とはいえ、「男もうなじの毛を処理するべきなのだろうか?」、「そもそもどうやって処理すればいいの?」と疑問に思う方も多いはず。自己処理しづらい位置だからこそ、無理にカミソリやバリカンを使って失敗するケースも少なくありません。
この記事では、うなじの毛を整えるメリット・デメリットや、セルフで処理する際の注意点など詳しく解説します。意外と見えているうなじケアの第一歩を一緒に考えてみましょう。
1.うなじの毛を処理するメリット・デメリットとは
うなじは自分では見えにくい部位ですが、他人の目には意外とよく入るパーツです。特に短髪や刈り上げスタイルが多い男性にとって、首元の清潔感は後ろ姿の印象を大きく左右します。
ここでは、うなじの毛を処理することで得られるメリットと、事前に知っておきたいデメリット(注意点)について解説します。
うなじの毛を処理するメリット
①清潔感が増す
うなじの毛が整っていると、首元がすっきりして全体的に清潔感のある印象を与えます。特に汗ばむ季節や運動後は、首まわりの毛が目立つことで不快な印象を与えてしまうことも。
定期的に処理をしておけば、蒸れやべたつきも軽減され、見た目だけでなく自分自身の快適さも保ちやすくなります。
②後ろ姿がキレイになる
うなじは自分では見えにくい部位ですが、他人の視線には入りやすい場所です。特に短髪や襟足が見えるヘアスタイルの場合、整っていないうなじは少しだらしなく見えることも。
毛を処理しておくことで、スッキリとした後ろ姿を演出でき、浴衣、スーツ、フォーマルな服装などでも首まわりが整って見え、全体の印象がスマートになります。
③TPOに合った身だしなみになる
うなじのケアは一見小さなことのように思えますが、就活・ビジネス・冠婚葬祭といったかしこまったシーンでは細かな身だしなみも印象に影響します。
うなじまで整えていると、「見えにくい部分まで手入れしている」という丁寧な印象を持たれることもあり、身だしなみの一環として処理している人も増えてきています。
うなじの毛を処理するデメリット
①肌を傷つけてしまうおそれがある
首元の皮膚は意外とデリケート。特に自己処理では、カミソリやシェーバーの刺激によって赤み・かゆみ・肌荒れ・毛嚢炎(もうのうえん)などの肌トラブルが生じることがあります。
処理前後のケアを怠ると、せっかく整えたうなじも逆に清潔感を損ねてしまうことに。自己処理する場合は十分な保湿や清潔な道具の使用が欠かせません。
②デザインを失敗する可能性がある
うなじの形は人によって異なり、生え方やラインもまちまちです。また、ヘアスタイルとの兼ね合いもあります。そのため、まっすぐ剃ろうとしたり、必要以上にムダ毛を処理してしまうと、不自然な仕上がりになることも。
セルフ処理ではどうしても見えにくい・手が届きにくいという制約もあるので、「ムダ毛だけでなく髪まで剃ってしまった!」、「形がいびつになった」というような失敗をしてしまうことも珍しくありません。
2.うなじをセルフで処理する際に押さえておきたいポイント
うなじの毛が気になったとき、「まずは自分で処理してみよう」と思う方も多いでしょう。カミソリや電気シェーバーなど、普段ヒゲ剃りに使っている道具を使えば、手軽に始められるように感じます。
しかし、うなじは「見えにくく、剃りにくい」部位であるため、少しの油断が仕上がりの失敗や肌トラブルにつながることも。
ここからは、セルフでうなじを処理する際に気を付けたいポイントを詳しく解説していきます。
①無理なラインづくりは避ける
多くの人がやりがちなのが、うなじのラインを直線的に揃えすぎてしまうこと。本来カーブを描くように生えている生え際を無理に整えようとすると、かえって不自然に見えることがあります。
最初は「少し整える」くらいに留めるのが無難です。ナチュラルに見せることを意識しましょう。
②処理前後はケアを行い肌トラブルを防ごう
うなじの皮膚は意外とデリケート。処理前には蒸しタオルなどで肌と毛を柔らかくし、シェービング剤を使用して刃の滑りをよくすることで、カミソリ負けを防ぐことができます。
処理後は化粧水や乳液などでしっかりと保湿を行い、赤みやかゆみなどのトラブルを防ぐことが大切です。アフターケアを怠ると肌荒れの原因になるので注意しましょう。
