームした場合の費用相場も紹介するので、ガルバリウム鋼板の場合と比較してみてください。

カバー工法(重ね張り)の場合

一般的なサイズの家でガルバリウム鋼板のカバー工法を行う場合は、約110万円~210万円が費用の相場です。

カバー工法の場合は既存の外壁をガルバリウム鋼板で覆うので、外壁の撤去する必要はありません。足場を組み立てて、既存の外壁の上にガルバリウム鋼板を貼り付けていきます。

工期は2~3週間ほどで、費用の内訳は以下の通りです。施工業者や使用するガルバリウム鋼板によっても費用が異なるのであくまで目安として参考にしてください。

項目 相場
足場代 9~12万円
材料費 60~150万円
施工費 37~45万円
諸経費 1~2万円

張り替えの場合

一般的なサイズの家でガルバリウム鋼板への張り替えを行う場合は、約130万円~240万円が費用の相場です。

張り替えの場合は既存の外壁を取り壊してから、ガルバリウム鋼板への張り替えを行います。また、サイディングの境目にシーリング材を打ち込むシーリング打ちも行います。

工期は3~4週間ほどで、費用の内訳は以下の通りです。施工業者や使用するガルバリウム鋼板によっても費用が異なるのであくまで目安として参考にしてください。

項目 相場
足場代 9~12万円
既存の外壁の撤去 12~15万円
シーリング打ち 5~10万円
材料費 60~148万円
施工費 37~45万円
諸経費 1~2万円

窯業系サイディングの費用相場

窯業系サイディングを使用する場合の費用相場は以下の通りです。

カバー工法:92万円~ 張り替え:106万円~

窯業系サイディングは、価格が安めで人気のある外壁材です。遮音性や防火性にも優れています。しかし、凍害に弱く劣化しやすいデメリットがあります。また、重たい素材も多いため、耐震性に注意しながら工事しなければなりません。

木製サイディングの費用相場

木製サイディングを使用する場合の費用相場は以下の通りです。

カバー工法:136万円~ 張り替え:153万円~

木製サイディングはやや高いですが、独特の風合いを好む方が多い外壁材です。家に柔らかくナチュラルな印象を与えます。しかし、木製サイディングに対応する業者は窯業系サイディングほど多くないので、業者選びに苦労するかもしれません。

樹脂サイディングの費用相場

樹脂サイディングを使用する場合の費用相場は以下の通りです。

カバー工法:180万円~ 張り替え:207万円~

樹脂サイディングは高価ですが、対候性に優れており、退色や劣化に強いのが特長です。樹脂サイディングを選ぶと外壁のメンテナンス回数を減らせます。丈夫で衝撃に強いのも魅力です。

しかし、樹脂サイディングに対応する業者も窯業系サイディングほど多くないので、業者選びが難しい場合があります。

ガルバリウム外壁を長持ちさせるためには

ガルバリウム外壁を長持ちさせるために、外壁リフォームの施工後に気を付けるべきこと、やっておきたいことは以下の通りです。

  • こまめに外壁表面の水洗いをする
  • 周囲に金属製のものを置かない
  • 劣化が進行する前に塗装工事をする

ここからはそれぞれのポイントを詳しく解説します。

こまめに外壁表面の水洗いをする

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームをするならこまめに外壁表面の水洗いをしましょう。外壁をきれいな状態にして、藻が生えないようにすると、藻によって水分が溜め込まれないので錆びの予防にもなります。

こまめにといっても、週に1回程度、雨に当たらない部分を軽く洗い流す程度で大丈夫です。洗う際には水で流しながら柔らかいスポンジで優しくこすりましょう。それでも汚れが落ちない場合は中性洗剤を使ってください。

高圧洗浄はガルバリウム鋼板を傷つける可能性があるので避けましょう。傷がつくと錆びのもとになります。

周囲に金属製のものを置かない

ガルバリウム外壁の側には金属製のものを置かないようにしましょう。ガルバリウム鋼板は錆びに強い素材ではありますが、周囲の金属からもらい錆びをする可能性があります。

特に、カバー工法で既存の外壁に錆びが発生している場合にはもらい錆びが発生しやすいので注意しなければなりません。施工前に錆びの対策が必要になります。

また、ガルバリウム鋼板に錆びを見つけた場合は業者に依頼して錆止めを塗るなどの処置をしてもらいましょう。

劣化が進行する前の塗装工事

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームをしたら、劣化が進行する前に塗装工事を行うようにしましょう。ガルバリウム鋼板は劣化しにくい外壁材ではありますが、長い耐用年数を保つためには適切な塗装が必要です。

