外壁塗装の人気色ランキングTOP5
外壁塗装には定番とも言える人気色があります。特に人気でよく使われるのは次の5色です。
- 1位：ベージュ系
- 2位：ホワイト系
- 3位：グレー系
- 4位：ブラウン系
- 5位：アイボリー系
これらの外壁色は街中でもよく見かけるのではないでしょうか。今回は人気色としてランキングTOP5を中心に紹介しますが、外壁塗装で迷ったときは「街中の外壁にどのような色が多いか」なども観察してみると参考になります。住宅街の家々の外壁色などもぜひチェックしてみてください。
1位：ベージュ系
外壁塗装の人気色第1位はベージュ系の色です。ベージュ系の色は住宅街でもよく見かけるように定番色になりつつあります。また、日本の家によく合うことから人気の塗料色でもあります。ベージュ系の色がなぜ好まれる人気色になっているかと言うと下記のような理由があるからです
- 色褪せが目立ちにくい
- 汚れが目立ちにくい
- 環境に馴染みやすい
- 他の色とも相性が良い
- 和洋どちらにもマッチする
- 落ち着いた雰囲気になる
ベージュ系は最初から薄い色合いなので、塗料が劣化して色褪せが発生しても周囲の人が気づきにくいという特徴があります。仮に外壁が濃い色で塗装されているのであれば色褪せが目立ってしまうことでしょう。ベージュ系の色は基本的にあまり色褪せが目立たず、第三者の目から見ても気づきにくい色です。外壁の色褪せは家の印象にも関わるため「色褪せが目立ちにくい色にしたい」という方を中心に人気があります。
また、外壁は雨風を直接受けることから、家全体で見ても汚れやすい部分です。外壁に付着する塵やほこり、花粉などの外的な汚れは基本的に薄い色をしていることが多いため、ベージュ系などの薄い色を外壁に使うと目立ちにくくなります。「汚れを目立たせたくない」という方にもベージュ系は人気があります。
この他に周辺環境と自然にマッチするという特徴や、他の色とも相性が良いなどもベージュ系の特徴です。たとえば郵便ポストが赤色の場合、外壁塗装を濃い色や派手な色にすると色同士が喧嘩することも少なくありませんが、外壁がベージュ系だと色の喧嘩が起こりにくいです。家の庭に外構設備などがある場合は、ベージュ系を使うと自然に調和することも多く、好んで使われることがあります。
ベージュ系の塗料は各社で多く販売しています。メーカーによってベージュの色が微妙に違うため、各メーカーの塗料を比較することをおすすめします。ベージュに近い色では日塗工番号の1970Dなどがあります。この色はベージュ系の色ではありますが、やや明るみのある色です。色選びの際は工務店などに色見本を見せてもらうと良いでしょう。
2位：ホワイト系
ホワイト系も人気が高いおすすめの外壁色です。一般の住宅だけでなく公共施設などにもよく使われている定番色がホワイト系です。
ホワイト系には下記のような特徴があります。
- 他の色との相性が良い
- 周辺環境に馴染みやすい
- 和洋どちらにも使える
- 塗料の色が豊富である
白は外壁塗装の色としてだけでなく、衣服などでも定番の色です。世の中に出回っている各種商品の定番色としてもよく使われている色で人気も高いのが特徴です。定番色だけあって塗料の会社であれば、大抵ホワイト系の塗料を出しています。塗料の機能性から選んでも、ホワイト系は探しやすい色だと言えるでしょう。
ホワイト系は和風の家と洋風の家のどちらにも使える色です。加えて周辺の環境に馴染みやすいため、使い勝手の良い色として人気があります。
ホワイト系の塗料には日本ペイントの「ファイン4Fセラミック」などがあります。ホワイト系でも純白ではない塗料色なども出ており、日塗工番号の05-92Bなどはやや茶色がかった色調です。他にもいろいろなタイプのホワイト系がありますので、色見本で確認してみてください。
3位：グレー系
グレー系は外壁塗装の色の中でも第3位の人気色です。
グレー系にも汚れが目立たないというメリットや周辺環境に馴染みやすいなどのメリットがあります。そのため、一般の住宅以外にも商業施設や公共施設などによく使われる人気色になっています。グレー系の塗料には次のような特徴があります。