③三面鏡やスタンドミラーを活用
セルフ処理の最大のハードルは「見えにくさ」です。三面鏡やスタンドミラーを使えば、首の後ろや左右のバランスを確認しながら処理することができるので、自分でうなじを整えるのであればぜひ活用しましょう。
とはいえ、無理な体勢での処理はケガや剃り残し、仕上がりの失敗につながることも。難しさを感じたら、家族に頼むか、プロに任せるのも一つの手です。
3.自然でキレイな仕上がりを求めるならプロの手を借りよう
「自分でうなじの毛を処理するのは大変」、「自然なラインで整えたい」、「長持ちさせたい」そんな方は、プロに整えてもらうのが安心です。理容室でのシェービングや、脱毛といった手段を選ぶことで、見えにくい部位も安全に、理想的な仕上がりを目指せます。
理容室や美容院でうなじを整えてもらう
理容室や美容院では、髪型と首元全体のバランスを見ながら、うなじをナチュラルに整えてもらえます。プロの手にかかることで、左右のバランスが整った仕上がりが期待でき、素人では難しい自然なラインや清潔感のある後ろ姿を手に入れられるでしょう。
ただし、施術内容には違いがあります。理容室では国家資格を持つ理容師がシェービング(うぶ毛を剃る)まで対応可能なのに対し、美容院ではヘアカットの延長としてハサミやバリカンで毛の長さや形を整える程度に留まるのが一般的です。
また、どちらの場合もあくまで「一時的な処理」のため、数週間もすれば再び毛が伸びてきます。キレイな状態を保ちたい場合は、定期的に通う必要がある点にも注意しましょう。
長期的にキープしたいなら脱毛という選択肢も
「うなじの毛を自分で整えるのは面倒」、「何度も通うのは手間」という方には、脱毛という選択肢もあります。うなじ脱毛の最大のメリットは、処理の手間が減り、自然で清潔感のある状態を長期間キープできる点です。
脱毛には光脱毛や医療脱毛などの種類があり、いずれも回数を重ねることで徐々に毛が薄くなっていきます。毛量が減ることで蒸れやかゆみを防げるほか、肌トラブルのリスクも軽減されるのが魅力です。
また、サロンやクリニックではスタッフがうなじの形や毛流れを見ながら照射範囲を調整してくれたり、理想の形をヒアリングしてから照射してくれるため、自分では難しいナチュラルな仕上がりが目指せます。「不自然なラインになったらどうしよう…」という不安もなく、自信を持てる後ろ姿に近づけるでしょう。
一方で、脱毛は一度で完了するものではなく、数回にわたる施術が必要になります。また、施術前後のケアや日焼け対策も欠かせないため、しっかりとスケジュールや予算を考えたうえで検討することが大切です。
加えて、脱毛施設によっては「うなじのみ」のプランが用意されていない場合もあります。全身脱毛に含まれているケースもあれば、うなじは照射対象外となっていることもあるため、契約前にうなじの脱毛が可能かどうかを必ず確認しましょう。
4.自分に合った「うなじの形」を知っておこう
うなじには個人差があり、毛の生え方はそれぞれ異なります。形を整える際には、「どんな形が自分に似合うか」を意識するのもポイントの一つです。
一般的には、うなじの形は大きく以下の4つのデザインに分けられます。
■W字型
■MW型
■U字型
■直線型
自分に合ったうなじの形を知っておくことで、自然な仕上がりや全体の清潔感がより高まります。どの形が良いかわからない場合は、プロに相談しながら決めると安心です。
5.男性もうなじの毛を整える価値はある
うなじは、自分からは見えづらいものの、他人からは意外とよく見られているパーツです。特に短髪スタイルの男性にとって、うなじが整っているかどうかは後ろ姿の清潔感や第一印象に影響を与えます。
セルフ処理も可能ですが、見えにくさ・剃りにくさ・肌トラブルのリスクを考えると、理容室・美容院や脱毛サロン・クリニックなど、プロに任せるのが安心で自然な仕上がりを実現する近道です。
気になる方は、まずは一度プロに相談してみてはいかがでしょうか?日常の身だしなみに“うなじケア”を加えるだけで、印象がぐっと変わるかもしれません。
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