「メンズ脱毛したいけど、蓄熱式って本当に効果あるの?」と疑問に思う方、多いのではないでしょうか。蓄熱式はじんわり熱を溜めて脱毛するため、すぐに毛が抜ける実感が得にくく「効果がない」と誤解されやすいのが現状です。
しかし、実際には蓄熱式にも熱破壊式にはないメリットがあり、適切に使い分けることで満足度の高い脱毛が可能です。この記事では、蓄熱式と熱破式の違いや、パーツ別のおすすめ使い分け、蓄熱式のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。脱毛方式選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.蓄熱式に効果がないって本当?
蓄熱式って、効果がないんじゃないの?と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、毛がポロポロ抜けるような即効性は感じにくいため、熱破壊式と比べて「効果がない」と誤解されがちです。しかし実際は、蓄熱式も繰り返し施術を受けることで、しっかりと脱毛効果を得られます。特に肌が敏感な方や、産毛や色の薄い毛が気になる部位には、むしろ蓄熱式の方が効果的といえる場面もあります。
1-1 なぜ効果がないと言われるのか?
大きな理由は、「効果の現れ方の違い」です。熱破壊式は、毛の根元を焼き切るような強力なアプローチをするため、施術後すぐに“毛が焦げ落ちたような”実感がある場合があります。一方の蓄熱式は、肌に優しい低出力のレーザーを使って「毛を生やす指令を止める」方式なので、毛が自然と抜けるまでに時間がかかります。この効果のタイムラグこそが、誤解の原因となっているのです。
2.熱破壊式と蓄熱式の違いは?
メンズ脱毛でもよく使われる「蓄熱式」と「熱破壊式」という2つのレーザー脱毛方法。どちらが自分に合っているのか、仕組みや痛み、効果の違いを知っておきたいですよね。ここではそれぞれの特徴を説明していきます。
比較項目 | 蓄熱式 | 熱破壊式 |
ターゲット | バルジ領域 (浅い) |
毛根 (毛乳頭・毛母細胞) |
即効性 | ゆるやか (数週間後に実感) |
高い (1〜2週間で実感) |
痛み | 少なめ (輪ゴムで弾かれる程度) |
強め (熱さ・チクッとした痛み) |
肌への負担 | 少ない | やや強め |
向いている毛質 | 産毛・細い毛 | 太い毛・ヒゲなど |
通える頻度 | 2〜4週間ごと |
1〜3ヵ月に1回 |
2-1 蓄熱式とは?
蓄熱式は、弱めのレーザーをじんわり当て続けて、毛の成長を指示している「バルジ領域(発毛の司令塔)」をターゲットにする方法です。バルジ領域は皮膚の浅い場所にあるため、強いレーザーでなくても十分効果があります。広範囲に弱い熱をじんわり溜めていくイメージで、痛みが少ないのが最大のメリット。産毛や細い毛にも効果があり、肌が弱い人にもおすすめです。
ただし、毛が抜け落ちるまでに少し時間がかかり、すぐに「効果が出た!」とは感じにくい傾向があります。
2-2 熱破壊式とは?