- 汚れが目立ちにくい
- 経年劣化も目立ちにくい
- 周辺環境に馴染みやすい
- シックな印象を与える
グレー系は排ガスなどと同じ色調であることから、大通りに面している家などでは排ガスが原因での汚れが目立ちにくい色です。また、淡い色のため外壁や塗料が経年劣化したときも目立ちにくくなる色です。
グレー系の塗料の使い方によっては家をモダンな雰囲気やシックな雰囲気などにもできるので、家をこうした印象にしたい方にも人気のある色とされています。
代表的な人気塗料には日本ペイントの「パーフェクトトップ」などがあります。また、グレー系には濃い色合いと淡い色合いのどちらもあるのが特徴です。日塗工番号の35-85Aのように、やや緑がかって見える色合いなどもあります。
4位：ブラウン系
ブラウン系は外壁塗装の人気色第4位です。ブラウン系の色もよく外壁塗装に使われており、一般の住宅から店舗など、利用範囲はかなり広いと言えます。
ブラウン系はレンガの色にも近いことから、洋風の家にもよく使われる色です。ブラウン系には次のような特徴があります。
- 家が柔らかな印象になる
- 汚れが目立ちにくい
- 環境に馴染みやすい
- 和洋どちらにも使いやすい
ブラウンは土に近い色合いのため、土ぼこりなどの汚れが目立ちにくいという特徴があります。和洋どちらの家屋にもよく使われる色なので、和風の家にも洋風の家にもよくマッチします。また、木の幹や土の色に近い色でもあるので、周辺環境や自然にもよくマッチするのがブラウン系の良いところでしょう。
ブラウン系の代表的な塗料としては、日本ペイントの「パーフェクトトップ」などがあります。ブラウン系の色は豊富ですが、中には日塗工番号の15-80Lのように、やや赤や橙がかった色合いなどもあります。
5位：アイボリー系
アイボリー系は外壁塗装に使うと柔らかな印象を与えるため人気の色です。加えて劣化や汚れなども目立たちにくい色なので、外壁塗装の定番色であると共に人気色でもあります。アイボリー系の特徴は次の通りです。
- 落ち着いた印象や温かみのある印象になる
- 明るい印象になる
- 周辺の環境に馴染みやすい
- 他の色とも相性が良い
- 汚れや色褪せが目立ちにくい
アイボリー系の代表的な塗料には菊水化学工業の「キクスイ SPパワーシリコン」などがあります。アイボリー系の色には隣接色として肌色系の色があります。日塗工番号の17-90Dなどは、やや肌色に近い色だと言えるでしょう。こうした色を検討してみてもいいかもしれません。
人気色が選ばれるわけ
ホワイト系やベージュ系など外壁塗装の人気色をご紹介しました。そもそも、なぜこうした色は人気色や定番色としてよく選ばれているのでしょうか。ホワイト系やベージュ系などが人気色や定番色として選ばれることには6つの理由があります。
- 汚れが目立ちにくいから
- 色褪せしにくいから
- 温かみがあり柔らかな印象を与えるから
- 高級感や洗練された印象を与えるから
- 周辺の環境に馴染みやすいから
人気色が外壁塗装でよく選ばれる理由について順番に説明していきます。
汚れが目立ちにくい
ランキングでも登場したグレー系やベージュ系などは汚れの目立ちにくい色とされています。外壁は常に雨風に晒される場所なので日々メンテナンスをしていても汚れてしまいます。外壁の汚れが目立つと、第三者の目線では「古い家だな」「汚れた家だな」とマイナスの印象を持ちやすくなります。
排ガスや塵、ほこり、砂、花粉などの汚れは基本的に淡い色合いであることが多いです。人気色のベージュ系やグレー系、ブラウン系、アイボリー系などはこれらの汚れの原因と似た淡い色合いなので、外壁塗装に使うと汚れを目立ちにくくしてくれます。汚れやすい外壁だからこそ、汚れが目立ちにくい色は定番の人気色としてよく選ばれています。
色褪せしにくい
人気色に挙げられている色は色褪せしにくいというメリットがあります。たとえばグレー系やベージュ系の薄い色は、最初から薄い色なので色褪せしても周囲に気づかれにくく、家の外観にも影響が出にくいです。色褪せしにくいからこそ定番の人気色がよく選ばれています。
温かみがあり柔らかな印象を与える
