ファクタリングを検討している方の中には「ファクタリングの具体的なサービス内容を知りたい」「どの業者を選べばよいかわからない」と考えている方もいるでしょう。
個人事業主がファクタリングを利用すると、信用が低い方や保証人や担保がない場合でも資金を調達できます。
個人事業主向けのファクタリング業者を選ぶ際には、契約方式や売掛債権の買取価格などの確認が大事です。
また、悪徳業者が一定数存在するため注意も必要です。
本記事では、おすすめの個人事業主向けファクタリング業者10選を紹介します。
個人事業主がファクタリングを利用するメリットや業者の選び方についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
個人事業主向けファクタリング業者のおすすめ10選
個人事業主におすすめのファクタリング業者は、次のとおりです。
- QuQuMo
- ペイトナーファクタリング
- ビートレーディング
- labol
- 日本中小企業金融サポート機構
- PMGファクタリング
- えんナビ
- アクセルファクター
- PayToday
- OLTA
それぞれの特徴について詳しく解説します。
QuQuMo
QuQuMoは、オンライン完結型のファクタリングサービスです。
申し込みから契約、入金まですべてオンラインで完結するため、時間や場所を選ばず手軽に利用できます。
申し込みから最短2時間で資金化が可能で、急な資金繰りにも対応可能です。
オンラインファクタリングの場合、書類をアップロードするのに時間がかかりますが、QuQuMoは請求書と通帳の2つがあれば審査を受けられます。
また、手数料は業界最安水準のため、コストを抑えて資金調達できる点も魅力です。
オンラインで手軽に手続きを済ませたい方や、最安の手数料でファクタリングサービスを利用したい方はQuQuMoを利用するとよいでしょう。
ペイトナーファクタリング
ペイトナーファクタリングは最短10分で入金が完了する、圧倒的なスピードが魅力のファクタリングサービスです。
事業計画書などの書類提出は不要で、遅くとも当日中には現金が入金されるため、緊急で資金が必要な方におすすめです。
審査はAIを導入しており、細かい連絡や煩わしい書類提出なども必要ありません。
一般的なファクタリングサービスでは、信用情報や事業規模などにより手数料が変動しますが、ペイトナーファクタリングの場合、利用料は手数料の10%のみで、初期費用や月額費用がかからない点もメリットです。
手続きが簡単でなるべく早く資金が必要な個人事業主は、ペイトナーファクタリングを利用しましょう。
ビートレーディング
ビートレーディングは、取引実績5.8万社以上、累計買取額1,300億円超えの実績を持つ、信頼性の高いファクタリングサービスです。
2社間ファクタリングの手数料は4%~12%程度と業界相場よりも低く設定されています。
また、買取額に下限も上限も設定されていないため、必要な分のみ資金調達できます。
申し込みから最短2時間で資金化が可能な点も魅力です。
ビートレーディングはクラウドサインを導入しており、パソコンやスマートフォンから簡単に手続きができます。
手続きは請求書を含めた2点のみで完了するため、初めて利用する方でもスムーズに資金調達を進められるでしょう。
さらにビートレーディングでは、受注時点での注文書ファクタリングにも対応しており、請求書よりも前のフローで資金調達が可能です。
実績のある会社で資金調達をおこないたい方におすすめのファクタリングサービスといえるでしょう。
labol
labolは1万円からの請求書買取に対応している少額ファクタリングにおすすめの業者です。
東証プライム上場企業の100%子会社が運営しており、信頼性が高くファクタリングが初めての方でも安心して利用できます。
一般的なファクタリングサービスでは、最低買取金額が30万円以上と高額に設定されているケースが多く、小さい事業規模の個人事業主が利用するのは難しい場合もあります。
一方でlabolは1万円と少額から対応しているため、事業規模が小さくてもファクタリングの利用が可能です。
また、申し込みから入金完了までWebで完結します。
パソコンやスマートフォンがあれば手続きが可能で、手続きの際は決算書や契約書などの書類は不要です。
少額ファクタリングに最適な業者を探している方はlabolを検討してみましょう。
