酷似サイトにご注意ください
モルタル 外壁 塗装

モルタル外壁に塗装は必要?費用相場と仕上げについて徹底解説

2024.03.06
モルタル 外壁 塗装

モルタルとは水と砂、セメントを混ぜ合わせて作る塗料のことです。モルタルで外壁塗装をして時間が経つと、外壁への細かなひびや変色などが気になってきます。このような劣化や変色が気になる場合、モルタル外壁に再塗装は必要なのでしょうか。モルタル外壁は一般的に頑丈だとも言われているので再塗装の要否に迷う方も多いです。

この記事ではモルタル外壁の変色や劣化が気になるときに再塗装すべきかについて解説します。モルタル外壁の具体的な劣化の症状や、塗装の際に注意すべきことなども説明します。

エリア別の外壁塗装業者一覧エリア別の外壁塗装業者一覧
目次  [閉じる]

モルタル外壁に塗装は必要?

モルタル外壁にひびや変色などの気になる症状が見られる場合、気になるのは再度、外壁塗装は必要かという点ではないのでしょうか。まずはモルタル外壁への再塗装の要否について説明します。

住まいを守るために外壁塗装は必要

モルタル外壁に劣化の症状が見られたら再塗装が必要です。外壁塗装は家を守るためのものであり、劣化したまま放置してしまうと以下のようなデメリットがあります。

モルタルの劣化を放置することで起こる被害
  • 家の見た目が悪化する
  • 家を紫外線や雨風などから守れなくなる
  • 雨漏りなどのリスクがある
  • 家自体の腐食や劣化などに繋がる
  • 家の寿命も短くなってしまう
  • 通常の生活が難しくなる
  • 家の資産価値も落ちてしまう

日本の家の多くは外壁に塗料を塗ることで雨風や紫外線などから物件そのものを守っています。人間が肌を守るために服を着るようなものだと考えればわかりやすいはずです。この場合、物件そのものが人間であり、服は塗料にあたります。服が破れてしまうと体に直接雨風や紫外線が当たってしまいます。それにより体調を崩すことや、肌を傷めてしまうことも考えられるわけです。

家も同じです。外壁に塗ったモルタルなどの塗料が劣化すると、物件(体)に直接雨風や紫外線が当たってしまい、劣化や損傷の原因になります。人間で言うところの、服が破れたせいで肌を傷めやすい状態、病気になりやすい状態になるわけです。

外壁塗装の劣化をそのままにしておくと雨風や紫外線に晒された結果、家の雨漏りや腐食、ひび、劣化などに繋がります。雨漏りや腐食などがあると、家の中で通常に生活することも困難になるうえ、大切な資産である家の価値も落ちてしまいます。家の寿命も短くなってしまいます。

良い状態の家に長く住み続けるためにも、一定期間ごとに外壁を再塗装することをおすすめします。モルタル外壁に劣化が見られるなら、すぐにでも外壁塗装や補修を行った方が良いと言えます。

メンテナンスは築10年を目安に

一定期間ごとに外壁塗装を行った方が良いと言われても、具体的にどのくらいの年数で塗料を塗り直すべきかと疑問に思うことでしょう。

モルタル外壁の場合、外壁の再塗装は10年ごとが目安です。目に見えて劣化がわからなくても、家を守る効果は次第に薄れてきます。したがって、10年に一回は家に新しい服を新調してあげるつもりで、塗料を塗り直した方がよいでしょう。

再塗装の目安は10年ですが、5年を目安にして定期的な点検を行うことをおすすめします。5年ごとに点検を行っていれば、モルタル外壁の劣化にいち早く気づけるというメリットがあります。外壁にひびなどのトラブルがあれば、家にダメージが出る前にメンテナンスを行うことで大事になることを防げる点もメリットです。

モルタル外壁の補修費用相場

モルタル外壁の補修や塗装を考えている場合、特に気になるのが費用です。

モルタル外壁の補修にかかる費用の相場は60万円~120万円です。費用相場には塗料代の他に足場や塗装前の洗浄代なども含まれています。

費用相場はあくまで目安です。家の大きさや施工の難易度などによっても費用が変わってきますので、詳細な費用を知りたい場合は業者に見積もりを作成してもらいましょう。 モルタル外壁のよくある補修事例ごとに、詳しく費用相場を説明します。

