ヒゲ脱毛を始める前に実際のお手入れの流れを把握しておくことで、よりスムーズに脱毛をすることができます。またネットでは「ヒゲ脱毛をすると濃くなる」という情報がヒットすることもあるので、詳しく調べて徹底解説しています!ぜひ最後まで読んでみてください!
1.そもそもヒゲ脱毛とは?
ヒゲ脱毛は、男性の身だしなみの一環として多くの男性に選ばれている美容法。肌荒れやカミソリ負けを防いだり、清潔感を向上させたり、若々しい印象のために20代から幅広い年代の人がヒゲ脱毛を始めています。ヒゲ脱毛には美容脱毛と医療脱毛の2種類があるので、詳しく見ていきましょう。
1-1 美容脱毛と医療脱毛の違い
美容脱毛は、エステサロンなどで光を照射することにより毛根にダメージを与えて、毛の成長を遅らせ、減毛や抑毛を目的とする脱毛法。毛を生えにくくする方法のひとつで、「フラッシュ脱毛」や「光脱毛」とも呼ばれています。医療脱毛よりは相場価格が安く、比較的痛みも抑えめなため、敏感肌の方や痛みに弱い方でも受けることができます。また、特に男性は毛の1本1本が太いため、痛みを感じやすいと言われており、ヒゲや脇、VIOの脱毛で選ぶ人が多い脱毛法です。
医療脱毛は、クリニックでレーザーを当てることで毛根を破壊し、ムダ毛を生えてこない状態にする脱毛法。医療行為としてみなされるため、医療従事者しか扱えない医療機器での施術になります。高い効果が見込める分、価格が比較的高く痛みも強いと言われています。そのため、短時間で脱毛を完了させたい人にはオススメの脱毛法です。
1-2 ヒゲ脱毛の効果とは?オススメの人は?
美容脱毛でも医療脱毛でも、ヒゲ脱毛をすることによって、毎日のヒゲ剃りの手間を軽減することができます。下記に該当する方はヒゲ脱毛がオススメです。
・ヒゲ剃り後、肌荒れが起きてしまう方
・毎日のヒゲ剃りが面倒な方
・ヒゲを伸ばす予定のない方
1-3ヒゲ剃りがいらなくなる脱毛の回数とは?
人によってヒゲの濃さが違い、脱毛方法によって回数が異なるため、一概には言えませんがヒゲが薄くなるまでには医療脱毛だと5回、美容脱毛は8回程度と言われています。そしてツルツルになりヒゲ剃りが不要になるまでの回数は医療脱毛は13回、美容脱毛だと15回程度施術をするのが一般的です。
もともと毛が濃い場合は、それぞれの脱毛方法でさらに多くの施術が必要になる場合もあるため、自分がどれくらいの回数必要かどうかはクリニックやサロンに聞いてみることをオススメします。
また、脱毛は毛周期に合わせて施術をする必要があります。毛周期とは毛が抜けて生えてくる、毛のサイクルのこと。毛周期に合わせると、ヒゲは1ヵ月ごとに施術を受けるのがオススメです。1ヵ月おきに15回照射するとなると、脱毛開始からだいたい1年半後くらいにはツルツルの状態を目指せると言えるでしょう。
2.ヒゲ脱毛前後のヒゲ剃りについて
ここからはヒゲ脱毛前後のヒゲ剃りについて紹介していきます。頻度やタイミングなど詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1ヒゲ脱毛前のヒゲ剃りのタイミングとは?
ヒゲ脱毛を受ける前は、自分で剃毛してからサロンやクリニックに行くことが基本です。万が一剃毛をしないで来店や来院してしまうと、シェービング料金がかかったり施術が受けられない場合もあるので、追加料金が発生しないよう、あらかじめ対応することが大切です。
2日以上前に剃毛するとヒゲが生えてきてしまうこともあるため、前日夜または当日の朝に剃毛するのがオススメです。
また、剃毛に関して、脱毛は少なからず肌に刺激を与えることになるので、なるべく肌にダメージを与えないよう、カミソリではなく電気シェーバーで剃るのが理想的です。どうしてもカミソリでしか対応ができない場合は、シェービング剤を使って肌を傷つけないようにやさしく剃るようにしましょう。
剃毛後は、ローションやクリームでしっかり保湿するなどスキンケアは怠らないようにするのが大切です。炎症が起きていたり肌に傷があったりする箇所は照射ができないので、脱毛前は肌を労わるようにしましょう。
2-2ヒゲ脱毛前の注意点とは?