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、中小企業の資金調達を幅広く支援するサービスです。
M&Aや事業承継、クラウドファンディングなど、ファクタリング以外のサポートも充実しており、幅広いノウハウと実績があります。
日本中小企業金融サポート機構は一般社団法人のため手数料が安く、業界最安水準の1.5%からと、コスト面でも魅力的です。
ファクタリングでは、2社間と3社間どちらにも対応し、最短即日で資金調達を実現します。
クラウドサイン導入により契約手続きもオンラインで完結するため、急な資金需要にもスピーディーに対応できます。
買取可能額は上限と下限のいずれも設定しておらず、規模の小さい個人事業主のファクタリングでも相談可能です。
資金調達を検討している方は、信頼性の高い日本中小企業金融サポート機構に相談するとよいでしょう。
PMGファクタリング
PMGファクタリングは、毎月1,500件以上の豊富な取引実績を誇る業界大手のファクタリング業者です。
法人のみでなく個人事業主の資金繰りもサポートしており、幅広い層から信頼されています。
ファクタリングに申し込むと、営業担当者が付き、ファクタリング以外の財務周りのサポートが受けられる点もメリットです。
Webフォームから簡単に審査申し込みができ、最短20分の驚異的なスピードで審査結果が得られます。
公式サイトはシンプルで見やすく、直感的な操作で利用できるのも魅力の一つです。
土日も対応しているため、個人事業主には使い勝手のよいファクタリングサービスといえます。
具体的な資金調達額を知りたい場合は、無料見積もりを依頼してみましょう。
えんナビ
えんナビは4,000件以上の取引実績と93%以上の顧客満足度を誇る、信頼性の高いファクタリングサービスです。
24時間365日、土日祝日も対応していたり、最短1日のスピード資金調達も可能だったりするため、なるべく早く資金調達したい方にもおすすめです。
手数料は業界内でも最低水準で提供されており、低コストで利用したい方にも向いています。
えんなびでは、法人、個人事業主問わず、50万円~5,000万円までの売掛金の買い取りをおこなうため、初めての方でも安心して利用できます。
2社間、3社間ファクタリングどちらにも対応しており、取引先に知られずに資金調達したい方にも安心です。
また、ノンリコース契約のため、万が一の際もリスクを負うことはありません。
えんナビはオンライン契約のほか、郵送にて契約手続きを進められるため、非対面でフローを完了させられます。
スピーディーかつ安心してファクタリングを利用したい方は、ぜひえんナビを検討してみてください。
アクセルファクター
アクセルファクターは、買取額に応じて手数料が変動する明瞭な料金体系を採用しているファクタリング業者です。
高額な買取ほど手数料が安くなるため、資金調達の規模にあわせてお得に利用できます。
申し込み時から専属担当による徹底したサポートを受けられることも特徴で、不明な点が発生してもすぐに相談可能です。
また、業界では珍しい早期申し込み割引も提供しており、入金希望日が30日以上先なら1%、60日以上先なら2%の手数料割引が適用されます。
最低30万円、最高1億円の売掛金買取も実施しているため、幅広い金額でファクタリングの依頼が可能です。
契約後は最短1時間で振込がおこなわれるため、すぐに資金が必要な場合でも安心です。
スピーディーな資金調達を希望する方は、アクセルファクターを利用してみましょう。
PAYTODAY
PAYTODAYは2社間、3社間どちらも対応しており、2社間ファクタリングの場合は取引 先への連絡は不要、手数料は1%から上限9.5%とわかりやすく明瞭で、安心して利用 できます。
2社間契約を基本とし、取引先に知られることなく資金調達が可能です。
また、公式ページには記載がありませんが、実は3社間ファクタリングにも対応して おり、 手数料を少しでも抑えたい場合は3社間ファクタリングも可能です。
また、PAYTODAYは個人事業主、法人にかかわらず利用でき、開業してすぐでも申し込みができます。
さまざまな業種でもフレキシブルに資金調達を進められるでしょう。
オンラインでの書類提出とAI審査により、最短30分で売掛金を回収できるスピード感も魅力です。
シンプルな手続きで迅速にファクタリングを利用したい方は、PayTodayがおすすめです。