事例1:モルタル外壁のひびを補修するときの費用相場

モルタルの外壁に生じたひびを補修する費用の相場は5万円~50万円ほどが目安です。なぜひびひとつでここまで費用が変わってくるかと言うと、それは足場の有無が大きいです。

外壁の高いところにひびができてしまった場合、足場を組まなければ補修できません。足場を組む費用が必要になるため、費用相場も高くなります。外壁の低いところにできたひびを補修するときは、ひびの大きさや補修の範囲などにもよりますが、小規模な補修であれば数万円ほどでできるケースもあります。

事例2:広範囲のモルタル外壁を補修するときの費用相場

外壁の全面など広範囲の補修が必要な場合は費用相場もそれだけ高くなります。外壁の全面など広範囲のモルタル外壁を補修する費用相場は100万円~120万円です。

モルタル外壁の再塗装にはある程度まとまった費用がかかると考え、10年を目安に積み立てなどで準備しておくことをおすすめします。

事例3:モルタル外壁の雨漏りを補修するときの費用相場

モルタル外壁に雨漏りが生じている場合で、かつ、物件自体の修繕が必要ないケースでの費用相場は3万円~50万円が相場です。

ひびが生じているケースの費用相場と同じで、足場を組む必要があるかどうかによって費用相場は大きく変わります。また、雨漏りの範囲などによっても費用が変わってくるため、注意が必要です。

モルタル外壁の特徴と費用|メンテナンス性から見るメリット・デメリットを解説
モルタル外壁とはどんな外壁? モルタル外壁は、独特な質感と卓越した耐久性で、特に個性を重視する住宅建築において好まれる外壁材料です。セメント、砂、水という基本的な成分を組み合わせ、熟練の職人が手作業で塗り上げることにより、一つ一つ異なる表情...

モルタル外壁の仕上げ方

家のモルタル外壁の仕上げ方には4つの方法があります。リシン仕上げや左官仕上げなど、主な仕上げ方について説明します。

リシン仕上げ

リシンとは表面化粧材の一種で、モルタルを外壁に塗るときの仕上げによく使われます。リシン仕上げとは、表面化粧材であるリシンを使って外壁塗装を仕上げる方法です。

砕いた石や砂(骨材)に水やセメントなどを混ぜて外壁に吹き付けます。砕いた石や砂を混ぜているため、他の仕上げと比較して表面がざらざら、ぼこぼこした仕上がりになるのが特徴です。これがモルタル外壁のリシン仕上げです。

リシン仕上げは安価な仕上げ方法なので、モルタル外壁の塗装費用をおさえられる方法としてよく使われています。また、モルタル外壁の仕上げとしては歴史が古く、施工ノウハウが確立されているため、よく使われているところも特徴です。

リシン仕上げの中にはリシン吹き付けとリシン掻き落としという2つの方法があります。リシン吹き付けは、外壁にスプレーガンであるリシンガンでリシンを吹き付ける仕上げ方法です。この方法は骨材がより表面に出てくるため、リシン仕上げの中でも凹凸や陰影のあるごつごつした仕上がりになります。

リシン掻き落としは、表面の塗料が乾かないうちに金具などで掻き落とす仕上げ方法です。施工を担当する職人が金具で掻き落とす際に調整できることから、ごつごつした表面をより荒くするなど、より好みの風合いに仕上げやすい方法になります。

リシン外壁のメリットとデメリット|費用相場や仕上げの違いを解説
リシン外壁とは? リシン外壁とは、モルタル外壁の仕上げ材であるリシンを使って仕上げる方法や、その方法で仕上げた外壁のことです。 外壁の仕上げ材であるリシンとは、細かな砂や石などの骨材に樹脂や着色剤などさまざまな素材を混ぜて作った表面化粧材に...