ヒゲ脱毛前には、確認しておきたいいくつかの注意点があります。前日に気を付ければいいものと、1ヵ月前くらいから気を付けなければならないものがあるので、ヒゲ脱毛をしたい人は必ずチェックしましょう。
①飲酒を避けること
脱毛前日はお酒の摂取は控えることを推奨されています。アルコール飲料は体内で分解する際にたくさん水を要するため、次の日肌が乾燥することがあります。乾燥した肌はかゆみや炎症が起こりやすくなるため、結果的に脱毛器の出力値を下げることになり、効果が弱まる場合があります。
また、肌に赤みがある状態の照射はやけどを引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
②日焼けを避けること
日焼けはなるべく避けることが大切。日焼けというのは、肌がやけどをしているのと同じ状態なので、すでにダメージを受けた肌と言えます。そのため、炎症やかゆみ、赤みを引き起こす原因にもなるのです。
また、光脱毛やレーザー脱毛の多くは毛の黒い色素であるメラニンを刺激することによって毛根にダメージを与えるのですが、日焼けした肌にも反応してしまう可能性があるのです。
③しっかり睡眠をとること
睡眠は、肌のコンディションを整えたり、免疫システムの向上をしてくれる働きがあります。睡眠不足だと肌のバリア機能が低下してしまい、施術中の痛みを強く感じる場合も。前日にしっかり眠ることによって、脱毛が最大限の効果を発揮できるので、脱毛前はしっかりと睡眠をとることが大切です。
④当日の制汗剤やスキンケアは避けること
前日のしっかりとしたスキンケアは大切ですが、実際に脱毛をする直前は化粧水や乳液も含めた全ての保湿剤を落とした状態で施術を受けないといけません。毛穴に保湿剤などが詰まった状態だと光やレーザーが毛根まで届きにくくなる可能性があるためです。
サロンやクリニックによっては当日来店や来院してからクレンジングさせてもらえる場合もあります。当日に受付で確認されることが多いので、そこまで過敏になる必要はありませんが、注意しておくことが大切です。
⑤毛を抜いて自己処理をすること
自分でシェービングをする際に、毛抜きや脱毛ワックスで自己処理をするのは厳禁です。脱毛は毛周期に合わせて毛根にダメージを与えるもの。毛根ごと抜いてしまうと光やレーザーによるターゲットのメラニン色素がなくなり、照射しても効果がなくなってしまいます。また、毛周期がくるってしまうため脱毛期間中は施術前日でなくても毛を抜くのはやめた方が良いでしょう。
⑥薬の服用や予防接種をすること
内服薬によっては、服用することによって皮膚の防御力を低下させるものや内出血、出血のリスクを高める可能性があるものがあります。また、外服薬の場合でも、発疹や皮膚炎を引き起こしたり、光過敏症を引き起こしたりする場合もあるので注意が必要です。もし、常用・服用中の薬がある場合には、サロンやクリニックに必ず相談してから施術してもらうようにしましょう。
また、持病やアレルギーがある場合、脱毛を行えない場合もありますので、事前に確認することが大切です。
2-3ヒゲ脱毛後のヒゲ剃りのタイミングとは?
ヒゲ脱毛のあとの肌は、かなり過敏な状態のため、いつも以上にやさしく扱わなければなりません。人によって施術後の状態は異なりますが、脱毛から帰った後は赤みやかゆみ、炎症等が起きていないかチェックする必要があります。肌に異常が見られない場合でも、早くても翌日以降にヒゲ剃りをするようにしましょう。
また、炎症やかゆみが起きている肌のままのヒゲ剃りは厳禁。荒れている状態の肌に剃刀や電気シェーバーの刺激が加わるとさらに酷くなり、完治するまでの時間が長くなる可能性があるので、絶対にやめましょう。
そしてヒゲ脱毛後は、2週間から1ヵ月程度で、生えてきたヒゲがポロポロと抜け落ちることがあります。これは光やレーザーの刺激によって毛穴の中で毛がちぎれた、毛根にダメージがきて抜け落ちた毛なので、この期間は気にせずヒゲ剃りをすることができます。
抜け落ちそうな毛を無理やり引っこ抜くと、炎症が起きる原因になるので注意。あくまで自然に抜け落ちるのを待つのが脱毛の効果を高める動きになります。この期間も、肌は非常にデリケートなため、適切な保湿によるケアは欠かさないようにしましょう。
2-4ヒゲ脱毛後の注意点とは?
