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リシン 外壁

リシン外壁のメリットとデメリット|費用相場や仕上げの違いを解説

2024.03.06
リシン 外壁

外壁塗装の際はどのような種類や仕上げ方法があるのか、費用はどのくらいなのか気になる方が多いのではないでしょうか。一言に外壁塗装といってもさまざまな方法があります。自宅の外壁塗装に合った方法を探し施工の依頼を出すためにも、外壁の種類や仕上げの違い、費用などの知識を深めることは重要です。

本記事では外壁塗装の中でもリシン外壁を取り上げます。リシン外壁とはどのような方法で、仕上げ方法にはどのような種類があるのか、費用面やメリット、デメリットなども含め解説します。ご自宅の外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

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リシン外壁とは?

リシン外壁とは、モルタル外壁の仕上げ材であるリシンを使って仕上げる方法や、その方法で仕上げた外壁のことです。

外壁の仕上げ材であるリシンとは、細かな砂や石などの骨材に樹脂や着色剤などさまざまな素材を混ぜて作った表面化粧材になります。このリシンは表面化粧材の中でも外壁塗装の際によく使われており、下記のような特徴があります。

リシン外壁の特徴
  • 骨材により外壁の表面に凹凸ができる
  • 独特の風合いのある外壁に仕上げられる
  • 和洋どちらの家にもマッチする
  • さまざまな仕上げ方法がある
  • 比較的安価な素材である

リシンという名前をご存じない方も、住宅街の戸建て住宅の外壁などで、リシンやリシンを使って仕上げられた外壁をよく目にしているはずです。それだけ一般的な仕上げ材・表面化粧材・外壁がリシン(リシン外壁)です。

リシンガンを用いて吹き付け塗装を行った外壁

リシン外壁はリシンガンを使って外壁表面に塗料を吹き付けて塗装します。

リシンガンは強力な霧吹きのような機器です。リシンガンでリシンを外壁に吹き付けることにより仕上げるのがこの方法になります。リシン外壁と言うと、この方法で仕上げた外壁を指すことが一般的です。

材料には細かな骨材が混ぜ込まれている

表面化粧材であるリシンには骨材などの素材が混ぜ込まれています。骨材とは細かな石や砂などの素材のことです。リシンにはこの他にセメントや樹脂、着色用の素材などが混ぜられています。セメントや樹脂や着色用の素材だけでなく、ごつごつした骨材が混ぜられているからこそ、リシンで仕上げた外壁は凹凸のある独特な風合いになるのが特徴です。

リシンの風合いは和風の家、洋風の家、どちらにもマッチします。加えて、外壁塗装を行う職人の技術によってオンリーワンの外壁に仕上げることも可能です。

リシン掻き落としによる仕上げ

リシンを使った外壁の仕上げ方法には掻き落としという方法もあります。リシン掻き落としとはリシンを吹き付けた後に金具などで外壁を掻き落とす仕上げ方法です。掻き落とし方や金具の使い方、職人の技術によってさまざまな風合いに仕上げられる方法がリシン掻き落としです。

たとえば外壁に紋様を描いたり、絵を描いたりと、リシンの吹き付けだけでは難しい外壁の風合い・紋様にできるのがこの仕上げ方法です。リシンを使った外壁塗装の方法の中でも特に独自性や個性を出せる方法でもあります。

他の吹き付け塗装の仕上げ方との違い

リシンによる仕上げの他にも吹き付けにより仕上げる方法があります。

吹き付け塗装の仕上げ方法
  • スタッコ仕上げ
  • 吹き付けスタイル仕上げ

リシン仕上げとこれらの仕上げ方法は共に吹き付け塗装という共通点があります。ただ、具体的な方法や塗装後の外壁には違いがあります。

スタッコ仕上げとの違い

スタッコ仕上げとはスタッコと呼ばれる漆喰化粧材を外壁に吹き付ける仕上げ方法です。スタッコとは石灰と水で作る素材になります。このスタッコに骨材などを混ぜて独特の風合いが出るように吹き付ける方法がスタッコ仕上げです。