スタッコ仕上げ

スタッコ仕上げとは、外壁に独自の模様を描く仕上げ方法になります。スタッコとは石灰や水などで作られた仕上げに使う化粧材のひとつです。外壁に吹き付けやコテで塗ることにより、他の仕上げにはない個性的な模様や重厚感を出します。

たとえば、外壁をただ塗るのではなく、波のような独自の模様を描き出したいとします。このようなケースでは施工を担当する職人にコテで波のようにスタッコで仕上げてもらうことで、他の家にない個性的な外壁になるわけです。

他の仕上げ方法より独自性や個性を出し、好みを反映させやすい仕上げ方法がスタッコ仕上げです。

吹き付けタイル仕上げ

吹き付けタイル仕上げとは、外壁をタイルのような艶や照りのある質感に仕上げる方法のことです。吹き付けタイル仕上げは外壁に艶のある質感や高級感を出したい方におすすめの仕上げ方法になります。

吹き付けタイル仕上げでは骨材と樹脂などを混ぜ、噴射機で外壁に吹き付けます。塗料を吹き付けて仕上げることにより、凹凸を残しつつ艶のある外壁に仕上げることが可能です。

吹き付けを行った後に外壁の凹凸を工具で均すことで、平らな表面に仕上げることも可能です。塗料にシリコンゴムを混ぜるなどの工夫をすることで、モルタルの弱点であるひび割れを補える弾力のある塗膜にすることも可能です。柔軟性のある仕上げの方法が吹き付けタイル仕上げです。

吹き付け塗装のメリットとデメリット|外壁塗装でおすすめの塗装方法
吹き付け塗装とは? 吹き付け塗装は、スプレーガンを活用して塗料を壁面に吹き付ける効率的かつ柔軟性の高い塗装方法です。この技術は、広範囲の壁面を迅速にカバーする能力に優れており、特に大規模な建築物や広い面積を持つ外壁の塗装において、その効率性...

左官仕上げ

左官仕上げとは、塗装を担当する職人(左官)がコテなどで直接仕上げる方法です。質感や風合い、紋様などは施工を担当する職人が自由に出せるため、仕上げ方法の中で最も柔軟な仕上げ方法と言えるかもしれません。左官仕上げは日本で昔からよく使われていた仕上げ方法でもあります。

たとえば、自宅の外壁を厚塗りし、油絵のような質感を出したいとします。職人に希望を伝えれば、職人が自身の技術やノウハウを駆使し、コテなどの工具で仕上げてくれます。ボーダー模様やマット感、ハンドメイド感を出すなど希望に合わせてやってもらえますので、他の仕上げ方法と比較してニーズを反映させやすい仕上げ方法が左官仕上げにです。

ただ、仕上がりが施工を担当する職人の腕前にかなり左右されるという点には注意が必要です。

モルタル外壁の塗装方法

家のモルタル外壁を再塗装する際は3つの方法があり、塗装方法ごとに特徴があります。本項では3つの塗装方法を解説します。

ローラー塗装

ローラー塗装とはモルタルの外壁をローラーで塗装する方法です。ローラー塗装は塗料をローラーに染み込ませて塗装する方法なので、均一に塗りやすくムラの出にくい塗装方法でもあります。

加えて、ローラーで塗装した上にさらにローラーで塗料を塗るなど厚塗りがしやすい方法でもあります。ローラーに塗料を染み込ませることで塗料の無駄使いを防げるところや、周囲に塗料を飛び散らさずに塗れるところなども特徴です。ローラー塗装が向いているのは次のようなケースです。

ローラー塗装が適している塗装工事
  • ムラなく均一に塗装したい
  • 外壁を厚塗りしたい
  • 塗料の無駄を省きたい
  • 隣家が近いなどの理由から塗料を飛び散らせたくない

ローラー塗装の注意点は、塗装の範囲が広くなると時間がかかってしまうことや、細かな隙間などへの塗装がしにくいところです。

吹き付け塗装

吹き付け塗装とは、モルタル外壁にスプレーガンなどの機器で塗料を噴射する塗装方法です。吹き付け塗装の長所はローラー塗装より短時間で外壁塗装が終わるところや、噴射角を工夫することにより立体的な質感にできるところなどが挙げられます。

