自己処理を楽にしたい、体毛がコンプレックスで脱毛を決断した、友人に勧められたなど、脱毛を始めるきっかけは人それぞれです。近年は美容意識の高まりに加え、「脱毛=女性のもの」という認識の変化もあり、男性の脱毛も一般的になっています。
脱毛には大きく分けて「美容脱毛」と「医療脱毛」の2種類があり、それぞれ異なる特徴がありますが、「美容脱毛はまた生えてくるから効果がない」という声を耳にすることも少なくありません。
そこで今回は、美容脱毛後に再び毛が生えてくる理由と美容脱毛の効果を高める秘訣を解説します。メンズの美容脱毛でおすすめのサロンも紹介するので、最後まで目を通してみてくださいね。
1.美容脱毛とは
美容脱毛とは、主にエステやサロンで受けられる脱毛です。エステ脱毛、サロン脱毛と呼ばれることもあります。
美容脱毛の大きな特徴は、費用と痛みを抑えながら、一時的な抑毛・減毛効果を得られるところです。そのため、学生や脱毛初心者に特に人気があります。
美容脱毛の中でも最も主流な脱毛方法は「光脱毛」ですが、その他にも「ワックス脱毛」、「糸脱毛(スレッディング)」などの方法があります。
2.光脱毛には4種類ある
多くのエステサロンで採用されている光脱毛(フラッシュ脱毛)は、特殊な光を照射することで抑毛・減毛効果を得る方法です。一口に光脱毛といってもさまざまな種類があり、光の種類やアプローチする部分が異なるため、照射方式によって得意な毛質や痛みの感じ方、効果を実感するまでの期間などが変わります。それぞれの仕組みとメリット・デメリットについて簡単に見ていきましょう。
①IPL脱毛(インテンス・パルス・ライト脱毛)
IPL脱毛は、メラニン色素に反応する「インテンス・パルス・ライト」という光を照射し、毛根にある発毛組織に熱ダメージを与えることで抑毛・減毛を促す方法です。
◎メリット
✓ヒゲやワキ、VIOなど、太くて濃い毛に特に効果が出やすい
✓1度で広範囲に照射することができるので、施術時間が比較的短い ✓光脱毛の中では効果を実感しやすい ✓IPLにより美肌効果も期待できる |
▲デメリット
✓光脱毛の中では痛みを感じやすい
✓産毛や細い毛には効果が薄い ✓日焼けした肌やほくろには照射できない |
②SHR脱毛(スーパー・ヘアー・リムーバル脱毛)
SHR脱毛は、毛根より浅い部分にあるバルジ領域(毛を生やす指令を出す幹細胞が集まっている領域)に往復照射して繰り返し熱を加えることでダメージを与え、毛の成長を抑える方法です。
◎メリット
✓温かさを感じる程度で、比較的痛みが少ない
✓メラニン色素の量に依存しないため、産毛や色素の薄い毛にも効果がある ✓日焼けした肌やほくろのある部分へも照射可能 |
▲デメリット
✓即効性が低く、効果を実感するまで時間がかかる
✓比較的新しい方法のため、導入しているサロンがまだ少ない |
③THR脱毛(サーモ・ヒート・リムーバー脱毛)
THR脱毛は、次世代の蓄熱式脱毛として近年注目を集めている方法で、赤外線領域を多く含んだ光をバルジ領域に連続照射してダメージを与えることで、発毛を抑制します。基本的な仕組みは、SHR脱毛とほとんど同じです。
◎メリット
✓肌への負担が少なく、痛みも感じにくい
✓産毛から濃い毛まで幅広い毛質にアプローチ可能 ✓色黒や日焼けした肌、ほくろにも照射できる ✓連続照射することができるため、施術時間が短い |
▲デメリット
✓導入しているサロンが少ない
✓脱毛効果を実感するまでに時間がかかる ✓新しい脱毛方法のため、効果や実績などのデータが少ない |
④SSC脱毛(スムース・スキン・コントロール脱毛)
SSC脱毛は、抑毛効果のあるビーンズジェルを塗り、その上からクリプトンライトを照射して毛穴に浸透させ、毛の成長を抑える方法です。発毛に関わる組織にダメージを与えるわけではないため、厳密には脱毛でなく、あくまでも抑毛を目的としています。
◎メリット
✓肌に優しく、痛みが少ない
✓幅広い毛質に対応可能 ✓ジェルの成分により、美肌効果が期待できる |
▲デメリット
✓即効性がなく、効果を実感するまで時間がかかる
✓ジェルが冷たく、体が冷えやすい ✓日焼けした肌には照射できない |
3.美容脱毛(光脱毛)をしたのにまた生えてくるのはなぜ?