OLTA
OLTAは、オンライン完結、最短即日振込が可能なファクタリングサービスとして人気があります。
オンライン型ファクタリングサービスとして質の高いサービスを提供しており、中小企業経営者や個人事業主からの支持も厚いです。
必要書類をすべて揃えている場合、申し込みから審査完了まで24時間で完了します。
即日買取金額を振り込んでもらえるため、すぐに資金が必要な場合でも安心です。
OLTAは、非対面で全国どこからでも利用できるため、地方の個人事業主でも気軽に利用できます。
また、請求書の買取額に制限がないため、少額の取引でも安心して申し込める点もメリットです。
他社のファクタリングサービスと異なり下限が設定されていないため、取引金額の小さいビジネスをおこなう個人事業主でも気軽に利用できます。
OLTAを利用する際にかかるのは、手数料の2%~9%のみです。
できるだけコストを抑えてファクタリングを利用できる点もOLTAの魅力といえます。
手続きをオンラインで完結させたい方や、スピード感のあるファクタリングを希望する方にはおすすめのサービスといえるでしょう。
個人事業主向けファクタリング業者の選び方
個人事業主向けファクタリング業者を選ぶ際は、次の点に注目してみてください。
- 契約方式
- 即日入金の可否
- 手数料
- 売掛債権の買取価格
- オンライン完結の可否
一つずつ解説します。
契約方式
個人事業主がファクタリングを選ぶ際は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのどちらの契約方式を選ぶかが非常に重要です。
2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング業者の2社間で契約を進める方法を指し、3社間ファクタリングとは利用者とファクタリング業者、売掛金の取引先の3社で契約を進める方法です。
2社間ファクタリングは取引先にファクタリングの利用を知られずに資金調達できたり、審査が比較的スピーディーであったりなどのメリットがあります。
一方、手数料が3社間ファクタリングに比べて高めに設定されている点がデメリットです。
3社間ファクタリングは、手数料が2社間ファクタリングに比べて安めであること、ファクタリング業者が取引先に直接請求するため、回収の手間が省ける点などのメリットがあります。
デメリットとしては、取引先にファクタリングの利用が知られることや、3社との契約に時間がかかるため、入金までの時間が長くなる点です。
売掛先にファクタリング業者の利用を知られたくない方や、なるべく早い入金を希望する方は2社間ファクタリングに対応している業者を選ぶとよいでしょう。
即日入金の可否
ファクタリング業者を利用する目的の一つは、急な資金需要への対応です。
そのため、ファクタリング業者を選ぶ際には、即日入金が可能かどうかの確認が重要です。
即日入金が可能であれば、急な支払いに対応できるのみでなく、ビジネスチャンスを逃さずに済みます。
ただし、入金スピードは速ければよいわけではありません。
入金スピードが速い場合、手数料が高い傾向にあり、結果として受け取る現金が減ります。
最短の入金時間とともに各種手数料の確認もおこないましょう。
手数料
手数料はファクタリングにより受け取れる金額に直接影響します。
手数料が高すぎると、売掛債権を現金化しても、手元に残る資金が少なくなるデメリットが発生します。
ファクタリングの手数料は業者により異なりますが、8%~18%程度が相場です。
ファクタリング業者を選ぶ際には契約前に手数料を確認し、比較検討をおこないましょう。
売掛債権の買取価格
個人事業主がファクタリングを選ぶ際、買取可能額も重要なポイントです。
ファクタリング業者により売掛金の買取可能額の上限、下限は異なります。
契約前に必ず確認し、保有する売掛金が上限を超えていないか、下限に達しているかを確認しましょう。
たとえば、上限が1,000万円の業者では、2,000万円の売掛金がある場合でも、1,000万円までしか現金化できません。
また、買取可能額の下限に満たない場合も利用できません。
個人事業主の場合、売掛金が少額になりがちです。
そのため、小規模な売掛金に特化したファクタリングサービスを選ぶことも有効な手段です。
事前に買取可能額を把握し、自身の状況にあった業者を選ぶことが、スムーズな資金調達への鍵となるでしょう。