ベージュ系などは膨張色と呼ばれるカテゴリに含まれます。膨張色は服においては少し太って見えると言われますが、外壁塗装に使うと家が大きく見え、さらに柔らかな印象を与えます。人気色のランキングの中でも淡いベージュ系やブラウン系などは、柔らかな印象を与えるからこそよく選ばれています。
高級感や洗練された印象を与える
ホワイト系の色やグレー系の色はシックで落ち着いた印象を与えます。また、グレー系の濃い色などは、高級感のある洗練された印象を与えます。
高級品などは高級感や洗練された印象を与えるためにしばしばブラック系や濃いグレー系の包装・箱などが使われています。外壁塗装も同様に濃いグレー系などは高級感や洗練された印象を出したいときによく使われる人気色になります。
ホワイト系は清潔感のある印象にもなります。ホワイト系はよく医療系や衛生系に使われますし、しっかり洗濯したシーツなどを連想させる色です。清潔感と関連付けられることから、ホワイト系を使うことで家も清潔感のある印象になります。人気色にはこうした印象があることから、外壁塗装の際によく選ばれています。
周辺の環境に馴染みやすい
外壁塗装の人気色はどれも周辺環境に馴染みやすいという特徴があります。
あまり使われていない塗料の色や濃い色、派手な色などを使うと、どうしても周辺環境から浮きやすくなってしまいます。周辺の家々や環境によってはミスマッチになってしまうことでしょう。
グレー系やベージュ系、ホワイト系などは周辺環境から浮きにくく、街並みや他の家々ともマッチする馴染みやすい人気色です。
流行を先取り！ツートンカラーの人気色
外壁塗装ではよくツートンカラーの塗装も行われています。ツートンカラーで塗装をする場合は、2色以上の色選びの他に組み合わせ・相性も問題になります。
ホワイト×ベージュの組み合わせ
ホワイト系とベージュ系は人気色同士の組み合わせとしておすすめです。
ホワイト系とベージュ系を左右にに分けて塗ることにより、メリハリのある印象を与えます。また、あえて純白ではなくやや灰色に近いホワイト系を使うことにより、汚れも目立ちにくくベージュ系の色や周辺環境ともよく馴染むように工夫を加えるのもおすすめです。
ベージュ×ブラウンの組み合わせ
こちらも人気色同士のペア、ベージュ系とブラウン系の組み合わせです。
たとえば、家の下の方を淡いベージュ系の色にして、上の方にやや濃いブラウンを使うなど、この色の組み合わせでは縦だけでなく横の組み合わせなどさまざまなパターンが考えられます。
ベージュ系とブラウン系はどちらも周辺の環境に馴染みやすく、柔らかな色合いです。汚れが目立ちにくいという特徴もあるので、初めてツートンカラーに挑戦してみようと思っている方にも使いやすいツートンカラーではないでしょうか。
ブルー×グレーの組み合わせ
高級感を与え、落ち着きのある外壁にしたいという方にはブルー系とグレー系のツートンカラーの組み合わせもおすすめです。
グレー系は人気色で淡い色から濃い色まで幅広くあります。濃い色をチョイスするか淡い色をチョイスするかによって印象が大きく変わってくるのが特徴です。
たとえば淡いブルーと淡いグレーを使うと涼し気な印象ですが、濃いブルー系の色と濃いグレー系の色を組み合わせると落ち着きのある印象になります。
ホワイト×ブラックの組み合わせ
ホワイト系とブラック系の組み合わせはスタイリッシュさが出るほか、メリハリも出る色です
ブラック系とホワイト系を上下に使ってもおしゃれですが、左右に使ってもまた違った印象を与えるのでシミュレーションしてみることをおすすめします。
外壁塗装の色選びのコツ
外壁塗装の色選びに悩んだら7つのコツで考えることがポイントです。本項では色選びに悩んだ時のコツについて説明します。
- まずは自分の理想の色をピックアップ
- さまざまな条件下でサンプルを確認する
- 付帯物や周囲の家との調和を見る
- ツートンカラーの場合はベースカラーを決める
- ベースカラーを引き立たせるアソートカラーを選択
- 色の区切り方を決める
- 依頼する塗装業者とも相談して決める
まずは自分の理想の色をピックアップ