せっかく脱毛に通っているのに、また毛が生えてきたら「効果がないのでは?」と不安になりますよね。美容脱毛(光脱毛)でも、複数回施術を受けることでムダ毛がほとんど目立たなくなる人も少なくないですが、それでも再び毛が生えてくることはあります。
これは、美容脱毛では発毛組織を破壊することができないことが大きな理由です。しかし、脱毛完了後にまた毛が生えてくる要因はそれだけではありません。 毛質や肌質による個人差、また照射方式が脱毛したい部位の毛質に適していないことも影響する場合があります。
ここでは、美容脱毛の中でも主流である光脱毛の施術を受けた後に、再び毛が生えてきてしまう理由について、それぞれ具体的に解説します。
①発毛組織を破壊するわけではない
再び毛が生えてきてしまう最大の理由は、光脱毛では発毛組織を破壊することができないからです。
発毛組織を破壊することは医療行為にあたるため、エステやサロンで行われる施術では、発毛組織を破壊しない程度の照射パワーに設定されており、出力が制限されています。そのため、施術を重ねることで毛の量が減ったり、生えてくるスピードが遅くなったりするなどの効果を得ることはできますが、発毛組織自体は残っているため、時間が経つと再び毛が生えてくることがあるのです。
再発毛のタイミングは人それぞれですが、女性の場合は、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化によって脱毛完了部位からまた毛が生えてくるケースもあります。
ただし、光脱毛を受けた人全員が再び毛が生えてくるというわけではありません。先述した通り、光脱毛でも満足のいく効果を実感している人もいます。
なお、医療脱毛は永久脱毛の効果を得られるとされていますが、医療脱毛であっても再び毛が生えてくる可能性はあります。
■永久脱毛とは
一定の基準で毛の再生が長期間抑えられている状態。日本では以下の機関の定義を参考として用いています。
AEA(米国電気脱毛協会) | 最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である状態 |
FDA(米国食品医薬品局) | 3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%(2/3)以上の毛が減っている状態 |
②脱毛完了までの回数は個人差もある
脱毛の効果は、毛質や毛量、肌の状態、さらには毛周期のサイクルなどによって異なります。そのため、少ない回数で効果を実感できる人もいれば、脱毛完了までにより多くの施術回数が必要になる人もいるのです。
目安とされる回数を超えても毛が生えてくると、「ちゃんと通っているのにまた生えてきた…」と不安に感じ、効果がないと誤解してしまうケースも少なくありません。
しかし、光脱毛であっても施術回数を重ねることで、よく見ないと分からない程度まで抑毛・減毛効果を得ることが可能です。
③毛質と脱毛方法が合っていない
先述した通り、光脱毛にはいくつかの照射方式があり、それぞれ得意とする毛質が異なります。脱毛したい部位や自分の毛質に適した方法で施術を受けないと十分な効果が得られず、結果として再び毛が生えてくることがあり、効果がないと感じてしまう原因となっているケースも多いです。
脱毛で十分な効果を得るためには、自分の毛質や肌質に合った脱毛機器や照射方法を選ぶことも意識しましょう。
「また生えてくる」=「効果がない」とは言い切れない
施術を受けた後、再び毛が生えてきたからといって「効果がない」とは断言できません。
そもそも脱毛は1回で完了するものではなく、十分な効果を得るには複数回の施術が必要です。たとえ医療脱毛であっても、1回の施術ですべての毛がなくなるわけではありません。
特にIPL脱毛や医療レーザー脱毛(熱破壊式)は、成長期の毛に対して高い効果を発揮します。休止期や退行期の毛に照射しても効果は出ないため、適切な間隔をあけながら施術を繰り返し、成長期の毛に確実にアプローチすることが重要です。
さらに、男性は女性よりも毛が太く、量や密度も多い傾向にあります。特にヒゲやワキ、VIOなどの部位は毛が濃いため、1回の照射で十分なダメージを与えるのが難しく、脱毛完了までに回数を重ねる必要があることも留意しておきましょう。
4.美容脱毛の効果を高める秘訣