ヒゲ脱毛後にも、確認しておきたい注意点がいくつかあります。ヒゲ脱毛前にも気を付けるべき点もありますが、合わせてチェックしてみましょう。
①身体を必要以上に温めること
脱毛後の肌は熱がこもった状態のため、身体全体を温める行動は避けるようにしましょう。入浴やサウナ、激しい運動も控えた方が良いとされています。
また、脱毛前と同じく、肌の乾燥が肌トラブルを引き起こしやすくするほか、炎症や赤みが出た場合には完治までの期間が長引く可能性もあります。飲酒に関しては、ヒゲ脱毛後12時間は避けましょう。
②日焼けすること
脱毛後のバリア機能が弱まっている肌は、紫外線でトラブルを起こすことがあります。そのため、脱毛後のデリケートな肌に紫外線を浴びると、シミや色素沈着が出やすくなったり、日焼けによる肌の炎症も普段より強く出る可能性もあります。
もし日焼けをしてしまった場合には、脱毛の施術によるやけどを防ぐために照射の出力値を下げることもあるので、できるだけ日焼けをしないようにしましょう。夏場でなくても日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたりなどの対策がオススメです。
対策をしていても日焼けをしてしまった場合には、肌を冷やしたり、保湿をしたりなどのケアが必要です。美白アイテムを使うことも効果的なので、調べて使用しましょう。
③毛を抜いて自己処理をすること
脱毛前と同じように、毛を抜く処理は厳禁です。ピンセットや毛抜きだけでなく、ワックスによる脱毛も控えるようにしましょう。毛周期を狂わせると次回の脱毛の効果が弱まることもあるためです。
万が一、赤みやかゆみ、炎症等の肌トラブルが起きてしまった場合は、患部を冷却しましょう。冷却してもしばらく治らない場合には、医師の診察が必要です。また、水ぶくれを伴うようなやけどの症状が起きた場合にも、念のため医師による診察がオススメ。深刻な場合は、脱毛を続けられなくなったり、次回の施術までに期間を空けたりする対応が必要になる場合もあります。
もし、対応すべきか分からないなどの不安なことがあれば、施術を受けたサロンまたはクリニックに問い合わせましょう。
2-5ヒゲ脱毛すると濃くなるって本当?
ヒゲ脱毛と調べると「濃くなる」と出てくる場合があります。しかし本当に毛が濃くなってしまっている場合もあれば、一時的に濃く見えている状態ということもあります。詳しく見ていきましょう。
本当に濃くなっている場合
脱毛の副作用の種類として「硬毛化」や「増毛化」と呼ばれるものがあります。実際に濃くなっている場合は、このような副作用が起きている場合があります。これらは、脱毛の施術後すぐに引き起こされるのではなく、1~3ヵ月後に起こることが多い現象です。初回の脱毛で起こる場合もあれば、4~5回目の施術で起こる場合もあります。発生頻度は1~10%程度と言われています。
硬毛化の原因は、レーザーなどが細胞を刺激してしまい、逆に発毛中核まで活性化してしまうことにより、強い毛が生えてくるのではないかと言われています。
増毛化も、毛穴の数自体が増えることはないので、光やレーザーの刺激が原因で休止していた毛穴から毛が生えてきてしまい、毛が増えてしまう副作用です。
どちらも較的メラニン色素の量が多く太い毛が生えがちなワキやVIOでは起こりにくく、メラニン色素の量が少なく薄い産毛で起こることが多いと言われています。
もし、硬毛化や増毛化が起きてしまったら、光やレーザーの出力値を変えたり、そもそもの脱毛機器の種類を変えたり、ニードル脱毛などの別の脱毛手法にするなどいくつかの対策方法があります。その際は無理に施術を行わず、サロンやクリニックに相談することが大切です。
濃く見えている場合
照射した翌日に、照射前よりもヒゲが濃く見えてしまう現象を一般的に「どろぼうヒゲ」と呼びます。これは、光やレーザーの熱によって毛の形状が変わることが原因です。毛の1本1本が膨張して皮膚表面が黒く見える場合と、毛先が丸くなり剃り残しのように見えてしまう場合があります。
ただ、この場合は実際に濃くなっているわけではなく、濃くなっているように見えているだけです。ほとんどのケースが3週間以内で目立たなくなるので、焦らずに毛が抜け落ちるのを待ちましょう。
3.まとめ
ヒゲ脱毛をしてみたいけど、気になるのがヒゲ脱毛中や、その後のお手入れが気になる…。そんな気持ちを抱えている方に向けて、本記事では、ヒゲ脱毛がおすすめの人や、脱毛をする前とした後のお手入れや注意点、特にヒゲ剃りのタイミングやヒゲ脱毛でのリスクについて詳しく解説してきました。
脱毛前後の注意点さえ守れば毎日のヒゲ剃りの手間を省くことができるヒゲ脱毛。もし何か不安なことがある場合には、サロンやクリニックが解決してくれることも多く、安心して施術を受けられる美容法です。綺麗な肌は1日にしてならず。しっかり準備とアフターケアをして、好印象を目指しましょう。
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