また、機器により塗料を噴射する方法なので、溝など細かなところにも塗装でき、塗り残しを防げるところも吹き付け塗装の特徴といえます。吹き付け塗装は次のようなケースです。

吹き付け塗装が適している塗装工事
  • 外壁に立体感を出したい
  • 外壁に模様を描きたい
  • 隣家が遠い
  • 早く外壁塗装を終わらせたい
  • 塗り残しを出したくない

吹き付け塗装はローラー塗装などと比較して作業効率が良い反面、均一に塗るのが難しくムラが出やすい方法でもあります。そのムラも質感であると活かすことや楽しむ気持ちが必要かもしれません。

また、吹き付け塗装は風や建物の距離に影響を受けてしまう塗装方法でもあります。塗料が周囲に飛び散ってしまうため、隣家との距離が近いと壁を汚してしまう可能性があります。風が強い日は塗装が難しく、塗料の節約もしにくいというデメリットもあるため注意が必要です。

コテ塗り

コテ塗りとは、モルタル外壁にコテを使って塗料や塗り壁材を塗る方法です。

ローラー塗装の場合、外壁に凹凸があると均一に塗料を塗れないことがあります。コテ塗りは外壁の凹凸に関わらず塗装できる方法です。また、コテ塗りはコテの使い方次第によりさまざまな風合いにでき、模様を描くことも可能です。

厚塗りもできるため、個性を出したいときや油絵のような独特な風合いを出したいときなどは、コテ塗りが向くと言えるでしょう。まとめると、次のようなケースではコテ塗りがおすすめです。

コテ塗りが適している塗装工事
  • 外壁の凹凸がありローラー塗装しにくい
  • 厚塗りや紋様を描くなど個性的な外壁に仕上げたい
  • 塗料の噴射による周囲への飛散を防ぎたい

コテ塗りで注意したいのは、仕上がりが施工を担当する職人の技術力にかかっているという点です。そのため、職人や専門業者選びが重要になります。

コテ塗りは一度に広い面積を塗装するのには向かない方法です。塗装する外壁の面積が広いと時間がかかってしまうところも難点です。

モルタル外壁の劣化症状と対処方法

家を雨風や紫外線などから守るためにも、モルタル外壁は劣化のない状態にしておく必要があります。家を守るためにも、劣化を見つけたらすぐに対処することも重要です。

ただ、モルタル外壁の劣化とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?ここではすぐに対処した方が良いモルタル外壁の具体的な劣化症状について説明します。

外壁表面のチョーキング(白亜化)

チョーキング現象とは、モルタル外壁を触ったときに白い粉が付着する現象のことです。外壁塗装に使われている塗料の劣化や分解により起こる現象になります。チョーキング現象は別名「白亜化現象」とも呼ばれます。

チョーキング現象が起きているということは、外壁の保護機能が低下している証拠です。チョーキング現象が起きている状態だと、外壁は雨風や紫外線からしっかり家を守れません。さらに放置を続けると雨漏りやひび、カビなどの原因になってしまうため、早めの補修をおすすめします。

チョーキング現象が起きている外壁は洗浄と塗装に分けて対処します。まずは白い粉で汚れている外壁の表面を洗浄し、それから下塗りを行うという流れです。すでに外壁の表面にクラックが生じている場合はこの段階で補修しておきます。下塗りが済んだら次は上塗りを行い、塗料でキレイな状態に仕上げます。

塗膜の浮きや剥がれ

塗膜の浮きや剥がれとは、外壁に水膨れや剥離、浮きが出てしまっている状態のことです。

塗膜の浮きや剥がれがあると、外壁は本来の役目を果たせません。放置しておくとひびや塗装剥げ、雨漏りなどの原因になる可能性があります。モルタル外壁が本来の力を発揮するためにも、早めの対処が必要です。塗膜の浮きや剥がれが起きているときは、2つの方法で対処します。

外壁の一部に塗膜の浮きや剥がれが起きている場合の対処法

塗膜の浮きや剥がれが外壁の一部分の場合は、まずは外壁の洗浄などを行い、その上でヘラや研磨紙などを使って状態を整えます。状態を整えた後にローラーなどを使って周囲の外壁の色や質感と併せるという流れで対処します。