スタッコ仕上げの外壁とリシン外壁の主な違いは外壁塗装後の風合いになります。スタッコ仕上げの外壁よりリシン外壁の方がより凹凸のある風合いになるのが特徴です。

吹き付けタイル仕上げとの違い

吹き付けスタイル仕上げとは、複層仕上げ塗材を外壁に吹き付けるなどの方法で硬質的な質感に仕上げる方法です。また、吹き付けに使う素材を工夫して、硬質的な外壁ではなく弾性のある外壁に仕上げることも可能な方法です。

リシン外壁と吹き付けタイル仕上げによる外壁の違いは質感になります。リシンで仕上げると凹凸のある質感になりますが、吹き付けタイル仕上げによる外壁は硬質感があります。リシン外壁と吹き付けタイル仕上げによる外壁では質感がかなり異なる結果、家を見たときの印象なども違ってくるわけです。

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リシン外壁のメリット

リシン外壁には4つのメリットがあります。リシン外壁を検討する場合は他の素材・仕上げ方法のメリットなどと比較することをおすすめします。

リシン外壁のメリット
  • 落ち着いた印象に仕上がる
  • 職人の腕によって独自の風合いを出せる
  • 通気性などの機能性に優れる
  • 外壁塗装の価格が比較的安価である

日本家屋にあったデザイン性

リシン吹き付けは凹凸のある落ち着いた印象の外壁になります。日本家屋のような静かで落ち着いた印象のある住宅にマッチする他、洋風の住宅にも使える仕上げ方法です。落ち着いた印象の外壁にしたい方には特におすすめの外壁塗装方法になります。

また、リシンにより仕上げた外壁は高級感のある印象を与えることも多いです。そのため安っぽい印象の外壁にしたくない方にもおすすめの塗装方法です。

独自の風合いや個性を出せる

リシンによる外壁の仕上げの中でも掻き落としによる仕上げ方法は、外壁に独自の風合いを出せるという特徴があります。模様を描いたり文字を描いたりするなど、独自性や個性を追求できます。

外壁に独自性や個性を出したい方にはリシン仕上げの外壁がおすすめです。落ち着いた印象ながら独自性や個性のある外壁になります。

通気性、透湿性に優れる

リシン外壁は通気性や透湿性に優れているというメリットがあります。日本は季節によっては雨が多くなり、湿気も多い国です。雨や湿気などは外壁のカビなどトラブルの原因になることが少なくありません。また、雨や湿気に弱い外壁はその分だけ劣化も早くなってしまうのです。

リシン外壁は通気性や透湿性に優れていますので、湿気を外に逃がしてくれます。雨や湿気の多い日本向きの外壁がリシン外壁です。

安価に施工できる

リシン外壁の施工は比較的安価であるというメリットがあります。なぜ安価で施工できるかと言うと、外壁に使う素材が安く、さらに短時間で施工できるからです。外壁の仕上げに使うリシンは塗装に使う素材の中でも安価とされています。外壁塗装に使う材料にかかるコストをおさえられるからこそ、安価で施工できるわけです。

加えてリシン外壁の施工では外壁に吹き付ける方法で施工します。ローラーなどで外壁塗装すると、どうしても時間がかかってしまいます。時間がかかるとその分だけお金がかかってしまうのです。リシンによる仕上げは噴射によって行うため、ローラーなどで仕上げるより時間がかかりません。その分だけ安く施工できます。

リシン外壁のデメリット

リシン外壁には周囲を汚してしまうことがあるなど、デメリットもあります。外壁をリシンで仕上げる場合はこうしたデメリットに注意する必要があります。

リシン外壁のデメリット
  • 施工の際に騒音や飛散が気になる
  • 外壁の凹凸に汚れが溜まりやすい
  • 外壁にひび割れが起こりやすい

騒音や飛散による周囲への影響

外壁をリシンで仕上げるときのデメリットは騒音や周囲の汚れです。リシン外壁は素材を吹き付けて行うため、周囲に飛び散りやすいです。

施工する外壁の周囲に何もなければ問題ありませんが、隣の家の壁が近いなどの事情がある場合、お隣の家を汚してしまう可能性があります。カーポートなど近くの外構設備がある場合なども外壁塗装の施工の際に汚してしまうことがあります。周囲に外構設備や隣家と距離が近い場合は使いにくい方法です。