オンライン完結の可否
個人事業主がファクタリングを選ぶ場合、オンライン完結型のサービスがおすすめです。
従来のファクタリングでは対面での面談が必要なケースが多く、遠方からの利用や時間の制約がある方は申し込みができませんでした。
近年はAI審査の導入が進み、申し込みから審査、振込まですべてオンラインで完結するサービスが増えています。
そのため、全国どこからでも手軽に利用できるようになり、時間や場所にとらわれずスピーディーな資金調達が可能です。
手続きの手間を省きたい方は、オンライン完結型のファクタリングサービスを選びましょう。
個人事業主がファクタリングを利用するメリット
個人事業主がファクタリングを利用する主なメリットは、次のとおりです。
- 急な支払いに対応できる
- 保証人や担保が不要
- 信用が低くても資金調達できる
- 金融機関より利用しやすい
それぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
急な支払いに対応できる
個人事業主は事業規模が小さいため、資金繰りが不安定になりがちです。
たとえば、突然の設備故障で修理費用が必要になったり、季節的な要因で売上が減少したりなど、予期せぬ出費が発生した場合、手元の資金のみでは対応できないことがあります。
そのような状況でファクタリングを利用すれば、売掛債権を早期に現金化でき、急な支払いに対応できます。
銀行融資などに比べて審査がスピーディーなため、短期間で資金調達できるのも大きなメリットです。
保証人や担保が不要
一般的な金融機関から融資を受ける際には、保証人や担保の提供が求められます。
個人事業主の場合、保証人を頼める方がいなかったり、担保となる資産を保有していないケースも少なくありません。
ファクタリングは売掛債権を売却する取引であるため、融資とは異なり、保証人や担保は不要です。
そのため、信用力や資産が少ない個人事業主でも、比較的容易に資金調達をおこなえます。
とくに、創業間もない事業者や、財務状況が不安定な事業者には大きなメリットといえるでしょう。
信用が低くても資金調達できる
信用が低いとされている個人でも資金調達できる点もメリットの一つです。
銀行融資を受ける際には、個人の信用情報や会社の財務状況が厳しく審査されます。
そのため、創業間もない事業者や過去の借入状況により融資を受けることが難しい場合があります。
一方、ファクタリングは売掛債権の質を評価して資金調達をおこなうため、個人の信用情報や会社の財務状況はそれほど重要視されません。
たとえ信用情報に不安があったり、財務状況が芳しくなかったりしても、優良な売掛債権さえあればファクタリングを利用して資金調達できる可能性があります。
金融機関より利用しやすい
金融機関からの資金調達は、一般的に審査が厳しく、時間がかかる傾向があります。
とくに、個人事業主や中小企業の場合、十分な担保や保証人を用意できなかったり、過去の業績や信用情報がネックとなったりなどで、融資を受けられないケースも少なくありません。
一方、ファクタリングは、審査基準が比較的緩やかで、手続きも簡素化されているため、金融機関よりも手軽に利用できます。
デメリットは?個人事業主がファクタリングを利用する際の注意点
個人事業主がファクタリングを利用する際は、次の点に注意しましょう。
- 審査に必ず通るとは限らない
- 請求書のみでは利用できない
- 債権譲渡登記が必要な業者は利用できない
- 少額利用は手数料が高い
- 悪徳業者が一定数存在する
それぞれ解説します。
審査に必ず通るとは限らない
ファクタリングは一般的な金融機関の融資と比べて審査基準が緩やかで、資金調達しやすいイメージがありますが、決して誰でも利用できるわけではありません。
売掛先の信用力が低い場合や、個人事業主の信用情報に問題がある場合は、審査に通らない可能性が高くなります。
また、公式サイトや広告で、「絶対に審査が通るファクタリング」といった文言を見かけた場合、手数料が異常に高い悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。
信頼できる取引先の売掛金をファクタリングしたり、余裕を持った支払期日を設定したりすると、審査を通過する可能性を高められるでしょう。
請求書のみでは利用できない
ファクタリングサービスは、請求書のみでは利用できません。