外壁の全面に塗膜の浮きや剥がれが起きている場合の対処法

外壁の全面に塗膜の浮きや剥がれが起きている場合は、まずはトラブルのある箇所全面を剥ぎ取ります。外壁を取り除いた後に最初から塗り直しをするという流れで対処します。

外壁のひび割れ(クラック)

モルタル外壁が劣化してひび割れ(クラック)が生じることがあります。外壁のクラックを放置すると、外壁が剥がれるリスクや雨漏りなどのリスクが高くなります。クラックが生じたときの対処法は次の通りです。

ヘアクラックへの対処法

ヘアクラックとは幅0.3ミリ未満の小さなクラックのことです。ヘアクラックの主な原因は外壁塗装の経年劣化です。ヘアクラックをちいさなひび割れだと放置しておくと、徐々に広がり、大きなひび割れへと進行します。

小さなひび割れの段階ですぐに補修すべきかと迷ってしまう方も多いですが、ヘアクラックを見つけたときは、まずは専門業者にチェックしてもらうとよいでしょう。補修や対処については専門業者にアドバイスを受けることをおすすめします。

構造クラックへの対処法

構造クラックとはヘアクラック以上の大きなひび割れのことです。その名の通り建物の構造部分にまでひび割れの影響が及んでいる可能性が高いです。

構造クラックは大きなひび割れであることから、雨漏りや腐食など建物の深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。そのため、放置せず、至急専門業者に相談することをおすすめします。

専門業者にひび割れへの応急処置をしてもらい、それから本格的なモルタル外壁の補修を行うことが対処法です。

開口クラックへの対処法

外壁の中でも扉やサッシなど開口する部位や側に発生するひび割れが開口クラックです。 開口クラックは雨漏りなどの原因になる他、カビなどの原因になる可能性もあります。開口部へのひび割れで出入りや開け閉めに影響が出てしまう前に、早めに専門業者に相談することが対処法です。

まずは開口クラックの状態をチェックしてもらい、それから具体的な補修について話し合ってください。

モルタル外壁の塗装の際に気をつけるべきこと

モルタル外壁の塗装では注意したいポイントがあります。外壁塗装を失敗しないために気を付けるべきことは次の3つです。

外壁の良さが失われる可能性がある

モルタル外壁にはいろいろな塗装方法、仕上げ方法があります。そのため、塗り直しの際の塗装方法や仕上げ方法によっては、今までの風合いや質感と違ってくることがあります。

厚塗りの風合いをそのままに補修してほしい。現在の外壁の凹凸を活かしたい。外壁の凹凸や風合いにこだわりや要望がある。という場合は、外壁の再塗装の前に専門業者へしっかり伝えておきましょう。

塗装の際には下地処理が重要

モルタル外壁の塗装を行う場合は下地処理が重要になります。モルタルはその性質上塗料の吸い込みが強いので、まずは下地をしっかり作り、それから塗装するという流れで進める必要があります。

下地処理をしっかり行わないとキレイな仕上がりにならないばかりか、劣化を早めることになってしまうため注意してください。塗膜剥がれや浮き、外壁表面のひびなどのトラブルに繋がる可能性もあります。

ひび割れがある場合の外壁塗装

モルタル外壁の場合、外壁塗装の際にひび割れなどが生じていることも少なくありません。下地処理を行うと同時に、ひび割れなどの補修も行い、それから塗装するという流れで対処します。

モルタル外壁の塗装はDIYできない

モルタル外壁の塗装は、ただ塗料を塗れば良いというわけではありません。下地処理をしっかり行い、その上でひび割れなどの補修もしておく必要があります。これらの作業を行っていない場合や適当な対処をしてしまうと、早期の劣化やひび割れ、雨漏り、腐食などのトラブルに繋がってしまいます。