家は毎日見るものなのでそこに住む人の色の好みは重要です。外壁塗装の色選びをする際は、まずは理想色（好きな色や家に使いたい色）などを大枠で良いので考えておきましょう。
「白系にしたい」「暗色にしたい」「橙色系が好き」「2色以上使いたい」など、大枠を先に考えておくだけで色選びがしやすくなります。細かい色の調整は職人と話し合って決めることができるのでまずは方向性を決めましょう。
さまざまな条件下でサンプルを確認する
気になっている色があれば室内で見るだけではなく屋外に出てサンプルを見てみましょう。外壁なので実際は日光が当たって少し違った色に見えますし、朝日や日中、夕日に夜などでも印象が変化します。また、同じ時間帯でも天気や日陰などでも変化があるため、さまざまな条件で色サンプルを確認してください。
部屋の中でだけ色を確認すると、外壁塗装した後に思っていた色と違ったと後悔する可能性があります。色の見え方については施工業者などプロにも意見を求めておくとよいでしょう。
付帯物や周囲の家との調和を見る
家の周辺には塀やカーポート、物置小屋などの外構設備や付帯物などがあります。外壁の色を選ぶ際には外構設備や付帯物の色との相性も重要です。また、周辺の家の外壁や環境との調和も見ておくとよいでしょう。周辺の家や物、環境との色の相性を考えておかないと外壁塗装の後にミスマッチで悩んでしまう可能性あるので注意してください。
ツートンカラーの場合はベースカラーを決める
ツートンカラーでの塗装を考えている場合は、まずはベースカラーを決めることをおすすめします。基礎になる色を決めてしまえば、その色との相性を考えて組み合わせる色を選べます。
ツートンカラーの基本的な比率は6：4や7：3が多いです。ホワイトとグレーや、濃いグレーとブラックなど、いろいろなツートンカラーの組み合わせがあるので、色見本などでバランスなどを見てみるとよいでしょう。本記事でもおすすめの組み合わせを紹介しているので参考にしてください。
ベースカラーを引き立たせるアソートカラーを選択
ツートンカラーを引き立たせる色としてアソートカラー（ベースの色を引き立たせる色）があります。
たとえばホワイト系と赤系、ホワイト系とブラウン系など、さまざまな組み合わせが考えられます。まずはベースになる色を決め、それから引き立てる色を選ぶという流れで色選びをしてはいかがでしょう。この流れだとスムーズに色を決められます。
色の区切り方を決める
外壁塗装に2色以上の色を使う場合は色をどこで区切るかも問題になります。代表的な方法としては、縦横で区切る方法や上下で区切る方法などがあります。たとえば上下で色を区切ることにより重厚感を出すことが可能です。
色を決めるときは区切る場所で印象が違ってくることを念頭に「どこで区切るか」「上下や左右で区切る場合、上下（左右）のどちらにどの色を使うか」も考えてみましょう。
依頼する塗装業者とも相談して決める
外壁塗装の際は依頼する塗装業者に相談することをおすすめします。塗装業者は今までいろいろな塗装を行っているので、見栄えの良い色や避けた方が良い色や組み合わせなどに詳しいです。また、色だけでなく機能性を重視した塗料選びにも通じているので、色や塗料について有益なアドバイスが期待できます。
塗装業者によってはカラーコーディネーターがいる会社もあるので、色の組み合わせについても相談してみることをおすすめします。常日頃から塗料の色選びや組み合わせを行っているプロから、ネットなどでは分からない生の声、生のアドバイスを受けることが可能です。
自分が納得する色を選び、満足のいく外壁塗装に
この記事では外壁塗装の人気色をご紹介しました。外壁塗装の際に特に人気の色はグレー系やブラウン系、ホワイト系、ベージュ系などが挙げられます。
ただ、外壁塗装の色は家のデザインでも合う色や合わない色があり、そこに住む人によって好みも異なります。周辺環境や外構設備とマッチするかどうかなども関係してくるので、人気色だからという理由で選んでしまわずに依頼をする塗装業者と相談して決めるようにしましょう。
このサイトでは地域ごとに塗装業者を紹介しています。外壁塗装で困ったときは外壁塗装の専門業者に「人気色は？」「おすすめの組み合わせは？」などと相談してみましょう。