ファクタリング業者は貸し倒れのリスクを避ける必要があるため、利用者は請求書のみでなく、次の情報も必要です。
- 身分証明書
- 入金が確認できる預金通帳
- 売掛金が確認できる書類
- 決算書や確定申告書
提出書類はファクタリング業者により異なりますが、いずれも請求書のみで利用できるファクタリングはありません。
ファクタリング審査の際には、必要書類を必ず準備しておきましょう。
債権譲渡登記が必要な業者は利用できない
個人事業主でもファクタリングは利用可能ですが、債権譲渡登記が必要なファクタリングは利用できません。
債権譲渡登記は法人のみが利用できる手続きであり、個人事業主は利用できません。
債権譲渡登記が法人向けの制度であるため、登記されている売掛債権は法人所有とみなされるからです。
個人事業主は債権譲渡登記をおこなうことができないため、必然的に債権譲渡登記が必要なファクタリングの利用はできません。
少額利用は手数料が高い
ファクタリングの手数料は、一般的に売掛債権の額面に対して一定の割合で設定されています。
ただし、少額の売掛債権の場合、手数料が高くなる傾向があります。
少額の取引は事務処理コストや審査コストが割高になるためです。
具体的には、数百万円の売掛債権であれば手数料率は数%程度で済むこともありますが、数十万円程度の少額の売掛債権の場合、手数料率が10%を超えることも珍しくありません。
少額の資金調達が必要な場合でも、手数料が高すぎると手元に残る資金が少なくなります。
一部のファクタリング業者では、少額利用に特化したプランを用意している場合もあります。
そのような業者を利用すると手数料を抑えられるため、積極的に検討してみましょう。
悪徳業者が一定数存在する
ファクタリング業者のなかには、悪徳業者が紛れている場合があります。
悪徳業者には、次のような特徴があります。
- 相場を大きく上回る手数料を請求
- 審査なしで利用できると謳ったり、実績を偽ったりする
- 見積内容と契約内容が異なる
- 契約後に入金されない
ファクタリングは資金繰りに悩む個人事業主には有効な手段ですが、悪徳業者に騙されないように注意が必要です。
事前に情報収集をおこない、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
個人事業主がファクタリングの審査に通過するコツ
個人事業主がファクタリングの審査に通過するためのコツは、次の4つです。
- 2社間で落ちたら3社間を検討する
- 審査通過率を確認する
- 少額で申し込む
- 相見積もりを取る
それぞれ解説します。
2社間で落ちたら3社間を検討する
2社間ファクタリングで審査落ちした場合、3社間ファクタリングを検討しましょう。
一般的に2社間ファクタリングは売掛先の信頼性が得られず審査に落ちるケースも多いです。
手間はかかりますが、3社間に切り替えることで確認作業が入るため信頼性が向上し、2社間では利用できないと判断されたものが利用できる可能性もあります。
勝手にファクタリングを実施したことで売掛先が契約を打ち切るといった問題も起こらなくなり、安定して仕事を継続しやすい環境を得られるでしょう。
また、3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングに比べて手数料が安いため、資金調達コストを抑えられるメリットもあります。
審査通過率を確認する
審査通過率は、ファクタリング業者がどの程度の割合で審査を通過させているかを示す指標です。
審査通過率が高いほど、審査にとおりやすい傾向があります。
ほかのファクタリング業者で審査落ちした場合でも、なるべく審査通過率の高い業者を利用すれば、資金調達できる可能性があります。
公式サイトで審査通過率や取引実績を確認して、なるべく審査通過しやすい業者を選びましょう。
少額で申し込む
個人事業主がファクタリングの審査に通過するためには、少額で申し込むことも有効な方法の一つです。
高額な売掛債権の買取は貸し倒れのリスクも大きくなるため、高額なファクタリングの審査は厳しくなる傾向があります。
一方、少額のファクタリングであれば、貸し倒れのリスクも比較的低いため、審査に通りやすくなります。
とくに、初めてファクタリングを利用する場合は、少額からはじめて実績を積み重ねることで、次回以降の審査通過率を高めることも可能です。