モルタル外壁の状態に合わせた施工を行うためにも、個人でのDIYは控えた方が無難です。外壁塗装については専門業者への依頼をおすすめします。

左官仕上げでは専用の塗料がある

左官仕上げにはジョリパットなどの専用の塗料があります。よく使われる塗料であるジョリパットは豊富なカラーバリエーションが特徴です。歴史のある塗料なので安心感もあります。色の使い方や塗り方によってさまざまなデザインを実現するジョリパットは非常に柔軟性のある塗料ですが、自由度が高いため経験や技術がないと使いこなせないという難点があります。

外壁塗装の際に施工を担当する職人にしっかりと希望を伝えておかないと、思っていた仕上がりと違ったと困りかねません。外壁塗装の際には希望を伝え、専門業者や職人からアドバイスを受けるとよいでしょう。

モルタル外壁におすすめの塗料の選び方

モルタル外壁に塗装するとして、どのような塗料がおすすめなのでしょうか。参考として塗料の選び方について補足します。

透湿性の高い塗料

モルタル外壁の塗装におすすめなのは透湿性の高い塗料です。透湿性の高い塗料は木材との相性も良く、水やカビ、腐食、結露を防いでくれるというメリットがあります。また、モルタル外壁の剥がれなども起きにくくなります。これは、透湿性の高い塗料には水分の侵入を防ぎ、内部の水分を逃がす働きがあるからです。

ただ、透湿性の高い塗料だからといって、すべての結露や水分を防げるわけではないという点に注意が必要になります。外壁塗装はいずれにしろ経年劣化がありますので、定期的なメンテナンスが必要です。

透湿性の高い塗料には、日本ペイントの水性ファインウレタンU100やファイン4Fセラミックなどがあります。

弾性塗料

モルタル外壁におすすめの塗料のひとつが弾性塗料です。弾性塗料とは、特に弾力性に優れている塗料全般のことです。弾性塗料は弾力性があるため、外壁にひび割れなどが生じても塗膜が伸び縮みすることで、塗膜のひび割れを防げる仕組みになっています。塗膜までひび割れが進行しないことで、雨漏りなどを防止できるというメリットがあります。

注意したいのは透湿性です。弾力性だけに注目するのではなく、水分を通さず逃がす性質である透湿性にも注意して塗料選びをする必要があります。

弾性塗料にはエスケー化研のエスケー弾性プレミアムシリコンなどがあります。

よく使用される塗料

モルタル外壁によく使われる塗料にはシリコン塗料やフッ素塗料、ラジカル制御系塗料などがあります。それぞれの塗料の違いは耐用年数と費用の相場です。フッ素塗料の耐用年数は13年~15年ほどで、1㎡あたりの費用相場は3,000円~4,000円です。

シリコン塗料の耐用年数は10年ほどが目安で、1㎡あたりの費用相場は2,500円~3,500円です。ラジカル制御系塗料の耐用年数は12年~14年が目安になっており、費用相場は1㎡あたり2,500円~4,500円ほど必要です。これらの塗料は費用相場と耐用年数、パフォーマンスのバランスが良いという点でおすすめです。

外壁塗装でおすすめの塗料を紹介!機能や目的別に徹底比較
外壁塗装でおすすめの塗料ランキング 外壁塗装の中でもプロに支持されている特におすすめの塗料があります。外壁塗装のおすすめ塗料を2022年と2023年を比較しながら紹介します。 プロ315名がおすすめする人気塗料ランキング 順位 塗料 ...

正しい周期で適切なメンテナンスを行いましょう

外壁は家を紫外線や雨風などから守る存在です。家を守るためにも、モルタル外壁は一定の期間ごとに点検と塗装などのメンテナンスをすることをおすすめします。点検と再塗装のおすすめ周期は次の通りです。

メンテナンス時期の目安
  • 定期的な外壁塗装の点検:5年ごと
  • モルタル外壁の塗り直し:10年ごと

モルタル外壁は定期的に点検やメンテナンス、塗装をして、家を長くキレイに保つようにしましょう。モルタル外壁でお悩みのことがあればこのサイトで紹介しているお近くの塗装業者へ相談してみましょう。

エリア別の外壁塗装業者一覧エリア別の外壁塗装業者一覧
◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。
PR