また、噴射により外壁塗装するため、風が強い日は施工しにくいなど、天候や季節によっては施工期間が伸びてしまうことがあります。

リシン外壁の施工では騒音もデメリットのひとつです。ご自宅の施工であれば自分の家の外壁塗装だからという理由で機械音・施工の音を我慢できるかもしれません。しかし周辺の無関係な住人にとってはうるさいと感じられ、トラブルになることもあります。

周囲の家々が近くにあり、トラブルが懸念される場合は、周辺の家々に施工日程についてあらかじめ伝えておくなど対策が必要です。

凹凸があり汚れが溜まりやすい

リシン外壁は凹凸のある仕上がりになります。凹凸のある外壁は落ち着いた印象や独自性・個性を出せるというメリットがある反面、汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。

天候が荒れた後などは凹凸に汚れが溜まってしまい、外壁自体が汚れて見えてしまうことや、家が古く見えてしまうことも少なくありません。道路の側の外壁だと排気ガスの汚れが気になることもあります。

こまめに外壁をお手入れしたり、汚れが目立たない色の塗料を使ったりするなど、工夫が必要です。汚れは外壁の劣化を早めてしまうので、注意したいポイントになります。

ひび割れが起きやすい

リシン外壁にはひび割れ(クラック)が起きやすいというデメリットもあります。

す。外壁のひび割れ自体も問題ですが、ひび割れにより起こる各種のトラブルも問題です。特に注意したいのはひび割れから雨水が侵入し、外壁のカビや腐食などを引き起こすケースになります。リシン外壁のひび割れ対策としては、定期的なメンテナンスや弾性リシンの活用があります

弾性リシンとは、アクリルゴムを使って弾性を出したリシンのことです。弾性リシンは塗膜が伸びるという特徴があるため、外壁の動きに追従することでひび割れ対策になります。

他の外壁塗装の方法にもデメリットはありますが、リシン外壁にもデメリットがあります。これらのデメリットをよく考慮した上で外壁塗装の方法を選んでください。

リシン外壁の費用相場

リシンで外壁塗装する場合、費用相場はどのくらいになるのでしょうか。リシン外壁の費用相場について説明します。

一般的な家の場合、40万~80万円

リシン外壁の一般的な費用相場は1㎡あたり1,000円~3,000円ほどかかります。

30坪の一般的な家の施工費用の相場は40万円~80万円くらいです。ただ、外壁塗装の施工費用は塗料の価格にも左右されます。塗料などの価格によっては費用がかなり変わってくるので、相場はあくまで目安だと考えてください。

実際の費用について知りたい場合は専門業者から見積もりを取ることをおすすめします。業者によっても費用が異なるので、3社~4社くらいの見積もりを取って金額を比較してみましょう。

他の工法との違い

スタッコ仕上げで30坪の家の外壁塗装をする場合は80万円~120万円が費用相場になります。スタッコ仕上げでもコテ塗りで行う場合は費用相場がやや高額になり、100万円~180万円が相場です。スタッコ仕上げとリシンで仕上げる方法を比較するとスタッコ仕上げの方が費用相場はやや高額です。

吹き付けタイル仕上げで30坪の家の外壁塗装をする場合の費用は70万円~100万円くらいです。吹き付けタイル仕上げでの施工もリシン仕上げより相場がやや高額になっています。

スタッコ仕上げや吹き付けタイル仕上げの費用も専門業者や塗料によって大きく変わってきます。他の方法で外壁塗装する場合も見積もりを取って確認や比較を行ってください。

リシン外壁の塗装時に気をつけるべきこと

リシン外壁の塗装時には注意したいポイントが4つあります。リシン外壁の施工時に注意したいポイントについて順番に説明します。

施工時に注意すべきポイント
  • 施工可能かどうかの判断をする
  • 下地処理をしっかり行う必要がある
  • クラックの補修と対策が必要
  • 経験豊富な塗装業者に依頼したい

