いざヒゲ脱毛をしようと決心しても、実際の施術前に一体何をしておけばいいのか不安になったことはありませんか?脱毛がはじめて、という方であれば、施術前にやっておくべきことや、逆に避けたほうがよい行動などは事前に知っておきたいですよね。
そこで本記事では、脱毛する前に必要な準備や施術前に控えるべきことについて分かりやすくまとめました。これからヒゲ脱毛を控えているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.ヒゲ脱毛前にやっておくべきこととは?
ヒゲ脱毛を受けるにあたっては、事前にいくつかの準備をしておくことで、施術の効果を最大限に引き出せるだけでなく、肌トラブルの予防にもつながります。
ここでは、押さえておきたいポイントを「脱毛前・当日」と「脱毛期間中」に分けてご紹介。初めて脱毛を受ける方でも安心して臨めるよう、ぜひチェックしておきましょう。
1-1脱毛前日~当日|ヒゲのシェービング
基本的に、ヒゲ脱毛の施術を受ける前には、自分でヒゲを剃っておく必要があります。脱毛前のシェービングのタイミングは、サロン・クリニックによって「前日までに剃る」、「当日に剃る」など指示が異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
脱毛機器の光やレーザーはメラニン色素に反応する仕組みのため、毛が長いままだと表面で分散してしまい十分な効果が得られません。そのため、施術前のシェービングは必須となります。
自己処理する際には、カミソリよりも肌への負担が少ない電気シェーバーの使用がおすすめ。万が一剃り残しがあった場合、サロンやクリニックによってはシェービング代として追加料金が発生することもあるので、丁寧にシェービングしておきましょう。
1-2脱毛当日|薬を服用している場合は申告を
薬を服用している場合、施術が受けられないことがあります。特に光線過敏症を引き起こす可能性のある薬や血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を服用している場合は、注意が必要です。
とはいえ、薬の服用時における施術の可否はサロンやクリニックによって異なるため、常用薬がある場合や、何らかの薬を服用したという場合は事前にサロン・クリニックへ相談するようにしましょう。
また、飲み薬だけでなく、ニキビの塗り薬や湿布などの外用薬についても確認が必要です。安全に施術を受けるためにも、自己判断せず必ずスタッフに伝えるようにしてください。
1-3脱毛期間中|肌の保湿ケア
施術前に肌が乾燥していると、照射時に痛みや刺激を感じやすくなることがあります。そのため、普段から化粧水や乳液を使った保湿ケアを心がけ、肌のコンディションを整えておくことが大切です。特に乾燥しやすい冬場などは、念入りなスキンケアを意識しましょう。
1-4脱毛期間中|日焼け対策
日焼けした肌は照射時に火傷してしまうリスクを伴ったり、痛みが増す可能性があることから施術を断られる場合があります。特に回数制のプランでは、日焼けしている箇所だけ施術できなかったとしても、1回分としてカウントされてしまうことがあるため注意が必要です。照射できなかった部位の脱毛進行が遅れてしまう原因にもなります。
なお、蓄熱式の脱毛機器や一部のレーザーでは日焼けした肌でも対応できるケースもありますが、できる限り脱毛期間中は日焼けを避けましょう。顔は日焼けしやすい部位のため、外出時には日焼け止めを塗る、帽子やフェイスカバー、日傘を活用する、長時間の直射日光をできるだけ避けるといった対策を心がけるようにしてください。
2.脱毛前はなぜシェービングが必要なの?