熱破壊式は、強いレーザーの熱で毛を作る「毛根(毛乳頭や毛母細胞)」を直接破壊する脱毛方式です。毛の一番奥、毛を生やすための“工場”にあたる部分に、ピンポイントでレーザーを当てて高温で焼き切るイメージです。1発ずつしっかり照射するため、効果を実感しやすく、太くて濃い毛に向いています。ただし、パワーが強いぶん痛みが強めで、施術後に赤みやヒリつきを感じる場合も。
この方式は、出力が高いため医療機関でのみ施術が可能です。
2-3 蓄熱式と熱破壊式、結局どっちがいいの?選び方のポイント
どちらの方式も医療脱毛としてしっかり効果はありますが、それぞれ向いている毛質や痛みの感じ方、ライフスタイルによっておすすめが変わります。
蓄熱式が向いている人 |
・痛みに弱い・敏感肌の人 ・薄い毛や産毛が気になる人 ・エステ感覚で快適に通いたい人 |
熱破壊式が向いている人 |
・ヒゲやVIOなど、太く濃い毛をしっかり減らしたい人 ・痛みにある程度耐えられる人 ・早く効果を実感したい人 |
最近では、熱破壊式と蓄熱式の両方を搭載した脱毛機を導入しているクリニックもあるので、迷ったらまずは無料カウンセリングで相談してみるのも良いかもしれません。
3.【パーツ別】熱破壊式と蓄熱式の使い分け方
脱毛方式には向き不向きがあります。部位によって毛の太さや毛根の深さ、肌の敏感さが異なるため、自分に合った脱毛方式を選ぶことが大切です。ここでは、代表的なパーツ別に「熱破壊式」と「蓄熱式」のおすすめ使い分けをご紹介します。
3-1ヒゲ脱毛
ヒゲは他の部位と比べて毛が濃く太く、メラニン色素が多いのが特徴。さらに、毛根が深く、皮膚に対して垂直に生えているため、根本からしっかりアプローチする必要があります。そこで活躍するのが「熱破壊式レーザー」です。
高出力のレーザーが毛の奥深くにある毛根(毛乳頭・毛母細胞)にしっかり届き、強力に脱毛効果を発揮します。ただし、ヒゲ脱毛は痛みが強くなりやすいため、麻酔や冷却対策があるクリニックを選ぶと安心です。
3-2 VIOや敏感肌の部位
VIO(デリケートゾーン)や首、顔などの皮膚が薄くて敏感な部位には、痛みや肌トラブルを最小限に抑えられる「蓄熱式レーザー」がおすすめです。蓄熱式は、低出力のレーザーをじんわりと蓄積していく方式なので、刺激が少なく、肌にやさしいのが特長。さらに、産毛や色の薄い毛にも効果を発揮しやすいのもポイントです。「VIO脱毛=痛い」と思っていた方でも、蓄熱式なら安心してトライしやすいです。
3-3 全身脱毛の場合
全身脱毛の場合は、部位ごとの毛質や肌状態に合わせて、熱破壊式と蓄熱式を使い分けるのが理想的です。
例
・濃く太い毛が多いパーツ(ヒゲ・ワキ・すね・胸毛など)は「熱破壊式」
・敏感で肌が薄いパーツ(VIO・顔・うなじ・お腹など)/細かい産毛が多い部位(背中・腕など)は「蓄熱式」
ヒゲやVIOなど、部位ごとに最適な脱毛方法は異なります。痛みの感じ方や毛の濃さ、肌の状態などを考慮しながら、自分に合った方式を選ぶことが、満足のいくメンズ脱毛の近道です。
4.蓄熱式のメリット・デメリットは?
ここまで、パーツごとに脱毛方式の使い分けを紹介してきましたが、「蓄熱式って実際どうなの?自分に合ってるのかな?」と気になった方もいるのではないでしょうか。たしかに、痛みが少ない・肌にやさしいというメリットがある一方で、「効果が出にくいのでは?」と不安に感じる方も多いです。
そこでここでは、蓄熱式の“メリット・デメリット”を改めて整理していきます。脱毛方式を選ぶ判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
4-1 蓄熱式のメリット
痛みやリスクが少ない
従来の「熱破壊式脱毛」は、強い出力で毛根を破壊するため、どうしても“パチッ”とした痛みや肌への負担が避けられませんでした。一方、蓄熱式脱毛は、弱い熱をじわじわとバルジ領域(発毛指令を出す部分)に届ける方式です。そのため「輪ゴムで軽く弾かれる程度」といった程度で済み、施術後の赤みやヒリつきも抑えられるのが魅力です。
短い施術間隔で通える
蓄熱式脱毛は、肌への負担が少ないことから2〜4週間の短い間隔で通えるのが特徴です。これは、1〜3ヵ月に1回しか通えない熱破壊式とは大きな違いです。蓄熱式は、バルジ領域という毛の発育を指令する部分に低出力でじわじわと熱を与える方式。そのため、肌への刺激や炎症のリスクが低く、次回の施術までのダウンタイムも少なくて済みます。