せっかく脱毛に通うなら、少しでも効果を高めたいですよね。実は、脱毛の効果にはちょっとした工夫が影響することも。ここでは、美容脱毛の効果を最大限に引き出すための秘訣を紹介します。
肌の保湿を意識する
脱毛効果を引き上げるためには、肌のコンディションを整えることが大切です。肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、光が分散して毛根に十分なダメージを与えにくくなるため、脱毛効果が下がる可能性があります。
また、乾燥肌は刺激を受けやすいため、照射時の痛みを感じやすくなったり、施術後に赤みやかゆみが出たりすることもあります。脱毛の効果を高め、肌トラブルを防ぐためにも、普段から十分に保湿を行いましょう。特に施術後は肌が敏感になりやすく、乾燥しがちのため、低刺激の保湿剤でしっかりケアすることが大切です。
なるべく日焼けしない
日焼けした肌はメラニン色素が増えており、脱毛の光が毛だけでなく皮膚にも吸収されやすくなります。そのため、毛根に十分なダメージを与えにくくなり、脱毛効果が下がる可能性があります。また、日焼けした肌に光を当てると火傷や色素沈着のリスクが高まるため、施術自体を断られるケースも。
脱毛期間中は、日焼け止めを塗るだけでなく、帽子や長袖を活用するなど、しっかりとUV対策を行いましょう。
ムダ毛処理は適切な方法で行う
照射時は伸びている毛がない状態が望ましいため、施術前にはある程度の自己処理を行うことが必要ですが、カミソリを使用すると肌への負担が大きく、炎症や埋没毛などの肌トラブルを引き起こす原因となります。
また、光脱毛の仕組みは、毛のメラニン色素に光が反応してダメージを与えるため、毛抜きで抜いてしまうと毛根がなくなり、脱毛効果を十分に得られません。
自己処理を行う場合は、肌に優しく、毛根を残したまま処理できる電気シェーバーを使用するのが理想的です。施術前日は、電気シェーバーで軽く剃る程度にとどめ、深剃りを避けるよう注意しましょう。
毛周期に合わせて施術を受ける
毛には成長期・退行期・休止期のサイクルがあり、特にIPL脱毛は「成長期」の毛に高い効果を発揮します。蓄熱式の照射方式は毛周期に関係なく施術が可能とされていますが、毛周期を考慮した適切なタイミングで施術を受けることで、より効果的な脱毛に繋がるため、どの脱毛方式の場合でも、毛周期に合わせて施術を受けることが大切です
適切な脱毛方法を選ぶ
美容脱毛の効果を高めるには、毛質や肌質に合った脱毛方法を選ぶことが大切です。自分に適した方法を選ぶことで、よりスムーズに脱毛を進められます。サロンのカウンセリングを活用し、最適な施術を提案してもらいましょう。
サロン選びも重要
美容脱毛の効果を最大限に得るためには、サロン選びも重要です。脱毛サロンは数多くありますが、その中でも男性の濃い毛にしっかりアプローチできるサロンを選ぶことで、効率的に脱毛を進めることができます。
男性脱毛専門店RINX(リンクス)は、男性の毛質に合わせた独自の脱毛機器を導入しており、痛みを抑えながら効果的な施術を提供しています。全国展開していることに加え、公式アプリから予約を取ることができるので、通いやすい環境が整っているところも魅力です。
これから脱毛を始めたい方や、効果的なサロンを探している方は、ぜひ【リンクス公式サイト】をチェックしてみてください。
5.美容脱毛でも脱毛効果は実感できる
美容脱毛を受けた後に「また生えてきた」と感じることがあっても、それだけで効果がないとは言い切れません。脱毛は1回や2回で完了するものではなく、回数を重ねることで徐々に毛が減っていく仕組みです。
毛は一定の周期で生え変わるため、1回の施術ですべての毛にアプローチすることはできず、すべての毛に効果を出すには複数回の施術が必要になります。そのため、まだ十分な回数を受けていない段階で「効果がない」と誤解してしまうことも少なくありません。
しかし、美容脱毛を受けて10年以上経ってもほとんど毛が生えてこないという人もいるように、継続的に施術を受けることで満足のいく効果を得られる可能性は十分あります。
根気よく施術を続けることで、自己処理の負担を減らし、なめらかな肌を手に入れましょう。
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