施術前には欠かせないシェービングですが、「脱毛するのに、なんで自分で毛を剃らなきゃいけないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実はこの事前のシェービングは、脱毛の効果を最大限に引き出すために欠かせない大切なステップです。ここでは、脱毛前にシェービングが必要な理由を3つご紹介します。
2-1熱エネルギーを効率よく毛根に届けるため
光脱毛や医療レーザー脱毛で使われる光は、毛に含まれるメラニン色素に反応して熱を発生させ、その熱エネルギーによって発毛組織にダメージを与える仕組みです。
しかし、毛が長く伸びていると、熱が毛の表面に分散してしまい、毛根まで十分にエネルギーが届かず、脱毛効果が落ちてしまうことがあります。また、毛が残った状態では照射にムラが出やすく、脱毛効果にバラつきが出る可能性もあります。
スムーズで均一な照射を行うためにも、肌表面はできるだけ滑らかな状態に整えておくことが大切です。事前にしっかりとシェービングをしておくことで、光やレーザーによる熱エネルギーがダイレクトに毛根へ届きやすくなり、本来の脱毛効果をしっかり引き出すことができます。
2-2火傷や肌トラブルを防ぐため
毛が長い状態で照射すると、必要以上に光やレーザーが反応して火傷をしてしまう恐れがあります。特にヒゲは皮膚の薄い部分に密集して生えているため、十分に処理せずに照射することで炎症を起こすリスクも生じやすいです。
特に唇付近や顎の下、首などは剃り残しやすい部位なので、丁寧にシェービングするようにしましょう。
2-3追加料金や施術トラブルを防ぐため
サロンやクリニックによっては、剃り残しがあると別途シェービング代がかかったり、該当部位は施術しないというルールを設けていることがあります。また、シェービングを行ってくれる場合であっても、その分施術時間が削られ、予定していた部位すべてに照射できない可能性もあるため注意が必要です。
事前にしっかりと自己処理しておけば、こうしたトラブルや追加料金を避けることができ、施術もスムーズに進みます。
3.シェービングする際の注意点を抑えておこう
脱毛の前に必要なシェービングは、ただヒゲを剃ればいいと思われがちですが、方法やタイミングを間違えると肌トラブルの原因になったり、施術が受けられなくなったりすることがあるため、正しい処理方法や注意点を抑えておくことが重要です。ここでは、脱毛前のシェービングで気をつけたいポイントをご紹介します。
3-1肌への負担が少ない電気シェーバーを使う
自己処理をする際には、T字カミソリよりも肌への刺激が少ない電気シェーバーを使うのが理想的です。肌トラブルが生じていたり、カミソリで肌が傷ついている場合、施術を受けられないこともあるので、敏感肌の方や、カミソリ負けしやすい人には特に電気シェーバーがおすすめ。赤みや肌荒れの予防にもつながります。
3-2 逆剃りは避け、毛の流れに沿って剃る
逆剃りは深剃りができるものの、その分、肌への負担が大きくなり、カミソリ負けや赤み、炎症の原因になることがあります。シェービングする際には、できるだけ毛の流れに沿って優しく剃るように心がけましょう。何度も往復すると肌にダメージを与えるため、ワンストロークで済ませるのが理想です。
3-3剃毛後は必ず保湿を
シェービング後の肌は、水分が奪われやすく乾燥しがち。放っておくと肌が荒れたり、ヒリヒリしたりする原因にもなります。ムダ毛を処理した後は化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌のバリア機能を整えましょう。
3-4ニキビや傷は避けて剃る
炎症や傷がある部分は無理に剃らず避けるようにしましょう。悪化させてしまう恐れがあるだけでなく、状態によっては施術自体を断られるケースもあるので注意が必要です。
3-5剃り残しがないか最終チェック
顎や首回りなどカーブしている部分は特に剃り残しやすいです。サロンやクリニックによっては追加料金が発生することもあるので、剃り残しがないよう鏡でしっかりチェックしておきましょう。
3-6毛抜きはNG!
毛抜きでヒゲを抜いてしまうと、光やレーザーが反応する毛がなくなってしまうため、脱毛効果が得られません。それだけではなく、毛を抜くと埋没毛や毛嚢炎、色素沈着、毛穴が開くなどのリスクもあります。毛を抜くのではなく、あくまで表面の毛を剃るだけにしておきましょう。
4.脱毛の施術前のNG行為って?