また、毛周期の「成長期」に合わせて照射する必要がある熱破壊式に対し、蓄熱式は“毛周期後期”の毛にもある程度効果を発揮できるため、照射タイミングにシビアにならずに済むというメリットもあります。
結果として、「痛みを我慢しながら月イチで通う」のではなく、肌にやさしく、スピーディに通える蓄熱式脱毛は、効率よく脱毛を進めたい方におすすめです。
敏感肌・日焼け肌でも施術可能
熱破壊式が「メラニン(黒い色素)に反応」するのに対し、蓄熱式は色素に頼らない仕組みです。このため、色黒肌・日焼け肌・シミのある肌でも照射できるのが特徴。また、敏感肌でも刺激が少ないため、「今まで脱毛を諦めていた方」にとっても安心感があります。
産毛、細い毛、白髪にもアプローチ
メラニンに反応しない蓄熱式だからこそ、顔の産毛・背中のうぶ毛・色素が薄い毛などにも効果的。「これまで脱毛しにくいとされていた部位」に対応できるのは、蓄熱式ならではの強みです。
4-2 蓄熱式のデメリット
施術直後にすぐ毛が抜けない
熱破壊式脱毛とは異なり、蓄熱式脱毛は施術後すぐに毛が抜け落ちるわけではありません。毛が抜けるまでに1~3週間かかるため、効果をすぐに実感しにくいことがあります。
効果の実感に時間がかかる場合がある
顔や背中など産毛の多い部位は、毛が細く色素も薄いため、効果が感じられるまでに時間がかかる傾向があります。部位や個人差によっては、施術回数を重ねても実感が遅いこともあるため、継続的なケアが必要です。
痛みが少ないため効果が弱いと感じることも
痛みが少ないのは蓄熱式脱毛の大きなメリットですが、その反面、「痛みがない=効果が弱いのでは?」と誤解されることがあります。実際には、痛みの強さと脱毛効果は比例しないため、痛みが少なくても効果は十分期待できます。
5.よくある質問Q&A
Q1 蓄熱式は何回でツルツルになりますか?
一般的に、蓄熱式脱毛では5〜8回前後で「毛が細くなった」「生えるスピードが遅くなった」といった変化を感じるケースが多いです。「産毛まで含めて完全にツルツルにしたい」「毛穴感もなくしたい」といった高い仕上がりを求める場合は、10回以上の施術が必要になることもあります。ただしこれはあくまで平均であり、個人差があります。
また、毛には「毛周期(成長期・退行期・休止期)」があるため、1回で全ての毛に照射できるわけではありません。そのため、施術は1〜2ヵ月に1回ペースで行われ、合計で1年〜1年半程度の期間が必要になります。
Q2 痛みに弱くても蓄熱式なら大丈夫ですか?
蓄熱式脱毛は、従来の熱破壊式と比べて痛みが少ない脱毛方式です。低出力のレーザーで毛根の浅い部分にじんわりと熱を与えるため、「温かさを感じる程度」や「軽くゴムで弾かれたような感覚」で済む方がほとんどです。さらに、肌への刺激も少ないため、施術後の赤みや腫れ、火傷といったトラブルも起こりにくいというメリットがあります。
ただし、VIOやヒゲなどの毛が濃い部位は、蓄熱式でもある程度の痛みを感じることもあるので、痛みを感じた場合はすぐにスタッフに相談してみてください。
Q3 「蓄熱式」と「熱破壊式」は、どちらが「永久脱毛」に近いですか?
どちらも適切に施術すればどちらも“半永久的”な減毛が期待できます。永久脱毛という言葉は厳密には「アメリカFDAの定義する“長期間再生しない状態”」を指しますが、蓄熱式・熱破壊式どちらもこの定義に準じる効果を持っています。違いがあるとすれば、「即効性」や「部位との相性」です。自分に合った方式を選ぶことが重要です。
Q4. 色黒の肌でもレーザー脱毛は可能ですか?
蓄熱式レーザーなら色黒の肌にも対応可能です。熱破壊式は高出力のレーザーでメラニンに反応するため、肌の色が濃い人はやけどなどのリスクが高まります。実際、試験中に熱破壊式で色黒の患者に軽度の熱傷が発生しました。一方、蓄熱式は低出力・連続照射のため、肌への刺激が少なく、色黒の方でも安全に施術可能です。
5.まとめ
蓄熱式脱毛は「効果がない」と思われがちですが、実際には肌にやさしく、痛みが少ないという大きなメリットがあります。即効性や太く濃い毛への対応力では熱破壊式のほうが得意な場面もあるため、どちらが優れているかは一概には言えません。
それぞれに異なる特長があるため、脱毛する部位や毛質、肌の状態、自分が求める効果の出方などに合わせて選ぶことが大切です。迷ったら、両方の機種を導入しているクリニックで相談するのが失敗しないコツです。
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