施工可能かどうかの判断をする

リシン外壁の施工を行う前に、まずは専門業者に施工可能かを確認しておきましょう。家の立地や外壁によってはリシンでの施工が向かないケースがあります。

リシン吹き付けが適さないケース
  • 外壁の狭い範囲の施工
  • 雨樋など付帯部の塗装
  • 隣の家や外構設備などと施工する外壁が近い

上記のようなケースはリシンでの施工は向きません。リシンでの仕上げはリシンガンでの吹き付けで行うため、狭い範囲の外壁塗装には向きません。雨樋などの付帯部にもリシンによる仕上げは向いていないので注意しましょう。

このほかに隣家や外構設備と近い場合もリシンでの仕上げは向いていません。リシンを噴射する際に塗料が飛び散ってしまい、隣の家の外壁や外構設備などを汚す可能性があるからです。

特に注意したいのは隣の家と近いケースです。隣の家を汚してしまうと隣人トラブルに発展する可能性があるため、専門業者に施工可能かどうかをしっかり確認し、施工をする際にはしっかりと養生をしてもらいましょう。

下地処理をしっかり行う必要がある

リシン仕上げを行う際はしっかり下地処理をする必要があります。下地処理が不十分だとひび割れやカビなどのトラブルになる可能性があるほか、外壁の劣化を早める原因にもなってしまいます。

下地処理をしっかり行うことは外壁を綺麗に仕上げるためにも重要です。リシン外壁の下地処理には次のような方法があります。

シーラーによる下地処理

シーラーという下地処理の素材を塗る方法です。シーラーには下地の吸い込みを止める効果があり、さらに塗料をしっかり密着させる効果があります。リシン外壁と相性の良い下地処理です。

プライマーによる下地処理

プライマーという下地処理の素材を塗る方法になります。プライマーは接着効果が高く、サビを防ぐ効果も期待できます。プライマーもリシン外壁と相性の良い下地処理です。

フィラーによる下地処理

下塗り材であるフィラーを塗る方法です。フィラーもリシン外壁と相性が良く、よく使われる下地処理の方法になります。フィラーは外壁を平坦にする効果があり、ひび割れ対策になります。

クラックの補修と対策が必要

外壁にひび割れ(クラック)などがある場合は先に補修が必要です。ひび割れを補修して綺麗な状態にしてから外壁塗装という流れになります。

ひび割れの主な補修方法には下地処理の素材であるフィラーを塗り込む方法があります。ただ、ひび割れの範囲が広い場合やひびが深い場合は別の方法も検討しなければいけません。他には外壁材の交換の方法があります。専門業者にどのような方法があるかアドバイスしてもらうと良いでしょう。

ひび割れが生じている場合は、また外壁塗装してもひび割れが生じる可能性があるということです。ひび割れ対策の方法についても専門業者にアドバイスしてもらうことをおすすめします。

経験豊富な塗装業者に依頼したい

リシン外壁は下地処理をしっかり行い、技術力のある専門業者でないと綺麗に仕上げることはできません。適切なアドバイスのための知識や経験も必要です。したがって、リシン外壁の経験と知識の豊富な専門業者に依頼することが重要です。専門業者は次のようなポイントで選ぶことをおすすめします。

経験豊富な塗装業者の選び方
  • 実際に相談してみて対応や提案内容が丁寧か
  • 見積もり内容の透明性や説明のわかりやすさ
  • 専門業者の口コミや評価
  • ホームページに書かれている実績

リシン外壁の特徴を知り、長く住めるお住まいへ

リシン外壁は骨材などを含んだ塗料を吹き付けて行う方法です。リシン外壁は凹凸のある落ち着いた風合いが特徴になります。ただ、メリットもある反面、ひび割れしやすいなどのデメリットもありますので注意が必要です。

家を長持ちさせるためにも、安心して任せられる専門業者を選ぶことが重要になります。外壁塗装業者Naviでは全国の塗装業者を調査して紹介。気になる業者があればまずは見積もりや相談を活用してはいかがでしょうか。

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