ただし、ファクタリング業者のなかには買取可能額の下限が設定されている場合があります。
事前に確認し、下限額以上の売掛債権を申し込むようにしましょう。
相見積もりを取る
ファクタリング業者により審査基準や手数料率、契約内容などが異なります。
一つの業者に絞ると、よりよい条件で見積もりを出す業者を見逃す可能性があるため、相見積もりを取ることが大事です。
相見積もりを取ることで、次のメリットがあります。
- より低い手数料の業者を見つけられる
- 自身にあった契約内容の業者を見つけられる
- 各社のサービス内容を比較検討できる
相見積もりを取る際は、より多くの選択肢から比較検討するために3社以上に見積もりを依頼しましょう。
個人事業主向けファクタリング業者への申し込み方法
個人事業主向けファクタリング業者へ申し込む場合、次の手順でおこないます。
- 必要書類の準備
- 申し込み
- 審査
- 入金
一つずつ解説します。
1:必要書類の準備
ファクタリング業者に申し込む際には、次の必要書類が必要です。
- 身分証明書
- 決算報告書
- 確定申告書
- 通帳
- 印鑑証明書
- 発注書や請求書など取引内容がわかる書類
必要な書類はファクタリング業者により異なる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
2:申し込み
必要書類が揃ったら、ファクタリング業者に申し込みをおこないます。
多くのファクタリング業者は、オンラインで申し込みを受け付けています。
対面でも申し込みは可能ですが、できるだけ早く資金調達するなら、オンライン完結のファクタリングを利用するとよいでしょう。
3:審査
申し込みが完了すると、ファクタリング業者は審査をおこないます。
審査にかかる時間はファクタリング業者により異なりますが、一般的に数時間から1日で審査結果が出ます。
4:入金
審査に通れば、ファクタリング業者から資金の入金がおこなわれるため、振り込まれた資金が契約内容と一致していることを確認してください。
入金までの時間はファクタリング業者や契約内容により異なりますが、最短即日で入金される場合もあります。
入金された資金は、自由に利用可能です。
個人事業主向けファクタリングに関するよくある質問
ここでは、個人事業主向けファクタリングに関するよくある質問と回答をまとめました。
それぞれを確認して、ぜひ参考にしてみてください。
個人給料ファクタリングは違法?
給料ファクタリングとは、給与を受け取る権利を給料債権としてファクタリング業者に売却し、給料日よりも前に現金を受け取ることです。
違法ではありませんが、安全面で問題があるため金融庁が注意喚起しています。
個人給料ファクタリングは一般的なファクタリングと異なり、貸し付けにあたるため貸金業法にもとづく貸金業登録が必要です。
個人給料ファクタリングをおこなう業者のなかには、貸金業登録をしていない違法業者も存在し、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
個人事業主が資金調達をする場合、個人事業主向けで正規のファクタリング業者や大手で実績のある業者を利用しましょう。
審査が緩いファクタリング業者はある?
審査が比較的緩いとされるファクタリング業者はあります。
たとえば、次のようなファクタリング業者は審査が緩い傾向にあります。
- 必要書類が少ない
- 審査通過率が高い
- AI審査を導入している
ただし、誰でも必ず審査に通る保証はない点には注意しましょう。
フリーランスでもファクタリングを利用できる?
フリーランスでもファクタリングを利用できます。
少額の請求書でも買取可能な、フリーランス向けのファクタリング業者もあるため、審査に通過するか不安なフリーランスの方は利用するとよいでしょう。
まとめ
個人事業主がファクタリング業者を利用すると、資金繰りがうまくいきやすくなります。
個人事業主向けファクタリング業者を選ぶ際は、契約方式や手数料などの確認が大事です。
売掛先にファクタリング業者の利用を知られたくない方は、2社間ファクタリングを利用するとよいでしょう。
ただし、悪徳業者が一定数存在する点には注意が必要です。
悪徳業者を避けるためにも、ファクタリング利用前に見積もりを取ることをおすすめします。
個人事業主やフリーランスも法人と同様にファクタリング業者を利用して、スムーズに資金を調達しましょう。