脱毛の効果を最大限に引き出すためには、施術前の過ごし方もとても重要です。間違ったケアや生活習慣は、思わぬ肌トラブルの原因になることも…。脱毛の効果を高め、快適に施術を受けるためにも、施術前に気をつけておくべきポイントを押さえておきましょう。ここでは、施術前に避けるべき6つのNG行為を紹介します。
4-1日焼けは厳禁!直射日光は避けて
脱毛機器の光やレーザーはメラニン色素に反応します。日焼けをした肌はメラニン色素の量が増えた状態になっているため、光やレーザーが必要以上に反応してしまい、火傷や色素沈着などのリスクが高まることも。脱毛期間中は日焼け対策が欠かせませんが、特に施術日の1週間前頃からは強い日差しを避けるようにしましょう。日焼け止めを塗ることはもちろん、帽子や日傘なども活用し、しっかり対策することが大切です。
4-2予防接種は前後に余裕を持って
予防接種後は、免疫が一時的に不安定になっていたり、体に負担がかかっていたりする状態で、体調が万全ではありません。脱毛によってさらに刺激が加わることで、体調を崩したり、痛みを感じやすかったり、肌トラブルのリスクが高まる可能性も考えられます。そのため、予防接種当日はもちろん、予防接種前後の1~2週間程度は予約を入れないようにしましょう。
4-3前日~当日の飲酒は控えよう
アルコールは血流を促進し体温が上昇するため、施術後に赤みやかゆみが出やすくなります。また、アルコールを分解するために体内の水分が奪われ肌が乾燥しがちになり、照射時の痛みを感じやすくなったり、赤みやヒリつきなどの肌トラブルを招く原因にもなります。施術前日~当日は飲酒を控えるようにしてください。
4-4夜更かしはNG!しっかり睡眠を
睡眠不足は肌のバリア機能を低下させるだけでなく、神経が敏感になりやすく、赤みや痛みを感じやすくなる原因になります。脱毛前日は十分な休息を取り、肌のコンディションを整えることが重要です。しっかりと睡眠をとって、施術に備えましょう。
4-5当日は日焼け止め・保湿剤・制汗剤を使わない
施術当日は、日焼け止めやボディクリーム、制汗剤などは使わないようにしましょう。これらの成分が肌に残っていると、光やレーザーが反応しにくくなり本来の脱毛効果を得にくくなるほか、火傷や肌荒れの原因になることがあります。清潔な肌の状態で施術を受けることがベストです。
ただし、日焼け止めに関しては当日も塗ってOKとしているサロン・クリニックもあります。塗ってもいいのかどうかは事前に確認しておくと安心です。
4-6激しい運動を控える
運動を行うと、血行が良くなり体温が上昇します。この状態で施術を受けると、赤みやかゆみが出やすくなることがあります。さらに、たとえ前日の運動であっても筋肉の疲労が残っていると、普段は起こらない肌トラブルが生じる可能性もあります。施術前は激しい運動を避け、リラックスして過ごすことを心がけましょう。
5.準備を万全にして施術を受けよう
ヒゲ脱毛を受けるうえで事前の準備や正しい過ごし方は、脱毛効果を高めるだけでなく、肌トラブルを防ぐためにもとても重要です。脱毛が初めての方にとっては、「施術前には何をしておけばいいの?」、「やってはいけないことって?」と不安に思うこともあるかもしれませんが、今回ご紹介したポイントを押さえておくだけで、安心して施術に臨むことができるでしょう。
ヒゲ脱毛に限らず、脱毛の施術を受けるうえでは事前のシェービングが基本です。シェービングは普段は何気なく行っている人も多いと思いますが、赤みや肌荒れを防ぐためにも正しい処理方法を知り、注意点を守るようにしましょう。また、脱毛前には普段からのUV対策や保湿を行い、肌のコンディションを整えておくことも重要です。
一方で、日焼けや飲酒、睡眠不足、運動などは施術前には避けたい行為です。どれも肌や体調に影響を与え、施術そのものに支障をきたす恐れがあるため、前日・当日の過ごし方には十分注意しましょう。
しっかりと準備を整え、肌や体調をベストな状態にしておくことで、ヒゲ脱毛の効果をより高く、より安全に実感することができます。これから脱毛に臨む方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてくださいね。
なお、サロンやクリニックによっては施術前のシェービングをサービスで対応してくれるところもあります。ただし、自分では処理しにくい背中やVIOなどに限られていることも多いため、事前に確認しておくと安心です。
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