メンテナンスサイクルは、使用する塗料によって異なります。例えばガルバリウム鋼板でよく使われるシリコン塗料の耐用年数は8年程度ですが、無機塗料は15年以上です。

塗料が劣化しているときには、手でこするとチョークのような白い粉がつくチョーキング現象やひび割れ・剥がれが発生します。

また、ガルバリウム鋼板自体にまだら模様や白・赤の錆びが発生する場合もあります。そうした劣化症状を見かけたときは次のメンテナンスの準備をしましょう。特に赤い錆びが発生している場合は、錆びが深刻なので早めの対応が必要です。

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームするメリット

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームをするメリットは以下の通りです。

  • 凍害に強い
  • 軽量で耐震性に優れる
  • 断熱、遮音性に優れる

ここからはそれぞれのメリットを詳しく解説します。

凍害に強い

ガルバリウム鋼板は凍害に強いというメリットを持っています。凍害とは、外壁材が吸収した水分が凍結と融解を繰り返すことで外壁材が中から割れる現象です。窯業系サイディングは水を吸収しやすいので塗膜が劣化すると凍害が起きやすくなります。

一方、ガルバリウム鋼板は金属なので水分を吸収しません。そのため、凍害も起こらず、寒い地域でも問題なく外壁材にできます。

軽量で耐震性に優れる

軽量で耐震性に優れるのもガルバリウム鋼板のメリットです。建物は重量が増えると、揺れやすくなり耐震性が弱まります。そのため、カバー工法でタイルやモルタルなどの重たい外壁材を使うと耐震性の問題があります。

しかし、ガルバリウム鋼板は軽いので、家の耐震性をあまり弱めません。耐震性を保ちつつカバー工法による外壁リフォームができるのはガルバリウム鋼板の強みです。

断熱、遮音性に優れる

ガルバリウム鋼板それ自体は薄い素材なので断熱性・遮音性には優れていません。しかし近年ではガルバリウム鋼板は基本的に断熱材と一緒に使われるので、断熱材の効果によって断熱性や遮音性に優れているように感じます。

また、ガルバリウム鋼板は既存の外壁を覆うカバー工法に使われることが多く、外壁の厚みが増すため、それによっても断熱性や遮音性が向上しているように感じます。

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームするデメリット

バリウム鋼板で外壁リフォームするデメリットは以下の通りです。

  • 傷や衝撃に弱い
  • 雨漏りなどの根本的な解決はできない
  • カバー工法は一度しか施工できない

ここからはそれぞれのデメリットを詳しく解説します。

傷や衝撃に弱い

ガルバリウム鋼板は薄く平らなデザインのものが多いため、傷や衝撃に弱いデメリットがあります。傷が入ると錆びの原因になりますし、衝撃を受けると凹みのもとになります。そのため、子どもがボール遊びをする場所や、車庫の近くの外壁にガルバリウム鋼板を使うのは慎重になる必要があります。

傷や衝撃に強い方が良ければ、窯業系サイディングや樹脂サイディングを選びましょう。ガルバリウム鋼板で施工をするなら、なるべく傷つけないように注意する必要があります。

雨漏りなどの根本的解決はできない

ガルバリウム鋼板のカバー工法で外壁リフォームを行っても雨漏りなどの根本的な解決はできません。カバー工法はあくまで元ある外壁の上をカバーするものなので、雨漏りのような内部までの施工が必要なトラブルには対応できないからです。

既存の外壁を撤去する張り替え工事なら雨漏りにも対応できますが、張り替え工事はカバー工法に比べて割高になります。また、ガルバリウム鋼板は窯業系サイディングに比べると高価なので張り替え工事をするなら予算を検討し直しましょう。

カバー工法は一度のみの施工

カバー工法は一度しか施工できません。次回の外壁リフォームには外壁を1度撤去する張り替えが必要になります。

また、既存の外壁の劣化があまりにも進んでいる場合は、カバー工法によるリフォームはできず、張り替え工事が必要になるケースもあります。外壁の劣化の状況が分からなければカバー工法と張り替えのどちらが必要かプロに相談してみましょう。

外壁リフォーム施工後も長持ちする家に

今回はガルバリウム鋼板による外壁リフォームについて解説してきました。ガルバリウム鋼板は錆びや凍害に強いなどのメリットがあるので人気が集まっている外壁材です。デメリットもあるので、他の外壁材とも比較をしながらご自宅に合った外壁材を選んでください。

また、ガルバリウム鋼板は劣化しにくい外壁材ではありますが、長持ちさせるためにはメンテナンスが必要です。外壁材にガルバリウム鋼板を選ぶなら、適切な塗装工事を行うなどメンテナンスも忘れずに行うようにしましょう。

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